アクロスティックリング
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アクロスティックリング(英語: acrostic ring)は、19世紀ヴィクトリア朝に流行した指輪である。「アクロスティック」は折句を意味し、バンド上に取り付けられた貴石の頭文字が "dearest" や "regards" といった単語になっている。
DEARESTリング
[編集]デザインの観点からは、最も一般的な形式は石を直線状や八角形(ヒナギクの花の形)に並べて対象となる単語を「綴る」ものが最も一般的である。「Dearest」(いとしい人、最愛なる人)という単語は以下の7つの石の頭文字で綴られる。
- Diamond(ダイヤモンド)
- Emerald(エメラルド)
- Amethyst(アメシスト)またはAlexandrite(アレキサンドライト)
- Ruby(ルビー)
- Emerald(エメラルド)
- Sapphire(サファイア)
- Topaz(トパーズ)
REGARDSリング
[編集]Regardsリングは貴石を並べてその頭文字で「regards」(敬愛)という単語を綴る[1][2]。
その他
[編集]宝石で綴られるその他の親愛さを表現する用語には、「adore」(アメシスト、ダイヤモンド、オパール、ルビー、エメラルド)や「love」(ラピスラズリ、オパール、ヴェルマリン、エメラルド)があり、その他にはフランス語の「souvenir」が使われたものもある。貴石ではなく模造宝石が使われることもある[3][1][2] [4]。
伝統的に、これらの指輪は、婚約指輪としては贈られない。
出典
[編集]- ^ a b Boyd, L.M. (13 April 1994). “Regarding a "regards ring"”. Ellensburg Daily Record
- ^ a b Tolkien, Tracy; Wilkinson, Henrietta (1997). A Collector's Guide to Costume Jewelry Key Styles and how to recognize them. Firefly Books. p. 49. ISBN 1552091562
- ^ Tolkien, Tracy; Wilkinson, Henrietta (1997). A Collector's Guide to Costume Jewelry Key Styles and how to recognize them. Firefly Books. p. 47. ISBN 1552091562
- ^ Carter, Alan. “Treasure Hunter with Alan Carter: Dearest Ring”. Australian Broadcasting Corporation. 2013年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月8日閲覧。