アギオス・ディミトリオス聖堂
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アギオス・ディミトリオス聖堂は、キリスト教、特にギリシャ語圏・東ローマ帝国・正教会の影響下にあった各地に存在する、聖ディミトリオスを記念する聖堂。
聖ディミトリオスは正教会とカトリック教会で聖人であるが、「アギオス」は「聖」を意味する現代ギリシャ語であり、この語がカトリック教会の聖堂を指して用いられる事はまず無く[1]、大概はギリシャの正教会であるギリシャ正教会のものである。
「アギオス・ディミトリオス」はΆγιος Δημήτριοςの現代ギリシャ語読みを転写した表記である。古典ギリシャ語再建音に由来する慣例としては「ハギオス・デメトリオス」の表記が知られる。
- アギオス・ディミトリオス聖堂 (テッサロニキ) - テッサロニキ(ギリシャ共和国)にある聖堂。テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群が世界遺産であり、この聖堂はその一部。ギリシャ正教会所属。
- アギオス・ディミトリオス聖堂 (ミストラス) - ミストラス(ギリシャ共和国)にある聖堂。ミストラス一帯が世界遺産。ギリシャ正教会所属。
- 聖ディミトリイェ教会 - 世界遺産に登録されている、コソヴォの中世建造物群(セルビア共和国・コソボ・メトヒヤ自治州)のひとつペーチ総主教修道院内にある教会・聖堂。セルビア正教会所属。
注釈
[編集]- ^ ギリシャ語圏内でのカトリック教会がこの名を持つ蓋然性はあるが、ギリシャ国内のギリシャ正教会信徒は98%にのぼっており(CIA - 世界の実情より)、本記事名と同じ名を持つ聖堂がカトリック教会の聖堂である蓋然性は低い。少なくともギリシャで世界遺産に登録されるような聖堂にカトリックのものはなく、正教会のものである。