アイン・マラッハ
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アイン・マラッハ(英: Ain Mallaha)は、現在のイスラエル北部フラ湖近郊の丘陵地にある、ナトゥーフ期の考古遺跡。遺跡の年代は紀元前10,000年から8,000年頃と推定される。当時、辺りはオーク、アーモンド、ピスタチオなどの樹木に覆われた森林地帯であった[1]。
住民はガゼル、ダマジカ、イノシシ、アカシカ、ノロジカ、ノウサギ、リクガメ、ほか爬虫類や魚類などを対象とした狩猟・漁労活動を行っていたことが分かっている[2]。
この遺跡からは、老女と生後4~5か月の子犬が一緒に埋葬されている墓が発見された。これは家畜化された犬とその埋葬事例に関する、最も初期の考古学的な証拠とされている[3]。
脚注
[編集]- ^ Mithen, Steven J.: After The Ice: A Global Human History, 20,000-5000 BC, page 28. Harvard University Press paperback edition, 2003.
- ^ C. Scarre, The Human Past, 2005.
- ^ Davis, S.J.M. and Valla, F.R. 1978. Evidence for the domestication of the dog 12,000 years ago in the Natufian of Israel. Nature 276, 608-10.