アイリッシュ・ミスト
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製造元 | Heaven Hill Distilleries, Inc. |
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発祥国 | アイルランド |
販売開始 | 1947 |
アルコール 度数 | 35 % |
プルーフ | 70 |
色 | deep golden red |
Irish whiskey with honey and complex spice notes |
アイリッシュ・ミスト(英: Irish Mist )とは、1948年にアイルランドのタラモアのウィスキー蒸留業者ウイリアムズ家によって開発されたとされる、リキュールの1種である。ウイリアムズ家は、当時タラモア・デュー(「タラモアの滴り」という意味)という銘柄のウィスキーを販売していた。アイリッシュ・ミストは、そのウィスキー販売会社の子会社によって生産が開始されたが、アイリッシュ・ミストが好評だったため、1954年にリキュール製造に専念した。アイリッシュ・ウイスキーに10種類以上のハーブの抽出エキスと蜂蜜を加えることにより製造される。アルコール度数は35度、エキス分は21 %である。
2017年、ヘブンヒル社がカンパリグループより同ブランドを買収した[1]。
起源
[編集]アイリッシュ・ミストは、中世の時代にアイルランドに住んでいたゲール族が飲用していたと言われている、「ヘザー・ワイン」を参考に開発された、とされている。これは、ヒースの花で香り付けされた混成酒であったといわれており、また、アイリッシュ・ミストにおいてもヒースの花は使用されている。
現代のアイリッシュ・ミストは、アイリッシュ・ウイスキーをベースに、前述のヒースの花やクローバーの花から集めた蜂蜜、オレンジの果皮、10種類以上のハーブエキスをブレンドしたものに、水とシロップを加え、3ヶ月以上熟成させたものが製品となっている。
アイリッシュ・ミストを使ったカクテル
[編集]- ミスティ
- 1954年に発表、ヒットしたジャズの曲である「ミスティ」にちなんで作成されたカクテルのひとつ。同様の名をもつカクテルは他にも存在するが、文献などで紹介されることの多い「ミスティ」。
- ドライ・ジン、ドライ・ベルモット、アイリッシュ・ミストそれぞれ20mlをステアすることにより作られる。
- ミスティ・ネイル
- ラスティ・ネイルのバリエーションとも呼べるカクテル。ラスティ・ネイルはスコッチ・ウイスキーとドランブイとで作られるが、ミスティ・ネイルはアイリッシュ・ウイスキーとアイリッシュ・ミストとで作られる。
- アイリッシュ・ウイスキー40ml、アイリッシュ・ミスト20mlをステアすることにより作られる。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「決定版 リキュール&カクテル大辞典」渡辺一也監修、ナツメ社、2004年。ISBN 4-8163-3734-2
- 「リキュールで楽しむカクテル321 第2刷」小島武彦監修、日本文芸社、2004年。ISBN 4-537-20233-5
- 「リキュールブック」福西英三、柴田書店、1997年7月1日。ISBN 4-388-05803-3
関連項目
[編集]- リキュール
- アイリッシュ・ウイスキー
- ドランブイ - アイリッシュ・ミストと同じくウイスキーをベースとするリキュール。しばしば比較される。