アイリス (ボタン製造)
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 【本社工場】〒373-0862 群馬県太田市末広町554-1 【東京本社】〒101-0031 東京都千代田区東神田3-5-11 |
設立 | 1946年11月26日[1] |
業種 | その他製品 |
法人番号 | 8070001018597 |
事業内容 | ボタン等の服飾資材製造 |
代表者 | 代表取締役社長 大隅 洋 |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 70億600万円(2021年12月31日時点) |
営業利益 | ▲1億9700万円(2021年12月31日時点) |
経常利益 | 3億2700万円(2021年12月31日時点) |
純利益 | 3億800万円(2021年12月31日時点) |
総資産 | 102億100万円(2021年12月31日時点) |
従業員数 | 549名 |
決算期 | 12月 |
外部リンク | https://www.iris.co.jp |
特記事項:https://www.iris.jp |
株式会社アイリス(英:IRIS CO.,LTD)は、群馬県太田市に本社を置くボタン、アクセサリーなどの服飾資材メーカー。ボタン製造では長く国内最大手であり、国内3割のシェアをもつ[2][3]。扱うボタンは6000種、色やサイズ等の違いも含めると30万品目に及ぶ[3]。インターネット通販[4]も行っている。アミューズメント・テーマパーク向け雑貨OEM請負を行っている。
概要
[編集]一般向け日本アパレル製品だけでなく、アメリカや英国、カナダ、イタリア等の海外メジャーブランドにも商品を供給、近年はメイドインジャパン人気で中国アパレルからも多くの取引がある。また既製服だけでなく航空会社や鉄道会社、大手ホテルチェーン、飲食チェーンの制服向け資材や学生服、医療(メディカル)、官公庁向けの資材などあらゆるジャンルに向けた商品の開発製造を行っている。近年は非アパレル向けキャラクター雑貨部門や主力のシリコン素材を使ったネックレス、キッチン雑貨、健康関連商材や医療機器等、非アパレル向けが堅調。また、大型二色成型機による電子、自動車部品事業などもある[5]。
沿革
[編集]1950年代から射出成形による樹脂製ボタンの製造に取り組む[6][7]。1948年にボタン(ユリア樹脂)の製造販売を開始後、透明ボタン(スチロール樹脂)、ラスターボタン(ミルクカゼイン樹脂)、ABSボタンなど1960年代はじめからアパレルメーカーを販売対象とし、業績を飛躍させた[3]。1983年、社内に下処理から塗装まで可能なメッキの全行程ラインが完成する。1990年片品工場にシリコン製造工場増設。
1988年、東京にボタンの博物館を開館[6]。大阪で仮開館を経て、2017年11月22日東京日本橋浜町にリニューアルオープンした[8]。常設としては世界で唯一のボタンを取り扱う博物館である。およそ1600点が展示されており、ボタンの美しさや文化、歴史を伝える。[9][10]
1987年に香港へ進出したのを皮切りに、1991年アイリスフランス(パリ=現在は解散)、同年大連愛麗絲紐扣有限公司設立。1992年には台湾愛麗絲紐扣有限公司[11]及び、フィリピンアイリス株式会社[11]を設立。1994年には上海事務所[12]を開設した。同年海外営業部が発足、2002年には深圳事務所[11]、2005年にはソウル事務所[11]を開設。2007年にはニューヨーク事務所[11]を開設に加え、バングラデシュIRISを設立し、グループ企業による海外展開を行なっている[6]。天然素材を用いたボタン製造に注力しており、カゼインを用いる製品などを開発した[2]。
他方、1990年代以降は「脱ボタン」を掲げ、樹脂成型の技術を生かして事業領域を広げており、インクジェットプリンターのカートリッジや防水携帯電話の外装なども手がける[3]。1980年1月未来営業部を発足後、1990年にはNB営業部に名称を変え、たれぱんだなどのキャラクターグッズを手がけた。2022年現在まで大手テーマパーク向け、100円ショップ市場向け非アパレル雑貨部門として開発製造を行っている。
1994年地球環境問題に積極的に取り組む姿勢を明確にし、株式会社エコログ・リサイクリング・ジャパン資本参加[13]。同年大成プラス株式会社[14]に資本参加。ユーエステクノロジーファーイーストへ資本参加[15]。マリンディベロップメント株式会社設立(=現在は解散)。
2004年蘇州工場内にシリコン製造ライン増設。スポーツ選手向けネックレス、ブレスレットの受託製造開始。
2014年ドイツFIDLOCK[16]の日本総代理店としてライセンス取得し販売開始。2017年11月健康・美容用品などを取り扱う『IRISライフ』を立ち上げる[17]。2018年太田市美術館にて『愛でるボタン展〜アイリスのボタンづくり〜』[18]開催。2020年フィリピン工場内にシリコン製造ライン増設、磁気ネックレス等の製造を開始。2022年、香港アイリス、片品工場にてGRS認証取得。
本社所在地
[編集]本社工場
[編集]東京本社
[編集]事業内容
[編集]- ボタン、アクセサリーなどの服飾資材
- 室内装飾品(フォトフレームなど)
- ファンシー・ホビー商品
- 異材質結合関連商品、エラストマー加工品、プラスチック精密加工品
- 金型の設計・製造
海外展
[編集]1991年 イタリア ピアツェンツァで開催のSIBA展に出展。
2009年 中国上海で開催されるインターテキスタイル上海展に初出展、その後継続出展
2014年 フランスパリで開催される世界最大のアパレル資材見本市 プルミエール・ヴィジョンに出展、その後継続出展
2017年 ドイツミュンヘンで開催されるISPO展に初出展、その後継続
出典・脚注
[編集]- ^ 前身である有限会社太田樹脂工業所の設立。株式会社アイリスとしての設立は1965年。“株式会社アイリス あゆみ”. アイリス. 2012年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月19日閲覧。
- ^ a b 菊池弘康 (1995年9月12日). “アイリス(群馬県)―ボタン国内シェア30%(飛び出す地方企業)”. 日経産業新聞: p. 26ページ - 日経テレコン21にて閲覧
- ^ a b c d “アイリス(群馬県)―ボタン生産国内最大手、携帯向け事業も育成(両毛の底力)”. 日本経済新聞(群馬): p. 43. (2010年6月2日) - 日経テレコン21にて閲覧
- ^ a b “アイリスボタンオンライン”. アイリス. 2022年4月26日閲覧。
- ^ “アイリス 第一生産部”. アイリス. 2022年4月26日閲覧。
- ^ a b c “株式会社アイリス あゆみ”. アイリス. 2012年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月19日閲覧。
- ^ “アイリス 生産統括本部”. アイリス. 2022年4月26日閲覧。
- ^ “ボタンの博物館”. アイリス. 2022年4月26日閲覧。
- ^ “有吉くんの正直さんぽ”. 株式会社フジテレビジョン. 2021年5月1日閲覧。
- ^ “じゅん散歩”. テレビ朝日. 2021年6月1日閲覧。
- ^ a b c d e “拠点紹介”. アイリス. 2022年4月26日閲覧。
- ^ “上海愛麗絲紐扣有限公司”. 上海愛麗絲紐扣有限公司. 2022年4月26日閲覧。
- ^ “エコログ・リサイクリング・ジャパン パートナー企業”. 株式会社エコログ・リサイクリング・ジャパン. 2022年4月26日閲覧。
- ^ “大成プラス株式会社”. 大成プラス. 2022年4月26日閲覧。
- ^ “株式会社ユー・エス・テクノロジー,ファーイースト”. ユー・エス・テクノロジー,ファーイースト. 2022年4月26日閲覧。
- ^ “FIDLOCK社製バックルの販売総代理店”. アイリス. 2022年4月26日閲覧。
- ^ “IRIS Life”. アイリス. 2022年4月26日閲覧。
- ^ “美術手帖”. カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社. 2022年4月26日閲覧。