薏苡仁湯
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(よく苡仁湯から転送)
薏苡仁湯(よくいにんとう)は、は漢方方剤の一つ。
効果・効能
[編集]関節痛、筋肉痛[1][2]。疣贅除去(イボ取り)の効果、利尿作用、皮膚荒れを直す(美肌効果)などがあるともされている。
適応症
[編集]関節痛、筋肉痛[1]。関節や筋肉の痛み、腫れ、熱感を和らげる。通常、比較的慢性に経過する四肢の関節、筋肉の炎症などに用いられる。
組成
[編集]薏苡仁湯エキスの場合、7.5g中に下記の混合生薬の乾燥エキス5.0gを含有する。
薏苡仁8.0、蒼朮4.0、当帰4.0、麻黄4.0、桂皮3.0、芍薬3.0、甘草2.0[1]
性状
[編集]淡褐色で特異なにおいがし、味はわずかに甘い[1]。
相互作用
[編集]併用注意
[編集]次の薬剤との併用により、不眠、発汗過多、頻脈、全身脱力感、精神興奮等が出現しやすくなるため、減量するなど慎重に投与すること[1]。
- 麻黄含有製剤
- エフェドリン類含有製剤
- モノアミン酸化酵素阻害薬
- 甲状腺製剤
- カテコールアミン製剤
- キサンチン系製剤
慎重投与
[編集]- 病後の衰弱期、著しく体力の衰えている患者(副作用が出現しやすく、副作用症状増強のおそれ)
- 著しく胃腸の虚弱な患者(食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等が出現するおそれ)
- 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者(これら症状悪化のおそれ)
- 発汗傾向の著しい患者(発汗過多、全身脱力感等出現のおそれ
- 狭心症、心筋梗塞等の循環器系の障害のある患者、またはその既往歴のある患者
- 重症高血圧症の患者
- 高度の腎障害のある患者
- 排尿障害のある患者
- 甲状腺機能亢進症の患者[1]
副作用
[編集]次の副作用がある[1]。
重大な副作用
[編集]偽アルドステロン症、ミオパチー
注意事項
[編集]高齢者は生理機能の低下、妊産婦、授乳婦、小児は安全性が未確立であり、注意が必要である[1]。