ゆずチリ
ゆずチリ | |
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生誕 | 福島県郡山市[1] |
国籍 | 日本 |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2013年[2] - |
ジャンル | 学園漫画、青春漫画 |
代表作 |
『忍者シノブさんの純情』 『漫画学科のない大学』 『ふたり生徒会』(漫画原作) 『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』 |
受賞 |
小学館ゲッサン編集部 新人賞 準グランプリ(2013年1月) 小学館新人コミック大賞入選(2013年6月) pixiv月例賞(2018年5月) |
公式サイト | チリチリプロダクション |
ゆずチリ(5月10日[2] - )は、日本の漫画家。福島県郡山市出身[1]。血液型はAB型[2]。主に少年向け・青年向け漫画雑誌に、学園漫画や青春漫画を多く描いている[1]。ペンネームの由来は、中学時代にアーティストのゆずとエビチリが好きだったことによる[3]。
経歴
[編集]郡山市立富田中学校在学当時に、友人の描いた漫画を見て、漫画を描くことに興味を抱く[4][5]。さらに漫画家のあだち充に大きな影響を受け、あだちに憧れて漫画家を志す[1][5]。本などを参考に独学で漫画を勉強し、毎日1枚は必ず絵を描くなど、努力を続ける[1]。
福島県立安積高等学校で担任の勧めもあり、東京大学を受験する[1]。1年間の浪人生活中、受験勉強の傍ら、予備校の寮に『あだち充短編集』と、あずまきよひこの『よつばと!』を持ち込み、漫画の勉強を続ける[5]。
東大に合格、上京後、東大での勉強と両立しながらの努力の末に、約1年がかりで描いた作品が、小学館の雑誌「ゲッサン」(月刊少年サンデー)編集部主催の新人賞で選外佳作に選ばれる[1]。2013年(平成25年)1月に同新人賞で準グランプリを受賞、同年6月に小学館新人コミック大賞に入選[1][2]。10月発売のゲッサン11月号別冊付録の「ゲッサンmini」に読み切り作品『妹観察日記』が掲載され、漫画家としてデビューを果たす[1][2]。翌2014年(平成26年)1月の「ゲッサンmini」で第2作『私を姫と呼ばないで』が掲載された際には表紙も担当し、「才能ほとばしる情熱ルーキー」として紹介される[1]。
同2014年末には初の連載作品として[6]、女子高生を主人公としたラブコメ漫画『忍者シノブさんの純情』の連載を、「ゲッサン」12月号から開始する[1][7]。2018年(平成30年)にはpixivに投稿した3ページのショート漫画『幼なじみとカップル割引[8]』がPixivの月例賞を受賞し、「わかりやすく決めゴマがしっかり印象に残る、ショートのお手本のような作品[9]」と評される[10]。2018年8月発表の『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』は、当初は短期集中連載の予定であったが[11]、同2018年10月より本格連載が開始される[12]。他にも学園漫画や青春漫画を多く描くが、本人は「ジャンルに拘らない」と述べている[1]。
作品リスト
[編集]- 妹観察日記(ゲッサンmini、2013年11月)[1][2]
- 私を姫と呼ばないで(ゲッサンmini、2014年1月)[1]
- ももくり会長副会長(ゲッサンmini、2014年3月)[1]
- 忍者シノブさんの純情(ゲッサン、2014年12月号[1][7] - 2017年5月号[6]、全5巻)
- ふたり生徒会(読売中高生新聞、作画:かとそん、2015年11月[13] - 2019年4月[14]、全7巻)
- 漫画学科のない大学(サンデーうぇぶり、2017年7月 - 2019年3月[15])
- 姫乃ちゃんに恋はまだ早い(くらげバンチ、2018年8月[11] - 2021年6月、全7巻)
- きみとピコピコ(マガポケ、2021年3月[16] - 2023年5月、全5巻)
- 妄想先生(くらげバンチ、2022年6月[17] - 、既刊5巻)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「現役東大生「漫画家」長期連載の夢つかむ 家族に支えられ…月刊少年サンデー12月号開始」『福島民報』福島民報社、2014年8月17日、5面。
- ^ a b c d e f “忍者シノブさんの純情”. ゲッサン. 小学館 (2018年). 2018年7月25日閲覧。
- ^ ゆずチリ (2018年1月8日). “ブログ開設しました”. チリチリプロダクション. 2024年7月15日閲覧。
- ^ 田舎はるみ (2008年10月23日). “【インタビュー】元・東大生のゲーム大好き漫画家・ゆずチリ先生に漫画(とゲーム)に対する思いを存分に語っていただきました!”. 漫画情報を発信するマガジン "Comee mag.". PLAN-B. p. 1. 2019年6月16日閲覧。
- ^ a b c “根っこにあるのは“ゲームへの愛”!『きみとピコピコ』ゆずチリ先生インタビュー”. マガポケベース. 講談社 (2021年8月1日). 2021年8月1日閲覧。
- ^ a b ゆずチリ『忍者シノブさんの純情』 5巻、小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル〉、2017年6月17日、199-200頁。ISBN 978-4-09-127630-8。
- ^ a b “現役東大生、進級を懸けてマンガ連載! ゲッサンで学園ラブコメ開幕”. コミックナタリー. ナターシャ (2014年11月12日). 2018年7月25日閲覧。
- ^ ゆずチリ (2018年5月24日). “3ページ漫画『幼なじみとカップル割引”. pixiv. ピクシブ. 2018年7月25日閲覧。
- ^ pixiv 2018より引用。
- ^ “2018年5月投稿分 月例賞結果発表”. pixiv (2018年). 2018年7月25日閲覧。
- ^ a b “責任とってって罰金のこと!? 小4男子におませな恋心が伝わらないWeb新連載”. コミックナタリー (2018年8月17日). 2020年8月26日閲覧。
- ^ ゆずチリによる2018年10月26日のツイート、2020年8月27日閲覧。
- ^ 読売中高生新聞による2015年12月7日のツイート、2022年6月12日閲覧。
- ^ かとそんによる2019年4月30日のツイート。2019年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月16日閲覧。
- ^ “漫画学科のない大学”. サンデーうぇぶり. 小学館 (2017年). 2018年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月16日閲覧。
- ^ “きみとピコピコ : ギャルとオタクがレトロゲーム「マガポケ」新連載ラブコメ”. まんたんウェブ. MANTAN (2021年3月28日). 2021年3月28日閲覧。
- ^ “妄想先生”. くらげバンチ. 新潮社 (2022年6月10日). 2022年6月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- チリチリプロダクション
- ゆずチリ@漫画家 (@yuzuchiri) - X(旧Twitter)
- ゆずチリ - メディア芸術データベース