山形県総合文化芸術館
山形県総合文化芸術館 「やまぎん県民ホール」 Yamagata Prefectural Cultural Arts Centre 「YAMAGIN KENMIN HALL」 | |
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情報 | |
通称 | やまぎん県民ホール |
正式名称 | 山形県総合文化芸術館 |
完成 | 2019年9月 |
開館 | 2020年5月12日 |
客席数 | 2001席 |
延床面積 | 約16,132.82m² |
設備 | 大ホール、スタジオ(2)、練習室(4)、会議室(3)、県産品ショップ、レストランなど |
用途 | 劇場(多目的ホール) |
運営 | みんぐるやまがた |
所在地 |
〒990-0828 山形県山形市双葉町1-2-38 |
位置 | 北緯38度14分52.7秒 東経140度19分31.5秒 / 北緯38.247972度 東経140.325417度座標: 北緯38度14分52.7秒 東経140度19分31.5秒 / 北緯38.247972度 東経140.325417度 |
最寄駅 | JR山形新幹線・奥羽本線「山形駅」下車徒歩7分 |
最寄IC | 東北自動車道「山形中央IC」下車 |
外部リンク | やまぎん県民ホール |
特記事項 |
設計 (建築・構造・設備・積算・外構)本間利雄建築設計事務所 施工 (建築)安藤ハザマ・山形建設・千歳建設・市村工務店特定建設工事共同企業体 構造 SRC造、RC造、一部S造 規模 地下1階 地上5階[1] |
山形県総合文化芸術館(やまがたけんそうごうぶんかげいじゅつかん)は、山形県山形市にある県内では最大規模の多目的ホール。2019年(令和元年)10月に山形銀行が命名権を取得し、12月から「やまぎん県民ホール」の愛称が用いられている[2]。
概要
[編集]山形県県民会館(2019年11月30日閉館)の老朽化が顕著となったため、1992年(平成4年)から県は新文化施設の検討を開始し、2000年に基本設計を策定し、翌年にはJR山形駅西口に新文化施設を建設するための用地を68億円で購入した。しかし、2005年(平成17年)1月に山形県知事に当選した斎藤弘は財政規律を重んじる方針を唱え[3]、平成17年度補正予算発表時に計画の凍結を表明し、県民会館の継続運用を発表した。
2009年(平成21年)1月、斎藤を破り知事に初当選した吉村美栄子は、新文化施設予定地を空き地のままにしておくことについて監査した専門家が「年間約1億5千万円の機会損失が生じている」と指摘したことを受け、計画再開を決断[3]。12年に県は有識者懇談会を立ち上げ、そこからの提言を踏まえ、14年3月に施設の概要を策定し、16年2月には実施設計概要も公表した。
新県民文化施設は、山形市双葉町一丁目に鉄骨鉄筋コンクリート造などで建設し、地上5階、地下1階(延べ床面積約1万6100平方メートル)で構成され、県が県土地開発基金から事業用地を買い戻す約67億5700万円を除き、整備事業費は約143億円を見込み[4]、18年度の完成、19年度中の開業を予定していた。しかし、建設業界の人手不足に加え、東日本大震災以降の復興需要の高まりなどに伴う労務費の高騰などから、3度目の入札でようやく建築主体業者が決したため[5]、工期が約半年ほど伸び、整備事業費も当初より5億円ほどの増加を見込んだ。18年2月、県は内部検討の結果、名称は「県総合文化芸術館」としたと発表している[6]。
2019年12月にプレオープンし[7]、翌年3月29日にグランドオープンを予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開館記念式典とコンサートは延期され[8][9]、2020年(令和2年)5月13日に全面オープンしている[10]。併設の飲食・物販店である山形魅力発信モールは、指定管理者に鶴岡市に本社を置く清川屋が指定され、「0035 BY KIYOKAWAYA」名称で運営(2026年3月末まで)し[11][12]、12月12日には県産酒・クラフトショップとレストランも営業を始めた[13][14]。
2020年東京オリンピックの聖火リレーでセレブレーション会場となった、聖火ランナーは公募により1万人程度が選ばれた、聖火リレーについて、組織委員会はスポンサー企業4社と各都道府県実行委員会が行ったランナー公募に延べ53万5717件の応募があったと発表した[15]。
施設
[編集]建物は地下1階 地上5階建て。大ホールは2001席収容で、ほかに2つのスタジオ、4つの練習室、3つの会議室や県産品ショップ、レストランなどが備えられている。設計は山形美術館、山形市総合スポーツセンター、東北芸術工科大学等を手掛けた本間利雄建築設計事務所、施工(建築)は安藤ハザマ・山形建設・千歳建設・市村工務店特定建設工事共同企業体が担った[1]。
山形出身の奥山清行がデザイン、山辺町の高級じゅうたんメーカーであるオリエンタルカーペットが製作にあたった大ホールの緞帳「紅―BENI」は山形銀行が寄贈したほか[16]、先述の通り、命名権も取得している。
脚注
[編集]- ^ a b “山形県総合文化芸術館[やまぎん県民ホール]本館がオープン”. 日刊建設工業新聞. (2020年3月27日) 2020年4月10日閲覧。
- ^ “山形県総合文化芸術館の施設命名権(ネーミングライツ)の協定締結について”. 山形銀行. (2019年10月10日) 2020年3月1日閲覧。
- ^ a b 「教えて!がってん 山形駅前に県の文化施設ができるの」『朝日新聞』山形版 2014年1月18日
- ^ “山形駅西口拠点施設、19年度開館へ 7月から工事発注”. 山形新聞. (2016年5月30日) 2017年3月1日閲覧。
- ^ 「新県民文化施設、安藤など4社JVが落札 県、3度目の入札」『』山形新聞、2017年2月25日。オリジナルの2017年3月1日時点におけるアーカイブ。2017年3月1日閲覧。
- ^ 「名称は「県総合文化芸術館」に JR山形駅西口の新拠点施設」『』山形新聞、2018年2月16日。オリジナルの2018年3月10日時点におけるアーカイブ。2018年3月9日閲覧。
- ^ 「期待高まる県総合文化芸術館 プレオープン、緞帳お披露目や山響演奏」『』山形新聞、2019年12月2日。オリジナルの2019年12月21日時点におけるアーカイブ。2020年4月10日閲覧。
- ^ 「県民ホールの記念イベント延期 開館も先送り」『』山形新聞、2020年3月28日。オリジナルの2020年3月29日時点におけるアーカイブ。2020年4月10日閲覧。
- ^ “山形)県民ホール、29日の開館延期に 県が方針を一転”. 朝日新聞デジタル. (2020年3月28日) 2020年4月10日閲覧。
- ^ 「県総合文化芸術館がオープン 山形、1カ月半遅れで」『』山形新聞、2020年5月13日。オリジナルの2020年6月2日時点におけるアーカイブ。2020年5月19日閲覧。
- ^ 「県民ホール「発信モール」内覧会 山形の魅力ずらり」『』山形新聞、2020年3月28日。オリジナルの2020年3月29日時点におけるアーカイブ。2020年5月19日閲覧。
- ^ “「山形県総合文化芸術館(山形魅力発信モール)」の指定管理者の指定について”. 山形県総合文化芸術館整備推進課. 2020年5月19日閲覧。
- ^ 「県民ホール、全機能そろう 「発信モール」クラフトショップなど12日オープン」『』山形新聞、2020年12月11日。オリジナルの2020年3月29日時点におけるアーカイブ。2020年12月13日閲覧。
- ^ 「イタリアン寿司や県産のお酒…JR山形駅前に新施設開館」『』朝日新聞デジタル、2020年12月12日。オリジナルの2020年12月16日時点におけるアーカイブ。2020年12月13日閲覧。
- ^ “聖火リレー、公募に延べ53万件応募”. 日本経済新聞. (2019年9月27日). オリジナルの2019年9月27日時点におけるアーカイブ。 2019年9月27日閲覧。
- ^ “山形県総合文化芸術館の緞帳 製作現場を見学、知事ら”. 日本経済新聞. (2019年7月5日) 2020年4月10日閲覧。