めぐり逢えたら
めぐり逢えたら | |
---|---|
Sleepless in Seattle | |
監督 | ノーラ・エフロン |
脚本 |
ノーラ・エフロン デヴィッド・S・ウォード |
原案 | ジェフ・アーチ |
製作 | ゲイリー・フォスター |
製作総指揮 |
リンダ・オブスト パトリック・クロウリー |
出演者 |
トム・ハンクス メグ・ライアン |
音楽 | マーク・シャイマン |
撮影 | スヴェン・ニクヴィスト |
編集 | ロバート・ライターノ |
配給 |
トライスター ピクチャーズ コロンビア・トライスター映画 |
公開 |
1993年6月25日 1993年12月11日 |
上映時間 | 105分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $21,000,000[1] |
興行収入 |
$126,680,884[1] $227,799,884[1] |
配給収入 | 12億円[2] |
『めぐり逢えたら』(めぐりあえたら、Sleepless in Seattle)は、1993年のアメリカ合衆国のロマンティック・コメディ映画。ノーラ・エフロン監督、トム・ハンクス、メグ・ライアン主演。DVDなどのパッケージ商品では『「めぐり逢えたら」』と、カギカッコつきの表記になっているものもある。本作は1957年の映画『めぐり逢い』にヒントを得ており、重要なシーンとそのテーマ曲が引用されている。
また後に、脚本・監督ノーラ・エフロン、主演のトム・ハンクスとメグ・ライアンの同じ顔合わせで、『ユー・ガット・メール』が1998年に公開された。
あらすじ
[編集]シカゴに住む建築家のサムは、癌で妻を亡くしたばかり。その後サムは一人息子のジョナと共にシアトルに越してきたが、ジョナは、落ち込む父親のために新しい奥さんが必要と、あるラジオ局の相談番組に電話をする。同じ頃、ボルチモアに住む新聞記者のアニーは、婚約者ウォルターを伴って実家のクリスマス・パーティに出席していた。ウォルターの評判は上々だが、母親から両親の運命の出会いを聞かされる。アニーはウォルターとの出会いはただの偶然であり、運命ではないと冷淡に切り返す。その帰途、偶然聞いていたラジオの相談番組で、“シアトルの眠れぬ男”サムが切々と語る亡き妻の思い出に、アニーは思わず涙する。そして、自分の母やサムは伴侶となる人と「出会った瞬間に運命を感じた」ことに気が付く。
ラジオの反響は大きく、ラジオ局には2000件もの電話が殺到し、サムの下には大量のラブレターが届く。建築現場の仲間にも知られ、サムは再婚相手探しを本格的に始める。久しぶりの恋愛に戸惑う父親に対し、ませたジョナにはガールフレンドのジェシカがいた。
見ず知らずのサムに心惹かれたアニーは、サムの住所を突き止めると、映画『めぐり逢い』に影響を受けて、2月14日にエンパイアステートビルで会いたいとラブレターを送る。そして、取材と称してシアトルへ行くが、サムには話しかけられなかった。一方、サムも、空港や道で見かけたアニーに強い印象を受ける。 アニーは打って変わって、ウォルターとの結婚準備に取り組み、結婚に納得しようとする。
手紙を見て、アニーこそが「新しいママ」に相応しいと思うジョナは、サムと新しい恋人ヴィクトリアに反発する。そして、約束の2月14日、ジェシカが親の目を盗んで購入した航空券でニューヨークへ向かい、エンパイアステートビルの展望台でアニーを待つ。ジョナを追いかけたサムは、再会すると二人で展望台を降りる。
一方、エンパイアステートビルが見えるロックフェラープラザでウォルターとデートしていたアニーは、婚約の解消を伝え、指輪を返す。その瞬間、エンパイアステートビルがハートのサインを点灯し、アニーは無我夢中で展望台へ向かう。『めぐり逢い』と同じ状況に共感した警備員が、アニーを営業終了後の展望室へ上げる。誰もいない展望室に落胆するが、忘れ物のぬいぐるみを見つける。するとそこに、ぬいぐるみを取りに来たサムとジョナが現れる。
サムとアニーは、お互いに運命の出会いだと直感し、手を取り合って3人でエレベーターに乗るのだった。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|---|
ソフト版 | フジテレビ版 | ||
サム・ボールドウィン | トム・ハンクス | 山寺宏一 | 江原正士 |
アニー・リード | メグ・ライアン | 土井美加 | 水谷優子 |
ウォルター | ビル・プルマン | 安原義人 | 堀内賢雄 |
ジョナ・ボールドウィン | ロス・マリンジャー | 折笠愛 | 津村まこと |
ベッキー | ロージー・オドネル | 速見圭 | 水原リン |
ジェシカ | ギャビー・ホフマン | かないみか | 田野恵 |
グレッグ | ヴィクター・ガーバー | 有本欽隆 | 大滝進矢 |
スージー | リタ・ウィルソン | 藤生聖子 | さとうあい |
ヴィクトリア | バーバラ・ギャリック | 小宮和枝 | 金野恵子 |
マギー・ボールドウィン | キャリー・ローウェル | 田中敦子 | 鈴鹿千春 |
ジェイ | ロブ・ライナー | 島香裕 | 麦人 |
Dr.マーシャ・フィールドストーン | キャロライン・アーロン(声) | 此島愛子 | |
ロブ | トム・リース・ファレル | 高宮俊介 | |
バーバラ・リード | ルクランシェ・デュラン | 秋元千賀子 | |
クリフ・リード | ケヴィン・オモリソン | 沢木郁也 | |
デニス・リード | デヴィッド・ハイド・ピアース | 大黒和広 | |
キース | トム・マッゴーワン | 梅津秀行 | |
ワイアット | スティーヴ・メラー | 堀之紀 | |
クラリス | アマンダ・メイハー | 本間ゆかり | |
デリック | ヴィクター・モリス | 中田和宏 | |
飛行機の女性 | メアリー・A・ケリー | 叶木翔子 | |
客室乗務員 | タマラ・プランク | 岡村明美 | |
タクシー発車係 | ジェフ・マッツォーラ | 辻親八 | |
案内所の男性 | シドニー・アーマス | 石波義人 |
- フジテレビ版:初回放送1997年12月20日『ゴールデン洋画劇場』
劇中の映画
[編集]評価
[編集]批評家の反応
[編集]批評家からは好意的な意見が多くを占めた。Rotten Tomatoesでは45件のレビュー中71%が本作を支持し、平均点は6.5/10となった[3]。Metacriticでは16のレビュー中好意的なものが10で、平均点は100点満点中71点だった[4]。
受賞とノミネート
[編集]映画祭・賞 | 部門 | 候補 | 結果 |
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アカデミー賞 | 歌曲賞 | "A Wink and a Smile" | ノミネート |
脚本賞 | ノーラ・エフロン デヴィッド・S・ウォード ジェフ・アーチ | ||
英国アカデミー賞 | 作曲賞 | マーク・シャイマン | ノミネート |
脚本賞 | ノーラ・エフロン デヴィッド・S・ウォード ジェフ・アーチ | ||
アメリカン・コメディ賞 | Funniest Actress in a Leading Role | メグ・ライアン | 受賞 |
ゴールデングローブ賞 | 作品賞(ミュージカル・コメディ部門) | ノミネート | |
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門) | トム・ハンクス | ||
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門) | メグ・ライアン | ||
MTVムービー・アワード | 最優秀新人男優 | ロス・マリンジャー | ノミネート |
最優秀女優 | メグ・ライアン | ||
最優秀歌曲賞 | "When I Fall in Love" (セリーヌ・ディオン 、 クライヴ・グリフィン) | ||
最優秀共演 | トム・ハンクス メグ・ライアン | ||
ヤング・アーティスト賞 | 10歳未満の最優秀新人男優 | ロス・マリンジャー | 受賞 |
最優秀家族映画(コメディ部門) |
備考
[編集]- 日本版ではオリジナルのテーマソングに加え、『WINTER SONG』(DREAMS COME TRUE)が劇場公開時のオープニングフィルムとして追加されている。
出典
[編集]- ^ a b c “Sleepless in Seattle (1993)”. Box Office Mojo. 2010年1月1日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)534頁
- ^ “Sleepless in Seattle – Rotten Tomatoes”. Rotten Tomatoes. May 06, 2013閲覧。
- ^ “Sleepless in Seattle”. Metacritic. May 06, 2013閲覧。