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みんなスーパーヒーロー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
みんなスーパーヒーロー
Superheroes Are Everywhere
著者 カマラ・ハリス
訳者 中江有里
イラスト メカル・ルネ・ロー
発行日 アメリカ合衆国の旗 2019年1月8日
日本の旗 2021年9月23日
発行元 アメリカ合衆国の旗 フィロメル・ブックス英語版
日本の旗 平凡社
ジャンル 児童文学
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
形態 文学作品
ページ数 40
前作 Smart on Crime
次作 私たちの真実 アメリカン・ジャーニー
コード ISBN 9781984837493
ISBN 9784582838688(日本語訳)
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みんなスーパーヒーロー』(Superheroes Are Everywhere)は、当時アメリカ合衆国上院議員であったカマラ・ハリスによる児童文学である。イラストはメカル・ルネ・ローが手がけた。原書は2019年1月8日に出版された[1]。日本ではハリスの副大統領就任後となる2021年9月に平凡社より中江有里の翻訳で出版された[2]

内容

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ハリスの人生経験に基づき、家族や友人、学校や大学の教師など実生活のあらゆる所にスーパーヒーローが存在していることが語られる[1]

評価

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ブックリスト英語版』ではこの本は「スーパーヒーローにはあなた(読者)を含む誰もがなれるという確かなメッセージを提供している」と評された[1]。同様にコモン・センス・メディア英語版はこの本を「勇気づけられ、高揚感のある本であり、子供たちが自分の周りにいるスーパーヒーローを認識し、彼らのように勇敢で、親切で、役立つ人間になることを約束させてくれる」と評した[3]

配布を巡る誤情報

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2021年4月24日付けの『ニューヨーク・ポスト』紙のローラ・イタリアーノの記事でこの本がカリフォルニア州ロングビーチのシェルターに滞在している移民の子供たちに「ウェルカム・キット」として配布されていると報じられた[4]。同施設には図書館に1冊寄贈されたのみであり、この記事は否定された[5]共和党全国委員会会長のロンナ・マクダニエル英語版、コロラド州議会員のローレン・ボーベルト、アーカンソー州上院議員のトム・コットン英語版らはこの噂を広め、ハリスが納税者の金を自身の懐に入れているのではないかと指摘した[4][6][7]。この論争の結果、イタリアーノは自分が故意に虚偽の記事を書いたことを認めて退職した[8]

参考文献

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  1. ^ a b c Harris, Kamala (2019). Superheroes are Everywhere. ISBN 978-1984837493 
  2. ^ みんなスーパーヒーロー”. 平凡社. 2021年11月7日閲覧。
  3. ^ McMahon, Regan. “Superheroes Are Everywhere”. Commons Sense Media. August 24, 2020閲覧。
  4. ^ a b O'Rourke, Ciara (April 27, 2021). “No, the Biden administration isn’t buying Kamala Harris’ book for migrant children”. PolitiFact. April 30, 2021閲覧。
  5. ^ New York Post temporarily deletes, then edits false story that claimed Harris' book was given out in migrant 'welcome kits'”. CNN (April 28, 2021). April 30, 2021閲覧。
  6. ^ New York Post deletes story alleging Kamala Harris book given to migrant children” (英語). The Hill (27 April 2021). April 28, 2021閲覧。
  7. ^ Palma, Bethania (April 27, 2021). “Did Biden Admin Give Migrant Kids Kamala Harris' Book?” (英語). Snopes. April 29, 2021閲覧。
  8. ^ A New York Post story about Kamala Harris triggered conservative outrage. Almost all of it was wrong. Now the reporter has resigned.”. The Washington Post (April 28, 2021). April 30, 2021閲覧。

外部リンク

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