みやじま丸 (4代)
みやじま丸(4代) | |
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宮島桟橋付近を航行する本船 | |
基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 | 日本 廿日市市 |
所有者 |
鉄道建設・運輸施設整備支援機構 JR西日本 |
運用者 | JR西日本宮島フェリー |
建造所 | 中谷造船 |
IMO番号 | 9419058 |
経歴 | |
起工 | 2005年 |
進水 | 2005年11月 |
竣工 | 2006年1月27日 |
就航 | 2006年5月23日 |
現況 | 就航中 |
要目 | |
総トン数 | 254 トン |
全長 | 35.0 m |
全幅 | 12.0 m |
深さ | 3.6 m |
機関方式 | ディーゼル・エレクトリック方式 |
主機関 | ディーゼル発電機(320kVA) 3基 |
推進器 | 電動ポッド推進器(400kW) 2基 |
航海速力 | 8 ノット |
旅客定員 |
803名(車両未搭載時) 503名(車両搭載時) |
車両搭載数 | 乗用車7台 |
みやじま丸(みやじままる)は、JR西日本宮島フェリーの宮島航路に就航するフェリーである。本項目では2006年に就航した4代目を取り扱う。
概要
[編集]中谷造船で建造され2006年(平成18年)1月27日に竣工し、5月23日に就航した宮島航路の新造船である。
日本で初の小型電気推進旅客フェリーであり、船の形状は「両頭双胴船」である。鉄道建設・運輸施設整備支援機構が研究を行ってきた「スーパーエコシップ」 (SES) の第1船として建造された。日本船舶海洋工学会のシップ・オブ・ザ・イヤー2006において、小型客船部門賞を受賞している。
小型電気推進旅客フェリーであり、動力源として出力320kVAの主発電機を3台使用する。通常航速(8 - 9ノット)では発電機2台の運転で航行可能であるが、速力が必要な場合は主発電機を3台使用する。この発電機で船内電源と推進機に電力を供給している。推進機は360°旋回可能なポッド型推進機(出力400kW)を2基、船首船尾両方に装備している。これにより自由な操船が可能である。推進機用電動機はインバータで制御されている。
自動車搭載数は、乗用車で7台。右舷に設けられている。これは双胴船であること、左舷に主発電機3台中2台を設置していることからバランスをとるためでもある。
通常の客室以外に、バリアフリー室(椅子席34、車椅子スペース8)がある。この客室は厳島神社の鳥居方向にあり、宮島口から宮島に渡る際には鳥居方向へ接近するサービスを行っている(他の船でも同様)。
みやじま丸は当初2006年3月15日に就航予定だったが、試験航行中に松大汽船側の桟橋に衝突する事故が発生したため、5月23日に延期された。これに伴い、先代みやじま丸は運航を終了した。
その他
[編集]宮島航路で「宮島丸」「みやじま丸」の名称の船舶は5隻ある(西暦は宮島航路での就航年)。
- 宮島丸 個人経営→山陽鉄道 1902年 - 1905年
- みやじま丸(初代) 国鉄 1954年 - 1964年
- みやじま丸(2代目) 国鉄 1965年 - 1978年
- みやじま丸(3代目) 国鉄→JR西日本 1978年 - 2006年
- みやじま丸(4代目) JR西日本→JR西日本宮島フェリー 2006年 -
宮島丸は山陽鉄道時代に宮島航路での運航を終えているため、歴代のみやじま丸には含まれない。
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- フェリーのご紹介 - JR西日本宮島フェリー