ほのかな望みもなく
「ほのかな望みもなく」(ほのかなのぞみもなく)、ないし、「アイ・ドント・スタンド・ア・ゴースト・オブ・ア・チャンス・ウィズ・ユー」(I Don't Stand a Ghost of a Chance With You)、は、ビング・クロスビーがオーケストラの伴奏によって録音した1932年の楽曲。題名はしばしば短く省略され、「ア・ゴースト・オブ・ア・チャンス」(A Ghost of a Chance)[1][2]などともされる。作曲はヴィクター・ヤングで、ネッド・ワシントンとクロスビーが歌詞を書いた。この曲は、ジャズとポップのスタンダード曲となり、数多くのアーティストたちによって録音された[3][4]。
ビング・クロスビーによる歌唱
[編集]ビング・クロスビーはこの曲を、1932年10月14日にニューヨークにおいて、オーケストラの伴奏で録音した[5]。クロスビーの伴奏を務めたのは、レニー・ヘイトンが率いたARCブランズウィック・スタジオ・オーケストラ (ARC Brunswick Studio Orchestra) で、ヘイトン自身もピアノを弾いていた。マスターとされたバージョンは2つあり、B12474-A が 3分12秒、B12474-B が 3分18秒の長さであった。この録音は、78回転盤(SP盤)として、B面に「Just an Echo in the Valley」を収めてブランズウィック・レコードから Brunswick 6454 として、B面に「Cabin in the Cotton」を収めてコロムビア・レコードから Columbia DB-2030 として、さらに45回転盤シングルがB面に「Temptation」を収めて Columbia 39524 としてリリースされた。ブランズウィック盤は、1933年1月21日付でアメリカ合衆国のチャートで5位まで上昇した[6]。
クロスビーは、アーヴィド・E・ギルストロームが監督した1933年の短編映画『Please』で、この曲を歌い[7]、1954年にもこの曲を再び録音し直して、アルバム『音楽自叙伝 (Bing: A Musical Autobiography)』に収録した。
脚注
[編集]- ^ “チュー・ベリー”. Sony Music Entertainment (Japan). 2020年5月6日閲覧。
- ^ Frank Sinatra – A Ghost Of A Chance - Discogs (発売一覧)
- ^ “Second Hand Songs: I Don't Stand a Ghost of a Chance with You.”. Secondhandsongs.com. 2014年9月29日閲覧。
- ^ “(I Don't Stand A) Ghost of a Chance (With You) (1932) : Jazz Standards”. Jazzstandards.com. 2014年9月29日閲覧。
- ^ “A Bing Crosby Discography”. BING magazine. International Club Crosby. 2017年4月23日閲覧。
- ^ “Song artist 1 - Bing Crosby”. Tsort.info. 2014年9月29日閲覧。
- ^ “Please (1933)”. IMDb.com (15 December 1933). 2014年9月29日閲覧。
参考文献
[編集]- Grudens, Richard (2002). Bing Crosby – Crooner of the Century. Celebrity Profiles Publishing Co.. ISBN 1-57579-248-6.
- Macfarlane, Malcolm. Bing Crosby – Day By Day. Scarecrow Press, 2001.
- Osterholm, J. Roger. Bing Crosby: A Bio-Bibliography. Greenwood Press, 1994.
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ゴースト・オブ・ア・チャンス/モンク、ヤング、ビリー、ビングほか - 個人ブログ