ほしのゆめ
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ほしのゆめは、イネの品種のひとつ。2000年品種登録(登録番号第7645号)。「きらら397」に続いて[1]、北海道産米に対する評価の浸透・定着に貢献した[2]。
北海道上川管内比布町(1994年に移転)の北海道立上川農業試験場(現・北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場)により育成され、1996年に水稲農林340号「ほしのゆめ」として命名登録された良食味米品種。「上育418号」の系統番号で試験され、北海道の優良品種となった。
「ほしのゆめ」という名称は一般公募され、決定された。名称の由来としては「きらきらと輝く星のイメージがつやのあるおいしい米を連想させ、米づくりに携わる人や食べる人の夢がかなうように」という思いによる。
ピーク時の2000年(平成12年)には道内での作付面積が40,202haに達し「きらら397」に次ぐ第2位となるが、以後は「ななつぼし」「ゆめぴりか」等の新品種に押され、作付は急速に減少した。2020年現在の道内での作付面積は555haで、品種別では第11位[3]。
品種特性
[編集]長所は「きらら397」(中の上)を越える良食味(上の下)。北海道産米の食味を「コシヒカリ」並みにまで高めたと評価されている[1]。また、障害型耐冷性が強く、初期分蘖が旺盛であること。
短所は耐倒伏性が不十分で、割れ籾が多く、いもち病抵抗性が不十分であること、などが挙げられる。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b 石谷孝佑編『新版 米の事典-稲作からゲノムまで-』幸書房、2009年11月20日、12頁。
- ^ 株式会社日本食糧新聞社編『全国お米のこだわり銘柄事典』株式会社日本食糧新聞社、2018年4月10日、13頁。
- ^ 米に関する資料(北海道農政部、2021年11月)pp.22 - 25