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ふくひびき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ふくひびきは、1993年平成5年)に東北農業試験場によって育成されたイネ(稲)の品種[1]。旧系統名は「奥羽331号」[2]。「奥羽316号」を花粉親、「コチヒビキ」を種子親とする交配によって育成された[1]福島県の「フク」と、「コチヒビキ」の「ヒビキ」を組み合わせ、「農村に福を響かせたい」という願いも込めて命名された[3]

短稈の穂重型で、耐倒伏性が強い[2]。東北中南部での熟期は中生の中[2]。極多収で、1994年(平成6年)に福島県において、10アールで1,000kgの収穫が記録されたことがある[2]

千粒重は23.2gでやや大粒[1]。食味は「日本晴」に近く、酒造用掛米や米菓加工用米としての適性に優れる[4]ほか、飼料用米としても利用される[2]

脚注

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  1. ^ a b c 副島 2017, p. 73.
  2. ^ a b c d e 石谷 2009, p. 168.
  3. ^ 図説:品種解説:「ふくひびき」”. www.reigai.affrc.go.jp. 2022年1月19日閲覧。
  4. ^ 他用途向け超多収水稲新品種「ふくひびき」”. www.naro.affrc.go.jp. 2022年1月19日閲覧。

参考文献

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  • 石谷, 孝佑 編『米の事典 -稲作からゲノムまで-』(新版)幸書房、2009年11月20日。ISBN 9784782103388 
  • 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535