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びわ湖アリーナ構想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

びわ湖アリーナ構想(びわこアリーナこうそう)とは、滋賀県大津市びわ湖浜大津駅前に新アリーナを建設する計画。

大津商工会議所の構想

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2017年8月に大津商工会議所を中心に滋賀県や大津市、滋賀県スポーツ協会(旧滋賀県体育協会)、滋賀レイクスターズ京阪電気鉄道などで「びわ湖アリーナ整備促進官民連携協議会」を設置[1][2]。民間主導でのアリーナ整備を目指している。想定している用地は、県有地が9割、市有地が1割[3]

スポーツ庁は「スタジアム・アリーナ改革推進事業」の支援先に選定した[1]。「(仮称)びわ湖アリーナ整備調査事業」は、当初予算1,000万円(内、スポーツ庁の委託調査費500万円)を計上[1]2018年1月末までにアリーナの収益性や建設資金調達手法などの調査を終える方針[1]

年間稼働日数を約100日と想定し、30日を滋賀レイクスターズのホームゲーム、70日をコンサートや企業の展示会などで使用[1]

滋賀レイクスターズの構想

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滋賀県や大津市から土地を無償で借り、民間主導で資金調達してアリーナを整備する[4]2020年の完成を目指しており、建設費は20億円を見込んでいる。2016年国土交通省の「不動産証券化事業の具体化に向けた支援事業」の支援先となる事業者に選定された[5]

アリーナは3層構造で、収容人数は5,000 - 6,000人。1階は1,500 - 2,000席の可動席。2,3階には各2,000席前後の固定席を設ける。年間稼働日数を約100日と想定し、30日を滋賀レイクスターズのホームゲーム、70日をコンサートや展示会、他のスポーツの試合で使用[4]

BリーグクラブライセンスのB1ライセンスの取得条件には、5,000席以上の観客席数を有するホームアリーナの整備が含まれている[6]。現状の滋賀県立体育館では、4,123人までしか収容することができない[7]。これまでは、約1,000席の立ち見席を計上することで、ライセンスの審査をクリアしてきた[8][9]

このびわ湖アリーナの代替として、びわ湖文化公園内に滋賀アリーナ(愛称「滋賀ダイハツアリーナ」)が滋賀県によって建設され、2022年12月1日に開場した。滋賀レイクスターズはホームアリーナの一つとして使用する[10][11][12]

備考

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  • 当初は2020年の完成を目指していたが事業計画(旧)を具体化することはできなかった。2019年1月に大津商工会議所が新しい事業計画を発表し、2023年度中の供用開始を目指すこととなった[注 1][13]
  • 滋賀レイクスターズはこのびわ湖アリーナ(仮称)の整備事業計画が原因で、2019-20シーズンのB1ライセンスが「継続審議」となったことがある[14]

脚注

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注釈

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  1. ^ 施設竣工予定は2024年3月となる見込み(※2019年1月に発表した資料より引用)。

出典

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  1. ^ a b c d e “びわ湖アリーナ構想に国の支援 大津商議所、収益性調査へ”. 京都新聞. (2017年9月15日). オリジナルの2018年6月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180623165908/http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20170915000022 2018年2月10日閲覧。 
  2. ^ “スタジアム建設収益狙うプロチーム、企業、政府 関西で計画ラッシュ 新国立は「優良物件」か”. 産経WEST. (2017年10月23日). https://www.sankei.com/article/20171023-JYINH6I4P5IPZEII6F4JDPZOFM/3/ 2018年2月10日閲覧。 
  3. ^ “滋賀)アリーナ整備調査へ 大津商議所、採算検証”. 朝日新聞. (2017年3月31日). オリジナルの2017年3月31日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170331080638/https://www.asahi.com/articles/ASK3Z3FT2K3ZPTJB005.html 2018年2月10日閲覧。 
  4. ^ a b “レイクス本拠地、滋賀・浜大津駅前に 民間主導で資金調達へ”. 京都新聞. (2016年9月7日). オリジナルの2017年9月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170917203612/http://www.kyoto-np.co.jp/info/sports/bj_league/20160907_6.html 2018年2月15日閲覧。 
  5. ^ 「地域活性化のための多目的アリーナ」新設に向けて[リンク切れ]”. 滋賀レイクスターズ (2016年11月4日). 2018年2月10日閲覧。
  6. ^ Bリーグホームアリーナ検査要項” (PDF). Bリーグ. 2018年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月10日閲覧。
  7. ^ 【3/19 ゲーム結果】滋賀80-82栃木 4,000人超の大声援も惜敗”. 滋賀レイクスターズ (2017年3月19日). 2018年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月10日閲覧。
  8. ^ “滋賀レイクスが新アリーナ検討 バスケ新リーグ1部維持に危機感”. 産経新聞. (2015年9月1日). https://www.sankei.com/article/20150901-RG6MD3VJRJM45JBCMCUYQZIOLA/ 2018年2月10日閲覧。 
  9. ^ “レイクス新リーグ参入 地元プロチームは「公共財」”. 京都新聞. (2015年10月7日). オリジナルの2015年10月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151008020307/http://www.kyoto-np.co.jp/kp/rensai/syuzainote/2015/151007.html 2018年2月10日閲覧。 
  10. ^ 2021-22シーズン 全日程終了のご報告”. 滋賀レイクスターズ. 2022年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月8日閲覧。
  11. ^ 滋賀県最大「滋賀ダイハツアリーナ」12月オープンへ レイクス本拠地に”. びわ湖大津経済新聞 (keizai.biz) (2022年11月14日). 2022年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月8日閲覧。
  12. ^ 新しい県立体育館「滋賀アリーナ」が大津市に完成 12月開館”. NHK 滋賀県のニュース. NHK NEWS WEB (2022年11月14日). 2022年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月8日閲覧。
  13. ^ (仮称)びわ湖アリーナ”. 大津商工会議所 (2019年1月). 2022年12月8日閲覧。
  14. ^ 大島和人: “B1ライセンスはどうなる? 滋賀を取材して知った新アリーナ構想と産みの苦しみ”. Yahooニュース. Yahoo. 2019年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月8日閲覧。