ひもスプレー
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ひもスプレーは、1980年代から1990年代にかけて流行したパーティグッズの通称[1]。いたずらスプレーなどとも呼ばれる。ツクダオリジナルから発売されていた「クレイジーストリング」が有名[2]。
概要
[編集]整髪料#ヘアスプレーのようなボンベにノズルがついており、ノズル上部のボタンを押すことで、ひものように樹脂状の液体が飛び出す。液体は空気に触れた瞬間から硬化し、ウレタンのようにボロボロと崩れるため、服を濡らしたりすることはない。
見た目の派手さと気軽さが受け、また1985年に開始したテレビ番組『所さんのただものではない!』(フジテレビ)で毎回番組のエンディングで行われた罰ゲームとして使用されたことなどからブームとなり、宴会や花見などの席で広く用いられたが、材質のためガスボンベやケーキの蝋燭に引火するなどの騒ぎが起き、危険性が指摘されるようになり、流行に水をさす結果となってしまう[3]。一時の熱狂的なブームは過ぎ去ったが、現在も安全性を考慮した「ビックリWスプレー」、「ハッピーパーティースプレー」の名称で発売されている[4]。
脚注
[編集]- ^ 日本ハネウェル株式会社 2021, p. 4.
- ^ ケリー・パターソン et al. 2012, p. 24.
- ^ 角村浩 2006, p. 1.
- ^ 国民生活センター 2006, p. 8.
参考文献
[編集]- 角村浩「スプレー缶製品の使用上の安全性」『最近の商品テスト結果から』、経済産業省、2006年、1頁。
- 国民生活センター「スプレー缶製品の使用上の安全性」『製品安全点検日セミナー(7月)』、経済産業省、2006年、8頁。
- ケリー・パターソン、ジョセフ・グレニー、デヴィッド・マクスフィールド、ロン・マクミラン、アル・スウィツラー 著、千田彰 訳『自分を見違えるほど変える技術 チェンジ・エニシング』本多佳苗、CCCメディアハウス、2012年、24頁。ISBN 9784484121239 。
- 日本ハネウェル株式会社「これからのエコで新しいパーソナルケア」『エアゾール&パーソナルケア』、日本ハネウェル株式会社、2021年、4頁。