ひびのこづえ
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ひびの こづえ(1958年4月15日[1] - )は、日本のコスチューム・アーティスト。東京藝術大学卒業。静岡県沼津市生まれ[1]。1997年までの旧作家名は、内藤 こづえ(ないとう こづえ)。
経歴
[編集]1958年静岡県生まれ。1982年東京藝術大学美術学部デザイン科視覚伝達デザイン卒業。1990年より野田秀樹演出作品の多くで舞台衣装を担当する。2000年代よりPV衣装やテレビ番組の衣装セットも担当。定期的に個展も開催する。衣装以外にも、ひびのこづえブランドで小物や帽子、バッグなども制作・販売している。
主な受賞歴
[編集]- 1984年:日本グラフィック展奨励賞
- 1989年:日本グラフィック展年間作家新人賞
- 1992年:エイボン女性年度賞エイボン芸術賞
- 1992年:毎日ファッション大賞新人賞、資生堂奨励賞
- 1992年:グッドデザイン賞大賞(NHK Eテレ『にほんごであそぼ』)
- 2007年:タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞
- 2021年:紀伊國屋演劇賞個人賞
衣装制作
[編集]野田秀樹演出作品
[編集]- 1990年:「野田秀樹のから騒ぎ」(日生劇場)
- 1991年:夢の遊眠社「透明人間の蒸気」(シアターコクーン)
- 1992年:「野田秀樹の真夏の夜の夢」(日生劇場)
- 1993年:NODA・MAP旗揚げ公演「キル」(シアターコクーン)
- 1994年:「虎-野田秀樹の国性爺合戦-」(日生劇場)
- 1995年:NODA・MAP「贋作・罪と罰」(シアターコクーン)
- 1995年:NODA・MAP「し」(自由劇場)
- 1996年:NODA・MAP「TABOO」(シアターコクーン)
- 1997年:NODA・MAP「キル」(シアターコクーン)
- 2000年:NODA・MAP「カノン」(シアターコクーン)
- 2001年:「贋作・桜の森の満開の下」(新国立劇場)
- 2001年:歌舞伎「野田版・研辰の討たれ」(歌舞伎座)
- 2003年:歌舞伎「野田版・鼠小僧」(歌舞伎座)
- 2004年:NODA・MAP「走れメルス〜少女の唇からはダイナマイト!」(シアターコクーン)
- 2005年:十八代目中村勘三郎襲名披露公演「野田版・研辰の討たれ」(歌舞伎座)【祝い幕も担当】
- 2005年:NODA・MAP「贋作・罪と罰」(シアターコクーン)
- 2006年:NODA・MAP「ロープ」(シアターコクーン)
- 2007年:NODA・MAP「キル」(シアターコクーン)
- 2008年:歌舞伎「野田版・愛陀姫」(歌舞伎座)
- 2009年:NODA・MAP「パイパー」(シアターコクーン)
- 2009年:歌舞伎「野田版・鼠小僧」(歌舞伎座)
- 2010年:NODA・MAP「ザ・キャラクター」(東京芸術劇場中ホール)
- 2010年:NODA・MAP 番外公演「表に出ろいっ!」 (東京芸術劇場小ホール)
- 2011年:NODA・MAP「南へ」(東京芸術劇場中ホール)
- 2012年:NODA・MAP 番外公演「THE BEE JAPANESE Version」 (水天宮ピット他)
- 2012年:NODA・MAP「エッグ」(東京芸術劇場プレイハウス)
- 2013年:NODA・MAP「MIWA」(東京芸術劇場プレイハウス)
- 2015年:NODA・MAP「エッグ」(東京芸術劇場プレイハウス)
- 2015年:モーツァルト/歌劇『フィガロの結婚』 〜庭師は見た!〜新演出(金沢歌劇座他)
- 2016年:NODA・MAP「逆鱗」(東京芸術劇場プレイハウス他)
- 2017年:NODA・MAP「足跡姫~時代錯誤冬幽霊~」(東京芸術劇場プレイハウス)
- 2017年:八月納涼歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」(歌舞伎座)
- 2017年:「One Green Bottle」~『表に出ろいっ!』English version~(東京芸術劇場シアターイースト他)
- 2018年:ダンス 森山開次「サーカス」(新国立劇場)
- 2018年:KAAT版「不思議の国のアリス」(KAAT)
- 2018年:NODA・MAP「贋作 桜の森の満開の下」(東京芸術劇場プレイハウス他)
その他
[編集]- 2003年 - (現在):NHK・にほんごであそぼ【セットデザインも担当】
- 2004年:こども向けのオペラ『ジークリフトの冒険~指輪をとりもどせ!』
- 2005年:「50years withミッフィー展」スタッフユニフォーム(全国巡回)
- 2005年: 愛・地球博開会式・子供衣装、「クリエイティブジャパン」テーマパフォーマンス(モリゾー・キッコロメッセ)
- 2005年:宇多田ヒカル「Passion」PV
- 2006年:本木克英監督映画『ゲゲゲの鬼太郎』
- 2007年:新国立劇場オペラ『さまよえるオランダ人』[2][3]
- 2011年:福岡大学病院 小児病棟【アートワーク】
- 2014年:一青窈「他人の関係 feat. SOIL&“PIMP”SESSIONS」PV
- 2015年 - (現在):東京キャラバン(野田秀樹発案・演出、日本の多種多様な芸術が集う文化発信ムーブメント)
- 2022年 : 舞台「粛々と運針」[4]
脚注
[編集]- ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.272
- ^ “さまよえるオランダ人インタビュー”. 2023年6月2日閲覧。
- ^ “オペラの衣裳を手掛ける、ひびのこづえさんにインタビュー(1)”. 2023年6月2日閲覧。
- ^ “粛々と運針”. PARCO STAGE -パルコステージ-. 2022年1月22日閲覧。
外部リンク
[編集]- ひびのこづえ - 公式ホームページ