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はくちょう座OB2-12

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
はくちょう座OB2-12
Cygnus OB2-12
星座 はくちょう座
見かけの等級 (mv) 11.4
位置
元期:J2000
赤経 (RA, α)  20h 32m 40.9589s
赤緯 (Dec, δ) 41° 14′ 29.286″
固有運動 (μ) 赤経: 1.91 ミリ秒/年
赤緯: -2.47 ミリ秒/年
年周視差 (π) -0.60 ± 2.07 ミリ秒
距離 約10000 光年
(約2000 pc)
物理的性質
半径 246 R
質量 110 M
スペクトル分類 B3~B4Ia+
絶対等級 (H) -9.82(可視光) -10.9(全電磁波)
光度 1660000 L
表面温度 13700
色指数 (B-V) 3.01
色指数 (U-B) 1.69
色指数 (V-J) 6.733 ± 0.324
色指数 (V-H) 7.888 ± 0.260
色指数 (J-H) 1.155 ± 0.584
色指数 (H-K) 0.808 ± 0.624
年齢 300万年
他のカタログでの名称
VI CYG 12, 2MASS J20324096+4114291, NSV 13138, HIP 101364.
Template (ノート 解説) ■Project

はくちょう座OB2-12(Cygnus OB2-12)は、はくちょう座にある恒星である。

概要

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はくちょう座OB2-12は、半径が太陽の約250倍、質量が太陽の約100倍の、巨大 かつ 大質量のB型青色超巨星である。発見された当初の、太陽の約600万倍の光度、絶対等級は全電磁波で-12.2等級、可視光のみでも-10.6等級、という推定値は後に下方修正されているが、それでも、太陽の200万倍近い光度であり、絶対等級は全電磁波で-10.9等級、可視光のみでも-9.8等級の、非常に明るい星である。

可視光での明るさは、現在発見されている恒星の中では最大の可能性がある。全電磁波での明るさがはくちょう座OB2-12よりも大きい恒星は50個以上発見されているが、そのほとんどがウォルフ・ライエ星(WR型星) または それと類似した性質を持つ O型青色超巨星 である。これらの星は表面温度が非常に高く、放出される電磁波のほとんどが紫外線となるため、可視光での絶対等級は大幅に高く(暗く)-8.5~-6.5等級程度、リゲル・デネブとほぼ同等である。(例:R136a1の場合、全電磁波での絶対等級は-12.5等級だが、可視光では-8.1等級。これは、放出される電磁波の98%以上が紫外線であることを示している) なお、はくちょう座OB2-12の場合も放出される電磁波のうち、可視光は半分以下である。

はくちょう座OB2-12は地球から5000光年離れた大質量星が多く存在するはくちょう座OB2星団に属している。星団にある豊富な星間物質の塵に光が吸収されるので、視等級は11.4等級と非常に暗いが、仮に塵が無ければ、デネブに匹敵する1.5等級で見えたはずである。

関連項目

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出典

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