だらしな系
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だらしな系(だらしなけい)とはズボンをずり下げてパンツを見えるようにして履く男性ファッションである[1]。
起源
[編集]だらしな系の起源は1993年にアメリカ合衆国のファッションブランド『カルバン・クライン』がパンツの広告ポスターにおいてウエストのゴムにあるブランド名を見せるように履いたことにあるとされる[2][1]。
日本ではカルバン・クラインのライセンスを取得したグンゼが仕掛け人となって1996年頃にカジュアル下着がブームとなり[1]、それによって自分でパンツを買う若者が増えたとされる[1]。
批判
[編集]元々のだらしな系は上述の通りであるが、同時期の女性ファッションのルーズソックス、男女両方のずり下げたデイパックなどもだらしな系としてひと括りに扱われ批判されることがあった[3]。
また1996年には若者の視線平気症候群も話題となり[4]、だらしな系に加えて地べたに座るジベタリアン、若い女性の援助交際も流行したことで、今の若者は人の目を気にせず楽をする傾向にあると評されるようにもなった[5]。
だらしな系のヤンママ・ヤンパパも登場し、その子供への扱いも批判の対象となった[6]。
出典
[編集]- ^ a b c d 「売れる"カジュアル下着"――「だらしな系スタイル」に連動」『経済ライフ』第30巻第10号、国連経済社、1996年12月、31頁。
- ^ 大坪宏至「わが国中。高校生の「思いやり意識」について-大学教育。家庭。社会.宗教のあり方を探るために-」(PDF)『中央学術研究所紀要』第25号、中央学術研究所、1996年12月、2-27頁。 該当箇所は2頁。
- ^ 入戸野千寿「新春随想集 だらしな系ファッション」『東京都医師会雑誌』第49巻第8号、東京都医師会、1997年1月、41頁。
- ^ 望月一憲「随想・教育あれこれ 最大の教育問題」『文教 日本の教育を考える・提案する・討論する教育誌』第76号、教育問題研究会、1996年9月、52-53頁。
- ^ 日本労働組合総連合会運動企画局(編)「97年型新入組合員分析「新人と新人類」比較分化人類学」『連合』第10巻第2号、日本労働組合総連合会、1997年5月、16-21頁。
- ^ 神園伸二「「子育て」考現学--若干の取材メモとうちの神父さんの子育て論」『福音と社会』第38巻第2号、カトリック社会問題研究所、1999年6月、23-25頁。
関連項目
[編集]- 自己中心性(ジコチュー、2000年の流行語(参考:「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞 - 第17回 2000年 授賞語 自由国民社)
- 携帯電話
- ヤンパパ
- マーク・ウォールバーグ
- 腰パン
- ルーズソックス