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それを愛とは呼ばず

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
それを愛とは呼ばず
著者 桜木紫乃
発行日 単行本:2015年3月12日
文庫版:2017年10月6日
発行元 幻冬舎
ジャンル サスペンス
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 単行本:四六判上製本
文庫版:文庫判
ページ数 単行本:278
文庫版:342
公式サイト 単行本:それを愛とは呼ばず 単行本 幻冬舎
文庫版:それを愛とは呼ばず 文庫版 幻冬舎
コード 単行本:ISBN 978-4-344-02733-6
文庫版:ISBN 978-4-344-42655-9
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それを愛とは呼ばず』(それをあいとはよばず)は、日本の小説家桜木紫乃によるサスペンス小説である。

2013年10月から日刊ゲンダイに連載、釧路新聞静岡新聞愛媛新聞、秋北新聞、陸奥新報佐賀新聞南日本新聞など全国16紙に配信され、単行本化に際して、加筆・修正した[1][2]。単行本は、2015年3月12日に幻冬舎より刊行された[3]。単行本の装幀は、鈴木成一デザイン室による。単行本の装画は、藤本麻野子による[2]。文庫版は、2017年10月6日に幻冬舎文庫より刊行された[4]

あらすじ

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亮介は、新潟にある〈いざわコーポレーション〉という会社の社長である章子と結婚し、同社の副社長の座に着いた。その章子が、ある日の夜、交通事故に遭い、意識不明の重体となる。しばらくの後、亮介は会社を追われ、故郷の新潟を離れる。紗希は、故郷の北海道から東京へ出てきて、タレント活動をしながら銀座にある老舗のグランドキャバレー〈ダイアモンド〉でアルバイトをしていたが、タレント事務所から契約打ち切りを宣告される。新しい就職先が決まった亮介は、〈ダイアモンド〉を訪れ、紗希と出会う。

主な登場人物

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伊澤亮介
54歳。〈いざわコーポレーション〉の副社長。
伊澤章子
亮介の妻。64歳。〈いざわコーポレーション〉の社長。
伊澤慎吾
章子のひとり息子。
片倉肇
〈いざわコーポレーション〉の顧問弁護士
白川紗希
29歳。タレント

書評

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書評家の倉本さおりは、「この作品の結末で待ち受ける荒涼とした情景は、私たちの甘やかな思い上がりのなれの果てを描いている」と評している[5]。朝⽇新聞には、「最後の数ページになっても、どう展開するのかわからないほどの緊密さで、どこにもない〈ある愛の形〉を描く」とする書評が掲載されている[6]日刊ゲンダイDIGITALには、「誰もが予想できない驚愕の結末までイッキに読ませる長編サスペンス」とする書評が掲載されている[7]

脚注

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  1. ^ 著者インタビュー 「それを愛とは呼ばず」桜木柴乃氏”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2015年4月16日). 2018年10月27日閲覧。
  2. ^ a b 『それを愛とは呼ばず』 2015.
  3. ^ それを愛とは呼ばず 単行本”. 幻冬舎. 2018年10月27日閲覧。
  4. ^ それを愛とは呼ばず 文庫版”. 幻冬舎. 2018年10月27日閲覧。
  5. ^ 倉本さおり (2015年5月10日). “書評家・倉本さおりが読む『それを愛とは呼ばず』桜木紫乃著”. 産経新聞社. 2018年10月27日閲覧。
  6. ^ 目の前にある「ささやかな幸福」”. 朝日新聞社 (2018年6月6日). 2018年10月27日閲覧。
  7. ^ 「それを愛とは呼ばず」桜木紫乃著”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2017年11月15日). 2018年10月27日閲覧。

参考文献

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