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ここではない★どこか

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ここではない★どこか』 (Anywhere But Here) は、萩尾望都による日本漫画のシリーズ。

月刊フラワーズ』(小学館)にて2006年から掲載されている。基本的に一話完結の短編の連作だが、他の短編と関連性の強い作品も含まれる。

作品一覧

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  • 山へ行く(『月刊フラワーズ』2006年4月号)
  • 宇宙船運転免許証(『月刊フラワーズ』2006年5月号)
  • あなたは誰ですか(『月刊フラワーズ』2006年6月号)
  • ゆれる世界(『月刊フラワーズ』2006年7月号)
  • メッセージ(『月刊フラワーズ』2006年8月号)
  • ビブラート(『月刊フラワーズ』2006年11月号)
  • 駅まで∞(『月刊フラワーズ』2006年12月号)
  • くろいひつじ(『月刊フラワーズ』2007年1月号)
  • メッセージII 貴婦人(『月刊フラワーズ』2007年3月号)
  • 柳の木(『月刊フラワーズ』2007年5月号)
  • 青いドア(『月刊フラワーズ』2007年8月号)
  • オイディプス メッセージIII(『月刊フラワーズ』2007年9月号)
  • 世界の終わりにたった1人で(『月刊フラワーズ』2007年10月号・11月号)
  • 海の青(『月刊フラワーズ』2009年7月号)
  • スフィンクス メッセージIV(『月刊フラワーズ』2009年10月号)
  • 水玉(『月刊フラワーズ』2010年2月号)
  • シャンプー(『月刊フラワーズ』2010年6月号)
  • 百合もバラも(『月刊フラワーズ』2010年10月号)
  • 花嫁 メッセージV(『月刊フラワーズ』2010年11月号)
  • 海と真珠(『月刊フラワーズ』2010年12月号)
  • 春の小川(『月刊フラワーズ』2011年3月号)
  • 夜の河を渡る(『月刊フラワーズ』2011年5月号)
  • なのはな(『月刊フラワーズ』2011年8月号)
  • プルート夫人(『月刊フラワーズ』2011年10月号)
  • 雨の夜 -ウラノス伯爵-(『月刊フラワーズ』2012年2月号)
  • サロメ20XX(『月刊フラワーズ』2012年3月号)

主な登場人物

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複数の短編に登場する人物のうち、主要な役回りの人物を紹介する。

生方正臣(うぶかた まさおみ)
初登場は「山へ行く」。いくつかの短編で主役を務めるほか、彼の直接の知人や知人の知人が他の短編で主役を務めるなど、本作の中核に位置する人物。
小説家で大学の臨時講師。妻と高校生の娘、中学生の息子の4人家族。また実家は複雑な人間関係を持つ(「世界の終わりにたった1人で」より)。
五十嵐(いがらし)
初登場は「山へ行く」。主役を務める人物の知友として、多くの短編に登場する脇役。
トマト出版の編集者で、生方を担当する。丸メガネの肥満体が特徴。
預言者の男
初登場は「メッセージ」。メッセージシリーズに共通して登場する。
名前は不詳。縮れた長い黒髪と異形の右手を持つ壮年の男。時代を経ても変わらない容姿を持ち、未来の歴史を知っているかのような発言をする。
浦島舞(うらしま まい)
初登場は「海の青」。
小説家志望の女子大生で、生方の教え子。生真面目でコンプレックスが強く、自身を「人間に化けた人魚姫」と思い込んでいる。
天草夜羽根(あまくさ ヨハネ)
初登場は「海の青」。
舞が思いを寄せる「王子様」。舞と同じ大学の学生で、たれ目が特徴の美青年。

書誌情報

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萩尾望都 『ここではない★どこか』 〈小学館flowersコミックス

  1. 『山へ行く』 2007年6月26日発売、ISBN 978-4-09-167027-4
  2. 『スフィンクス』 2009年12月10日発売、ISBN 978-4-09-167039-7
  3. 『春の小川』 2011年3月10日発売、ISBN 978-4-09-167045-8

萩尾望都 『ここではない★どこか』 〈小学館・小学館文庫

  1. 『山へ行く』 2016年3月20日発行、ISBN 978-4-09-191608-2
  2. 『メッセージ』2016年4月20日発行、ISBN 978-4-09-191609-9

「なのはな」以降の作品は『萩尾望都作品集 なのはな』に収録されている。