ぎょしゃ座イオタ星
ぎょしゃ座ι星[1] Iota Aurigae | ||
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星座 | ぎょしゃ座 | |
見かけの等級 (mv) | 2.69[1] | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 04h 56m 59.62109s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | +33° 09′ 57.9585″[1] | |
赤方偏移 | 0.000059[1] | |
視線速度 (Rv) | 17.78 km/s[1] | |
固有運動 (μ) | 赤経: 6.79 ミリ秒/年[1] 赤緯: -14.88 ミリ秒/年[1] | |
年周視差 (π) | 6.61 ± 0.38ミリ秒[1] (誤差5.7%) | |
距離 | 490 ± 30 光年[注 1] (151 ± 9 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | -3.2[注 2] | |
ι星の位置
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物理的性質 | ||
半径 | 55 R☉[2] | |
質量 | 5.5 M☉[2] | |
スペクトル分類 | K3II [1] | |
光度 | 726 L☉ | |
表面温度 | 4,060 K[2] | |
色指数 (B-V) | +1.53[3] | |
色指数 (U-B) | +1.78[3] | |
色指数 (R-I) | +0.82[3] | |
他のカタログでの名称 | ||
ぎょしゃ座3番星[1] BD +32 855[1] FK5 181[1], HD 31398[1] HIP 23015[1], HR 1577[1] SAO 57522[1] |
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ぎょしゃ座ι星(ぎょしゃざイオタせい、ι Aur / ι Aurigae)は、ぎょしゃ座の恒星で3等星。橙色の輝巨星で、星間塵のせいで約0.6等級暗く見える[4]。
惑星系の探索
[編集]2007年6月25日から29日にギリシアのサントリーニ島で開催されたExtreme Solar Systems conferenceで Reffert らは、「視線速度の変化から、ぎょしゃ座ι星には、互いに2:1の軌道共鳴の関係にある2つの褐色矮星が伴星として存在している」という説を発表した[5]。これら2つの伴星は約2年と4年の軌道周期を持つとされた。最低質量は得られておらず、今までのところその存在は確認されていない。これまで天体の存在は検出されていないが、767日と1586日の周期で起きる明瞭な視線速度の変化が検出されている[6]。
名称
[編集]固有名の Hassaleh は、チェコの天文学者アントニン・ベチバーシュ (Antonin Bečvář) の著した星図で付けられた名前で、意味も由来も不明[7]。1996年に刊行されたプラハプラネタリウムのブックレットに拠ると、如何なるギリシア、ラテン、アラビアの文献にも拠らない、全く恣意的な命名であったとされている[7]。2017年6月30日、国際天文学連合の恒星の固有名に関するワーキンググループは、Hassaleh をぎょしゃ座ι星の固有名として正式に承認した[8]。
アラビア語で「御者のかかと」を意味するAl Ḳaʽb dhiʽl ʽInān を縮めたアルカブ (Al Kab) という名前で知られた[4]。ジェフリー・チョーサーが1391年に著したアストロラーベの取り扱い方の説明書 Treatise on the Astrolabe では、アストロラーベ上の目印に用いられている。中国では五車一と呼ばれる。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “Results for iot Aur”. SIMBAD Astronomical Database. 2015年10月4日閲覧。
- ^ a b c Harper, Graham M. (1992). “The outer atmospheres of the ‘hybrid’ bright giants: the chromospheres of α TrA (K4 II), ι AUR (K3 II), γ Aql (K3 II) and θ Her (K1 II)”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 256 (1): 37-64. Bibcode: 1992MNRAS.256...37H. doi:10.1093/mnras/256.1.37. ISSN 0035-8711.
- ^ a b c 輝星星表第5版
- ^ a b Jim Kaler. “Al Kab”. STARS. 2017年7月29日閲覧。
- ^ Reffert, S. et al. (2008), “Two brown dwarfs in resonance around a K3II giant”, Extreme Solar Systems, ASP Conference Series, Vol. 398, proceedings of the conference held 25-29 June 2007, at Santorini Island, Greece, pp. 115
- ^ Hekker, S. et al. (2008). “Precise radial velocities of giant stars”. Astronomy & Astrophysics 480 (1): 215-222. arXiv:0801.0741. Bibcode: 2008A&A...480..215H. doi:10.1051/0004-6361:20078321. ISSN 0004-6361.
- ^ a b Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). “Appendix”. A Dictionary of Modern star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations (2 ed.). Sky Publishing. p. 62
- ^ “IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2017年7月29日閲覧。