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酔って候

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
きつね馬から転送)

酔って候』(よってそうろう)は、幕末の西南雄藩の藩主を描いた司馬遼太郎の連作短編集。

1971年に『酔って候 幕末藩主伝』として文藝春秋で単行本が刊行された。1975年5月に『酔って候』として文春文庫が刊行された。2003年10月に新装版・文春文庫『酔って候』が刊行された。

収録作品

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酔って候

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土佐藩山内豊信を主人公として描いた作品。1990年NHK大河ドラマ翔ぶが如く』原作の一部になった。題名は豊信の号である「鯨海酔侯(げいかいすいこう)」に由来。別冊文藝春秋1964年12月号に掲載。

きつね馬

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薩摩藩島津久光が、狐を馬に乗せたようにして時代の流れに翻弄される姿を描く。「酔って候」と同じく『翔ぶが如く』原作の一部になった。文藝春秋1965年2月号に掲載。

伊達の黒船

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宇和島藩伊達宗城と、彼に命じられて蒸気船を開発した前原巧山(嘉蔵)を描いた。1977年大河ドラマ花神』の原作のひとつ。日本1964年11月号に掲載。

肥前の妖怪

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藩の近代化に邁進し、政界から妖怪と恐れられた肥前藩鍋島直正を描く。別冊文藝春秋1964年6月号に掲載。

その他

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  • 酔って候(柳ジョージ&レイニーウッド
    1978年発売のアルバム『TIME IN CHANGES』に所収。司馬遼太郎のファンだった柳ジョージが、小説にインスパイアされ作詞・作曲した。柳はレコードの発売前に大阪の司馬宅を訪れ、発売の許しをもらっている。司馬は曲を聴いて「ほーう、ロックですか」「あんまり売れないことを願うけどね」と笑いながらコメントしている[1]

脚注

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  1. ^ 『敗者復活戦』小学館、『ランナウェイ』集英社文庫参照。

関連項目

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