かにた婦人の村
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かにた婦人の村(かにたふじんのむら)は、千葉県館山市にある婦人保護施設。日本で唯一、長期的な受け入れを行っている[1]。
施設
[編集]千葉県館山市大賀594の旧海軍砲台跡に位置する[2][3]。名は近くを流れる蟹田川にちなむ[3]。敷地面積は2,187平方メートルで、8つの棟や作業場、家畜小屋などがある[2][3]。定員は2023年時点で60人[4]。
2023年の時点で20代から90代までの約45人が入所しており、その8割ほどに軽度な知的障害があるという[4]。
歴史
[編集]1954年5月、牧師・深津文雄(1909年 - 2000年)が「ベテスダ奉仕女母の家」を設立する[2]。1958年、東京に婦人保護施設いずみ寮を設立[2]。1958年に売春防止法が成立すると、深津は厚生大臣を訪ね、元売春婦を対象としたコロニーの必要性を説いた[3]。そして1965年、千葉県館山市にかにた婦人の村を設立した[2][6]。
脚注
[編集]- ^ a b 小川たまか (2020年8月19日). “「日本で唯一の婦人保護長期入所施設」かにた婦人の村を訪ねて。92歳の奉仕女・天羽道子さんは語る”. ハフィントンポスト. オリジナルの2023年3月4日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d e “かにた婦人の村”. NPO法人安房文化遺産フォーラム. 2023年3月4日閲覧。
- ^ a b c d 佐藤一 著「従軍慰安婦の碑と「かにた婦人の村」――十五年戦争で犠牲になった女性たち」、千葉県歴史教育者協議会 編『千葉県の民衆の歴史50話』桐書房、1992年、274-279頁。ISBN 4-87647-171-1。
- ^ a b 木原育子「(こちら特報部)婦人保護施設 新棟建設に壁/乏しい資金、やまぬ糾弾 苦難の女性支援」『東京新聞』中日新聞東京本社、2023年2月6日。
- ^ “「噫(ああ) 従軍慰安婦」石碑”. NPO法人安房文化遺産フォーラム. 2023年3月4日閲覧。
- ^ 「深津 文雄」『日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」』 。コトバンクより2023年3月4日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]座標: 北緯34度58分35秒 東経139度49分40秒 / 北緯34.9762524度 東経139.8278944度