岡本浜江
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岡本 浜江(おかもと はまえ、1932年2月24日[1] - )は、日本の翻訳家。岡本 濱江とも表記される。
略歴
[編集]東京都生まれ[2]。東京女子大学文学部英米文学科を卒業後、共同通信社に入社し記者として働く[3]。子育てのために退職した後、中村能三に師事して翻訳を学び、英米の推理小説や児童文学を中心に翻訳を手掛ける[3]。修道士カドフェルシリーズなど大人向け作品のほか、キャサリン・パターソンの作品、アン・ファインの『ミセス・ダウト』など百数十冊の訳書がある。1986年からはアサヒカルチャーセンタ-の講師として15年以上にわたり翻訳などの指導に当たった[3]。1996年、日本児童文芸家協会賞特別賞[4]。2003年、第42回日本児童文芸家協会児童文化功労賞受賞[5]。日本児童文芸家協会顧問[6]。
岡本清(一橋大学名誉教授・東京国際大学名誉教授)は夫。岡本大輔(慶應義塾大学商学部教授)は長男。
著書
[編集]- 『あめりかオー・シャックス! ダイスケ一家留学奮闘記』(徳間書店) 1967
翻訳
[編集]- 『アマゾンの首狩族』(ミロスラフ・ジクムント, イルジー・ハンゼルカ、筑摩書房、ノンフィクション・ライブラリー) 1965
- 『呪いを売る男』(ロジャー・マンベル、徳間書店、ワールドホラー・ノベルシリーズ) 1968
- 『ひみつのかくればしょ』(レイニイ・ベネット、偕成社、新訳えほん) 1970
- 『大富豪ポウル・ゲティ』(R・ヒューインズ、産業能率短期大学出版部) 1970
- 『逃げる』(ソル・ユーリック、講談社) 1970
- 『マネー・ゲーム テキサス版』(アダム・スミス、産業能率短期大学出版部、能大ビジネス・ノヴェルズ) 1970
- 『黄昏にさようなら』(ジョイ・パッカー、角川文庫) 1971
- 『童貞部隊』(レスリー・トーマス、角川文庫) 1971
- 『風はどこへ』(ニコラス・ガガーリン、角川文庫) 1971
- 『若草の祈り』(イディス・ネズビット、角川文庫) 1971
- 『アジズ号とわたし 大西洋単独横断記』(ニコレット・ミルンズ・ウォーカー、日本リーダーズダイジェスト社) 1972
- 『開かれた小さな扉 ある自閉児をめぐる愛の記録』(バージニア・M・アクスライン、リーダーズダイジェスト社) 1972
- 『小さな恋の物語』(ハン・B・アールバース、角川文庫) 1972
- 『メアリーは死んだ 402病棟・若きインターンの手記』(ロナルド・J・グラーサー、文化放送開発センター出版部) 1974
- 『402病棟メアリーは死んだ』(日本エディタースクール出版部) 1987.2
- 『行き場のない女』(アンジェラ・フース、角川文庫) 1974
- 『ジョリー』(ミルトン・バス、角川文庫) 1974
- 『わんぱく天使』(J・M・デ・ヴアスコンセロス、角川文庫) 1974
- 『愛になにを求めるか』(パール・バック、角川文庫) 1974
- 『マライア』(ジョウン・ディディオン、角川文庫) 1974
- 『ジョシュ・永遠の21歳』(マーシア・フリートマン、文化放送開発センター出版) 1975
- 『別れの街角』(アンソニー・シモンズ、角川文庫) 1975
- 『花嫁はおさげ髪』(フレデリック・レイング、角川文庫) 1976
- 『リップスティック』(レオノー・フライシャー、角川文庫) 1976
- 『十字架はこうして見つかった 聖女ヘレナの生涯』(イヴリン・ウォー、女子パウロ会) 1977.3
- 『あっちへいけよ』(ジョウン=ヌッドセット、偕成社) 1977.6
- 『パリのめぐり逢い』(フランク・ヤービー、角川文庫) 1977.7
- 『どうして生まれてきたの 身障児の娘とともに生きて』(ハンナ・ミュッセ、三笠書房) 1977.10
- 『ちびのざりがに』(セレスティーノ・ピアッティ, ウルズラ・ピアッティ、佑学社) 1978.4
- 『ペンギンのヘクター』(ルイーゼ・ファティオ、ロジャー・デュボアザン絵、佑学社、ペンギンのヘクターシリーズ) 1978.6
- 『ヘクターとクリスティナ』(ルイーゼ・ファティオ、ロジャー・デュボアザン絵、佑学社、ペンギンのヘクターシリーズ) 1978.6
- 『愛に生きた女たち』(パール・バック、角川文庫) 1978.10
- 『自殺のパンセ 自殺についての往復書簡』(リネア・ピアソン, ルス・ブライアント・パーティロ、サンリオ) 1978.12
- 『夜の戦士たち』(ソル・ユーリック、講談社文庫) 1979.8
- 『翔びなさいメアリー 百年前の恋物語』(ジェーン・ギルモア・ラッシング、角川文庫) 1979.11
- 『こぶたのおるすばん』(メアリー=レイナー 偕成社) 1979.12
- 『ランドルフ師と罪の報酬』(チャールズ・メリル・スミス、角川文庫)) 1980.2
- 『ジャッキーOh! ジャクリーン・ケネディ・オナシス夫人のすべて』(キティ・ケリー、メディア・リサーチ・センター) 1980.3
- 『盗まれた夜』(ウインストン・グレアム、早川書房) 1981.2
- 『バックミラー』(キャロライン・B・クーニイ、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1981.5
- 『ランドルフ師と復讐の天使』(チャールズ・メリル・スミス、角川文庫) 1981.10
- 『あしながおじさん』(ジーン・ウェブスター、ぎょうせい、少年少女世界名作全集) 1982.5
- 『知の女神パラス・アテーナー』(メネラオス・ステファニデス、ぎょうせい、ギリシャ神話) 1982.6
- 『フランダースの犬』(ウィーダ、ぎょうせい、少年少女世界名作全集) 1982.7
- 『チャーリー・ムーン大かつやく』(シャーリー・ヒューズ、佑学社) 1982.7
- 『クリスマス・トムテン スウェーデンのサンタクロース』(ヴィクトール・リュードベリィ、佑学社) 1982.12
- 『ダイダロスとイーカロス』(メネラオス・ステファニデス ぎょうせい、ギリシャ神話) 1983.2
- 『チャーリー・ムーンとべっぴんさん』(シャーリー・ヒューズ、佑学社) 1984.2
- 『ケティ物語』(スーザン・クーリッジ、小学館、フラワーブックス) 1983.8
- 『ポリーの秘密の世界』(H・クレスウェル、あかね書房) 1983.11
- 『ベッドのまわりはおばけがいっぱい』(ジェイムズ・スティーブンソン、佑学社) 1984.1
- 『ぼくの村が消える!』(アニタ・デサイ、国土社、現代の文学) 1984.1
- 『悪魔の手先』(レス=ローガン、学習研究社、オカルトノベルズ) 1984.3
- 『ちびっこたんていとイヌどろぼう』(バーバラ=ブレンナー、学習研究社) 1984.7
- 『悪魔にとりつかれた少女』(ローリー=ブリッジズ, ポール=アレグザンダー、学習研究社、オカルトノベルズ) 1984.8
- 『死の鐘はもうならない』(ジル・ペイトン・ウォルシュ、国土社、現代の文学) 1985.1
- 『拝啓、心の先生』(H・クレスウェル、金の星社、文学の扉) 1985.9
- 『びんぼうオーケストラを救え』(ロナルド・キッド、佑学社) 1986.1
- 『800番への旅』(E・L・カニグズバーグ、佑学社) 1987.1
- 『開かれた小さな扉 ある自閉児をめぐる愛の記録』(バージニア・M・アクスライン、日本エディタースクール出版部) 1987.3
- 『あたしだって友だちがほしい』(リン・ホール、文研出版、文研じゅべにーる) 1988.2
- 『弟たちよ 戦火の中のギリシャで』(ロティ・ペトロビッツ、佑学社) 1988.2
- 『はんにんはだれ?』(H・クレスウエル、金の星社) 1988.6
- 『ふしぎなトーチの旅』(ジル・ペイトン・ウォルシュ、国土社、現代の文学) 1988.10
- 『エリコの丘から』(E・L・カニグズバーグ、佑学社) 1988.11
- 『大型トラックにのって』(ジャン・マーク、大日本図書) 1989.4
- 『巨神クロノスの陰謀』(P・H・アドキンズ、社会思想社、現代教養文庫) 1989.5
- 『きゅうりの下であいましょう』(リリアン・ムーア、文研出版) 1990.1
- 『ぼくたち五人家族』(ロティ・ペトロビッツ、佑学社) 1990.4
- 『幽霊の友だちをすくえ』(ヘレン・クレスウェル、大日本図書) 1991.1
- 『ぎょろ目のジェラルド』(アン=ファイン、講談社) 1991.3
- 『パティの宇宙日記』(ジル・ペイトン=ウォルシュ、文研出版) 1991.8
- 『泥棒とよばれて』(J・ニードル、金の星社、新・文学の扉) 1991.12
- 『川べにそよ風』(ケネス・グレアム、講談社) 1992.6、のち青い鳥文庫
- 『妖怪バンシーの本』(アン・ファイン、講談社) 1993.7
- 『車いすにのったアーサー王』(クレア・ベヴァン、文研出版) 1993.12
- 『ミセス・ダウト』(アン・ファイン、講談社文庫) 1994.2
- 『ぼくの象をかえして!』(キャロル・キャリック、大日本図書、ジュニア・ライブラリー) 1994.4
- 『川べにこがらし』(ウィリアム・ホーウッド、講談社) 1994.10、のち青い鳥文庫
- 『パパとのぼった木』(C・S・アドラー、文研出版、文研じゅべにーる) 1995.9
- 『ホレイショー 人生っておかしなもんだね』(B・G・ポリコフ、あかね書房、あかね世界の文学シリーズ) 1995.2
- 『木の上のお城』(G・クロス あかね書房、おはなしフェスタ) 1996.11
- 『アイヴァンホー 愛と冒険の騎士物語』(サー・ウォルター・スコット、講談社青い鳥文庫)) 1997.3
- 『川べに恋風』(ウィリアム・ホーウッド、講談社) 1998.3
- 『どきどき卵そうどう』(キャサリン・ケナー、文研出版、文研ブックランド) 1999.2
- 『悪ガキをほめよう!』(バーバラ・ロビンソン、文研出版、文研じゅべにーる) 2000.11
- 『プラムガール』(トレイシー・ポーター、ポプラ社) 2002.12
- 『金曜日がおわらない』(アニー・ドルトン、文研出版、文研ブックランド) 2004.6
- 『すっとび犬のしつけ方』(ジェレミー・ストロング、文研出版、文研ブックランド) 2005.3
- 『両親をしつけよう!』(ピート・ジョンソン、文研出版、文研じゅべにーる) 2006.9
- 『すっとび犬指名手配』(ジェレミー・ストロング、文研出版、文研ブックランド) 2008.1
- 『シャーロック・ホームズには負けない』(ピート・ジョンソン、文研出版、文研じゅべにーる) 2009.9
キャサリン・パターソン
[編集]- 『テラビシアにかける橋』(キャサリン=パターソン、偕成社) 1981.4、のち文庫
- 『ガラスの家族』(キャサリン=パターソン、偕成社) 1984.10、のち文庫
- 『海は知っていた ルイーズの青春』(キャサリン=パターソン、偕成社) 1985.11
- 『父さんと歌いたい』(キャサリン=パターソン、偕成社) 1987.11
- 『もうひとつの家族』(キャサリン=パターソン、偕成社) 1992.8
- 『ワーキング・ガール リディの旅立ち』(キャサリン・パターソン、偕成社) 1994.9
- 『かぼちゃ畑の女王さま』(キャサリン・パターソン、偕成社) 1996.10
- 『北極星を目ざして ジップの物語』(キャサリン・パターソン、偕成社) 1998.9
- 『悪童ロビーの冒険』(キャサリン・パターソン、白水社) 2000.12
- 『星をまく人』(キャサリン・パターソン、ポプラ社) 2003.7、のち文庫
「修道士カドフェル」シリーズ
[編集]- 『修道士の頭巾』(エリス・ピーターズ、早川書房) 1982.4、のち現代教養文庫、のち光文社文庫
- 『氷のなかの処女』(エリス・ピーターズ、社会思想社、現代教養文庫) 1992.3、のち光文社文庫
- 『死者の身代金』(エリス・ピーターズ、社会思想社、現代教養文庫) 1993.1、のち光文社文庫
- 『ハルイン修道士の告白』(エリス・ピーターズ、社会思想社、現代教養文庫) 1994.3、のち光文社文庫
- 『聖なる泥棒』(エリス・ピーターズ、社会思想社、現代教養文庫) 1995.7、のち光文社文庫
- 『修道士カドフェルの出現 修道士カドフェル・短編集』(エリス・ピーターズ、岡達子, 大出健共訳、社会思想社、現代教養文庫) 1997.2、のち光文社文庫
「パンダのパンディ」えほん
[編集]- 『パンディとうみ』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.6
- 『パンディとすずめ』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.5
- 『パンディとどろんこ』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.5
- 『パンディとボール』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.5
- 『パンディとゆき』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.6
- 『パンディのサーカス』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.6
- 『パンディはおいしゃさま』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.6
- 『パンディはきかんし』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.5
- 『パンディはたんけんか』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.5
- 『パンディはつよいせんし』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.5
- 『パンディはドライバー』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.6
- 『パンディはまほうつかい』(トニー・ウルフ、ブック・ローン出版、パンダのパンディえほん) 1982.6
「エンジェル」シリーズ
[編集]- 『うら庭のエンジェル』(ジュディ・デルトン、朔北社) 2001.11
- 『エンジェルとお母さんの恋人』(ジュディ・デルトン、朔北社 ) 2002.7
- 『エンジェルのおるすばん』(ジュディ・デルトン、朔北社) 2002.3
- 『エンジェルとお母さんの結婚』(ジュディ・デルトン、朔北社) 2003.1
- 『エンジェルとあたらしい家族』(ジュディ・デルトン、朔北社) 2003.9
- 『エンジェル翼をひろげる』(ジュディ・デルトン、朔北社) 2004.3
「ティアラクラブ」シリーズ
[編集]- 『シャーロット姫とウェルカム・ダンスパーティ』(ヴィヴィアン・フレンチ、朔北社、ティアラクラブ1) 2007.6
- 『ケティ姫と銀の小馬』(ヴィヴィアン・フレンチ、朔北社、ティアラクラブ2) 2007.6
- 『デイジー姫とびっくりドラゴン』(ヴィヴィアン・フレンチ、朔北社、ティアラクラブ3) 2007.8
- 『アリス姫と魔法の鏡』(ヴィヴィアン・フレンチ、朔北社、ティアラクラブ4) 2007.8
- 『ソフィア姫と氷の大祭典』(ヴィヴィアン・フレンチ、朔北社、ティアラクラブ5) 2007.9
- 『エミリー姫と美しい妖精』((ヴィヴィアン・フレンチ、朔北社、ティアラクラブ6) 2007.9
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 訳書の紹介文