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おおぐま座ニュー星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おおぐま座ν星[1]
Nu Ursae Majoris
仮符号・別名 アルラ・ボレアリス[2],
Alula Borealis[3][4]
星座 おおぐま座
見かけの等級 (mv) 3.49[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  11h 18m 28.73664s[1]
赤緯 (Dec, δ) +33° 05′ 39.5107″[1]
赤方偏移 -0.000032[1]
視線速度 (Rv) -9.63km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -26.84 ミリ秒/年[1]
赤緯: 28.69 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 8.17 ± 0.17ミリ秒[1]
(誤差2.1%)
距離 399 ± 8 光年[注 1]
(122 ± 3 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) -1.9[注 2]
ν星の位置
物理的性質
半径 66 R[5]
質量 M[5]
自転速度 19 km/s[5]
スペクトル分類 K3III_Ba0.3 [1]
光度 1,355 L[5]
表面温度 4,100 K[5]
色指数 (B-V) +1.40[6]
色指数 (U-B) +1.55[6]
色指数 (R-I) +0.70[6]
年齢 1.0×108[5]
他のカタログでの名称
おおぐま座54番星[1]
BD +33 2098[1]
FK5 425[1],
HD 98262[1]
HIP 55219[1], HR 4377[1]
SAO 62486[1]
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おおぐま座ν星(おおぐまざニューせい、ν UMa / ν Ursae Majoris)は、おおぐま座恒星で3等星。

概要

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K型スペクトルの巨星で、地球からは3.49等と3等星と4等星の境の明るさで見える。1億年ほど前にスペクトル型B5の主系列星として生まれ、500万年ほどで水素核融合を終えたと見られる[5]。地球からは7.4の位置に見える太陽によく似たG型主系列星の伴星を持っている[5]。主星と伴星は少なくとも950au離れており、12,000年以上掛けて周回している[5]

名称

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固有名のアルラ・ボレアリス[2] (Alula Borealis[3][4]) は、アラビア語で「1番目の足あと」を意味する al-qafza al-ūlā という言葉に由来する[3]。これは元々ν星とξ星のペアに付けられていた名前で、ι星とκ星のペア、λ星μ星のペアと共に、「ガゼルの足あと」という意味の qafazāt al-ẓibā というアラビアのアステリズムの一部であった[3]。ν星にはラテン語で「北」を意味する Borealis が、ξ星には「南」を意味する Australis が付けられている。2016年7月20日、国際天文学連合の恒星の固有名に関するワーキンググループは、Alula Borealis をおおぐま座ν星の固有名として正式に承認した[4]

脚注

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注釈

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  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r SIMBAD Astronomical Database”. Results for nu UMa. 2016年11月26日閲覧。
  2. ^ a b 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂版第4刷)恒星社厚生閣、2007年2月28日、105頁。ISBN 978-4-7699-0825-8 
  3. ^ a b c d Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations. Sky Pub. Corp.. p. 57. ISBN 978-1-931559-44-7 
  4. ^ a b c IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年11月26日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i Jim Kaler. “Alula Borealis”. STARS. 2016年11月26日閲覧。
  6. ^ a b c 輝星星表第5版