いわき市海竜の里センター
いわき市海竜の里センター(いわきしかいりゅうのさとセンター)は、福島県いわき市大久町大久にあった、古生物の化石展示施設やミニ遊園地などを設置した地域振興施設[1][2]。いわき市海竜の里センター条例に基づき設置された[3]。
施設や遊具の老朽化や利用者の減少に伴い、2024年(令和6年)3月末で営業を終了した[4][5]。施設は民間譲渡の可能性も検討されている[4]。
歴史
[編集]1991年(平成3年)6月、フタバスズキリュウ(学名:フタバサウルス・スズキイ)の化石が発掘された大久川沿いに開設された[2][4][5]。建設にあたってはふるさと創生事業の資金が活用された[6][5]。オープン時に供用を開始した施設は、レストハウス(鉄骨平屋造)、東屋(木造)、ブラキオサウルス滑り台(鉄骨造)などである[1]。
1993年度(平成5年度)にグラスファイバー製のレプリカ恐竜5体が設置された[1]。1996年(平成8年)には他施設から観覧車などの電動遊具が移設され、来園者は年間約20万人でピークとなった[4]。
2005年度(平成17年度)に海竜橋が設置され、2012年度(平成24年度)にはレストハウス内に屋内遊び場「いわきっずるんるん」がオープンした[1]。
2014年度(平成26年度)にはアスレチック遊具4基が設置された[1]。
2022年の年間来園者数は約2万2千人で、遊具も老朽化が進み、電動遊具「観覧車」や「パラトルーパー」は解体に向けて作業が進められていた[1][4]。2024年(令和6年)3月末で営業を終了することになり、施設の利活用策を民間から募る「サウンディング型市場調査」が行われており、民間譲渡の可能性も検討されている[1][4]。
所在地
[編集]- 福島県いわき市大久町大久字柴崎9番地[1]
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h “いわき市海竜の里センターの利活用に関するサウンディング型市場調査 実施要領”. いわき市. 2023年12月3日閲覧。
- ^ a b “福島の進路 2021.3 No.463(表紙)”. 一般財団法人とうほう地域総合研究所. 2023年12月3日閲覧。
- ^ “いわき市議会定例会議案 令和5年12月”. いわき市. 2023年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e f 「「海竜の里センター」2024年3月末で終了 施設・遊具の老朽化や利用者減で 福島県いわき市が発表」『福島民報』2023年11月30日。オリジナルの2023年12月13日時点におけるアーカイブ。2023年12月3日閲覧。
- ^ a b c 「「海竜の里」の思い出後世に 今年3月に閉園 運営団体が歩みまとめた冊子作成」『いわき民報』2024年6月4日。2024年11月10日閲覧。
- ^ 『ふるさと創生報告書』 1巻、地域活性化センター、1990年3月31日、103, 156頁。doi:10.11501/12765111。