いとしのヒナゴン
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『いとしのヒナゴン』は、重松清の長編小説。『オール讀物』2002年11月号から2004年5月号まで連載され、文藝春秋より2004年10月25日に刊行された。 広島県比婆郡周辺で1970年代に子供たちの話題をさらった未確認生物・ヒバゴンを題材とした作品である。
2005年にはこれを原作とした映画『ヒナゴン』が発表された。本稿では、この映画作品についても併せて扱う。
あらすじ
[編集]物語の舞台は、累積赤字が増大し、隣町との合併問題に揺れる広島県の田舎町・比奈町。大人になっても謎の未確認生物“ヒナゴン”の存在を信じ続ける元ヤンキーの町長・イッちゃんが、幼馴染の悪友たち、そして、みんなの憧れのヒロイン・信子を巻き込んで、ささやかな奇跡を起こす。
映画
[編集]2005年に伊原剛志、井川遥主演により『ヒナゴン』として映画化された。小説は映像化を想定して執筆されており、重松作品のなかでは初の映画化作品となった。 物語の舞台となった広島県(主に現在の庄原市西城町である比婆郡西城町)で全面ロケがおこなわれたり、主題歌に広島出身のユニコーンの楽曲を用いたり、地元企業である「RCC・中国放送」「中国新聞」「マツダ」「ポプラ」などが全面的に協力をして、ご当地映画のひとつとして位置づけられる。 また、ロケ地になった庄原市西城町の芸備線備後西城駅の駅舎には、ロケ記念のプレートが掲げられている。(2005年7月30日劇場公開)
キャスト
[編集]- 五十嵐一郎(イナゴのイッちゃん) - 伊原剛志(少年時代:奥田海星)
- 石井信子 - 井川遥
- 吉岡純平(ドベ) - 上島竜兵(少年時代:足立龍邦)
- 南波大助(ナバスケ) - 嶋田久作(少年時代:難波洋平)
- 橋本勝(カツ) - 鶴見辰吾(特別出演)(少年時代:石田裕己)
- 島本順平(順平) - 松岡俊介
- 西野俊彦(西野くん) - 柳家花緑
- 宮本恭子(宮本先生) - 馬渕晴子
- 荒川達吉(荒川さん) - 佐藤允
- 荒川新吉(達吉の孫) - 田中要次
- 片山憲吾(備北市長) - 豊原功補
- 石井絹代(絹代さん、信子の祖母) - 雪村いづみ
- 石井健作(ホラ健) - 夏八木勲
- 石井友子(信子の妹) - 居升悠(広島ホームテレビ)
スタッフ
[編集]- 製作: 安東善博(中国放送)、中本祐昌(ウッドワン)、川城和実(バンダイビジュアル)、政友修(カラ)、三木和史(ビデオプランニング)
- 企画: 岡田寧 、花村ひろ子(カラ)
- プロデューサー: 門田大地、小川勝広
- 原作: 重松清 『いとしのヒナゴン』
- 主題歌: ユニコーン「すばらしい日々」
- 監督: 渡邊孝好
- 音楽: 岩代太郎
- 脚本: 山田耕大 渡邊孝好
- 助監督: 武正晴
- 特別協賛: ポプラ
- 協賛: 中本総合印刷、NTTドコモ中国、章栄不動産
- 特別協力: 中国新聞社、マツダ
- 企画協力: 文藝春秋、FMG
- メイキング監督: 横山雄二(RCCアナウンサー)
- 製作: 中国放送、ウッドワン、バンダイビジュアル、カラ、ビデオプランニング