あなたと夜と音楽と (曲)
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あなたと夜と音楽と(ユー・アンド・ザ・ナイト・アンド・ザ・ミュージック、英語: You and the Night and the Music)は、ハワード・ディーツ作詞、アーサー・シュワルツ作曲によるジャズ・スタンダード[1]。
概要
[編集]1934年のミュージカル『リベンジ・ウィズ・ミュージック』のために書き下ろされた楽曲で、主役を務めたリビー・ホルマンが歌った[1][2]。『リベンジ・ウィズ・ミュージック』はそれまでのレヴュー形式のミュージカルではなく、全編を通じて一貫したストーリーが進行する「ブック・ミュージカル」として最初のミュージカルとされる[1][2]。また、1953年のフレッド・アステア主演映画『バンド・ワゴン』でも使用された[2]。
ピアノ・トリオなどによる器楽演奏だけでは、美しくも哀愁を漂わせるメロディであるが、歌詞の内容は「夜、音楽が流れる場所で、あなたが私の傍にいてくれれば、2人の恋は燃え上がることだろう」という直接的な情熱の歌であり、歌詞と曲を合わせることで印象が変わってくる[1]。
代表的な演奏
[編集]- 『アラウンド・ミッドナイト』(ジュリー・ロンドン、1960年) - スウィングアレンジなビッグバンドの演奏でジュリー・ロンドンが気怠そうに歌うのが夜の大人の世界をかもしだす[1]。
- 『インタープレイ』(ビル・エヴァンス、1962年) - エヴァンスのソロは無論のこと、フレディ・ハバード、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ジム・ホールらのソロも熱く、ギターをホーンのように扱うアレンジも特徴的[1]。
- 『あなたと夜と音楽と〜アナザー・スタンダード』(ボブ・バーグ、1997年) - 転調したメロディを挟み込む、テンポを急速にするといった「新しい」曲に仕上げているほか、アドリブの気合も入っている[1]。
- 『Pointless Nostalgic』(ジェイミー・カラム、2002年) - ジェイミー・カラムのメジャーデビューアルバムの1曲目であり、若々しく粗削りではあるが、ロック世代によるパワーが漲る[2]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g CDジャーナル(編)「ユー・アンド・ザ・ナイト・アンド・ザ・ミュージック」『ジャズ・スタンダード名曲徹底ガイド』 上、音楽出版社、2004年、216頁。ISBN 978-4900340930。
- ^ a b c d CDジャーナル(編)「あなたと夜と音楽と / ユー・アンド・ザ・ナイト・アンド・ザ・ミュージック」『スタンダード・ヴォーカル名曲徹底ガイド』 下、音楽出版社、2006年、383頁。ISBN 978-4861710148。