あした逢う人
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「あした逢う人」 | ||||
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橋幸夫 の シングル | ||||
初出アルバム『橋幸夫傑作集第6集(LV-301)』 | ||||
B面 | すずらん娘 | |||
リリース | ||||
ジャンル | 歌謡曲 | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクター(VS-837) | |||
作詞・作曲 |
佐伯孝夫(作詞) 吉田正(作・編曲) | |||
橋幸夫 シングル 年表 | ||||
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『あした逢う人』は、1962年8月20日に ビクターより発売された橋幸夫の25枚目のシングルである(VS-837)[1]。同名の映画「あした逢う人」が制作され、その主題歌となっている(後述)。
概要
[編集]- 作詞は佐伯孝夫、作曲は吉田正で、橋の両恩師による楽曲である。
- 60年7月『潮来笠』でデビューした橋は、その年は5枚、翌61年には11枚、3年目となる本62年は13枚のシングルを矢継ぎ早にリリースしている。
- また、従来股旅物・時代歌謡が大半であったのに対して、この年からは1月の『江梨子』で青春歌謡路線にも進出し、現代調の楽曲が増加、本楽曲『あした逢う人』もこの現代調の青春歌謡路線に沿ったものである。尚、この年秋には『いつでも夢を』をリリースし、レコード大賞を受賞、青春歌謡路線も定着させている。
- 佐伯の詩は「エルムの梢 時計台 永久に輝く 北斗星」で始まり、これを吉田が叙情的メロディに仕上げて、映画の冒頭で北海道の雄大な景色にかぶせている[2]。
- c/w曲の『すずらん娘』も佐伯、吉田の作品で、同じく映画の主題歌となっている。橋の楽曲のなかで、花の名前が使用されているのは本楽曲のみである。映画では共演の三条江梨子と二人きりとなったシーンで橋が唄うほか、映画のラスト近くのスポーツカーでの疾走シーンでも唄われている。歌詞も「スポーツカーで二人きり 山脈(やまなみ)仰ぎとばしたい」とあり、橋は、「あのシーンは、トラックに積み込んだスポーツカーに乗ってプレスコの歌に合わせて口を動かしていた」と明かしている[3]。
収録曲
[編集]収録アルバム
[編集]- LP盤にあるが、近年のCD盤への収録は少ない
- LP『橋幸夫傑作集第6集』(1963年、LV-301)
- LP『橋幸夫ヒットソング集第2集』(1963年、SLV37)
- LP『橋幸夫ゴールデンヒットアルバム第1集』(1965年、JV166-167)
- CD『歌の架け橋~橋幸夫45周年記念』(2005年、VICL-61843~5)
- CD-BOXでの収録は以下のとおり。
- 『橋幸夫大全集』1993/9 Disc2
映画
[編集]- 本作を主題歌とする「あした逢う人」(大映京都)が本郷功次郎、橋幸夫、叶順子、三条江梨子、共演で制作され、1962年9月16日に公開された。本郷、橋、叶の共演は前年11月公開の「明日を呼ぶ港」以来となる。カラー1時間29分。監督は井上芳夫[4]。橋の大映での最後の映画となっている。
- 橋の役は、ボクシングの得意な高校三年生の藤川民夫役。三条(西原則子役)とともに、それぞれの姉時江(叶)、兄西原圭介(本郷)の恋のキューピット役を演じる内容。
出典
[編集]- ^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁参照
- ^ 『別冊近代映画』1962年12月1日号 通巻104号 95頁
- ^ 『別冊近代映画』1964年3月 通巻127号 117頁
- ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 282頁