ჱ
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ჱ(グルジア語: ეიまたはეჲ[1]、/ɛɪ/。別読み ჰე、/hɛ/)は、グルジア文字の8番目の文字であったが、19世紀のイリア・チャヴチャヴァゼなどによる正書法改革により廃止された[2][3]。8番目の文字であったため、「ე-მერვეს」(8番目のე)と呼ばれることもある[4]。
使用
[編集]古ジョージア語では二重母音の[eɪ]を表す[5]。記数法では数値8を表す[6]。
ジョージア語では廃止となっているが、ジョージア国内のスヴァン語では非円唇前舌半狭母音の長母音[eː]を表す。
ラテン文字化では「Ē」または「Ey」と記す、文字を指す場合は「He」と記す[7]。
廃止された以降、この文字はまず「ეჲ」と書き換えられ、現在は「ე」(もしくは「ეი」)と書かれる(ქრისტჱ → ქრისტეჲ → ქრისტე、მთვარჱ → მთვარეჲ → მთვარეなど)。
字形
[編集]アソムタヴルリ | ヌスフリ | ムヘドルリ | ムタヴルリ |
---|---|---|---|
筆順
[編集]アソムタヴルリ[8] |
---|
ヌスフリ[9] |
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符号位置
[編集]文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|---|---|---|---|
Ⴡ | U+10C1 |
- |
Ⴡ Ⴡ |
アソムタヴルリ |
ⴡ | U+2D21 |
- |
ⴡ ⴡ |
ヌスフリ |
Ჱ | U+1CB1 |
- |
Ჱ Ჱ |
ムタヴルリ |
ჱ | U+10F1 |
- |
ჱ ჱ |
ムヘドルリ |
出典
[編集]- ^ ა. შანიძე. 1973/1980. „ქართული ენის გრამატიკის საფუძვლები“. თბილისი: თსუ გამომცემლობა. გვ. 18.
- ^ Machavariani, p. 136
- ^ Daniels, Peter T. (1996). The World's Writing Systems. Oxford University Press. p. 367. ISBN 978-0-19-507993-7
- ^ Otar Jishkariani, Praise of the Alphabet, 1986, Tbilisi, p. 1
- ^ Aronson, Howard Isaac (1990). Georgian: A Reading Grammar. Columbus, OH: Slavica Publishers. p. 18, 20. ISBN 978-0-89357-207-5
- ^ Mchedlidze, II, p. 100
- ^ Transliteration of Non-Roman Scripts. Transliteration of Georgian
- ^ Mchedlidze, I, p. 105
- ^ Mchedlidze, I, p. 107