Α-リバゾールホスファターゼ
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α-リバゾールホスファターゼ(α-ribazole phosphatase, EC 3.1.3.74)[1]は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- アデノシルコバラミン-5'-リン酸 + 水 シアノコバラミン + リン酸
この酵素は、in vitroでは以下の反応を触媒するが、生物学的にこれに関連する反応はない。
- α-リバゾール-5'-リン酸 + 水 α-リバゾール + リン酸
この酵素は加水分解酵素、特にリン酸モノエステル結合に作用するものに分類される。系統名は、アデノシルコバラミン/α-リバゾール-5'-リン酸ホスホヒドロラーゼ(adenosylcobalamin/α-ribazole-5′-phosphate phosphohydrolase)である。CobCと呼ばれることもある。細菌におけるコバラミン(ビタミンB12)の生合成経路の一部である[2][3]。
関連項目
[編集]構造
[編集]2007年末時点で、この酵素の16個の三次構造が解明されている。蛋白質構造データバンクのアクセッションコードは、 2ENU、2ENW、2EOA、2OWE、2P2Y、2P2Z、2P30、2P6M、2P6O、2P75、2P77、2P78、2P79、2P9Y、2P9Z及び2PA0である。
出典
[編集]- ^ “The cobC gene of Salmonella typhimurium codes for a novel phosphatase involved in the assembly of the nucleotide loop of cobalamin”. J. Biol. Chem. 269 (42): 26503–11. (1994). PMID 7929373.
- ^ “The biosynthesis of adenosylcobalamin (vitamin B12)”. Nat. Prod. Rep. 19 (4): 390–412. (2002). doi:10.1039/b108967f. PMID 12195810.
- ^ “Reassessment of the late steps of coenzyme B12 synthesis in Salmonella enterica: evidence that dephosphorylation of adenosylcobalamin-5′-phosphate by the CobC phosphatase is the last step of the pathway.”. J. Bacteriol. 189 (6): 2210–8. (2007). doi:10.1128/jb.01665-06. PMC 1899380. PMID 17209023 .