近藤智勝
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 神奈川県 |
生年月日 | 1982年11月25日(42歳) |
身長 体重 |
165 cm 78 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 内野手 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
選手歴 | |
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指導者歴 | |
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近藤 智勝(こんどう ともすぐ、1982年11月25日 - )は、神奈川県出身の日本の元プロ野球選手(内野手)、野球指導者。
来歴
大学時代まで
小学3年生の時に野球を始める[1]。中学生時代に緑東シニアに所属して全国優勝メンバーとなる[1]。桐光学園高等学校では1年生からベンチに入るが、甲子園大会への出場はならなかった[1]。
駒澤大学に進み、野球部では1年春からベンチに入ったという[1]。卒業に際して大学の先輩である石毛宏典から、石毛の創設した四国アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)に誘いを受けて、香川オリーブガイナーズに入団した[1]。
四国IL・香川時代
リーグ初年度でもある2005年は、初代の主将を務め、チームでただ一人全試合にフルイニング出場を果たす[2][注釈 1]。
2年目の2006年にはリーグの打率4位となり[3]、二塁手のベストナインに選出された。
3年目の2007年シーズンより登録名を「智勝」とする[注釈 2]。この年も4番打者として打線の主軸を担い[4]、遊撃手でベストナインに選出されている[5]。三輪正義とは二遊間コンビを組んだ[6]。シーズン中の5月には阪神タイガースがドラフト指名候補として調査しているという記事がスポーツ新聞に掲載されたが[7]、NPBドラフト会議で指名されることはなかった。
2008年は再び二塁手としてベストナインに選出された[8]。2009年は三塁手で4度目のベストナインに選ばれている[9]。
2010年のシーズン終了後に退団(任意引退)[10]。後の報道によると、現役末期に他球団への移籍も考えたが「香川で骨を埋める決断」をしたという[11]。
現役引退後
引退後、当時香川球団が運営していた野球教室「ガイナーズベースボールアカデミー」の野手コーチとなる[12]。球団広報を務めた時期もあった[11]。
2012年1月16日、香川の野手コーチに就任[13]。なお、コーチとしても登録名は現役後半と同じ「智勝」とした[13]。リーグ出身(NPB経験なし)選手として(兼任を除いて)初のコーチだった[14]。野手コーチ在任中にチームの野手から、星野雄大・水口大地(以上2012年[15])、大木貴将・赤松幸輔(以上2015年[16][17])、松澤裕介(2015年・2016年[注釈 3])が、NPBドラフト会議で指名(育成選手枠を含む)を受けた。
2020年3月25日、監督への就任が発表される[20]。これは、このシーズンからゼネラルマネージャーを兼任して指揮を執る予定だった総監督の松中信彦が、十分に練習に参加できない等の事情から監督権限を委ねる形にしたものであった[21]。日本独立リーグ野球機構に所属する球団の中で、NPBを経験していない元選手としては初めての監督就任となる[22][注釈 4]。監督就任を打診されたとき、近藤は「監督になって大丈夫ですか?」と球団側に質問したという[11]。
初年度は3位に終わり、シーズン後に「地力のあるチームではない。先取点を守り抜くという戦いが多くなった中で、これを継続できず、最終盤に崩れてしまったことが全てだ」と総括した[24]。
就任2年目となる2021年前期に初の半期優勝を達成[25]。後期優勝は逃したものの[26]、後期優勝の高知ファイティングドッグスとのリーグチャンピオンシップを制して監督として初の年間総合優勝を飾り、「NPB経験者じゃなくても、独立リーグの監督が務まることを示せた」とコメントした[27]。
一方、NPBドラフト会議にはチームから前年に続いて指名者が出ず、「寂しさが残る形となった」と述べた[28]。2022年の報道では、選手に出場機会を与えることを大事にすると述べ、地元出身の筋のよい選手を取ることでチーム力と観客動員の両方に好影響を与えられるという見方を示し、勝利と集客とNPB移籍のすべてを求めたいとした[11]。
就任4年目となる2023年は、前年の主力が抜けた穴を埋めることができなかった上に、投手陣の離脱が続出したこともあり、球団創設19年目にして初めて前期、後期ともに最下位を喫した。四国新聞社の取材に対し、「来季は、1試合でも多く勝ちゲームを見せられるようにしていく」と雪辱を期する発言をしていた[29]。しかし、シーズン終了後の11月13日に同年シーズンでの退任が発表され、同日開かれた球団のシーズン報告会では「前後期連続最下位は監督である私の責任」「自分の役割はここで一つ終わり。これからは一OBとして、外から香川を応援していきたい」と述べた[30]。
詳細情報
独立リーグでの打撃成績
出典は四国アイランドリーグplusウェブサイトの各年度打撃成績表による[31]。
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2005 | 香川 | 89 | 373 | 333 | 24 | 78 | 14 | 3 | 1 | 98 | 28 | 8 | - | 6 | 1 | 23 | - | 10 | 45 | - | .224 | .303 | .302 | .605 |
2006 | 86 | 384 | 325 | 48 | 96 | 18 | 6 | 3 | 126 | 38 | 17 | - | 14 | 4 | 33 | - | 8 | 49 | - | .295 | .415 | .370 | .785 | |
2007 | 90 | 378 | 319 | 53 | 101 | 10 | 3 | 3 | 117 | 42 | 33 | - | 1 | 8 | 36 | - | 14 | 31 | - | .317 | .395 | .401 | .796 | |
2008 | 61 | 236 | 207 | 36 | 60 | 9 | 4 | 3 | 77 | 34 | 11 | - | 2 | 2 | 19 | - | 6 | 27 | - | .290 | .415 | .363 | .778 | |
2009 | 80 | 341 | 304 | 53 | 94 | 14 | 2 | 8 | 112 | 47 | 21 | - | 3 | 0 | 27 | - | 7 | 42 | - | .309 | .447 | .379 | .826 | |
2010 | 55 | 190 | 176 | 18 | 40 | 6 | 1 | 0 | 48 | 17 | 3 | - | 0 | 1 | 12 | - | 1 | 30 | - | .227 | .273 | .279 | .552 | |
IL:6年 | 461 | 1902 | 1664 | 232 | 469 | 71 | 19 | 18 | 578 | 206 | 93 | - | 26 | 16 | 150 | - | 46 | 224 | - | .282 | .380 | .354 | .734 |
- 各年度の太字はリーグ最高
背番号
- 9 (2005年 - 2006年)
- 3 (2007年 - 2010年)
- 33 (2012年 - 2023年)
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e 野球西国巡り 第291回 近藤智勝監督(香川)「14年間、香川で培った野球スキル。それをチームに還元したい」 - Sports Communications(2020年4月15日)2022年1月27日閲覧。
- ^ “香川OG最終戦飾る 3位-四国IL”. 四国新聞. (2005年10月17日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ “堂上(香川OG)打撃2冠 四国IL全日程終了”. 四国新聞. (2006年10月2日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ “香川オリーブガイナーズ、初の前期優勝-四国IL”. 四国新聞. (2007年6月25日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ “MVPに香川OGの松尾-四国アイランドリーグ”. 四国新聞. (2007年11月1日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ 三輪正義「新人広報・三輪正義が“広報の先輩”つば九郎から教わった「仕事の極意」 - 文春オンライン(文春野球コラム ペナントレース2020、2020年9月16日)2022年1月28日閲覧。
- ^ “虎のドラフト候補に“牛若丸2世””. デイリースポーツ. (2007年5月15日)
- ^ “塚本、初の年間MVP/四国・九州IL”. 四国新聞. (2008年11月1日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ “ベストナインに智勝、笠井(香川OG)/四国・九州IL”. 四国新聞. (2009年10月31日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ 香川OG退団選手のお知らせ - 香川オリーブガイナーズ(2010年11月10日)2022年1月27日閲覧。
- ^ a b c d “「結果、育成、地域密着の全てを求める」香川オリーブガイナーズ・近藤智勝監督は欲張りのロマンティスト”. スポチュニティ (2022年8月14日). 2022年8月16日閲覧。
- ^ “ガイナーズアカデミー新監督に石毛氏”. 四国新聞. (2011年7月23日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ a b 香川OG 野手コーチ就任のお知らせ - 香川オリーブガイナーズ(2012年1月16日)2022年1月27日閲覧。
- ^ “香川OG・野手コーチに智勝氏/四国ILplus”. 四国新聞. (2012年1月17日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ “星野・水口、香川OGから2選手/ドラフト会議”. 四国新聞. (2012年10月26日) 2022年1月28日閲覧。
- ^ “大木(香川OG)ロッテと仮契約”. 四国新聞. (2015年11月18日) 2022年1月28日閲覧。
- ^ “赤松(香川OG)オリックスと仮契約/プロ野球”. 四国新聞. (2015年11月18日) 2022年1月28日閲覧。
- ^ “香川OG松沢、巨人入団辞退/左手指の靱帯損傷”. 四国新聞. (2015年11月21日) 2022年1月28日閲覧。
- ^ ILから3人の選手がドラフト指名を受けました! - 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2016年10月20日)2022年1月28日閲覧。
- ^ a b 香川オリーブガイナーズ 近藤 智勝 氏 新監督就任のお知らせ - 香川オリーブガイナーズ(2020年3月25日)2022年1月27日閲覧。
- ^ “香川OG 新監督に近藤コーチ 松中GMは今後も指導 四国ILplus”. 四国新聞. (2020年3月26日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ 高田博史 (2020年3月25日). “【四国リーグ】香川に激震!松中信彦に代わり、近藤智勝コーチが新監督に就任”. Yahoo!ニュース 2022年1月26日閲覧。
- ^ 新監督 『 河原 純一 』 就任のお知らせ【チームからのお知らせ】 - 愛媛マンダリンパイレーツ(2017年1月4日)2022年1月27日閲覧。
- ^ “香川OG・近藤監督、今季総括 厳しい日程よく頑張った リーグ制覇へ終盤課題 四国ILplus”. 四国新聞. (2020年11月5日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ “四国ILplus/ガイナーズ前期V 3年ぶり 近藤壱、無傷の10勝目”. 四国新聞. (2021年6月20日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ “四国ILplus/香川、後期最終戦飾る 高知に4―3”. (2021年9月21日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ “四国ILplus/CS第2戦 香川3年ぶり総合V”. 四国新聞. (2021年9月26日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ “四国ILplus/近藤監督インタビュー 四国王座奪還のガイナーズ、苦戦がチーム奮起に 成長見せる選手、来年はNPBに”. 四国新聞. (2021年11月2日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ 近藤智勝(インタビュアー:筒井泰生)「香川OG近藤監督、今シーズン総括 球団初の前後期連続最下位 けが人続出、投打不振 投手陣の整備急務」『SHIKOKU NEWS』、四国新聞社、2023年10月7日 。2023年11月8日閲覧。
- ^ “四国ILplus=新監督に岡本コーチ 香川OG、近藤氏は退任” (2023年11月14日). 2023年11月14日閲覧。
- ^ 記録 - 四国アイランドリーグplus(各年度の「打撃成績(全選手)」を参照)
関連項目
外部リンク
- 近藤智勝 (@tomosugu33) - Instagram
- 【特集】四国アイランドリーグ出身で初の監督就任 香川オリーブガイナーズ近藤新監督の「思い」は - YouTube(瀬戸内海放送、2020年4月6日)