PlayStation Portable
プレイステーション・ポータブル(PlayStation Portable)は、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEI) が日本では2004年12月12日に、アメリカでは2005年3月24日に発売した家庭用携帯ゲーム機である。略称は、PSP(ピーエスピー)。
「プレイステーション」の名を冠しているものの、プレイステーション、プレイステーション2とは違い、プレステとは略されず、互換性もない(ただしプレイステーションに関してはソフトウェアの移植を容易にするエミュレータのベンダーへの提供がアナウンスされておりゲームアーカイブスでのダウンロード販売もされている)。
概要
PSPは発売中の携帯ゲーム機で最も高性能なハードである。コンパクトながら二層成型を施し透明感と光沢のある、高級感を持ったデザインのボディに大型ASV液晶を搭載。据置型ゲーム機のプレイステーションを上回り、プレイステーション2にも引けをとらない性能に加え、1.8GBのUMDやメモリースティック PRO Duoインターフェースを採用し、ユーザーが独自に加工した動画や画像、音楽を再生することができる。無線LAN機能によりブラウザを使ってのサイト閲覧(ファームウェアのバージョン2.00より実装)やロケーションフリープレイヤーとしても使用可能な多機能端末。詳細な性能は主な仕様を参照のこと。システムバージョンアップにより様々な機能を追加することができ、USBポート等のI/Oも充実しているため幅広い拡張性があり、これからも発展・成長を続けていくことができる機器である。
高性能である一方、ランダムアクセスに弱いCLVの光ディスク系メディアを採用したことによるロード時間、バッテリ駆動時間の短さ、筐体の脆弱性などの問題も指摘された。(ロード時間に関してはソフト制作側の工夫によって短い物も多い。バッテリーについても大容量のものがオプションで発売されている)
機能
ゲーム
PSP専用UMDをセットし起動することでゲームをプレイすることができる。ゲームソフトは2006年10月1日現在で300種類以上発売されており、今後も多数のソフトウェアがリリースされる予定である。また、ネットワーク経由でゲームの体験版、PS3経由でPS1のゲームをメモリースティックにインストールし、そこからゲームを起動させることもできる。
ゲームシェアリング
他のPSPやプレイステーションスポットからワイヤレスLAN機能を使って体験版ソフトをダウンロードしたり、1本のソフトでの多人数対戦をする機能。シェアリングによりダウンロードしたソフトは電源を切るかホームメニューに戻ると消えてしまうが、スリープ機能を使えば中断することが可能。ただし、シェアリング対戦は複数のソフトを使った対戦に比べて機能が制限される。
- プレイステーションスポット
- 全国150箇所以上のインターネットカフェや駅、劇場に設置されている、PSP用の体験版データをワイヤレスLAN機能を使ってダウンロードできるスポットのこと。詳しい場所などは公式ページを参考。
ワイヤレスLAN機能(通信)
PSPは無線で他のPSPや、パソコンのアクセスポイントなどと通信をすることができる。アドホックモードとインフラストラクチャーモードがある。
- アドホックモード
- PSP同士の近距離(30m以内)の通信。主に仲間内での協力・対戦プレイや、体験版を他のPSPに分け与えるゲームシェアリングなどに使われ、2人~16人での同時対戦が可能。ゲームシェアリング対応ソフトは1本のソフトで多人数対戦をすることも可能。PS3との連携にも利用される。
- インフラストラクチャーモード
- アクセスポイントを介してインターネット接続できる機能で、データのダウンロード、アップロード、ウェブブラウザによるHPの閲覧が可能。新しいステージなどの追加データを定期的に配信したり、プレイヤーが作ったステージ、育てたキャラクターデータ、ゴーストデータなどをやり取りできる。これにより、クリアしただけで終わりというわけでなく、ゲームをより楽しむことが可能になった。また、対応ソフトは少ないもののインターネットを利用して遠く離れた人との対戦も可能となっている。
インターネットブラウザ
- 概要
システムソフトウェアVer.2.0からインターネットによるウェブページの閲覧が可能になった。ホームページが閲覧できるだけではなく、ブックマークの保存、文字サイズの変更、表示文字コードの変更、アクセスしたウェブページのURL履歴の表示、JavaScriptのサポート、プロキシサーバの設定など、一般的なブラウザと比較しても遜色のない機能が用意されている。
- 特徴
リンクなどの操作はパソコン同様にマウスポインタを使用し、アナログパッドでも操作できる。ページ上の画像や動画もダウンロード可能。これらのデータはすべてメモリースティックに保存され、画像や動画はダウンロードしてすぐ見ることができる。音声についても、対応している形式であればダウンロードして保存後すぐ再生する事も可能である。MacromediaFlashを有効にしていれば、サイト上のフラッシュ動画なども閲覧できる。
また、3つのタブが用意され、複数のリンクを開くことなく複数のページに同時アクセスできる。タブの切り替えは、□ボタンを押しながらLボタンおよびRボタンで行う。□ボタンを押していると、画面上部に「赤、青、オレンジ」のバーが表示され、それぞれがタブを表し、現在表示しているタブが一番大きく表示される。
詳しい操作方法については、インターネットブラウザ操作マニュアルを参照。
機能が多い反面、ブラウジング時のデータのストアは全てメインメモリ上で行われているため、動作速度は決して速くなく、画像の多いサイトでは「メモリ不足」で完全に表示できない場合もある。最近はPSPの画面サイズ向けにレイアウトされたサイトや、壁紙や動画をダウンロードできるサイトもある。
USB接続
PSP本体上部のUSB端子からミニUSBケーブルで接続することで、パソコン、PS2、PS3とデータをやりとりすることが出来る。動画・写真・音楽データをパソコンからダウンロードしたり、PSPのセーブデータをパソコンに保存したり、パソコン経由でインターネットを通じで他の人とデータを交換したりできる。また、対応しているソフトならPS2とのリンクも可能。体験版のダウンロードができるソフトもある。
PSPをホストとしてカメラやGPSといったさまざまな周辺機器と接続し、機能を拡張することも出来る。
UMD-VIDEO
UMD-VIDEOで供給されている映像ソフトを見ることができる。「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」を初め、300種類以上のソフトがある。(参考リンク) ビデオレンタル店ゲオの一部の店舗(約50店)ではDVDと同一料金でレンタルも実施されている。
メディアプレイヤー
メモリースティックに保存してある動画データの再生、音楽の再生、画像データの閲覧ができる。対応しているフォーマットはH.264/MPEG-4 AVC Main Profile Level3・MPEG-4 SP(AAC)・H.264/MPEG-4 AVC(AAC)・ATRAC3plus™・Linear PCM・MP3・MPEG-4 AAC・WMA(WMAの再生はインターネット接続によるアクティベーションが必要)・JPEG・TIFF・BMP・GIF・PNG。各機能にはレジューム機能を搭載し、停止した時点から再び再生することが可能なほか、無線LANによりPSP同士で写真を交換することも出来、マルチメディアプレイヤーとして充分実用的といえる。保存できるデータの量はメモリースティックの容量に依存するため、音楽データや動画データなど容量が大きいデータを保存する場合は1GB程度の大容量メモリースティックがある方が望ましい。
スリープ機能
パワースイッチを短く上に入れることで、ゲームをそのままの状態で一時的に中断することができる。再起動時は1~2秒ほどで再開できる。スリープモード中は基本的に殆どバッテリーを消費しない。また、一定時間で自動スリープにすることも可能(HOMEメニューの設定で変更可能)。また、バッテリー残量が少なくなると自動的にスリープに入りバッテリーを節約するようになっているが、その後完全に電池が切れた場合は復帰できずHOMEメニューに戻ってしまう(完全に電源が切れてしまう)ので、なるべく早めに充電する必要がある。スリープモードになり画面が消えた後も1~2秒ほどバックグラウンドで動き続けるので、リアルタイムで動かすゲーム(アクションやレースなど)で使用する場合はポーズをかけてからスリープに入るのが望ましい。
歴史
- 2003年5月14日-新携帯プラットホーム“PSP”発表。
- 2004年5月-携帯型ゲーム機 「プレイステーション・ポータブル」 (PSP) 全世界約100社のゲームソフトウェアメーカーが参入。
- 2004年5月12日-携帯型ゲーム機 「プレイステーション・ポータブル」 (PSP) 商品発表。
- 2004年9月21日-PSP国内ソフトウェアラインアップ(予定)発表。
- 2004年10月27日-PSP 国内12月発売タイトル発表。
- 2004年12月12日-プレイステーション・ポータブル、プレイステーション・ポータブル バリュー・パック(ブラック)発売。
- 2005年3月24日-バージョン1.50 アップデート開始。
- 2005年4月-UMD Video対応ソフトウェア 発売開始。
- 2005年6月9日-PSP向け周辺機器「カーアダプター」・「アクセサリーポーチ&クロス」発売。
- 2005年7月27日-バージョン2.00 アップデート開始。
- 2005年9月15日-プレイステーション・ポータブル バリュー・パック(セラミック・ホワイト)発売。
- 2005年10月-全世界累計生産出荷台数1,000万台到達。
- 2005年10月13日-バージョン2.50 アップデート開始。
- 2005年10月27日-PSP向け周辺機器「大容量バッテリーパック」・「メモリースティック PRO デュオ」 (1GB) 発売。
- 2005年11月17日-プレイステーション・ポータブル ギガパック(ブラック、セラミック・ホワイト)発売。
- 2005年11月29日-バージョン2.60 アップデート開始。
- 2005年12月-全世界累計生産出荷台数1,500万台到達。
- 2006年3月15日-PS Business Briefing 2006 Marchで公開されたロードマップおよびホームページで、アップデートによる今後の新機能や新サービスを発表。
- 2006年4月25日-バージョン2.70 アップデート開始。
- 2006年7月27日-バージョン2.80 アップデート開始。
- 2006年10月1日-東北新幹線「はやて」のグリーン車利用のJR東日本パック旅行「びゅう」の購入者にPSP本体とソフト貸出サービス開始。実施期間は2007 3/31までの期間限定。
- 2006年10月19日-「プレイステーション・ポータブル ボーナスパック」発売。
- 2006年11月21日-バージョン3.00 アップデート開始。
- 2006年11月22日-PSP本体カラーバリエーション「ピンク」PSP-1000 PK 発売。
- PS3を通じてPS1ソフトのダウンロード販売開始。
- 2006年12月14日-PSP本体カラーバリエーション「シルバー」PSP-1000 SV 発売。
- 2006年12月21日-PSP本体カラーバリエーション「メタリックブルー」PSP-1000 MB 発売予定。
歴代キャッチコピー
- 全てのゲーム! を、持ちあるこう。
- 全ての楽しい! を、持ちあるこう。
- さー、何して遊ぶ?
- さー、新展開。
- アソビが変わるぞ。
主な仕様
ハードウェア
- CPU
- メモリ
- ディスプレイ
- サウンド
- ステレオスピーカー内蔵
- 主なI/O
- IEEE802.11b準拠(Wi-Fi)
- USB2.0 High Speed対応 mini-B Type
- メモリースティック PRO Duoスロット(MagicGate・高速転送対応)
- 赤外線通信(IrDA)
- 外部電源供給端子
- 本体電源入力端子(リチウムイオンバッテリー)
- ヘッドホン/マイク端子
- 内蔵ドライブ
- 再生専用UMDドライブ
- 電源
- 内蔵リチウムイオンバッテリー(3.6V/1,800mAh。別売りで2,200mAhもある。)
- PSP専用ACアダプター(100~240V対応)
- 重量
- 約280g (バッテリーを含む)
ソフトウェア
- XMB(クロスメディアバー)による直感的操作が可能
- 日本語入力にATOK「かしこい日本語」を採用。
- ACCESS製インターネットブラウザ「NetFront」を搭載。
- アドビシステムズ製Macromedia Flash Player 6.0を搭載。
- セキュリティーソフトにRSA Security製RSA BSAFEを搭載。
- IPアドレス振り分け機能
周辺機器・アクセサリー
SCEI製
- ACアダプター(PSP本体に付属のものと同じ)
- カーアダプタ
- バッテリーパック
- PSP-110 3.6V 1800mAh。(PSP本体に付属のものと同じ)
- PSP-280 3.6V 2200mAh。
- 車載用DCアダプター
- バッテリー急速充電器
- リモコンつきヘッドホン (ホワイト、ブラック)
- メモリースティック
- メモリースティック PRO Duo 1GB PSP-MP1G
- メモリースティック Duo 32MB PSP-MP32
- GPSレシーバー (PSP-290) 2006年12月7日発売
- 本体上部のUSB端子に取り付ける仕組み。利用開始時の位置取得時間は40秒以内で、1秒ごとに位置情報を更新する。ポータブルナビゲーションとしての利用や、「みんなのGOLF場」、「メタルギアソリッド ポータブル OPS」などGPS対応のゲームも発売される。
- カメラ (PSP-300)(商品名:ちょっとショット)
- 本体上部のUSB端子に取り付ける仕組み。SCEはこのカメラを利用して将来ビデオチャットのサービスを開始する予定で、ゲームをしながらもビデオチャットできるようにしたいとしている。映像フォーマットはMotionJPEGを採用する。また、PS2の一部のソフトウェアで利用された、体の動きをカメラに映すことでゲームを操作する「EyeToy:Play」のPSP版として「EyeToy on PSP」という名称で発売する予定
SONY製
- メモリースティック Duo
- MSH-M128N(128MB)、MSH-M64N(64MB)、MSH-M32N(32MB)
- 3MSH-M128(128MB、バリューパック3枚組み)
- メモリースティックPRO Duo
- MSX-M4GS(4GB)、MSX-M2GS(2GB)、MSX-M1GST(1GB)、MSX-M512S(512MB)、MSX-M256S(256MB)
- メモリースティックPRO Duo ハイスピード
- MSX-M2GNU(2GB)、MSX-M1GNU(1GB)、MSX-M512NU(512MB)、MSX-M256NU(256MB)
- メモリースティックビデオレコーダー (MSVR-A10)
- デジタルチューナーやDVDレコーダーなどの機器で受信したテレビ番組を、DVDレコーダー感覚でメモリースティック Duoにリアルタイムで録画できる。それにより今までは不可能だった、デジタル放送の「 1回だけ録画可能」な番組もメモリースティックへの録画を実現。録画した番組は、PSPでそのまま再生でき、従来のようにパソコンでのデータ変換や転送の手間や時間を省くことが出来る。しかし、チューナーや再生機能は搭載しておらず、メモリースティック Duo/PRO Duo専用で、かつPSPのみで再生可能。
- スゴ録(RDZ-D97A、RDZ-77A)
- DVD/HDDハイビジョンレコーダーに、「おでかけ・スゴ録」を搭載。PSPを直接USBでつなぐだけで転送可能。あらかじめファイルを変換しておけば、1時間の番組が3分で高速転送できる。MPEG-4 AVCを使用。ムーブという形で「 1回だけ録画可能」のタイトルも転送できる。この場合、HDDからそのタイトルは削除され、メモリースティックに移動される。移動したタイトルをHDDへ戻すことはできない。
- ロケーションフリーベースステーション(LF-PK1)
- LF-PK1と組み合わせることで、PSPをロケーションフリープレイヤーとして活用することが可能。
主な社外品
- iFM for PSP
- Griffin Technologyという日本国外の会社が海外で発売した周辺機器の一つ。PSPリモコンにFMラジオチューナーを内蔵し、76.0 MHz~108.0 MHzの範囲まで受信可能。元々は名前の通りiPod向けに発売されている製品であった。
- PSP テレビプロジェクター
- プロアクションリプレイなどでおなじみのサイバーガジェットが販売している製品で、PSPの液晶画面をテレビ画面上に映し出すことが可能な機器。機能が機能だけにかなり値が張るが、それでも人気のある周辺機器の一つである。同じような製品でゲームテックが発売しているPSP プレイオンTVなる製品もある。
- 液晶保護シート
- 各社から発売されている液晶保護用のシート。主に100円ショップなどで売られている。PSPの画面は指紋やほこりがつきやすいために、「保護シートを使用してください」と注意書きしてあるゲームショップも多数存在する。商品によって透明度、写り込みのしやすさ、視野角、貼り付けやすさ等が違うため、選ぶ際は注意が必要である。湿度の高いところで貼り付けるとほこりが入らず綺麗に貼れるため、「風呂場で張るといい」と言われることがあるが、PSPは高温多湿に弱いので機械の寿命を縮め、最悪の場合破損する事がある。
- メモリースティック Duo および PRO Duo
その他、丈夫なエチレンビニルアセテート製のポーチや大容量バッテリー、UMDケースなどの製品も販売されている。
本体のバリエーション
違いは同梱物とカラーバリエーションのみで本体の性能に差は無い。ただし、基板が違うことがある。価格はメーカー小売希望価格。
- プレイステーション・ポータブル(税込価格 20,790円)
- ブラック、PSP-1000:2004年12月12日発売
- セラミック・ホワイト、PSP-1000CW:2006年4月20日発売
- ピンク、PSP-1000 PK:2006年11月22日発売予定
- シルバー、PSP-1000 SV:2006年12月14日発売予定
- メタリックブルー、PSP-1000 MB:2006年12月21日発売予定
- 本体のほかACアダプターとバッテリーパックが付属。
- ※メモリースティックDuoは付属しないため別途購入する必要がある。
- プレイステーション・ポータブル バリュー・パック(税込価格 26,040円)
- ブラック、PSP-1000K;2004年12月12日発売
- セラミック・ホワイト、PSP-1000KCW;2005年9月15日発売
- 本体セットの内容にメモステ32MB、リモコン付きヘッドホン、ポーチ&ハンドストラップが付属。
- 現在は生産終了し、ボーナスパック(後述)の生産に切り替わっている。
- プレイステーション・ポータブル ギガパック(税込価格 31,290円)
- ブラック、PSP-1000 G1:2005年11月17日発売
- セラミック・ホワイト、PSP-1000 G1CW:2005年11月17日発売
- バリュー・パックにメモステ1GB、USBケーブル、クロス、UMD観賞用スタンドが付属。
- (バリューパックに付属するハンドストラップは付属していない)詳しくはこちら
- 期間限定モデルのため、現在は生産終了している。
- プレイステーション・ポータブル ボーナスパック(オープン価格、PS.comでは税込価格28,000円)
- ブラック、PSPJ-10004:2006年10月19日発売
- セラミック・ホワイト、PSPJ-10005:2006年10月19日発売
- 本体セットの内容にメモステ1GB、USBケーブル、UMD観賞用スタンド、ポーチが付属。
- 好評だったバリューパック、ギガパックの流れを汲んで発売されたボーナスシーズンに向けた数量限定モデル。
- 公式通販サイトでの価格は28,000円となっており、実質的には以前発売されていたギガパックの値下げと言える。
- ソフト同梱限定パック
ソフトと同時発売された限定版。ソフトとセットになっているだけでハードそのものは単品販売と違いはない。オリジナルの同梱品がつくものや、オリジナルカラーの本体もある。
- プレイステーション・ポータブル -どこでもいっしょ-レッツ学校!お勉強パック(税込価格28,140円)
- 2006年6月15日発売で、セラミックホワイト版のみ。バリュー・パックに以下の同梱物が追加
- PSP専用ソフト『どこでもいっしょ レッツ学校』
- どこでもいっしょ オリジナル「プレイステーション・ポータブル」用ポーチ
- どこでもいっしょ オリジナルボールペン(付録)
- プレイステーション・ポータブル LocoRoco 得得パック(税込価格24,800円)
- 2006年7月13日発売でブラック、セラミックホワイトの2種類あり。
- 本体セットの内容に『ロコロコ』とメモリースティックDuo(32MB)が付属。
- メタルギアソリッド ポータブルオプス プレミアムパック(税込価格29,190円)
- プレイステーションポータブル(カモフラージュ)PSP-1000 CA 2006年12月21日発売予定
- 『メタルギアソリッド ポータブル OPS』を同梱した限定版
- ソフト、PSP本体のほか、オリジナルケース、ストラップ、ピンズ3点が同梱される。
- 参考サイト(コナミスタイル)
- メタルギアソリッド ポータブルオプス コナミスタイル限定版(税込価格37,800円)
- プレイステーションポータブル(カモフラージュ)PSP-1000 CA 2006年12月21日発売予定
- 『メタルギアソリッド ポータブル OPS』を同梱した限定版
- ソフト、PSP本体のほか、ヘビ皮オリジナルケース、ヘビ皮ストラップ、ピンズ3点、証明書が同梱される。
- 参考サイト(コナミスタイル)
- テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー・スペシャルパック(税込価格28,000円)
- 2006年12月21日発売予定
- プレイステーションポータブル(メタリックブルー)
- 『テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー』を同梱した限定版
- メモリースティック デュオ(32MB) ×1
- オリジナルポーチ ×1
- オリジナルストラップ ×1
- オリジナルクロス ×1
- 参考サイト(テイルズ・チャンネル)
同時発売ソフト
括弧内はゲームのジャンル名、及びメーカー名。
SCEJ製作ソフト
- みんなのGOLF ポータブル (ゴルフ・ネットワーク対戦可能 / ソニー・コンピュータエンタテインメント)
ライセンシーソフト
- リッジレーサーズ (レース・ネットワーク対戦可能 / ナムコ)
- ルミネス (アクションパズル / バンダイ)
- ヴァンパイア クロニクル ザ カオス タワー (対戦格闘 / カプコン)
- アーマード・コア フォーミュラフロント (人工知能シミュレーション / フロム・ソフトウェア)
- 麻雀格闘倶楽部 (麻雀 / コナミ)
本体から1週間以内に発売されたもの(16日)
- ことばのパズル もじぴったん大辞典 (パズル / ナムコ)
- METAL GEAR ACID (ストラテジー / コナミ)
- 真・三國無双 (アクション / コーエー)
- どこでもいっしょ (会話シミュレーション / ソニー・コンピュータエンタテインメント)
- 英雄伝説 ガガーブトリロジー 白き魔女 (ロールプレイング / バンダイ)
- ころん KOLLON (アクションパズル / サイバーフロント)
- ちなみにネットワーク対戦可能なゲームはXLink KAIであまり問題なく動作したゲームのみ明記。
システムアップデート
PSPの機能を動かしているシステムソフトウェアはバージョンアップすることで、様々な機能の追加やセキュリティの強化ができるようになっている。アップデートの方法には以下の4種類がある。アップデータを保存するため、いずれも空き容量18~20MB程度のメモリースティックが必要だが、アップデート後に削除しても問題は無い。
- UMD
- ソフトを本体に挿すとゲームソフトのメニューの下に「PSPアップデート ver.x.xx」(x.xx部にはバージョンが入る)というメニューが表示されるので、それを選択すればアップデートできる。そのソフトに必要なバージョンは必ず同梱されているので、初期型のPSPでも当然、最新のソフトを遊ぶことができる。アップデートの際には十分なバッテリーの残量とACアダプタを接続する必要がある。
- 無線LAN
- [ネットワークアップデート]機能を使えば、インターネットに接続された無線LANアクセスポイントに接続することで直接アップデートすることができる。
- PC
- PCのブラウザで公式サイトにアクセスすることで、アップデータをダウンロードすることが出来る。ダウンロードしたファイルをメモリースティックの指定のフォルダに保存することで、PSPでインストールできる。
- インターネットブラウザ
- PSP搭載のインターネットブラウザにはファイル保存機能機能がある。それを利用すれば、公式サイトにアクセスすることで、アップデータをダウンロードすることが出来る。(ネットワークアップデート機能を使えば直接アップデートできるので、実質意義は無い。)
以下、アップデートの内容について
バージョン1.50 アップデート
2005年3月24日公開。 内容はPSPのネイティブ機能に限定されているが多岐に渡る。主なものを次に挙げる。
- 日本語、英語に加えて、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、オランダ語、ポルトガル語、ロシア語が追加。
- ビデオとミュージックでのレジューム機能の追加。(スリープからの復帰時に続きから再生できる)
- ビデオで他の動画を再生するときに表示モードの設定を保持。
- ファイル名やフォルダ名にアクセント付きアルファベットが使えるように。
発表内容のほかにも、SCE未発表であるが各種処理速度や動作の向上などが含まれる。
また、1.50以降にもセキュリティーを高めるため、1.51、1.52と改訂が2回行われた。 これは、メモリースティック Duo経由でファミリーコンピュータなどの他ゲーム機のソフトをPSP上でエミュレートする方法が開発された為、それを阻止するための改訂だと言われている。
バージョン2.00 アップデート
2005年7月27日公開。 この改訂ではインターネットブラウザの搭載などユーザーの意見を多く取り入れた大幅な機能追加となった。インターネットブラウザは無線LAN機能を利用、壁紙機能追加やAACファイル再生ができる。これにより、so-netではネットワーク上からPSPへそのまま動画が転送・再生可能になるサービス、P-TVを開始した。#外部リンク
10月3日にはセキュリティを向上させたバージョン2.01を発表した。
なおアップデートにより、一部無線LANアダプタ機種で再設定や接続の見直しが迫られる等の報告もある。
- ネットワーク
- インターネットブラウザを追加。
- ※Macromedia Flashには対応していない。一部のWebページでは正しく表示されない場合がある。
- ※インターネットブラウザの起動制限を行うことが可能。
- ビデオ
- ミュージック
- SonicStage バージョン3.2以降との組み合わせで、“メモリースティック PRO Duo”に“ATRAC3plus ”形式の音楽ファイルが再生できるようになった。
- 再生できるファイルの種類にMP4(AAC)とWAVE(Linear PCM)を追加。(“メモリースティック Duo”に保存された音楽)
- フォト
- 設定
- 本体設定の表示言語に韓国語を追加。
- 本体設定に文字セットを追加。
- テーマ設定を追加した。
- セキュリティ設定にインターネットブラウザ起動制限を追加。
- ネットワーク設定のセキュリティ方式にWPA-PSK(TKIP)を追加。
- キーボードの入力モードにWeb入力支援を追加。
- 無線LAN接続形式にバッファロー製無線LAN共通設定のAOSS™、NECアクセステクニカ製無線LAN共通設定のらくらく無線スタート®を追加。
- その他
- ゲーム起動時にPlayStationPortableの表示(従来はPSPのみの表示だった)
- 「PSP(PlayStationPortable)について」項目の追加
バージョン2.50 アップデート
2005年10月13日公開。 代表的な追加機能として、別売りのロケーションフリーベースステーションにネットワーク経由で接続すれば、自宅や外出先でライブテレビ放送が見られる「ロケーションフリープレイヤー」がネットワークカテゴリに追加された(ロケーションフリーベースステーションのアップデートも必要とのこと)。
- ネットワーク
- [ロケーションフリープレイヤー]を追加。ロケーションフリーベースステーションと組み合わせればネットワークに接続してテレビが見られるようになった。
- [インターネットブラウザ]の[文字エンコード]に[自動選択]と[Unicode (UTF-8) ]を追加。
- [インターネットブラウザ]の[文字サイズ]と[表示モード]の設定が保存されるようになった。
- [インターネットブラウザ]でフォーム(Web検索サイトなどのテキスト入力欄)の入力履歴が保存されるようになった。ここに前回入力した文字情報はメモリースティック保存され、次に同じページを開いたときに文字情報が残った状態で表示される。保存された内容は、「ツール」の「入力履歴の削除」で削除することが可能である。
- ビデオ
- 動画配信サービスなどで提供される著作権保護機能に対応した動画を再生できるようになった。(“メモリースティック Duo”に保存された動画)
- 設定
- [日付と時刻設定]に[インターネット経由で設定する]を追加。これによりインターネット時刻サーバーに接続されるようになり、より正しく時刻が設定できるようになった。
- [ネットワーク設定]のセキュリティ方式にWPA-PSK(AES)を追加。
- その他
- キーボードで韓国語入力ができるようになった。
- アドホック通信の際チャンネル数が表示されるようになった。
バージョン2.60 アップデート
2005年11月29日公開。 代表的な追加機能として、RSSチャンネル(ホスティング型)が追加された。専用RSSページにインターネットブラウザで登録してネットワーク経由で接続すれば、配信される音楽やラジオが聞ける機能。
- ネットワーク
- [RSSチャンネル]を追加。いわゆる「ポッドキャスティング」だが、メディアに保存せずにストリーミング再生する。対応フォーマットはMP3とAAC。
- [ロケーションフリープレイヤー]に[音量調整]機能を追加。
- [インターネットブラウザ]の[文字エンコード]に[Simplified Chinese (GB18030)][Traditional Chinese (Big5)]を追加。
- 動画配信サービスなどで提供される著作権保護機能に対応した動画を、[インターネットブラウザ]から直接“メモリースティック Duo”にダウンロードできるようになった。
- ミュージック
- 設定
- [本体設定]に[WMAの再生を有効にする]を追加。
バージョン2.70 アップデート
SCEIは3月15日公開。 PS Business Briefing 2006 Marchで公開されたロードマップで、4月のファームウェアアップグレードで、Macromedia Flashに対応し、Webブラウザ上でのFlash再生などに対応するほか、RSS Channelの拡張によりRSS配信される音声ファイルのダウンロードに対応し、また、中国語フォントも追加されることを発表した。
そして4月24日、サイトにて初のアップデートの予告があり、4月25日14時頃からアップデートを開始した。同時に発売予定ソフト「LocoRoco」の無料体験版のダウンロードサービスを開始し、パソコンのサイトからメモリースティックへ保存することにより遊ぶことが出来る(ダウンロードは終了した)。その他にも2GB以上の空き容量がある“メモリースティック PRO デュオ”の使用時に発生する現象が解消された。当然ながら、今回の目玉は「FLASH Player」の追加。
その後2.71へのアップデートが実施され、「カズオ」無料体験版の試遊や、Portable-TVへのダイレクトアクセスも可能になった。
- ネットワーク
- [インターネットブラウザ]に、Macromedia Flash Player6.0 ENABLEDを追加。しかし本体メモリーの容量不足のため、再生できるムービーのサイズには制限があり、flash0のアクセスの遅さのせいでデバイスフォントの表示は遅く、処理能力が低いため複雑な図形はとても遅い。全画面表示だと30fpsは厳しいのが現状である。
- [インターネットブラウザ]の[ヘルプ]部分に「NetFront Powered by ACCESS」の表記を追加。
- [インターネットブラウザ]の、[設定]に[接続設定]を追加。起動時の接続を選択できるようになった。
- [RSSチャンネル]のメモリースティックへの保存に対応。
- [ロケーションフリープレイヤー]の[レート変更]に[自動]を追加。
- ミュージック
- ミュージック 再生できるAACフォーマットのファイル拡張子を追加。
- 設定
- [表示言語]に中国語を追加
- インターネット経由での認証が必要なため[本体設定]に[Flash Playerを有効にする]を追加。
- [RSSチャンネル設定]を追加。
- [ビデオ設定]に[UMD™Video L・Rボタン]を追加。
バージョン2.80 アップデート
2006年7月27日公開。
- ネットワーク
- [RSSチャンネル]で、動画コンテンツ(ストリーミング再生はできない)と画像コンテンツのダウンロードに対応した。
- [ロケーションフリープレイヤー]で、ワイヤレスLANアクセスポイント経由の機器登録が可能になった。
- ミュージック
- 拡張子が「.3gp」のAACファイルを再生できるようになった。
- その他
- “メモリースティック デュオ”の「MUSIC」、「PICTURE」、「VIDEO」フォルダに保存されたコンテンツに対応。
9月7日にはバージョン2.81、10月26日にはバージョン2.82が公開され、共にシステムソフトウェアのセキュリティ上の脆弱性に対応した。加えて2.81のアップデートでは4GBを超えるメモリースティック PRO Duoを使用する際に生じる不具合も解消され、libtiffのセキュリティーホールも消滅している。2.82のアップデートでは脆弱性への対応とともに「サルゲッチュ ピポサルレーサー」の体験版がダウンロードできるようになり、周辺機器ちょっとショットに対応した。
バージョン3.00 アップデート
2006年11月21日公開。ソフトウェアバージョン3.00では、PS3との連携に対応する。PS3をサーバーとして無線LANで接続することにより、「PLAYSTATION Network」の「PLAYSTATION Store」内で配信されるPSP用ゲームソフトウェアが利用できるようになるほか、PS3内のコンテンツをPSPで楽しめるという、「リモートプレイ」にも対応する。ただし、HDD 20GBモデルにはワイヤレスLAN機能がないため、リモートプレイは利用できない。
- ネットワーク
- ゲーム
- PLAYSTATION Networkタイトルに対応。PLAYSTATION3経由でPLAYSTATION Networkタイトルのダウンロードができるようになった。
- ミュージック
- [ビジュアライザー]機能を追加。スペクトラムアナライザーなど、再生中にさまざまなスクリーンセーバーを表示させることができるようになった。
- 早送り/早戻しの3段階変速機能を追加。
- フォト
- [カメラ]を追加。「ちょっとショット」に同梱のPSP®専用のカメラを取り付けて、静止画や動画を撮影できるようになった。撮影した静止画や動画は、メモリースティック デュオ™に保存される。
- 設定
- [本体設定]に[UMD™自動起動]機能を追加。UMDを挿入したまま起動する場合の動作を選択できるようになった。
11月22日にはバージョン3.01が公開され、バージョン3.00適用後の本体で生じるゲームソフト「JEANNE D'ARC」の動作不具合(データ保存できない等)を解消した。12月6日にはバージョン3.02が公開され、パラッパラッパーにおけるブラウザ動作の不具合等を修正した(非公式ソフトウェアによって3.01バージョンのエミュレーションが可能となったことに対処したものとも言われる)。12月20日にはバージョン3.03が公開され、遊べるPLAYSTATION Networkタイトルが増やされた。
今後のアップデート(予定)
今後のアップデートでは、Voice Over IP(VoIP)に対応し、ネットワーク電話端末としても利用可能となる。コーデックにはMotion JPEGを採用予定。
- IP電話機能
- 言語の追加
- 大容量のメモリースティックへの対応
PSPについての関連事例
ゲームタイトルに関して
日本国外では人気ゲームソフト、Grand Theft AutoのPSP版「Grand Theft Auto: Liberty City Stories」が2005年10月25日に発売されキラーソフトとなっているが、過去に発売された同シリーズに対する自治体からの有害図書指定等の影響で日本語版の発売予定はなく、発売されるとしても「Z 18才以上のみ対象」に指定されるとみられる(但し、日本国内で同ソフトを輸入販売している業者などが存在する為日本国内で購入は可能)。
2006年現在、ミリオンセラーソフトは出ていないが、モンスターハンターポータブルが70万本を売り上げるなどヒットするゲームソフトが出つつある。また、テイルズシリーズやメタルギアシリーズ、クライシスコア ファイナルファンタジーVII(こちらはゲームではなく、UMDビデオ) といった人気作品の新作が発売予定に上がっている。
また、2006年11月22日よりにPSPで動作するプレイステーションソフトの配信が開始された。プレイステーションソフトをオンラインで販売し、ソフトの動作についてはメモリースティックDuoに保存して動作させる。ボタンや画面サイズなどはコンフィグで変更できる。但し、2006年12月現在はPS3経由でないとソフトが購入出来ない。
販売台数
2005年10月にPSPは全世界累計生産出荷台数1,000万台(SCE報道発表文)に、また2006年3月には同1,700万台に到達した。
日本国内では2004年12月から2006年8月までに推定累計販売台数は392万台(メディアワークス調査)。アメリカ合衆国では2005年3月24日に発売し、100万台を出荷、1週間で57万5000台を販売したとされる。
現状の制限事項と将来の性能向上、その影響
現在発売されているPSPソフトは可変クロック周波数機能により 最大222MHzで動作するように設定されており、将来PSP本体仕様の上限であるクロック周波数 333MHzまで利用された場合、現在よりもさらに性能が向上する事になる。その場合消費電力も高くなるため、バッテリー持続時間が更に短くなってしまうなどの問題がある。
日本国外での評価
- 米国の雑誌「ポピュラーサイエンス」は、11月15日発売の12月号で、2005年の新製品大賞を発表した。ソニーの「プレイステーション・ポータブル」(PSP)がハイテク小物部門にて、東芝の垂直磁気記録方式ハードディスクドライブ(HDD)がコンピューター部門にて、ともに大賞を獲得した。参考リンク
- Spike TV Videogame Awards 2005においてBEST BREAKTHROUGH TECHNOLOGY賞をPSPが受賞した。Gaming HorizonのSpike TV Videogame Awards 2005記事
- Time誌の「Best Inventions 2005」をPSPが受賞した。Time.com Best Inventions 2005 (PSP)
- Manila Bulletin Onlineにて「THE TOP 15 TECHNEWS GADGETS OF 2005」の第1位。Manila Bulletin Online:THE TOP 15 TECHNEWS GADGETS OF 2005
問題点
- □ボタンの不良(改善済み)
発売当初、□ボタン反応が鈍いことや、凹んだまま戻ってこなくなることがあると指摘された。原因はバリが十分に取れていなかったためと、ボタンの位置が検知位置と一致していなかったためと判明。一部の金型に問題があったとして修理対応を行った。一時期、本体のボタン構造については仕様だとは発表していたため、大きな非難を浴びた。 2005年9月以降のPSPは問題となったボタンの構造が改善されている。
- 非正規のソフトウェアの起動
メモリースティックDuo経由で他ゲーム機をPSP上で動作させる非公式のエミュレータや自作プログラムが存在している。これらの非正規プログラム起動防止のためのPSPのファームウェアのアップデートと、保障外プログラムを起動させる為のファームウェアのダウングレード(2006年9月現在バージョン2.71以下のPSPがダウングレード可能な状況にある)やファームのバージョン偽装といったいたちごっこが続いている。ソニーは非正規プログラムでトラブルを起こしたとしてもサポートは行わないとしている。(エミュレータ起動による破壊プログラムで破損したPSPが修理対象外になった報告もある)
正規のアップデートファイルとは違う、本体ソフトを書き換えるファイルが出回ったことがあり、SCEは2005年1月17日に「“PSP”本体ソフトウェアの書き換えファイルに関するご注意」という告知を行い、非公式のアップデートファイルを不用意に実行しないようユーザに呼びかけた。
ちなみに、今現在基盤の仕様を変更したPSPとなっている為にバージョン2.00以下にダウングレードは出来なくなっている。
非正規のソフトについては、エミュレーターのような過去のハードの再現を行うソフトばかりではなく自作されたGPSモジュールと連動した地図ソフトや2ちゃんねる専用ブラウザなど利便性のあるものもあるため、それすら起動できないことについての批判もある。
- コンピュータウイルス
「PSPでサポート外ソフトウェアを起動させる為のプログラム」を装い、PSPに感染するトロイの木馬(ウイルス名:Trojan.PSPBrick)が配布されていることがシマンテックにより報告された([1])。これに感染するとBIOSを破壊して起動不可能にしてしまう。SCEはこういった非正規のソフトウェアを使用しないように警告しており、感染した場合のサポートは行わないと発表している。このウイルスはPSPのバージョンを2.00以上にすれば感染を防ぐことができる。
ブラウザ機能や無線LAN経由でユーザの知らないうちにウイルスに感染するといった事例は無い。
関連項目
- ソニー・コンピュータエンタテインメント
- プレイステーション - プレイステーション2 - プレイステーション3
- プレイステーション・ポータブルのゲームタイトル一覧
- Category:プレイステーションポータブル用ソフト
- H.264(MPEG-4 AVC)
- MP4
- UMD
- 携帯型ゲーム機
- ゲームアーカイブス
- 日本におけるゲーム機戦争
外部リンク
公式