セイバーマリオネット
セイバーマリオネットはあかほりさとる・ねぎしひろし原作の戦闘能力を持った女性型アンドロイド「セイバーマリオネット」を描いたアニメならびに小説のシリーズで、『SMガールズ セイバーマリオネットR』(ラジオドラマおよびOVA作品)『SMガールズ セイバーマリオネットJ』(小説作品)『SMガールズ セイバーマリオネットZ』(漫画作品)があり、ラジオドラマ、OVA(RおよびJ)テレビアニメ(J)化された。
あかほり・ねぎし両名がメインで関わった作品の中でも『NG騎士ラムネ&40(第1作)』『KO世紀ビースト三獣士(第2作)』『VS騎士ラムネ&40炎(第4作/最終シリーズ)』と並べ「2文字アルファベットシリーズ」の第3作として、その一角を成す。
また『セイバーマリオネットR』『セイバーマリオネットJ』共に、演じる主人公・敵役を全く同じ声優が務めた事でも話題を呼んだ。
番外編として原作者・あかほりの手による『私立大江戸学園興亡記』が存在している。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
セイバーマリオネットシリーズの時間変遷
作品上の時間
- テラツー暦元年
22世紀末、人口増加に苦しむ地球から新たな天地を求めて外宇宙に乗り出した宇宙船団の船の一つ恒星間移民船「メソポタミア号」が惑星テラツーに不時着し、生き残ったのは徳川家安、ゲルハルト・フォン・ファウスト、 アレクサンドル・キーシン、ジョイ・ヒューリック、王庸平、ヴィレイ・メディチの6人で、女性がいないために彼らの細胞からクローン技術で子孫を作り、都市国家を建設した。
惑星テラツーの都市国家は日本の江戸時代をモデルにした「ジャポネス」、ナチス・ドイツをモデルにした「ゲルマニア」(アニメではガルトラント)、ロシアをモデルにした「ペテルブルグ」、アメリカをモデルにした「ニューテキサス」、中国をモデルにした「西安」、イタリアをモデルにした「ロマーナ」の6ヵ国が存在する。
- テラツー暦300年
- SMガールズ セイバーマリオネットJ
- テラツー史上のトピック
- ゲルマニア(ガルトラント)による世界大戦。(第一次テラツー戦役)
- ジャポネス(ミス・ローレライならびに間宮小樽)による女性復活。
- メソポタミア号暴走によるテラツー破壊(アニメ版のみ)
- 八万年に一度のテラツー地下層プラズマ大暴走(アニメ版のみ)
- 西安騒動(アニメ版のみ)
- テラツー暦500年
- SMガールズ セイバーマリオネットR
- テラツー史上のトピック
- 女性復活200年祭。
- ロマーナにおける純クローン種によるクーデター騒動。
- ロマーナ王族による「純クローン培養とクローン種王位継承」の最終放棄。
- マリオネットによる『人間同権』を求めた反乱。(第二次テラツー戦役)
- マリオネット基本法成立(テラツー暦557年)
- テラツー暦600年
- 私立大江戸学園興亡記
- ただし『大江戸学園』はテラツー暦599年からのスタート。
- テラツー暦800年
- SMガールズ セイバーマリオネットZ
- テラツー史上のトピック
- 暴走マリオネットによる人襲事件の増加。
SMガールズ セイバーマリオネットR
一番最初にメディアに登場したセイバーマリオネットシリーズ。OVAは1995年製作。
- 世界観
惑星テラツーに存在する6つの文化都市の一つ・ロマーナ国を舞台にしたアクションストーリー。
この世界では『セイバーマリオネットJ』にて起こった一連のストーリーイベントを「女性復活」と称し歴史上最大の快挙と語り継がれており、それに関わった3台のセイバーマリオネットとそのマスターである間宮小樽(『セイバーマリオネットJ』の主人公)は独裁者ファウストのテラツー支配を阻み女性復活を成した最大の英雄として語り継がれている。
主人公ジュニアはロマーナ国執政官(国王)の息子で、その従者である3台のセイバーマリオネットは「女性復活」における3台の英雄マリオネットよりその名を冠されたとする。
- 登場人物
- Jr.(ジュニア)(CV・今井由香)
- ライム(CV・林原めぐみ)
- チェリー(CV・白鳥由里)
- ブラッドベリー(CV・平松晶子)
- キャニー(CV・水谷優子)
- エッジ(CV・高乃麗)
- ブリッド(CV・井上喜久子)
- ヴィレイ(CV・銀河万丈)
- フェイス(CV・緑川光)
- おじじ(CV・緒方賢一)
- アダリィ(CV・宮村優子)
OVA
- スタッフ
- 原作・監修:あかほりさとる、ねぎしひろし
- 監督:ますなりこうじ(現・舛成孝二)
- キャラクター原案:いづなよしつね、田沼雄一郎
- キャラクターデザイン:岩田幸大
- メカニックデザイン:岸田隆宏
- 演出・絵コンテ:ますなりこうじ(1話、3話)、鶴巻和哉(2話)
- 作画監督:岩田幸大(1話)、菅沼栄治(2話)、齋藤卓也(3話)
- 音楽:大森俊之
- アニメーション制作:アニメイトフィルム、ゼロGルーム
- 製作:バンダイビジュアル、ムービック他
小説
富士見ファンタジア文庫よりノベライズ版が2冊出版されている。執筆者は長谷川勝己。
- SMガールズ セイバーマリオネットR
- SMガールズ セイバーマリオネットR-2 結婚前夜
SMガールズ セイバーマリオネットJ
- 世界観
最も成功したセイバーマリオネットシリーズ。
- メソポタミア号不時着から300年。男性のみの閉塞した世界は、目には見えぬが徐々に衰退の道をたどり始めていた。クローニング技術の限界による出生率の低下、男性社会による力支配による社会の先鋭化。6つの都市国家の元首たちはそれを感じていながら、誰も打開策を得ることができずにいた。
- その中でゲルマニア(ガルトラント)総統・ファウストはその打開策を「優秀な人間のクローンによる他のクローンの支配」と位置づけ、テラツー征服の野望を燃やし始めた。
- そんな世界情勢の中、ジャポネスの少年・間宮小樽は子供の頃に訪れた事のある『ジャポネス歴史資料館』にて偶然、隠し廊下に迷い込み地下室へとたどり着く。そこで彼が見たものは、一体の女性型アンドロイド『マリオネット』だった。
- 自らを「ライム」と名乗るそのマリオネットのマスターとなった小樽は、普通のマリオネットとは全く違うライムの『感情がある』行動に翻弄される。
- そんな日々の中、小樽は偶然にもある人物に出会う。それはジャポネス将軍・徳川家安だった。家安はライムが来るべき『女性復活』のために造られた『道標』であることを明かし、ライムと同様に造られた『標』たるチェリーとブラッドベリーと共に、その運命を小樽に託す。
- そしてファウストと家安。2人の『女性復活』と『テラツーの未来』を賭けた戦いに小樽は巻き込まれていくこととなる。
- 登場人物
- 間宮小樽 (CV:今井由香)
- ライム (CV:林原めぐみ)
- 主人公。小樽が目覚めさせた最初のセイバーマリオネット。外見年齢は中学1年生程度だが、精神は幼い。反面、戦闘能力は高い。
- チェリー (CV:白鳥由里)
- 小樽が目覚めさせた2体目のセイバーマリオネット。知恵と家事に優れる。妄想癖あり。
- ブラッドベリー (CV:平松晶子)
- 小樽が目覚めさせた3体目のセイバーマリオネット。パワーに優れ、姉御肌の性格である。
- 花形美剣(はながた みつるぎ) (CV:子安武人)
- 上州屋の跡取りの少年。言動が常にあさっての方向を向いており周囲から突っ込まれる事多数。小樽を愛する(なお、同性愛は男性しかいない惑星テラツーでは当たり前の行為とされる)。アニメでは幾分か常識人になっている。
- ファウスト (CV:緑川光)
- ゲルマニアの独裁者で、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の総統アドルフ・ヒトラーをモデルにしたと思われる。少年時代は優しい性格だったが、洗脳によって独裁者となっていった。
- ティーゲル (CV:高乃麗)
- ファウストに仕えるセクサドール(アニメではセイバードール)、スピードに優れる。原作ではセクサドールが小樽の元に仕えることとなった後、ライムと仲良くなる。
- ルクス (CV・水谷優子)
- ファウストに仕えるセクサドール、知恵に優れファウストの参謀も務める。
- パンター (CV・井上喜久子)
- ファウストに仕えるセクサドール、パワーに優れる。原作ではセクサドールが小樽の元に仕えることとなった後、ブラッドベリーとしょっちゅうケンカが絶えなかった。
- 師範(CV・飛田展男)
- アニメ版オリジナルキャラクター。道場を開いていて、小樽に武術を教えているが、とんでもない裏の顔を持っていた。小雪と言うマリオネットを持っており、彼女にまつわる想いを遂げるために裏の活動を行っていた。
- ミス・ローレライ (CV:天野由梨)
- 始まりの地「ジャポネス歴史資料館」にて小樽が見とれていた絵に「失われし伝説の女性」として描かれていた少女。実はテラツー国家元首全員のトップ・シークレット人物で「メソポタミア号不時着時に唯一生き残った女性」である。アニメではメソポタミア号のコンピューター制御システム「ローレライ・システム」を創った科学者で、システムの暴走のためにシステム内に囚われてしまい、それを助けるためにライムたちの持つ「感情創出回路」である乙女回路を必要とした。原作ではメソポタミア号の制御用生体コンピューターそのものであり、頭脳のみで生きていたものがクローン技術によって生身の体を得た存在。初代のファウストと家安はそれぞれにローレライに恋心を抱いており、それがこの作内におけるジャポネスとゲルマニア(ガルトラント)の抗争の一因にもなっていると言って過言ではない。
- コピー・ローレライ
- 原作のみに登場するキャラクター。6つの都市国家それぞれに『女性復活(本物のローレライ)への道標』として生み出された。それぞれにローレライの性質の一部分を性格としてトレースされている。ちなみにジャポネスのコピーローレライは非常にネアカではっちゃけた性格。
小説
原作であり、『月刊ドラゴンマガジン』(富士見書房)に連載。富士見ファンタジア文庫より単行本化されている。
小説の挿絵をことぶきつかさが担当しており、ゆえにアニメ版ではことぶきの名前がキャラクターデザインの原案者として出されている。
そもそも、『セイバーマリオネットR』が企画された際に世界観を出した時点であかほりが「これだけの世界なら、書くべき事は女性復活しかない!」と主張したのに対して、ねぎし側OVAアニメスタッフが「そんな大事を予定されているビデオ巻数でどうやって表現しろというんだ!」と反発。結果としてあかほりが富士見書房で女性復活をテーマとした小説版を執筆する事でなんとか折り合いがついたというエピソードがある。
漫画
『セイバー・マリオネットJ』という題名で、1996年10月号~1997年7月号で月刊コミックドラゴンににて連載され、1997年9月号~1999年11月号まで月刊ドラゴンジュニアににて連載された。原作・アニメとは違うオリジナルキャラクターまで登場し、エピソードがオリジナルに近いものになっている。全5巻。
テレビアニメ
『セイバーマリオネットJ』という題名で、1996年10月1日から1997年3月25日までテレビ東京系列で放送された。
- スタッフ
- 主題歌
- オープニング
- 1~18話「Successful Mission[Ver.1]」(歌・林原めぐみ)
- 19~25話「Successful Mission[Ver.2]」(歌・林原めぐみ)
- エンディング
- 1~23話「I'll be there」(歌・林原めぐみ)
- 24話「十六夜」(歌・林原めぐみ)
- 25話「Successful Mission」(歌・林原めぐみ)
OVA・またまたセイバーマリオネットJ
テレビシリーズ「セイバーマリオネットJ」の好評を受けて創られたOVAシリーズ。副題は「Program26 プラズマティック・クライシス」で、全巻を通じた話がテレビシリーズの第26話目としての扱いとなる。
登場人物
- 第一部と共通するキャラクターとキャストに入替などはなかったが、収録時にパンター役の井上喜久子が産休に入ったため、篠原恵美が代役を務めた。
- まりん(CV・岡本麻弥)
- 開発コードNSM-X-1。ニューテキサスにて創られた乙女回路内蔵マリオネット。
- 3つの乙女回路を一気に成長させるための「トリプル型乙女回路」を持つために、感情とパワーの暴走が著しく失敗作として海中に打ち捨てられていたが、テラツー地下のプラズマ活性によって目覚めた。また、アンチプラズマシステムを搭載しており、テラツー独特の気象現象である大気中のプラズマ放電を吸収し、自らのパワーにすることができる。ところがそれらのシステムは彼女の体に耐え得ない無謀な負荷をかける危険なものであり、それこそが彼女が失敗作である真の所以であった。
- 当初、目覚めたばかりで社会常識などが欠如していたため、野良マリオネットとして盗みなどを働き「怪盗・風小僧」などと呼ばれていたが、ライムと出会った事で小樽の元に預けられることとなる。ちなみにライムは当初彼女を海から来たから「うみお」などと呼んでいたが、チェリーたちの常識あるブーイングによって即座に却下。パンターが提案した「まりん」で落ち着くこととなった。
- トリプル乙女回路ゆえの急速な学習能力と小樽たちの元にいる事の相互効果で「心」を学ぶ。その恩に報いるために自らの命を投げ出し、テラツー八万年に一度のプラズマ大暴走を阻止する事になる。しかしライムはまりん一人に犠牲を強いる事を良しとせず、彼女を止めようとした。
作品一覧
- Rord.1「みんな幸せ」
- オープニング主題歌「咲かせるぜ!度胸花」 歌・今井由香
- エンディング主題歌「hesitation」 歌・林原めぐみ
- Rord.2「美しきマリンブルー」
- オープニング主題歌「hesitation」 歌・林原めぐみ
- (以降、オープニング主題歌は全話において「hesitation」が使われる)
- エンディング主題歌「守ってあげる」 歌・平松晶子
- Rord.3「ラブコメディーは突然に」
- エンディング主題歌「HEART BREAK DOWN」 歌・白鳥由里
- Rord.4「沈黙の暗殺者」
- エンディング主題歌「影になれ」 歌・折笠愛
- Rord.5「こころ・めざめの時」
- エンディング主題歌「風の詩を聞きながら」 歌・金牧麗
- Rord.6「海へ還る」
- エンディング主題歌「I'll be there (Ballad Version)」 歌・林原めぐみ
テレビアニメ・セイバーマリオネットJtoX
『セイバーマリオネットJ』テレビシリーズ最終作で、1~13話はジャポネス、14~25話は西安が舞台である。26話はビデオソフトだけに収録された後日談である。女性復活達成後、それまで「女性を模したもの」であるマリオネットの存続意義の揺らぐ中、小樽への恋心を確たるものにしたライム、チェリー、ブラッドベリーの「3人で一人」であることへの疑念、人間でないことへの葛藤などが描かれている。
1998年10月6日から1999年3月30日までテレビ東京系列で放送された。
登場人物
- 白瀬明石(CV・山口勝平)
ブラッドベリーに恋をするサーカスのトップスター。外見が間宮小樽に似ている。 マリオネット3人を平等に扱う小樽に対して、「ブラッドベリーだけを選べないなら渡さない」と言ってくる。3人を平等に見ることしかできない小樽への問題提起であったと言える。
- 楊明(CV・飛田展男)
西安の大臣。幼い西安皇帝を影から操る。 その背後にはドクターヘスがおり、朱雀、白虎、玄武、青龍の4体の戦闘用マリオネットを有す。(この4体には乙女回路は組み込まれていない)
- スタッフ
- 監督・下田正美
- シリーズ構成・関島眞頼
- キャラクター原案・ことぶきつかさ
- キャラクターデザイン・島村秀一
- 音楽・PAROME
- アニメーション制作・ハルフィルムメーカー
- 製作・テレビ東京、創通映像
主題歌
- オープニング
- 「Proof of Myself」(歌・林原めぐみ)
- エンディング
- 1~19、21話「Lively Motion[Ver.1]」(歌・林原めぐみ)
- 20話「風と空を越えて」(歌・今井由香)
- 24話「Lively Motion[Ver.2]」(歌・林原めぐみ)
テレビゲーム
プレイステーション用対戦格闘ゲームとして『セイバーマリオネットJ・バトルセイバーズ』が1997年3月28日に発売された。フィギュア付きの限定版も同時発売。登場キャラはライム、チェリー、ブラッドベリー、ティーゲル、ルクス、パンター、新キャラクターのアップル。
- ゲームオリジナルのマリオネット
- アップル (CV:今井由香)
- ライムたちに何かがあった万が一のときのために用意されていた第四のセイバーマリオネット。
SMガールズ セイバーマリオネットZ
- 学習研究社発刊のアニメ雑誌OUTにて95年頃に連載された漫画作品。
- 『セイバーマリオネットR』の発売を受けて作られた続編であり、数度執筆者が変わっているらしい。
- 最終回は原作者であるあかほりさとるの手による小説形式で無理やり完結させた。
セイバーマリオネットシリーズの基本技術
マリオネット
- 男性しか生き残ることのできなかったテラツーの人間たちが、失われた女性を忘れないために作り上げた女性型アンドロイドの総称。後に人間による労働力の不足、開拓における効率化などの問題によってマリオネットの立場は労働力へと転化され、当初の「女性の代わり」という立場は失われてしまい「ただの機械」であり「道具」として扱われるようになってしまう。マリオネットはその用途によって、以下のカテゴリに分類される。
汎用型マリオネット
- 主に家事全般を行うために開発されたマリオネット。
- テラツーではもっとも代表的でポピュラーなマリオネットである。
- 代表例 (括弧内は登場作品)
- アダリィ(R)
- じぇみに(J)
- 小雪(J)
- チェリー(J) ただしチェリーはセイバータイプとの兼用型である(後述)
セクサドール
- 主に人間(男性)の生理的な生殖欲求や視覚的な満足を満たすための愛玩型マリオネット。
- 代表例 (とはいえ、以下にあげるものは全てセイバータイプとの兼用型)
- エッジ(R)
- キャニー(R)
- ブリッド(R)
- ティーゲル(J)
- ルクス(J)
- パンター(J)
注)ブラッドベリー(J)も入れるべきではないかという意見もあるが、この場では保留しておく。
セイバーマリオネット
- 戦闘能力・戦闘装備に特化したマリオネット。セイバー、セイバータイプと称される事もある。
- 主に国家の軍隊・警察にて活躍する。また主を守るSP的性質を持つものも、これに含まれる。
- また、その特長によってさらに細かく分類されることもある。
- 代表例 (登場作品括弧以下の表記は詳細分類)
- ライム(J) スピード・パワーのツインバランスタイプ
- ライム(R) スピードタイプ
- チェリー(J) 戦略・戦術型の知略戦タイプ
- チェリー(R) 知略戦型タイプ。
- ブラッドベリー(J) パワータイプ
- ブラッドベリー(R) 知略参謀型パワータイプ
- エッジ(R) スピードタイプ
- キャニー(R) 知略タイプ
- ブリッド(R) パワータイプ
- ティーゲル(J) 参謀型スピードタイプ
- ルクス(J) 戦術・戦略・知略参謀型タイプ
- パンター(J) パワータイプ
- 梅幸(J) 諜報・護衛タイプ
- 玉三郎(J) 諜報・護衛タイプ
- クリーガァII (J) 量産型戦闘タイプ
- 桜花(J) 量産型戦闘タイプ
兼用型マリオネット
- 用途によって上記三種うち、二種以上の機能を併せ持っているタイプのマリオネット。
- 当作にて活躍するマリオネットのほとんどはこのタイプで「セイバー+付加機能」として造られている。
- 代表例
- チェリー(J) セイバー+汎用型
- エッジ(R) セイバー+セクサドール
- キャニー(R) セイバー+セクサドール
- ブリッド(R) セイバー+セクサドール
- ティーゲル(J) セイバー+セクサドール
- ルクス(J) セイバー+セクサドール(原作ではさらに汎用型機能がつく)
- パンター(J) セイバー+セクサドール
乙女回路
- マリオネットに装備される感情創出回路。ミス・ローレライによる「ローレライ・システム」最終成果の一つ。感情創出とそれに伴うパワー(力)・スキル(技術)のアクセラレーター(増幅)機能を持っており、また「学習」することでマリオネットに「成長」を促す事も可能にする「心の回路」である。
原作版ではマリオネットの項に述べた目的のため、テラツー創生初期に開発された全てのマリオネットに乙女回路は装備されていた。しかしマリオネット労働力転化の流れの中で、彼女たちの乙女回路は封印され、製作も停止。最終的に乙女回路は「失われた技術」となってしまう。
アニメ版では「乙女回路」そのものがある目的のために作られた特別な機器であるため、これは初めからライムたち、ティーゲルたち、そしてまりんにしか装備されなかった。
なお、作中に登場する乙女回路は、その性質・形状から以下のように分類される。
原作タイプ(心臓型)乙女回路
- 「セイバーマリオネットR」「小説(原作)版 セイバーマリオネットJ」「セイバーマリオネットZ」に登場する乙女回路。その形状は心臓の形を模して作られており、位置も心臓部にセットされ、実際に人間の心臓と同じように拍動する。
- 小説版Jにおける開発者はミス・ローレライ。開発においては幾度もの試行作動と旧回路との比較を行わねばならず、そのために一万体ものライムタイプマリオネットを必要とした。それらはジャポネスのゲロゲロ温泉郷の地下施設にて安置されている。
- RおよびZの乙女回路の開発者はスター・フェイス。失われたはずの古代の記録から「ローレライ・システム」を再現した「フェイス・システム」を作り上げた。しかしその再現は完全なものとならず、第一世代のライムたちには異常は起こらなかったが、後に開発が第二世代、第三世代と副次世代に移行する毎にシステムが劣化。暴走マリオネットを生み出すことになる。ちなみに開発史の流れから鑑みるに「大江戸学園」で使われている乙女回路もこちらのタイプであろうと考えられる。
- また余談になるが「2文字アルファベットシリーズ」最終作「VS騎士ラムネ&40炎」に登場するマリオネット・バロン三人娘「ドラム」「チェロ」「トランペット」に内蔵されている感情創出回路もこのタイプの乙女回路である。開発者はバロン三人娘の母(製作者)にあたるオルガン・シンフォニー。
寄生型(Zタイプ)乙女回路
- 「セイバーマリオネットZ」に登場する乙女回路。心臓型乙女回路の中で、他の乙女回路を取り込みパワーアップを果たす機能を持つ乙女回路。暴走マリオネットの是正を目的として作られた。「セイバーZ」の主人公マリオネットZERO(ゼロ)にのみ装備されている回路。
アニメタイプ(円筒機械型)乙女回路
- 「アニメ版 セイバーマリオネットJ」に登場する乙女回路。形状は円筒形。胸部にセットされるのは原作版と同じだが、しっかりと機械に固定されているために拍動は動作ではなくLEDやインジケーターで表される。
- 開発者は「ミス・ローレライ」「徳川家安」「ゲルハルト・フォン・ファウスト」の3名。ローレライの基礎理論を使い、家安とファウストがそれぞれに乙女回路を独自開発した。
- 特徴として3つの同回路がワンセットとなっており、3つ揃って一人の人間の思考感情をバックアップする機能を持つ。それぞれの乙女回路は、その性質において特徴付けが成されている。たとえばライムとパンターの持つ乙女回路が「純真」を、チェリーとルクスの持つ乙女回路が「貞淑」を、ブラッドベリーとティーゲルの持つ乙女回路が「母性」をそれぞれの性質として持つように作られている。
- 女性復活という目的のため、メソポタミア号の「ローレライ・システム」本体と互換性・相互作用機能が存在している。
トリプルタイプ乙女回路
- 「またまた セイバーマリオネットJ」に登場する乙女回路。ニューテキサスで開発され、まりんに装備された。
- 通常の乙女回路ではありえない急速な学習能力と超高度なアクセラレーター機能が特徴。本来、一台のマリオネットに一回路しか持てない乙女回路を強引に連結して、乙女回路の成長を倍化させようと目論んで開発されたもの。
- そのため、装備されたマリオネットにかかる負荷が相当なものになる。装備されたマリオネットは最終的に自らの乙女回路の成長度に耐え切れず自滅するという、とんでもない欠陥を持っている。
私立大江戸学園興亡記
- 2000年月刊ドラゴンマガジン10月号増刊『ファンタジアバトルロイヤル』に掲載された作品。『セイバーマリオネット』シリーズの最終的な後継作品としてあかほりさとるの手によって執筆されているが、その後の展開が存在していない。
テレビ東京系 火曜18:00枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
セイバーマリオネットJ
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テレビ東京系 火曜18:00枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
セイバーマリオネットJtoX
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