gooメール
gooメール(グーメール)は、総合ポータルサイトのgoo(NTTレゾナント運営)が提供しているフリーメールサービスである。
概要
NTTレゾナントが運営するポータルサイトgooのメールサービスであり、日本で最も歴史のあるWEBメールサービスである。
アカウントの入手は、既に別の電子メールのアカウントを所持していれば、そのメールアドレスなどいくつかの情報を登録すれば、誰でもgooメールのアカウントを入手できる。
通常のウェブメールでは、ブラウザを立ち上げることにより初めて、メールの着信状態を知ることができるが、新着メール到着時にデスクトップ上でお知らせをする「gooメールチェッカー」があり、それを使うことにより、ブラウザを立ち上げることがなく、メールの着信状態を知ることができる。なお、gooIDおよびメール送受信データの定期削除は6ヶ月間未使用の場合[1]となっており、他のフリーメールと比較すると保持期間は長い方である。
また、有料オプションサービスのgooメールアドバンスがあるが大容量のメールボックスおよび@goo.jpのメールアドレスを無料会員向けにも解放したため、2010年3月の全面リニューアルにより、その意義は失われている。
ドメインは@mail.goo.ne.jpおよび@goo.jp。
沿革
2008年、日本でのWebブラウザを利用したWebメール利用者数調査では、「ヤフーメール」に次ぎ第2位を獲得した。[1]このタイミングで全面リニューアルをユーザに告知したが、なんらかの問題があり実現しなかった。
2009年11月、有料サービスのgooメールアドバンス会員向けに提供されているIMAPサービスを利便性向上のため「一時停止」すると有料会員に通告した。しかし実際に停止となる期間は1月初旬から夏頃と期間が長く、最大で8ヶ月近くの長期にわたって休止になる可能性があり、とても「一時停止」と言えるものではなかった。そのため有料会員から抗議が殺到し、その結果休止開始時期が1月から3月に改められた。
2010年3月3日、予定通り有料会員向けのIMAPサービスを休止する。しかし再開時期は「夏頃」と曖昧で、見通しは立っていない。
2010年4月1日の全面リニューアル
- 2010年4月1日0時をお楽しみにという前日付けの『Gooの音』同社の広報担当ブログで告知されたように、メール・システムの全面リニューアルが行われた。
- 同社は、ユーザーの要望に基づくメール容量を大幅に増加させるためと理由を説明しているが、NTTドコモとの提携によって始まるサービス「ドコモWebメール powerd by goo」が大きな理由であるとのユーザーのコメントが『Gooの音』には寄せられた。
- 当初、『Gooメールからのお知らせ』は、同社のシステム・スタッフからユーザーへの一方的な報告であったが、4月29日からユーザーがコメントをスタップ宛てに書き込めるようになった。
- 5月12日には朝日新聞で『文字化けなどの不具合 苦情1万2千件』及び毎日新聞で『文字化けなどの不具合 苦情1万2千件』と報道され、雑誌の日経コンピュータでも紹介された。
- 5月16日付けの『Gooメールからのお知らせ』では、「他社へ移行をされたお客様のコメントもいただいておりますが、何とか、gooメールを引き続きご利用していただきたく、スタッフ一同取り組んでおりますので、何卒お待ちいただきませんでしょうか。よろしくお願いします。」という、スタッフからのコメントを発表しているが、『なぜ、元のバージョンに戻さないのか?』また、『何時まで待てば良いのか?』というユーザーのコメントが続いている。
初期不良となった問題の事項
(2010年5月16日現在)『Gooメールからのお知らせ』でユーザーからの苦情を、同社のスタッフが認めた不具合は、以下のとおり。
- メールが開けない又メール作成が出来ない。
- メールの操作中に「カチカチ」といったページ読み込み音(複数回)が鳴る。
- 突然メールが全く届かなくなった(振分け設定をする必要あり)。
- 添付ファイルのファイル名が文字化けする。
- 本文ヘッダーエリアがその情報分拡大されてしまうことにより、メール本文が読めない。
- gooメールアドバンス使用において、「移行前のメールを見る」へのページが、PC版及び携帯版ともに、繫がり難くくなる。
- リンク表示の不具合
- メール本文の閲覧や移動に関する一部の機能の不具合。
- 設定情報の「本文プレビュー設定」において、設定をOFFにしても、プレビュー境界線の▲をクリックするとプレビューが可能となる動作不具合。
- メール作成画面の機能が、InternetExplorer6、7、8において正常に動作していない。
- メールマガジン等、HTMLメールの表示が遅い。
- メールをパソコンから利用すると、一括削除、複数選択削除が行えずメールをなかなか削除できない。
- PC版から絵文字入りのHTML形式メールをiモードメールアドレス宛てに送信した場合、SHシリーズの一部の携帯機種においてメール本文中の絵文字が表示されない。
- メールの件名と本文の不一致が起こる。
- メール一覧にあるチェックボックスを複数箇所選択した後に、チェックボックスの選択を一箇所残し、その他のチェックボックスの選択を解除にした場合において、チェックボックスの選択を残したメール件名と異なるメールの本文が表示される。
- 迷惑メールが、迷惑メールと認識されずに受信箱に受信される。
- 受信したメールの件名や送信元アドレスが文字バケして解読不能。
- これまで受信していたgooメールの新着通知が届かなくなった(新着通知の配信アドレスが変わっていた為)。
- 外部アドレスの受信設定のアカウントに登録できる文字に制限がある。
- 件名・送信者・宛先・本文が全て空白メールが、迷惑フォルダでなく受信箱に届く。
- メール一覧にて未開封メールのチェックボックスにチェックを入れると開封済みとなる。
- メール送受信の一部遅延
- ログイン出来ない。
- メール一覧画面が表示出来ない。
新システムの動作環境
『Gooメールからのお知らせ』のスタッフによると、以下の環境でのみ動作確認をしている。
- OSは、MicrosoftWindowsXp、WindowsVista又はWindows7。
- CPUは、Intel Core2 Duo 1.2G以上。
- メモリは、1G以上。
- ブラウザは、Internet Explorer6、7、8又はFireFox3.5以上。
機能
- 容量:2GB(有料のgooメールアドバンスは5GB)
- 迷惑メール対策:有
- ウイルスチェック:有(全送受信メールに対して、カスペルスキーによるウイルスの検知・駆除)
- 添付ファイル:20MB
- 受信者側の広告表示:無
- 携帯電話(iモードなど)によるメール確認・送受信操作:可
- POPメール受信機能:有(プロバイダメールや他のフリーメールなどを受信できる)
- メールソフトの利用:gooメールアドバンスで可(POPのみ、IMAPはサービス停止中)
関連項目
- ドコモWebメール - NTTドコモとNTTレゾナントの提供するサービスで、iモードメールとは別にgooメールのプラットフォームを利用したxxx@dwmail.jpドメインのWebメールが利用できる。iモード、iアプリの他にPCからも利用が可能となり、プロバイダなどのメールも統合ができる。