ヴィリニュス
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旧市街 | |||
英名 | Vilnius Historic Centre | ||
仏名 | Centre historique de Vilnius | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
登録基準 | (2),(4) | ||
登録年 | 1994年 | ||
公式サイト | 世界遺産センター | ||
地図 | |||
使用方法・表示 |
ビリニュス(Vilnius)はリトアニアの首都で、同国最大の都市である。北緯54度41分、東経25度17分。人口は約54万人(2005年)。またポーランドの一部だった過去もある。
リトアニア南東部のネリス川沿に位置する。ビリニュスはリトアニアの中央から見て南東に偏った位置にある。これは数世紀の間に国境の形が変わっていったことと関係がある。リトアニア大公国の時代にはビリニュスは国土の中央にあり、かつては文化だけの中心ではなかった。
バルト海に面したリトアニアの主要港、クライペダまでの距離は312 kmある。
歴史
中世以前
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近代
ヴィリニュスは伝統的にリトアニア人の非常に少ない街で、全住民ににおけるリトアニア人の割合はロシア統治下の1897年では2.1%[1]、ドイツ統治下の1916年では2.6%[2]であった。1931年におけるヴィリニュスの民族構成は以下の通りである[3]。
- ポーランド人 – 65.9%
- ユダヤ人(ポーランド語とイディッシュ語の両方を話す) – 28.0%
- ロシア人 – 3.8%
- ベラルーシ人 – 0.9%
- リトアニア人 – 0.8%
- ウクライナ人 - 0.1%
- その他 - 0.2%
特に、現在世界遺産となっているヴィリニュス歴史地区(旧市街)の住民のほぼ100%はポーランド人であった[4][5]。第二次世界大戦ではリトアニアがソヴィエト連邦に併合され、戦後、この街のポーランド人の多くがポーランドへと追放され、住民はリトアニア人とロシア人に取って代わった。
この地域におけるリトアニア人の国粋主義は現代でも非常に強く、中世から近世にかけてのポーランド・リトアニア連合王国の歴史を、(連合王国の王や貴族はリトアニア系が多かったにもかかわらず、)リトアニア人がポーランド人の支配下に置かれつづけた負の歴史であるとしている。この「リトアニア国粋主義」はポーランド民族とリトアニア民族を分断するためにドイツとソヴィエト連邦によってリトアニア人の心の中深く植え付けられたものである[6]。
気候
ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属する。年間平均気温は6.1℃、1月の平均気温は-4.9℃、7月は17.0℃である。年間降水量は平均で661 mm。
観光
旧市街の面積は、欧州内でも最大級であり、歴史的・文化的事物が集積されている。旧市街の建築物は約1,500ほどあり、様々なスタイルのものが見られる。バロック様式のものが多いように思われているが、実際にはゴシックやルネッサンス様式もある。旧市街は1994年に世界遺産に登録されている。
世界遺産
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
交通
バス
鉄道
航空
姉妹都市
脚注
- ^ Demoscope.
- ^ Michał Eustachy Brensztejn,1919 "Spisy ludności m. Wilna za okupacji niemieckiej od. 1 listopada 1915 r." Biblioteka Delegacji Rad Polskich Litwy i Białej Rusi, Warsaw
- ^ "Drugi Powszechny Spis Ludności z dnia 9 XII 1931 r." Statystyka Polski, volume D issue 34, year 1939
- ^ "Drugi Powszechny Spis Ludności z dnia 9 XII 1931 r." Statystyka Polski, volume D issue 34, year 1939
- ^ Michael MacQueen, The Context of Mass Destruction: Agents and Prerequisites of the Holocaust in Lithuania, Holocaust and Genocide Studies, Volume 12, Number 1, pp. 27-48, 1998
- ^ Vilinius Interwar Period