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ウィーザー

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ウィーザー
  • USAサクラメント公演(2016年9月)
  • バンドロゴ
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル
活動期間 1992年 -
レーベル
公式サイト weezer.com
メンバー
旧メンバー
  • ジェイソン・クロッパー
  • マット・シャープ
  • マイキー・ウェルシュ

ウィーザーWeezer)は、アメリカ合衆国出身のオルタナティヴ・ロックバンド

パワー・ポップブームの火付け役であり、作風は一時期「泣き虫ロック」と評された。全米チャート上位の常連であり、2009年に『グラミー賞』を受賞している。

略歴

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1988年、リヴァース・クオモが18歳の時、ロックスターを夢見てロサンゼルスに行くが、すぐに挫折。

1992年2月14日、同じ様にロサンゼルスに来たマット・シャープ、パトリック・ウィルソン、ジェイソン・クロッパーとWeezerを結成。1年強、ロサンゼルスで活動する。3月、Weezerの初演奏。Hollywood Boulevard(ハリウッド大通り)にある「Raji's Bar」で、「Dogstar」(キアヌ・リーブスが所属するバンド)のオープニングアクトを務める。ギャラは35ドル。

1993年6月、DGCレコード(当時ゲフィン・レコード傘下)と契約し、ニューヨークへ移り、The Cars(カーズ)リック・オケイセックをプロデューサーに迎えてレコーディングを行う。

1994年5月10日、1stアルバム『Weezer (Blue Album)』で全米メジャーデビューし[2]グラミー賞MTVビデオ・ミュージック・アワーズ賞等を受賞。300万枚を売り上げる。以降、セルフタイトルのアルバムリリースをシリーズ化。

1995年3月、1stアルバム『Weezer』が日本で発売。8月Microsoft Windows 95発売。『Buddy Holly』のミュージックビデオが付録。

1996年9月24日、2ndアルバム『Pinkerton』がアメリカで発売。アメリカでは当時50万枚しか売れず失敗作扱いであったが、その後再評価される。9月21日、日本でPinkertonが発売される。日本ではヒット。Pinkerton発表後、ピンカートン探偵社からタイトルが原因で訴えられるが、タイトルはオペラ蝶々夫人』から拝借したものであるため、探偵社は訴えを取り下げた。

1997年リヴァースはハーバード大学に進学する為、ボストンに移る。ボストンでマイキー・ウェルシュと出会い、意気投合。

1998年リヴァースの心の支え、マット・シャープがThe Rentals(ザ・レンタルズ)の活動に専念する為脱退。マットが抜けた事によりリヴァースが落ち込み、解散状態になる。マットの後任にマイキー・ウェルシュが加入。

2000年2月21日-3月18日、アメリカでツアーを行う。8月6日サマーソニックに参加。

2001年5月15日、ゲフィンよりセルフタイトル第二弾の3rdアルバム『Weezer (Green Album)』を発表。プロデューサーはリック・オケイセック。6月22日、ワープドツアー(VANS WARPED TOUR)に参加。7月-8月、マイキー・ウェルシュが自主的に精神病院へ入院する。マイキー・ウェルシュ脱退。、スコット・シュライナー加入。

2002年5月14日、4thアルバム『Maladoit』を発表。日本では2002年5月11日8月サマーソニックに参加。小休止に入る。

2005年5月10日、プロデューサーにリック・ルービンを迎え、5thアルバム『Make Believe』を発表。後にプラチナアルバムに認定される。7月、LOLLAPALOOZA 2005 シカゴツアーに参加。8月サマーソニックに参加。8月15日、ZEPP東京にて単独ライブを行う。12月、weezer japan tour 2005を開催、来日する。

2006年5月16日、『Beverly Hills』が全米カレッジ・ラジオ局で最多オンエア回数を稼ぎ、「College Song Of The Year」を受賞する。6月8日、リヴァースがハーバード大学を卒業、英文学士号を取得。6月、リヴァースが長年交際していた日本人女性と結婚する。式はカリフォルニア州マリブで行われた。

2007年5月、リヴァースと夫人に娘が生まれる。Miaと命名。リヴァース・クオモがソロ名義でデモトラック集『ALONE』を発表。

2008年6月4日、DGC/インタースコープよりセルフタイトル第三弾の6thアルバム『Weezer (Red Album)』を発表。

2009年7月26日フジロックフェスティバルの最終日に、ヘッドライナーとして来日した。10月28日、7thアルバム『Raditude』を発表。なお、同アルバムのリリースをもってインタースコープとの契約が満了した。

2010年9月14日、インディー・レーベルのエピタフ・レコードから8thアルバム『Hurley』を発表。11月3日、未発表曲集『デス・トゥ・フォルス・メタル〜レア・トラック貯蔵庫』とセカンドアルバム『ピンカートン』のデラックス・エディションを同時発売。

2014年10月7日リパブリック・レコードから9thアルバム『Everything Will Be Alright In The End』を発表。プロデューサーはリック・オケイセック。

2016年アトランティック・レコードに移籍し、セルフタイトル第四弾の10thアルバム『Weezer (White Album)』を発表[3]

2017年、11thアルバム『Pacific Daydream』を発表[4]

2018年、シングルリリースしたカバー曲「アフリカ」と「ロザーナ」(ロックバンド『TOTO』の楽曲)が話題となりスマッシュヒットを放つ[5]

2019年1月、セルフタイトル第五弾のカバーアルバム『Weezer (Teal Album)』および[6]、3月に第六弾の12thアルバム『Weezer (Black Album)』を発表[7]

2019年8月、サマーソニック20周年記念に出演し、豊洲PITにて単独ライブも行われた。

メンバー

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※2019年3月時点

現ラインナップ

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  • リヴァース・クオモ(Rivers Cuomo、1970年6月13日 - )/ ヴォーカル、ギター (1992– )
  • ブライアン・ベル (Brian Bell、1968年12月9日 - ) / ギター、ヴォーカル (1994– )
    テネシー州ノックスビル出身。Weezerの他にSpace Twinsというバンドでも活動している。
    1993年、1stアルバムのレコーディング中にジェイソン・クロッパーと入れ替わりで加入。ファッションセンスの良さで知られており、ファンからは愛情を込めて"The Sass Master"と呼ばれている。
  • スコット・シュライナー(Scott Shriner、1965年7月11日 - )/ ベース、ヴォーカル (2001– )
    オハイオ州トレド出身。Weezer三代目のベーシスト。
    高校生の頃にベースを始めるが、卒業後、海兵隊に入隊し2年間過ごす。25歳の時にベースを本格的に弾こうと思い立ち、ロサンゼルスへ行き、幾つかのバンドで活動する。以前はBrokenというバンドのメンバーだった。2001年夏、マイキー・ウェルシュの脱退後、Weezerへ加入した。
  • パトリック・ウィルソン(Patrick Wilson、1969年2月1日 - )/ ドラムス、ギター (1992– )
    ニューヨーク州バッファロー出身。ソロプロジェクトのThe Special Goodnessの活動もしている。
    1994年にジェニファーと結婚し、2004年には息子のチャーリーが生まれた。

サポートメンバー

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  • カール・コーク (Karl Koch) / キーボード (2010– )

旧メンバー

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  • ジェイソン・クロッパー (Jason Cropper) / ギター
結成時から1993年9月まで在籍。脱退後はチョッパーワンというバンドを結成し、活動していた。
1992年から1997年まで在籍。初代ベース。タイバンコク出身で、ヴァージニア州アーリントン育ち。ザ・レンタルズやソロ名義でも活動を行っている。
1998年から2001年まで在籍。2代目ベース。ニューヨーク州出身。加入前はボストンでバンド活動を行っていた。Weezer脱退の理由は明らかにされていない。一時期はボストンでミュージシャンとして復帰するも引退し、その後はバーモント州バーリントンを中心にアウトサイダー画家および彫刻家として活動。2011年10月8日死去。

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • ウィーザー (ザ・ブルー・アルバム) - Weezer (Blue Album)1994年) 全米16位 300万枚を超す大ヒット作。
  • ピンカートン - Pinkerton1996年)-全米19位 プラチナ獲得(100万枚)
  • ウィーザー (ザ・グリーン・アルバム) - Weezer (Green Album)2001年) 全米4位 プラチナ獲得(100万枚)
  • マラドロワ - Maladroit2002年)全米3位 ゴールド獲得(50万枚)
  • メイク・ビリーヴ - Make Believe2005年)全米2位 プラチナ獲得(100万枚)
  • ウィーザー (レッド・アルバム) - Weezer (Red Album)2008年) 全米4位
  • ラディテュード - Raditude2009年)全米7位
  • ハーリー - Hurley2010年)全米6位
  • エヴリシング・ウィル・ビー・オールライト・イン・ジ・エンド - Everything Will Be Alright In The End2014年)-全米5位
  • ウィーザー (ホワイト・アルバム) - Weezer (White Album)2016年)全米4位、2017年度グラミー賞ベスト・ロック・アルバム部門ノミネート[8]
  • パシフィック・デイドリーム - Pacific Daydream2017年)全米5位
  • ウィーザー (ブラック・アルバム) - Weezer (Black Album)2019年)全米19位
  • オーケー・ヒューマン - OK Human2021年)全米41位
  • ヴァン・ウィーザー - Van Weezer (2021年)全米11位

コンピレーション

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補足

  • 『ウィーザー (ブルー・アルバム)』から始まる同名タイトルは、全て『ウィーザー』。同じタイトルでは解りづらいので、ジャケットの色で呼んでいる。『ウィーザー (グリーン・アルバム)』については、リヴァースが実際は無題だと語っている。
  • ソングス・フロム・ザ・ブラックホール(Songs From the Black Hole)は、2ndアルバムとして発表される予定だったアルバム。アルバム全体で、ジョナス(Jonas)を主人公とする1つのオペラになっている。リバース・クオモが製作を中止したため、未発表のアルバムになった。ただし、Why Bother?、Tired of Sex、Getchoo、No Other One等の曲は、2ndアルバムのピンカートンに引き継がれた。その他の収録曲は、リバースのソロアルバムに収録されている。

シングル

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  • 1994年 - Undone - The Sweater Song (アンダン~ザ・スウェター・ソング)
  • 1994年 - Buddy Holly (バディ・ホリー英語版
  • 1995年 - Say It Ain't So (セイ・イット・エイント・ソー)
  • 1996年 - El Scorcho (エル・スコルチョ)
  • 1996年 - The Good Life (ザ・グッド・ライフ)
  • 1997年 - Pink Triangle (ピンク・トライアングル)
  • 2001年 - Hash Pipe (ハッシュ・パイプ)
  • 2001年 - Island in the Sun (アイランド・イン・ザ・サン)
  • 2001年 - Photograph (フォトグラフ)
  • 2002年 - Dope Nose (ドープ・ノーズ)
  • 2002年 - Keep Fishin' (キープ・フィッシン)
  • 2005年 - Beverly Hills (ビバリー・ヒルズ)
  • 2005年 - We Are All on Drugs (ウィー・アー・オール・オン・ドラッグス)
  • 2006年 - Perfect Situation (パーフェクト・シチュエーション)
  • 2006年 - This Is Such a Pity (ディス・イズ・サッチ・ア・ピティ)
  • 2008年 - Pork And Beans (ポーク・アンド・ビーンズ)
  • 2008年 - The Greatest Man That Ever Lived(ザ・グレイテスト・マン・ザット・エヴァー・リヴド)
  • 2008年 - Troublemaker (トラブルメイカー)
  • 2009年 - (If You're Wondering If I Want You To) I Want You To (アイ・ウォント・ユー・トゥ)
  • 2010年 - I'm Your Daddy (アイム・ヨル・ダッディ)
  • 2010年 - Memories (メモリーズ)
  • 2011年 - Hang On (ハング・オン)
  • 2014年 - Back To The Shack (バック・トゥ・ザ・シャック)
  • 2014年 - Cleopatra (クレオパトラ)
  • 2014年 - Da Vinci (ダ・ヴィンチ)
  • 2015年 - Thank God for Girls (サンク・ゴッド・フォル・ガールズ)
  • 2015年 - Do You Wanna Get High? (ヅ・ユー・ワナー・ゲット・ハイ)
  • 2016年 - King of the World (キング・オブ・ザ・ワルド)
  • 2017年 - Feels Like Summer (フィールズ・ライク・サマー)
  • 2017年 - Happy Hour (ハッピー・アウアー)
  • 2018年 - Africa (アフリカ)
  • 2018年 - Can't Knock the Hustle (カント・ノック・ザ・ハッサル)

その他

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出典

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  1. ^ a b c d e Erlewine, Stephen Thomas. “Weezer | Biography & History”. AllMusic. All Media Network. 2021年6月26日閲覧。
  2. ^ ウィーザーの『ウィーザー(ブルー・アルバム)』は90年代を代表するL.A産パワーポップ”. okmusic (2019年2月15日). 2019年3月5日閲覧。
  3. ^ Weezerの新アルバムはセルフタイトルの『White Album』、4月発売”. CINRA.NET (2016年2月29日). 2019年3月5日閲覧。
  4. ^ ウィーザー『Pacific Daydream』 ポップな新作を機に改めて考える、彼らが太平洋の両岸で愛される理由”. Mikiki (2017年11月9日). 2019年3月5日閲覧。
  5. ^ ウィーザー、話題のTOTO「アフリカ」のカヴァーをスティーヴ・ポーカロと披露”. billboard-JAPAN (2018年6月14日). 2019年3月5日閲覧。
  6. ^ ウィーザーがカヴァー・アルバム『Weezer (Teal Album)』をサプライズ・リリース”. amass (2019年1月24日). 2019年3月5日閲覧。
  7. ^ ウィーザー、『ブラック・アルバム』のリリースを発表&新曲を公開”. NME JAPAN (2018年10月12日). 2019年3月5日閲覧。
  8. ^ Complete List of Nominees for the 2017 Grammys
  9. ^ 音楽ニュース ウィーザー、ニルヴァーナからの影響を明かすMTV JAPAN 2008年5月27日
  10. ^ “ウィーザー、「1,000万ドルでウィーザーを解散させる会」が発足!” (日本語). VIBE. (2010年10月7日). http://www.vibe-net.com/news/?news=2004769 2010年10月7日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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