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| 区分 = 町 |
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2023年2月18日 (土) 12:35時点における版
とくぢちょう 徳地町 | |||||
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廃止日 | 2005年10月1日 | ||||
廃止理由 |
新設合併 山口市、徳地町、秋穂町、小郡町、阿知須町→山口市 | ||||
現在の自治体 | 山口市 | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 中国地方 | ||||
都道府県 | 山口県 | ||||
郡 | 佐波郡 | ||||
市町村コード | 35381-7 | ||||
面積 | 290.35 km2 | ||||
総人口 |
7,946人 (2004年10月1日) | ||||
隣接自治体 | 山口市、防府市、周南市、阿武郡阿東町、島根県鹿足郡柿木村 | ||||
町の木 | あかまつ | ||||
町の花 | うめ | ||||
徳地町役場 | |||||
所在地 |
〒747-0292 山口県佐波郡徳地町大字堀1744番地 | ||||
外部リンク | 徳地町 | ||||
座標 | 北緯34度11分22秒 東経131度39分20秒 / 北緯34.18936度 東経131.65542度座標: 北緯34度11分22秒 東経131度39分20秒 / 北緯34.18936度 東経131.65542度 | ||||
ウィキプロジェクト |
徳地町(とくぢちょう)は、山口県中部にあった町。一町で佐波郡をなしていた。非常に広い地域で、山口市全域の40%近くを占める[1]。
2005年10月1日に山口市および吉敷郡3町(小郡町・秋穂町・阿知須町)と合併(新設合併)し、新たに山口市となり消滅した。
地理
佐波川上流の中国山地山間部にある。滑(なめら)国有林をはじめとする山林が総面積の約9割を占める。
隣接している自治体
歴史
太古には朝廷の直轄地で、徳地県(あがた)が置かれ、伝説では、出雲種族が移民し開発した一帯で、景行天皇の熊襲征伐の際には手助けをしたという[2]。古くから良質の木材の産地として知られ、鎌倉時代には、1180年に焼失した華厳宗大本山である東大寺(奈良県奈良市)の復興に使う木材をここから切り出したと言われているとのこと。※部材をどこの部分に使われたかは不明である。
森林地帯であることから当時この一帯には生業がなく、東大寺の木材調達のために訪れた重源が村人の貧困を憐れみ、紙や茶の製造を教えたと伝えられている[3]。以降、紙製造は地域の産業となり、毛利藩政時代には藩の事業として大いに発展、徳地紙は名産品として全国に知れ渡った。紙の買い付けに北前船の商人たちが訪れ、街は賑わったが[4]、明治に入り藩の後ろ盾がなくなるとともに衰退していった[5]。
昭和初期には、出雲村、八坂村、柚野村を下徳地、島地村、和田村、串村を上徳地と呼んでいた[3]。昭和、平成と合併を繰り返し、山口市に編入された。旧徳地町地域は、過疎化が進み、限界集落となっている[1]。
沿革
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 出雲村・島地村・串村・八坂村・柚野村が合併して発足。
- 1955年(昭和30年)11月1日 - 旧串村の一部(大字巣山)を都濃郡鹿野町に編入。
- 2005年(平成17年)10月1日 - 山口市・吉敷郡秋穂町・阿知須町・小郡町と合併し、改めて山口市が発足。同日徳地町廃止。
歴代町長
産業
稲作と肉用牛の生産、および林業が盛んである。山林の樹種はスギ・ヒノキ・マツなどの針葉樹が大半で、コウゾやミツマタなど紙の原料となる木もある。ここで作られる和紙に徳地和紙文化が今でも残っている。
交通
鉄道路線
バス路線
道路
高速道路
一般国道
主要地方道
一般県道
主要施設
- 山口県立佐波高等学校
- 長者ヶ原国立青少年自然の家
観光スポット
出身者
- 松浦晃一郎 - 国際連合教育科学文化機関(Unesco)事務局長。島地出身。
- 松原治 - 紀伊國屋書店代表取締役会長兼CEO。
- 宇多田照實 音楽プロデューサー、コンポーザー。宇多田ヒカルの父。藤木出身で、宇多田家代々の墓は藤木に存在し、娘のヒカルも墓参に訪れたことがある。
- 林滝野 - 与謝野鉄幹の2番目の妻。
- 島地黙雷
- 栃忠秀昭 - (十両力士)
- 橋本学 - ハルカミライのVo
- 牛見和博 - (弁護士)
脚注
- ^ a b 畑本裕介「限界集落論の批判的検討 : 地域振興から地域福祉へ : 山口市徳地地域の高齢者生活調査を中心に」『山梨県立大学人間福祉学部紀要』第5号、山梨県立大学、2010年、1-15頁、ISSN 1880-6775、NAID 110007648420。
- ^ 德地縣と出雲種族『郷土物語』吉村藤舟著 (郷土史研究会, 1935)
- ^ a b 人德地杣入と生業獎勵『郷土物語』吉村藤舟著 (郷土史研究会, 1935)
- ^ 安渓遊地, 安渓貴子「重源上人から山頭火まで徳地町の語り部・赤木森さんに大いに語る」『山口県立大学国際文化学部紀要』第11巻、山口県立大学、2005年、55-67頁、ISSN 1342-7148、NAID 110004597515。
- ^ 『関門地方経済調査』市立下関商業学校編 (市立下関商業学校, 1935)
関連項目
外部リンク
- 徳地町(廃止)