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「涼宮ハルヒシリーズ/log20090701」の版間の差分

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=== SOS団 ===
=== SOS団 ===
; キョン (声:[[杉田智和]])
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: 本作の[[主人公]]で、ストーリーの語り部。県立北高校1年5組生でSOS団団員その1にして雑用係。家族は両親の他に妹がいる。キョンというのはあだ名で、本名は明かされて(重村健吾と言う説もあり)いない。やたらに厄介ごとを背負い込む苦労人で「やれやれ」が口癖。女心には鈍感。またあまり自己主張こそしないが、洞察力や直観力に関してはハルヒに劣らず明晰である(ただ、成績は赤点すれすれでSOS団では一番悪い)。
: 本作の[[主人公]]で、ストーリーの語り部。県立北高校1年5組生でSOS団団員その1にして雑用係。家族は両親の他に妹がいる。キョンというのはあだ名で、本名は明かされていない。やたらに厄介ごとを背負い込む苦労人で「やれやれ」が口癖。女心には鈍感。またあまり自己主張こそしないが、洞察力や直観力に関してはハルヒに劣らず明晰である(ただ、成績は赤点すれすれでSOS団では一番悪い)。
: 性格はかなり理屈っぽく、愚痴っぽいところがある。文句を言いつつも付き合いはよく、お人好し。だが限度を超えて暴走するハルヒを叱ろうとしたり、長門を処分しようとした情報統合思念体に啖呵を切るなど、熱い一面も持っている。
: 性格はかなり理屈っぽく、愚痴っぽいところがある。文句を言いつつも付き合いはよく、お人好し。だが限度を超えて暴走するハルヒを叱ろうとしたり、長門を処分しようとした情報統合思念体に啖呵を切るなど、熱い一面も持っている。
: やや意固地で、自分の感情(特にハルヒに対して)をなかなか認めようとしないところがある。今のところ、特定の相手に恋愛感情を抱いているということはないようだが、みくるに対しては過剰なまでにその愛らしさを毎回語っている。好みの髪型は[[ポニーテール]]。
: やや意固地で、自分の感情(特にハルヒに対して)をなかなか認めようとしないところがある。今のところ、特定の相手に恋愛感情を抱いているということはないようだが、みくるに対しては過剰なまでにその愛らしさを毎回語っている。好みの髪型は[[ポニーテール]]。

2006年10月28日 (土) 10:39時点における版

涼宮ハルヒ
ジャンル 学園小説SFセカイ系
小説
著者 谷川流
イラスト いとうのいぢ
出版社 角川書店

掲載誌=ザ・スニーカー

レーベル 角川スニーカー文庫
巻数 既刊8巻
漫画:
涼宮ハルヒの憂鬱
原作・原案など 谷川流
作画 みずのまこと
出版社 角川書店
掲載誌 少年エース
発表期間 2004年5月 - 12月
巻数 1巻
漫画:
涼宮ハルヒの憂鬱
原作・原案など 谷川流
作画 ツガノガク
出版社 角川書店
掲載誌 少年エース
発表期間 2005年9月26日 - 連載中
巻数 既刊2巻
テンプレート - ノート

涼宮ハルヒ』(すずみや ハルヒ)シリーズは角川スニーカー文庫から発行されている谷川流ライトノベルシリーズ。また、これを原作とする漫画アニメ作品。

原作のイラストいとうのいぢ。シリーズ第1巻の『涼宮ハルヒの憂鬱』は第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作。

アニメ版については『涼宮ハルヒの憂鬱』を参照のこと。

概要

涼宮ハルヒが宇宙人や未来人や超能力者や異世界人を探し出して一緒に遊ぶために設立した「SOS団」を中心とした、非日常系学園ストーリー。物語は主人公である男子高校生「キョン」の一人称で進行する(一人言タイプと他のメンバーと会話が成立しているタイプがある)。ちなみに、キョンたちが通っている学校(北高)は、兵庫県立西宮北高等学校をモデルにしたらしい。

スニーカー大賞〈大賞〉受賞作にして著者の文庫デビュー作(『学校を出よう!』1巻と同時発売)。

個性溢れる登場人物、シリアスとドタバタコメディーの絶妙な使い分け等が話題を呼び、シリーズ8作で累計300万部(2006年8月現在)という売上げを記録。現在のスニーカー文庫の屋台骨を背負って立つビッグタイトルになっている。

また、2005年にはツガノガクによるコミック版の連載が『月刊少年エース』にて開始されたほか、2006年4月よりアニメ涼宮ハルヒの憂鬱』が放送された。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


ストーリー

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいれば私の所に来なさい」

入学式後の自己紹介でぶっ飛んだ発言をした涼宮ハルヒ。成績も運動神経も容姿も優れているのに、傲岸不遜な態度と中学以来の奇人ぶりからクラスで浮きまくっている上、普通のクラスメイトをつまらないと拒絶し、ますます孤立していたのだが、たまたま前の席であったキョンが話しかけたことで、二人の間で会話が交わされるようになった。

ある日、校内に自分が楽しめるクラブが無いことを嘆いていたハルヒは、キョンの何気ない言葉から「入りたいクラブがなければ、自分で作ればいい」と思いつき、キョンを巻き込んでクラブ作りを開始する。部員が長門有希一人で廃部寸前だった文芸部の部室を乗っ取ると、2年生の朝比奈みくるを「萌えキャラ」として拉致し、さらに5月に転校してきた古泉一樹を「謎の転校生」として加入させ、新クラブ「SOS団」を発足する。

しかし、長門有希・朝比奈みくる・古泉一樹の3人は、本物の宇宙人・未来人・超能力者であり、それぞれの属する組織から送り込まれてきたのであった。その目的は、ハルヒが自覚無しに持つある能力――世界を思い通りに改変し、望んだとおりの出来事を発生させる能力――の観測。キョンはハルヒに選ばれた人物であり、ハルヒにとっての「鍵」であると言うのだが、キョンにはにわかに信じることができない。

ところが次第にSOS団の周辺に異常な出来事が起こるようになり、キョンも3人の話を信じざるを得なくなってしまった。ハルヒだけが気付かないまま、キョン達SOS団メンバーは異常事態の処理やハルヒの退屈しのぎのために奔走することになる。

登場人物

SOS団

キョン (声:杉田智和
本作の主人公で、ストーリーの語り部。県立北高校1年5組生でSOS団団員その1にして雑用係。家族は両親の他に妹がいる。キョンというのはあだ名で、本名は明かされていない。やたらに厄介ごとを背負い込む苦労人で「やれやれ」が口癖。女心には鈍感。またあまり自己主張こそしないが、洞察力や直観力に関してはハルヒに劣らず明晰である(ただ、成績は赤点すれすれでSOS団では一番悪い)。
性格はかなり理屈っぽく、愚痴っぽいところがある。文句を言いつつも付き合いはよく、お人好し。だが限度を超えて暴走するハルヒを叱ろうとしたり、長門を処分しようとした情報統合思念体に啖呵を切るなど、熱い一面も持っている。
やや意固地で、自分の感情(特にハルヒに対して)をなかなか認めようとしないところがある。今のところ、特定の相手に恋愛感情を抱いているということはないようだが、みくるに対しては過剰なまでにその愛らしさを毎回語っている。好みの髪型はポニーテール
本来ごく普通の一般人のはずだったが、ハルヒに選ばれた人間として、また対ハルヒの切り札として、涼宮ハルヒを取り巻く各組織からは「鍵」として重要視されている。事実、SOS団内でハルヒに対して意見出来る人間はキョンだけである。
ジョン・スミス
3年前の七夕の夜に時間遡行したキョンが、当時中学1年生のハルヒに対して名乗った偽名。ジョンとの運命的な出会いがSOS団結成の遠因となった。
ハルヒの方は「ジョン=キョン」という事実には気づいていない(もしくは意識の外にある)が、初めてキョンと会話をした際、それを疑うような発言をしている。
第4巻『涼宮ハルヒの消失』において、キョンは改変された世界のハルヒに対してこの名前を使用し、世界を修復するチャンスを得た。以後この名前は、ハルヒの力を目覚めさせる切り札として封印中。
涼宮ハルヒ (すずみや はるひ) (声:平野綾
県立北高校1年生でSOS団団長。漢字で『春日』と書くらしい。キョンと同じクラスでキョンのすぐ後ろの席(何度席替えをしても位置関係は不変)。あらゆる事に溢れんばかりの才能を見せ、身体能力も極めて高い。入学当初は腰まで伸びる髪を曜日ごとに異なる髪形にしていたが、キョンに指摘されて以来、現在は肩にかかる程度の長さで揃え、黄色いリボン付きカチューシャを着けるのが定番になっている(3年前の七夕の時もよく似た髪形をしている)。
頭脳明晰・容姿端麗だが性格は唯我独尊・傍若無人・猪突猛進。感情の起伏が激しく、情緒不安定になりやすい。退屈を嫌っており、何か面白そうなことをいつも探している。面倒くさがり屋で気が短い。一般常識が著しく欠如しているように見えるが、実は意外と常識的かつ理性的。また自分の行動が常軌を逸していると理解した上でわざと踏み外している面もある。
キョンに本気で怒られると落ち込んでしまったり、キョンが意志を明確にした場合は意外に素直にそれに従うなど、キョンのことは憎からず思っている様子。その一方で、キョンが長門やみくるの方を見ていることに目敏く気づいてキョンを問い詰めたり、キョンの過去の恋愛のことを気にしたりと意外に嫉妬深い面を持つ。
実はにも例えられるほどのとてつもない力を持っており、その力はどんな非常識なことでも思ったことを望み通りにしてしまうという形で発現する。だが本人はそれに全く気付いておらず、無自覚の内にそれは行われ、キョンたちは毎度それに翻弄されている。しかしそれも万能ではなく、「生命」(人や動物など、この世に生きている「生」を持つもの全て)の「意思」や「思想」等は、すぐには変える事は出来ない(宇宙人、未来人、超能力者は「3年前」から出会う事を願った為、3年の歳月をかけてようやく集まったといえる)。
なお、彼女の能力が際限なく発揮されたりせず、世界がいまだにバランスを保っている点について、古泉はハルヒ自身が意外に常識的で、不可思議な物事を心のどこかで否定しているからであると推測している。一方で、朝比奈みくるはハルヒの『現在』を変える力は世界を変えるものではなく、最初からそうであった超自然的存在を無自覚に発見するものだとしており、組織によって見解は異なっている。
3年前の中学1年の頃に何か(「情報の爆発」や「時空の亀裂」や「超能力者の発生」を起こすような事)をしたらしいが、詳細は不明。
なお、『君が望む永遠』及び『マブラヴ』の登場人物である涼宮遙(すずみや はるか)との関連性について公式な声明は出ていない(初出は『君が望む永遠』が2001年、『涼宮ハルヒの憂鬱』が2003年)。
長門有希 (ながと ゆき) (声:茅原実里
北高1年生。唯一(にして最後)の文芸部員だったが、ハルヒが文芸部室を乗っ取った際にSOS団に入らされた。無口で無表情だが知識欲は旺盛。読書が好きで、いつも分厚い本(主にハードSF)を読んでいる。感情表現に乏しく、表情の変化は注意して見ないと判らないほど少ない。口数も少なく、口を開いても淡々と短い言葉でしか話さない。
本人はまったく気にしていないが、起伏のない体型をしていて、朝比奈みくるとは対照的。しかしその外見に反して、かなりの大食い。キョンに対しては好意を持っているようで、最終的な決定権をキョンに委ねることも多い。当初はメガネを着用していたが、第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』でキョンに「(眼鏡を)していない方が可愛いと思うぞ」と言われて以降、かけなくなった。
その正体は、情報統合思念体によって造られた、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインタフェース(キョン曰く「宇宙的アンドロイド」(正確にはガイノイドだが))。簡単に言えば宇宙人。ハルヒの能力が活性化した頃に生み出されたため、実年齢は3歳くらい。キョンたちが3年前に遡行した際も現在と変わらないような姿をしていたので、身体的成長という概念があるのかすら不明である。平時の動作は極めて少ないが、能力データを改竄することが出来るため、いざというときには常識の範疇を越える身体能力を発揮する。SOS団のなかでも飛び抜けて万能であるため、メンバーの信頼も厚い。
朝比奈みくる (あさひな みくる) (声:後藤邑子
ハルヒが「ロリで巨乳な萌えマスコットキャラ」として連れて(ハルヒ曰く「任意同行」とのことだが、実態は紛れも無い強制連行)きたサービス要員の2年生(アニメでは2年2組在籍となっている)。元々は書道部に在籍していたがハルヒに退部させられ、現在はSOS団付きのメイド兼マスコット。名前の由来は未来(みくる)から。
真面目で気が弱い性格。ハルヒにいいようにオモチャにされ、毎回様々なコスプレをさせられるが、健気に耐えている。強制されたはずのメイドやお茶くみについて勉強したりと、現在の立場をそれなりに楽しんでいるようだ。バレンタインデー(の翌日)に行ったイベントで巫女に扮し、団の活動費を調達した功績をふまえ、副々団長に任命された。身体的特徴は「巨乳」、チャームポイントは左胸の上にある星形のほくろ(キョンに『憂鬱』の中で指摘されるまでは本人でさえほくろの存在を知らなかった)。運動神経はあまりよくない。
その正体は「今」よりはるか未来から来た調査員(駐在員)だが、まだ研修生以下の見習いレベルでほとんど権限がないらしい。未来から来たわりには何一つ状況を知らないことが多く、パニックに陥ることもしばしば。長門や古泉のように特別な力というものはほとんどなく、限定的な時空移動しか出来ない(しかも任意ではなく申告制)ため、能力的にはほとんど普通の人間である。また、みくるの知識は現代のそれとはズレがあり、今の時代では当たり前のことも知らないことが多い。
未来人である以上いずれは元の時代(未来)へ帰らねばならず、別れで悲しい想いをしないようにと現代では誰とも恋愛しないと決めている。
大人バージョン
みくるの数年後の姿(異時間同位体)で、さらに巨乳。第1巻『憂鬱』からたびたび登場し、第3巻『涼宮ハルヒの退屈』収録の「笹の葉ラプソディ」以降は[朝比奈さん(大)]として現在の[朝比奈さん(小)]と区別されている。大小とは、「胸の大きさ」もしくは「身長」と思われる。
説明のない不可解な行動を取ることが多く、キョンをしばしば困惑させる。基本的にキョンや長門有希の前にのみ出現し、朝比奈さん(小)には存在自体が秘密になっている。ちなみに大人になっても相変わらず長門有希を苦手としている。
古泉一樹 (こいずみ いつき) (声:小野大輔
5月という半端な時期に転入してきたことから、ハルヒに「謎の転校生」としてSOS団に勧誘された。在席している1年9組は特待生クラスであり、頭も運動神経も良い。SOS団夏休み合宿での功績により副団長に任命される。いつも微笑を浮かべ穏和な物腰をしているが、少々皮肉屋
正体は、一種の超能力者であり、その集団である「機関」に所属する。ハルヒの精神状態の不安定が原因で発生する閉鎖空間への侵入、並びにその中で破壊活動を行なう神人を鎮める能力をもつ。超能力者と言ってもテレパシーやESPのようなわかりやすい能力はなく、また上記以外の特殊能力はないらしい。職務に関連してハルヒの精神面に気を配っており、彼女の内心をそれとなくキョンに伝えることもある。ゲームマニアであり、ボードゲームカードゲームなどのアナログゲームが好きらしいが、その割に弱い。
SOS団では「解説役」のポジションにあるが、自分の推論をもっともらしく話したり、煙に巻くような言動をとることも多く、その発言はあまりあてにはならない。時折SOS団のメンバーに対して「あくまで観察対象」といった態度を取る(所属する「機関」の方針「現状維持」に従っている)ため、一歩引いたところからハルヒらを観察していることが多く、キョンとは険悪な雰囲気になることも多い。
ハルヒを刺激するのを避けるため、基本的にイエスマンで、ハルヒには自分の意見をあまり言わず曖昧な態度を取ることが多い。ただし、現在の本人の性格や表情等は「ハルヒの願望」に沿った演技である。

北高関係者

朝倉涼子(あさくら りょうこ)(声優 桑谷夏子
1年5組の委員長。一見美人で人当たりのいい優等生であり、男女を問わず生徒からの人気も高かったが、その正体は長門と同じく情報統合思念体のヒューマノイド・インターフェースであり、急進派に属する。長門のバックアップであったが、ハルヒの起こす情報爆発を観測するためにキョンを殺害しようとしたため、激戦の末長門に消滅させられる。
第4巻『消失』では長門の良き友人として復活したが、それは暴走した長門の願望が実体化したものであった。時空の再改変を試みるキョンを刺突、無力となった長門を守ろうとするが、最終的に未来の長門に消滅させられる。
谷口(たにぐち)(声優 白石稔
1年5組所属。キョンの友人で、ハルヒの中学からの同級生。軽い性格で、ナンパ癖あり。
国木田(くにきだ)(声優 松元恵
1年5組所属。キョンの中学からの友人。
阪中(さかなか)
1年5組所属。犬好きのおっとりとしたお嬢様。語尾に「~のね」と付けることが多い。
鶴屋さん(つるやさん)(声優 松岡由貴
朝比奈みくるの同級生で友人。テンションは常に高めでノリがよく、面白いことが大好きという意味でもハルヒとは気が合う。腿の辺りまで伸びた髪が特徴。「めがっさ」「~にょろ」等の独特な言い回しを用いる。
実家は大金持ちの名家で、実は古泉の所属する「機関」のスポンサーのひとつでもある。
ハルヒ達が普通の人間でない事に気付いているが、意図的に深入りはしようとせず、あくまで友人・第三者としてのポーズを貫き、彼らを見守っている。
岡部
1年5組担任教師で、ハンドボール部顧問。
コンピ研部長(声優 小伏伸之
文芸部室の二つ隣にある、コンピュータ研究部(コンピ研)の部長。
2年生。本名は不明。SOS団(ハルヒ)に新機種のパソコンを奪われ、その後もハルヒにいいように扱われ続けている。
喜緑江美里(きみどり えみり)(声優 白鳥由里
北高2年生で生徒会書記の女生徒。
長門有希や朝倉涼子と同じく情報統合思念体のヒューマノイド・インターフェースの一人で、所属している派閥は穏健派。『消失』で一度暴走を起こした長門の監視役。
生徒会長
北高生徒会長。学校側の傀儡であった生徒会の改革を表明しているが、絵に描いたような冷徹・陰湿な生徒会長でSOS団を疎ましく思っている。その実態は「機関」の外部協力者。その仮面の下はかなり含むところがあり、悪徳政治家並の裏側を隠している不良ではあるが、本来の性格はある意味で「非常に正直」でもあり、キョンも奇妙な求心力を感じた程。

その他

キョンの妹(声優 あおきさやか
キョンの妹で小学5年生。本名は不明。
兄のことを「キョンくん」と呼び、そのあだ名を定着させる一因となった。
シャミセン(声優 緒方賢一
SOS団の映画制作に欲しいとハルヒが選んだ猫で、命名もハルヒによる。
ハルヒは適当に選んだだけだが、オスの三毛猫という存在自体がかなり珍しい。現在はキョンに飼われている。
多丸圭一(たまる けいいち)(声優 井上和彦
古泉の属する「機関」の組織員の一人。
多丸裕(たまる ゆたか)(声優 森川智之
「機関」の組織員の一人。
森園生(もり そのう)(声優 大前茜
「機関」の組織員の一人。
新川(あらかわ)(声優 大塚明夫
「機関」の組織員の一人。
ちなみに原作では、版によって「荒川」と誤植されている箇所が所々ある。
未来人(本名不明)
朝比奈みくるとは別の組織に所属する詳細不明の未来人。
第7巻『陰謀』で初登場。某掲示板での通称は「パンジーさん」。
誘拐少女(本名不明)
朝比奈みくる(みちる)を誘拐した犯人のうちの一人。機関の敵対組織の一員と思われる。
ハカセくん(本名不明)
ハルヒの家の近所に住んでおり、たまにハルヒに家庭教師をしてもらっているらしい。礼儀正しい少年で、絵も上手い。
作中で、みくるやキョンには名を名乗っているが、読者には本名が明かされていない。「ハカセくん」はキョンが命名したあだ名。
朝比奈みくるの未来にとって、重要な人物らしい。
中河(なかがわ)
キョンの中3の時のクラスメイト。 ある理由から長門に一目惚れしてしまうことに。

用語集

SOS団(エスオーエスだん)
正式名称は「界をいに盛り上げるための宮ハルヒの」。ハルヒが結成した同好会以下の集団で、学校側には認められていない。文芸部室を根城にしている。
なお、SOS団には涼宮ハルヒ自身のデザインによるシンボルマークがある(これは本作のマルチメディア展開でも良く使用されている)。しかしこのマークについても非日常的な騒動が持ち上がったため、密かに長門が描き直している。この事件については短編「ミステリックサイン」で語られている。
ちなみにSOS団の部室も異空間化されているが、何種類もの様々な要素や力場がせめぎ合い、打ち消し合って飽和状態にあるので、はた目には通常空間と何ら変わりはない。
コンピ研
文芸部室の二つ隣にある、コンピュータ研究会。部長以下、数名が在籍。ハルヒが強奪した最新型パソコン返還を賭けてPCゲーム対戦をしたが、長門有希にコンピ研のイカサマを見抜かれ、対決でも大惨敗したため、SOS団第二支部と化している。
情報統合思念体(じょうほうとうごうしねんたい)
全宇宙に広がる情報系の海から発生した、肉体を持たない超高度な知性を持つ情報生命体。実体を持たず、有機生命体と直接的にコミュニケート出来ないため、長門有希や朝倉涼子のような対人間用インターフェースを作った。
「統合」思念体といってもその意志は一つではなく、様々な思惑が交差しているらしい。
TFEI端末
長門や朝倉のような情報統合思念体のヒューマノイド・インターフェースを指して古泉達「機関」が付けた略称。端的に言えば、「宇宙人が作ったアンドロイド」のこと。
広域帯宇宙存在
情報統合思念体とは起源を異にする存在。思考プロセスが完全に違うため、通常手段での相互理解は不可能であり、その為、長門達と同等の機能を持つTFEIを生み出して接触を図ってくる確率が高いらしい。
未来人
「未来」から来た調査員(みくる達に代表される)で、彼らが望む未来へ向かうよう歴史を調整することを目的としている。
時間震動
時空震とも呼ばれる現象。みくる達「未来人」はこれの原因を調べる為に現代へとやってきた。発生の原因はハルヒであると目されているが、一人の人間が時間平面に干渉できる仕組みは未だ解明されておらず、謎に包まれている。
時間平面理論
時間は連続性のあるものではなく、その時間毎に区切られたもの(1つのアニメーションを構成する静止画の集まりのようなニュアンス)であるとする未来の理論。大元の基礎概念は、ハルヒが気まぐれに書いた理論に基づくらしい。
TPDD
「タイムプレーンデストロイドデバイス」の略称。航時機とも呼ばれる、みくる達「未来人」と呼ばれる存在が時間移動の際使用するデバイス。平たく言えばタイムマシンに該当するが、デバイスと言っても物理的な装置ではなく、概念的な存在であるという。が、第3巻『退屈』収録の「笹の葉ラプソディ」では朝比奈さん(小)が一度「紛失」している。
異時間同位体
異なる複数の時系列において、同一のものとして存在する個体。例としては朝比奈みくる(小)(大)(みちる)が挙げられる。
既定事項
未来人たちが使用する用語。当初は単に(未来人からみて)過去に起こった出来事を指すものと思われていたが、どうやら各未来人派閥にとって有益な結果に繋がる行動が「既定」事項とされる模様。
禁則事項
主に未来人達が使用する用語。未来に関する情報や現代ではまだ未到達な知識など、過去の人間には教えてはいけないことを示す。
「機関」
閉鎖空間に現われる神人を倒し、またハルヒの活動を監視するために結成された組織。古泉一樹らが所属する。
閉鎖空間(へいさくうかん)
ハルヒの精神状態が不安定になると神人とともに出現する空間。通常、物理的な手段での侵入は不可能で、一部の特殊な能力を持つもの、もしくは特定の条件にあるもののみがそこに存在することができる。放っておくとどんどん拡大し、最終的には現実世界と入れ替わってしまうらしい。なお、古泉一樹ら「機関」の超能力者たちはこの空間内部でしか力を発揮できない。
神人(しんじん)
閉鎖空間内に出現する青い巨人。涼宮ハルヒのイライラが具現化したものと考えられ、彼女の心のわだかまりが限界に達すると出現するらしい。神人が消滅すると、同時に閉鎖空間も消滅する。
超能力者
作中における「超能力」は、古泉の他、世界でもわずかな人間しか持っていない。涼宮ハルヒの発生させる閉鎖空間に侵入し、赤い球体に変化して神人を攻撃するのが主な能力。ただしそれ以外の状況では、普通の人間と変わりはない。
異世界人
現時点(第8巻『憤慨』時点)では登場していないが、度々キョンが異世界や異世界人のことに触れている。
奇妙な格好の連中
文化祭前日までキョンがよく見かけていた、無国籍中世風な格好をした一団。キョンは、この連中のことを異世界人ではないかと疑っている節がある。

既刊一覧

  1. 涼宮ハルヒの憂鬱 ISBN 4044292019 (2003年6月6日発売)
  2. 涼宮ハルヒの溜息 ISBN 4044292027 (2003年9月30日発売)
  3. 涼宮ハルヒの退屈 ISBN 4044292035 (2003年12月27日発売)
  4. 涼宮ハルヒの消失 ISBN 4044292043 (2004年7月31日発売)
  5. 涼宮ハルヒの暴走 ISBN 4044292051 (2004年9月30日発売)
  6. 涼宮ハルヒの動揺 ISBN 404429206X (2005年3月31日発売)
  7. 涼宮ハルヒの陰謀 ISBN 4044292078 (2005年8月31日発売)
  8. 涼宮ハルヒの憤慨 ISBN 4044292086 (2006年5月1日発売)
文庫本未収録作品
  • ハルヒ劇場(『ザ・スニーカー2004年8月号掲載)
  • ハルヒ劇場 act.2(『ザ・スニーカー』2006年6月号掲載)
    • 別世界が繰り広げる冒険(珍道中?)を描いた短編。

漫画

みずのまこと版コミック(作画:みずのまこと、角川コミックス・エース)

  • 『涼宮ハルヒの憂鬱』 1巻 ISBN 4047136581 (2004年9月1日発売)
現在では、2006年に発売されたツガノガクによる再漫画化作品が「No.1ライトノベル待望のコミック化!!」と初の漫画化であるかのような宣伝文句で販売されている。2004年に発売されたみずのまこと版については、版元品切れ(事実上の絶版状態)になっており、出版社からは、もはや完全に存在しなかったかの様な扱いをされている(インターネット上では「黒歴史」というスラングで扱われる事が多い[1]
その理由については、当時『少年エース』で連載していた最中のみずのが、『ハルヒ』の成人向け同人誌を本編の外伝的な扱いで販売したことであるとされる。その他にも、単行本化されたコミック自体については、特にコミカライズ担当者であるみずのの技量を疑う形での厳しい評価が多く、これらの要素が重なったものと考えられる。
なお、みずのまこと版は2004年12月に雑誌での連載を終了しているが、未収録話があるにも拘らず2巻が出ることはないとみずの本人がブログで公言している。
本作アニメ化の成功の余波によるものか、この版元品切れ状態となっているみずのまこと版については、本作アニメ放映中からアニメ終了直後に掛けての一時期、インターネットオークションなどでは本来の定価の数倍に比する高値が付いているものも散見された。

ツガノガク版コミック(作画:ツガノガク

  • 『涼宮ハルヒの憂鬱』 1巻 ISBN 4047138118 (2006年4月26日発売)
  • 『涼宮ハルヒの憂鬱』 2巻 ISBN 4047138312 (2006年6月26日発売)

アニメ

涼宮ハルヒの憂鬱を参照。

その他

えれっと
本作のキャラ・鶴屋さんをデフォルメした「ちゅるやさん」を考案し、自身のホームページで公開、一躍大人気となった日本のイラストレーター
コンピュータウイルス
2006年7月末頃、涼宮ハルヒ(確認されたのはハルヒ、みくる、長門の3人)の画像を表示して感染するトロイの木馬型のコンピュータウイルス、通称「ハルヒウィルス」が出現した。動作詳細については以前に出現した「原田ウィルス」に酷似しているとされているが詳細は不明[2]

Yahoo! オークションでは第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』初版・金帯付きが2万500円で落札された。

その他、2006年度の駿台東大模試において、涼宮ハルヒと名乗る受験生が、文科二類の47位に記載された。

関連項目


外部リンク

脚注

  1. ^ 『涼宮ハルヒの憂鬱』の黒歴史
  2. ^ 『涼宮ハルヒ』の画像を表示するトロイの木馬、トレンドマイクロが警告
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