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「首吊り・内臓抉り・四つ裂きの刑」の版間の差分

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==概要==
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まるで[[絞首刑]]、[[腹裂きの刑]]、[[斬首刑]]を組み合わせたような処刑法である。
[[絞首刑]]、[[腹裂きの刑]]、[[斬首刑]]を組み合わせたような処刑法である。


一般的な手順としては
一般的な手順としては

2020年11月11日 (水) 17:14時点における版

首吊り・内臓抉り・四つ裂きの刑で処刑されるヒュー・ル・ディスペンサーを描いたジャン・フロワサールの手稿
大逆罪のため、絞首刑に処せられて、四つ裂きの刑。
絞首刑に処したのちに、内臓を掻き出して、四肢を切断する。

首吊り・内臓抉り・四つ裂きの刑(英:Hanged, drawn and quartered)とは大逆罪に適用されたイングランドで最も重い死刑の一つである。 1790年に廃止された。

概要

絞首刑腹裂きの刑斬首刑を組み合わせたような処刑法である。

一般的な手順としては

  1. 罪人は木枠(ハードル)に乗せられ処刑場まで曳かれていき、そこで先ず絞首縄(ヌース)を首に掛けられ吊るされるが、息絶える前に縄は切断され、蘇生させられる。
  2. 性器を切り取られ、内臓を引き摺り出され、最後に心臓を抉(えぐ)り出される。心臓は、辛うじて息の有る(意識の有る)罪人の目前に突き付けられ、見せ付けられる。
  3. 性器や内臓は、罪人の目前で火中に投じられ、焼かれる。ここで罪人の首が刎ね落とされ、罪人は完全に絶命する。
  4. 残った胴体は、両腕両脚を切断して四つ裂きにされる。こうして首・両腕・両脚の五つに分けられた体は、国王に対する大逆を抑止する効果を狙い、見せしめで市街の別々の場所に晒された。

女の大逆犯の場合、少なくとも17世紀以降は火あぶり処刑されるのが通例となり、この刑の宣告は見られなくなった。

なお、フランスには大逆罪に適用される類似の刑罰として八つ裂きの刑がある。

事例

  • 1241年 海賊行為の有罪判決によってトーマス・ミルホーンに執行。
これが記録に残る最初の執行例だと言われている。
同日中に同じ場所で9人を連続して執行した珍しい事例である。

脚注

出典

  1. ^ Fryde 1979, p. 157
  2. ^ Sponsler 2001, p. 153
  3. ^ Randal Bingley, Fobbing, Life and Landscape (Pheon Heritage in association with Thurrock Council Museum, 1997)
  4. ^ Fletcher, Anthony and MacCulloch, Diarmaid. Tudor Rebellions, Routledge, 2015
  5. ^ Cranmer, Thomas (1833). The Remains of Thomas Cranmer, Archbishop of Canterbury. Oxford University Press 

出典

  • Fryde, Natalie (1979). The tyranny and fall of Edward II, 1321–1326. Cambridge: Cambridge University Press. ISBN 0-521-54806-3. http://books.google.com/?id=MekRPcFKOHAC&printsec=frontcover#v=onepage&q&f=false 
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