「名探偵コナン ゼロの執行人」の版間の差分
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: 「毛利探偵事務所」の下の階の喫茶店「ポアロ」のウェイトレス。バイト店員として後輩になった安室透 |
: 「毛利探偵事務所」の下の階の喫茶店「ポアロ」のウェイトレス。バイト店員として後輩になった安室透とは打ち解けていて、料理の腕前も買っている。また、彼が私立探偵(表向き)でもあるため、相談する事も増えつつある。本作では安室と買い出しに行った際、彼が「ポアロ」常連の女子高生に大人気で自分が言い寄っていると疑われてネット上にて大炎上した事を言い、言動に気を配ると同時に大げさな動きをして、お茶目な一面を見せている。 |
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2018年12月14日 (金) 07:22時点における版
名探偵コナン ゼロの執行人 | |
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Detective Conan Zero the Enforcer | |
監督 | 立川譲 |
脚本 | 櫻井武晴 |
原作 | 青山剛昌 |
出演者 |
高山みなみ 古谷徹 山崎和佳奈 小山力也 山口勝平 林原めぐみ 茶風林 緒方賢一 松井菜桜子 岩居由希子 高木渉 大谷育江 博多大吉 上戸彩 |
音楽 | 大野克夫 |
主題歌 | 福山雅治「零 -ZERO-」 |
撮影 | 西山仁 |
編集 | 岡田輝満 |
制作会社 | トムス・エンタテインメント |
製作会社 |
小学館 読売テレビ 日本テレビ ShoPro 東宝 トムス・エンタテインメント |
配給 | 東宝 |
公開 |
2018年4月13日 2018年7月6日 2018年8月8日 2018年8月29日 2018年11月9日 |
上映時間 | 110分[1] |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 91.3億円[2][3][4][5][6][7](2018年11月末時点) |
前作 | 名探偵コナン から紅の恋歌 |
次作 | 名探偵コナン 紺青の拳 |
『名探偵コナン ゼロの執行人』(めいたんていコナン ゼロのしっこうにん)は、2018年4月13日に公開されたアニメ映画で、劇場版『名探偵コナン』シリーズの22作目にあたる。
興行収入は同年11月末の時点で91.3億円となり、6作連続でシリーズ最高興収を更新している[2][3][4][5][6][7]。
キャッチコピーは「それが、お前の真実か──」「真実を暴く者VS正義を貫く者 魂がぶつかり合う極秘任務(シークレットミッション)ミステリー」。
概要
本作は、第20作『純黒の悪夢』で劇場版に初登場した公安警察所属の降谷零がメインキャラクターとして登場し、爆破事件の容疑者として逮捕された毛利小五郎の無実を証明するため真実を追求する江戸川コナンの前に立ちはだかる、という正義をテーマとしたストーリーが描かれる[8][9][10][11][12][13][14][15][16]。
「メインキャラクターが不可解な行動を起こしてコナンの前に立ちはだかる」というパターンは、第19作『業火の向日葵』に登場した怪盗キッド以来3年ぶりである。
妃英理と栗山緑が第10作『探偵たちの鎮魂歌』以来、実に12年ぶりに劇場版に登場している[注 1]。
前作とは異なり警視庁捜査一課のメンバー(目暮十三・白鳥任三郎・佐藤美和子・高木渉・千葉和伸)は全員登場しており、特に白鳥は第18作『異次元の狙撃手』以来4年ぶりの登場となる。白鳥以外のメンバーは第20作『純黒の悪夢』以来2年ぶりの登場となる。同様に『純黒の悪夢』で安室と共に劇場版初登場となった風見裕也も2年ぶりの再登場となった。また、警視庁刑事部の部長・小田切敏郎も第15作『沈黙の15分』以来7年ぶりの登場となるが、本作での台詞はない。さらには、警視庁捜査一課の管理官である黒田兵衛が劇場版に初登場となる。
監督は第15作『沈黙の15分』から第21作『から紅の恋歌』まで7作連続で務めた静野孔文[注 2]に代わり、『モブサイコ100』などの立川譲が務める。 前作までの公開日は4月の土曜日となっていたが、本作以降は金曜日に公開される[20][21][注 3]。
タイトルの漢字はそのまま読み、カタカナの当て字がない。このような例は、第19作『業火の向日葵』以来3年ぶり、第1作『時計じかけの摩天楼』、第3作『世紀末の魔術師』、第4作『瞳の中の暗殺者』と合わせて5作目となった[注 4]。
第20作『純黒の悪夢』以降行われている、タイトルからオープニング映像までのシーンを片目だけで見ると3D映像のように見える演出は、本作でも行われているが、工藤新一の登場シーン・背景・テロップが一新されている。また、今作ではコナンの次に毛利蘭と小五郎が同時に紹介されているとともに、安室や少年探偵団のメンバー(吉田歩美・小嶋元太・円谷光彦)のキャストがオープニングで初めて紹介された[注 5]。
エンドロールでは第20作『純黒の悪夢』と同じくエピローグシーンを挿入している。
本作のガイドブックとなる「名探偵コナン シネマガジン2018」が2018年3月31日に発売され[22]、小説版は小学館ジュニア文庫から2018年4月11日に発売された[23]。また、本作が公開された後の2018年5月7日には、本作のガイドブックを兼ねている安室の特集本「名探偵コナン 安室透/バーボン/降谷零シークレットアーカイブスPLUS: 劇場版『ゼロの執行人』ガイド」が発売された[24]。更に、2018年12月18日には、名探偵コナン初となる原画・設定資料集が発売される予定[25]。
劇場版シリーズの定番となっているエンディング後の次回作の予告は、今作でも放映された。エンディング終了後にビルの上に立つ怪盗キッドの姿が映し出され、「またお会いしましょう。夜空に浮かぶ船の上で。」とキッドが呟いた後[26]、次回作の製作およびGW中の公開が決定した旨の字幕による予告が流れた[注 6]。
ストーリー
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
ある日、江戸川コナンら少年探偵団は、阿笠博士が新たに開発した高性能ドローンの飛行テストに付き合っていた。しかし、方向・速度・カメラを同時に操作する必要からリモコンの取り合いが始まったため、博士はリモコンを3つに分けようかと思案する。そのころ、室内では灰原哀がテレビを見ており、そこでは5月1日に東京サミットが開催される東京湾の統合型リゾート施設「エッジ・オブ・オーシャン」の特集や、同じ日に任務を終えて火星から帰還する大型無人探査機「はくちょう」の話題を放送していた。コナンも合流してテレビを見始めた直後、エッジ・オブ・オーシャンにある国際会議場で大規模な爆発があり、現場を警備していた警察官が数名死傷したという臨時ニュースが流れる。哀はテレビで流れた現場の監視カメラの映像に、一瞬だけ安室透の姿があったとコナンに指摘する。コナンはテロの可能性を考えるが、爆破が各国の要人たちが集うサミット当日ではないことに疑念を抱く。
その後、警視庁で捜査会議が開かれ、爆発は施設地下で起こったガス爆発が原因であることや、現場のガス栓はネットを通じての遠隔操作が可能な最新型であることが判明し、現場の状況から当初は事故かと思われた。そこに警視庁公安部の風見裕也が現れ、事件現場の遺留品から採取された指紋が毛利小五郎のものと一致したことを報告し、一同は騒然となる。
後日、公安部による毛利探偵事務所の家宅捜索が早速行われ、資料やパソコンが押収されていく。小五郎本人はもちろんコナンや毛利蘭、鈴木園子が無実を主張するも、まったく相手にされない。コナンは小五郎の潔白を証明するべく、現場に残されていた爆発物の調査を哀と阿笠博士に依頼するなど独自に調査を開始し、当初は事故と見なされていたサミット会場の爆発が風見からの小五郎の指紋に関する報告を機に事件として扱われた経緯を、高木刑事から聞く。
しかしその翌日、押収された小五郎のパソコンから東京サミットの日程表や爆発現場の見取り図などの資料と、爆発現場のガス栓にアクセスした痕跡などの証拠が発見され、小五郎は公安から厳しく追及される。小五郎は改めて容疑を否認し任意同行を拒否するが、その際に風見の手を振り払ったのを「公務執行妨害」と見なされ、手錠を掛けられてしまう。コナンは公安の前に立ちはだかり、小五郎には動機が無いことを主張するが、風見は小五郎を強制連行する。
公安の強引な捜査に憤りを募らせるコナンは、安室に小五郎の逮捕の証拠は公安による捏造ではないかと問い詰める。安室はその答えをはぐらかしてコナンに強い口調で反論し立ち去り、コナンは安室が敵となるかもしれないことに息を呑む。
娘の蘭に救援を懇願された弁護士の妃英理は、夫である彼の弁護はできないため代わりの弁護士を探すが、被疑者が有名人の「眠りの小五郎」であることが災いして見つからない。国選弁護人に任せようと言う蘭の提案を、自分が口を出せないことを理由に英理は拒否する。そこに、橘境子という女性弁護士が小五郎の弁護をさせてほしいと訪ねてくる。公安事件を数多く担当してきたという境子に蘭は一時期待を抱くが、過去の裁判で全敗していることを聞いて不安に駆られる。
ついに東京地検へ送検されてしまった小五郎は、国際会議場爆破事件の担当となった公安部の日下部誠検事から取り調べを受けるが、ここでも容疑を全面否認する。日下部は小五郎に動機がないことや証拠の資料を見て、上司で統括検事の岩井紗世子に警視庁公安部へ追加調査を依頼するよう主張する。しかし、岩井は小五郎の起訴を急がせるだけで応じないため、日下部は独断で警視庁公安部への追加調査を要求する。追加調査のことを知った蘭や英理は期待するが、境子は小五郎が必ず起訴されると断言する。コナンは、小五郎の起訴を望んでいるかのような境子の言葉に疑念を抱く。
翌日、コナンは目暮警部らから情報を得るべく警視庁に向かうが、そこには安室や風見の姿もあり、安室の行動にコナンは疑念を深める。一方、境子が検察の申請した証拠資料を英理のもとへ持ち帰り一同に見せていたところ、裁判所から公判前整理手続の連絡が入る。実は、岩井が独断で裁判の話を進めていたのだ。
東京サミットの当日、コナンたちは公判前整理手続のために裁判所へ向かうが、そこで今後の公判の日程も決まってしまう。情報を得るべく再度警視庁へ向かったコナンの前に、またしても安室と風見が現れる。安室が去った後、風見はコナンに安室が人殺しであることや、拘置所で取り調べた被疑者の男を自殺に追い込んだことがあることを話す。
その頃、警視庁の捜査会議では、IPアドレスを隠し複数のコンピュータを経由して標的に不正アクセスを行うソフト「Nor」(ノーア)[注 7]が、現場のガス栓の遠隔操作に使われていたことが判明した。その直後、東京サミットのために厳戒態勢下にある都内の各所であらゆる電気製品が暴発・発火し、都内は大パニックに陥る。コナンは事件の状況からIoTテロであると考え、国際会議場の爆破も同じ手口で行われたと推理する。パソコン音痴の小五郎には到底不可能なことであり、テロ発生時に身柄を拘束されていた小五郎は容疑が晴れるかと思われたが、境子は時間設定による遠隔実行は可能と断じる。
だが、この都内の同時多発IoTテロはほんの序章にすぎず、犯人はさらなる大規模テロを目論んでいた。
登場人物
メインキャラクター
江戸川コナンと周辺の人物
本作では、事件に公安警察の捜査が絡み、コナンたちも様々な立場で関わっていく。
- 江戸川 コナン(えどがわ コナン)
- 声 - 高山みなみ
- 本作の主人公。本来の姿は「東の高校生探偵」として名を馳せている工藤新一。黒の組織にAPTX4869という薬を飲まされ、現在は小学生の姿になっている。推理だけではなく運動能力にも優れ、特にサッカーに関しては並の高校生を超えた天才的な実力の持ち主。本作では、公安警察によって不当に逮捕された小五郎の無実を証明するため、独自に調査を進める。
- 毛利 蘭(もうり らん)
- 声 - 山崎和佳奈
- 本作のヒロインで、新一の幼馴染かつガールフレンド。コナンのお姉さん的な存在で、コナンを弟のようにかわいがっている。関東大会で優勝するほどの空手の達人。本作では、父である小五郎の無実を証明するため、母である弁護士の英理の手助けをしたり、新一に助けを求めたりしている。
- 毛利 小五郎(もうり こごろう)
- 声 - 小山力也
- 蘭の父親で私立探偵。江戸川コナンの保護者。元・警視庁捜査一課強行犯係の刑事で「毛利探偵事務所」を経営する。コナンのおかげで世間では「眠りの小五郎」として名を馳せている。本作では、冒頭からエッジ・オブ・オーシャン爆破テロの容疑者として公安警察に逮捕されてしまい、終始無実を訴え続ける。悲惨な状況に陥るが、身を案じてくれる妻の英理には、夫らしいりりしさも見せる。
- 工藤 新一(くどう しんいち)
- 声 - 山口勝平
- コナンの本来の姿で高校生探偵。世間では蘭と遊園地に行ったあと、行方不明ということになっている。本作では蘭や小五郎たちの危機を救うべく、劇場版において久しぶりにコナンが新一の声で陰ながら助ける行動を見せている。
- 灰原 哀(はいばら あい)
- 声 - 林原めぐみ
- 本名は宮野志保。その正体は元・黒の組織の一員で、「シェリー」のコードネームを与えられてAPTX4869の研究開発に携わっていた科学者である。姉を殺されたために自ら薬を飲み、小学生の姿になって脱走した。コナンの正体を新一と知る主な協力者。本作では、少年探偵団のまとめ役として他のメンバーに指令を出したり、他のメンバーを安心させたりしている。
- 目暮 十三(めぐれ じゅうぞう)
- 声 - 茶風林
- 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部。本作では、公安警察によって小五郎が不当に逮捕されたことに苦悩する。
- 阿笠 博士(あがさ ひろし)
- 声 - 緒方賢一
- 工藤家の隣人で発明家。少年探偵団の保護者的存在。コナンの正体を新一と知る主な協力者。本作でも発明でコナンに協力し、彼の製作したドローンが活躍する。
- 鈴木 園子(すずき そのこ)
- 声 - 松井菜桜子
- 蘭の同級生で親友。鈴木財閥の令嬢で、蘭や新一とは幼馴染でもある。財閥の令嬢であることを感じさせない気さくでサバサバした性格。本作では小五郎が逮捕されて憔悴する蘭に付き添う場面が多い。
- 吉田 歩美(よしだ あゆみ)、小嶋 元太(こじま げんた)、円谷 光彦(つぶらや みつひこ)
- 声 - 岩居由希子(歩美)、高木渉(元太)、大谷育江(光彦)
- 少年探偵団の3人。本作では事件と直接的には殆ど関わらないが、灰原の指令で阿笠の製作したドローンを操縦し、3人とも無自覚なまま事件の解決に大きな貢献を齎す大活躍をしている。
- 妃 英理(きさき えり)
- 声 - 高島雅羅
- 蘭の母親で小五郎の別居中の妻。「妃法律事務所」を経営する弁護士。法廷では無敗の凄腕で、世間では「法曹界のクィーン」として名を馳せている。本作では、公安警察によって不当に逮捕された夫の無実を証明するために奔走する。
- 榎本 梓(えのもと あずさ)
- 声 - 榎本充希子
- 「毛利探偵事務所」の下の階の喫茶店「ポアロ」のウェイトレス。バイト店員として後輩になった安室透とは打ち解けていて、料理の腕前も買っている。また、彼が私立探偵(表向き)でもあるため、相談する事も増えつつある。本作では安室と買い出しに行った際、彼が「ポアロ」常連の女子高生に大人気で自分が言い寄っていると疑われてネット上にて大炎上した事を言い、言動に気を配ると同時に大げさな動きをして、お茶目な一面を見せている。
- 栗山 緑(くりやま みどり)
- 声 - 百々麻子
- 「妃法律事務所」に所属する弁護士で、英理の秘書。本作では休暇を取っていたが、小五郎の逮捕という一大事に休暇を引き上げて戻って来る。
- 白鳥 任三郎(しらとり にんざぶろう)
- 声 - 井上和彦
- 警視庁捜査一課のキャリア組警部。本作では、英理に捜査情報を流すなどしてサポートしている。
- 高木 渉(たかぎ わたる)
- 声 - 高木渉
- 警視庁捜査一課の刑事。佐藤刑事とは恋人同士。本作では、目暮同様に小五郎が不当に逮捕されたことにショックを受ける。
- 佐藤 美和子(さとう みわこ)
- 声 - 湯屋敦子
- 警視庁捜査一課の刑事で警部補。高木刑事とは恋人同士。格闘技に長けていて洞察力が鋭く、射撃の腕も一流。本作では高木同様にショックを受け、小五郎の無実を証明するため動こうと試みる。
- 千葉 和伸(ちば かずのぶ)
- 声 - 千葉一伸
- 警視庁捜査一課の刑事。本作では、高木や佐藤同様に小五郎の無実を証明するため動こうと考える。
- 小田切 敏郎(おだぎり としろう)
- 声 - なし[注 8]
- 警視庁刑事部長(警視長)。本作では捜査会議に姿を見せているが、台詞はない。
- 黒田 兵衛(くろだ ひょうえ)
- 声 - 岸野幸正
- 警視庁捜査一課の管理官。階級は警視。初登場となる本作では、捜査会議を取り仕切っている。また、本編で公安警察とも関わりあるかの様な示唆が描写されている。
公安警察
日本の公安警察。本作では以下の2名がストーリー展開に大きく絡み、特に安室はキーパーソンとして活躍する。
- 安室 透 / 降谷 零(あむろ とおる / ふるや れい)
- 声 - 古谷徹
- 本作のキーパーソンで、本名は降谷 零。警察庁警備局警備企画課(ゼロ)所属の公安警察官[27]。現在、黒の組織への潜入捜査を行なっており、「バーボン」のコードネームを与えられている。偽名の「安室透」は私立探偵として活動する際に使用。このように各現場で3つの名前を使い分けている。本作では、公安警察によって不当に逮捕された小五郎の件に関わっており、自身が信じる正義のために暗躍する。
- 本作のプレストーリー(前日談)にあたるテレビアニメ第898話「ケーキが溶けた!」の終盤にて、公安の仕事のためであることを伏せて「ポアロ」のアルバイトを休むことを、「ポアロ」の店長と榎本梓に伝えている[28]。
- 風見 裕也(かざみ ゆうや)
- 声 - 飛田展男
- 警視庁公安部所属[29][30]の公安警察官。階級は警部補。安室(降谷)の部下。本作では、当初は公安警察としてコナンや小五郎たちや警視庁捜査一課のメンバーと敵対する立場を見せ、言動も彼らに対して批判的なものが多い。しかし後半は、安室やコナン達と絡みながら複雑な状況にいたことが描写される。
オリジナルキャラクター
- 橘 境子(たちばな きょうこ)[31]
- 声 - 上戸彩
- 小五郎の弁護を担当したいと申し出てきた弁護士。29歳。「ケー弁」と呼ばれるフリーランスの弁護士で、事務所は持たず、携帯電話一つで仕事を請け負う[30]。「起訴されると、99.9%の確率で被疑者側が負ける」と言われている公安事件の担当が多く、実際に過去の裁判では全敗している[32]が、経験は豊富。
- かつては事務所を構えていたが、事務員の羽場が逮捕された後に自殺した一件がきっかけで、事務所を閉じている。
- 羽場 二三一(はば ふみかず)[31]
- 声 - 博多大吉
- 裁判官を志望していた司法修習生。非常に正義感が強い。4年前の司法学校の修了式で、自身が裁判官不適格と判断されたことへの強い不満から教官とトラブルを起こし、修習生として罷免扱いとなったことで弁護士としての道も絶たれる。それ以来、司法関係者からは「自己顕示欲が強い要注意人物」と見なされていた。
- かつては境子の弁護士事務所で事務員をしていたが、ある事件で逮捕され、公安警察の取り調べを受けた後に自殺した。
- 岩井 紗世子(いわい さよこ)
- 声 - 冨永みーな
- 東京地検公安部の総括検事。40歳。日下部とは同期で、1年前までは主任検事だったが、羽場が逮捕された事件をきっかけに統括検事に昇格した[30]。警視庁公安部の言いなりで、担当検事である日下部の主張を無視して小五郎を裁判にかけようとするが、犯人が引き起こしたIoTテロ事件に巻き込まれ、軽いやけどを負ってしまう。
- 日下部 誠(くさかべ まこと)
- 声 - 川島得愛
- 東京地検公安部の検事で、現在は岩井の部下。40歳。法曹界では名の知れた敏腕検事で、公安事件の担当が少ない英理でも名前を知っているほど。その仕事の腕は確かで、過去の裁判では負けたことがない[30]。国際会議場爆破事件の担当検事となり、送検されてきた小五郎の取り調べを行う。検察の公安部が警察の公安部の言いなりになっている現状に不満を抱いている。警視庁公安部に小五郎の容疑の追加調査を依頼するよう岩井に主張したが、一蹴されてしまう。
- 諸國 沙代子(しょこく さよこ)
- 声 - 諸國沙代子
- 女性ニュースキャスター。26歳。
- 安村 直樹(やすむら なおき)
- 声 - 安村直樹
- 男性ニュースキャスター。29歳。
- 総理大臣
- 声 - 浦山迅
- 終盤で首相官邸に設置された危機管理センターの設立者である。終始「はくちょう」の動向を見守り続けた。
- 防衛大臣
- 声 - 中友子
- 終盤の首相官邸での危機管理センターに関係閣僚として参加し、内閣官房長官からの命令に戸惑っていた[注 9]。
- 気象庁参事官
- 声 - 私市淳
- 終盤の危機管理センターの緊急ミーティングに参加して、「はくちょう」の現状報告をした。
- 部下
- 声 - 志村知幸
- 安室(降谷)の部下で、風見と行動を共にした。
- 一課長
- 声 - 鳥海勝美
- 警視庁警備部警備第一課長。捜査会議のシーンに登場し、管理官の黒田と言葉を交わした。
- 記者
- 声 - 川原慶久
- 報道局の職員。「はくちょう」のニュースを伝えていた際、国際会議場が爆破されたと言う原稿を読み上げた。
- アナウンサー
- 声 - 岡村明美、西前忠久、利根健太朗、庄司宇芽香
- 劇中「はくちょう」の帰還と、IoTテロの事件について言及した。
スタッフ
- 原作 - 青山剛昌
- 監督・絵コンテ - 立川譲
- 脚本 - 櫻井武晴
- 製作 - 久保雅一、隅田壮一、今村司、中島一弘、大田圭二、鈴木義治
- 絵コンテ協力 - 寺岡巌、金井次朗、菅井嘉浩、許平康
- 演出 - 菅井嘉浩、平向智子、許平康、宇根信也、鎌仲史陽、重原克也
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 須藤昌朋
- 作画監督 - 野武洋行、清水義治、堀内博之、岩井伸之、高橋成之、吉見京子、井元愛夕、とみながまり
- 作画監督補佐 - 本吉晃子、新谷憲、大高美奈、小野可奈子、佐々木恵子、三浦雅子、中島里恵、岩佐裕子
- アクション作画監督 - 金井次朗、寺岡巌、小澤和則
- イメージボード - loundraw
- 色彩設計 - 中尾総子
- 美術監督 - 福島孝喜、佐藤勝、石垣努
- 撮影監督・メインタイトルCGアニメーション - 西山仁
- CG監督 - 松倉大樹、小岩寛満
- 編集 - 岡田輝満
- 録音監督 - 浦上靖之、浦上慶子
- 音響効果 - 横山正和、横山亜紀、山田香織
- 音楽プロデューサー - 近藤貴郎
- 音楽 - 大野克夫
- ストーリーエディター - 飯岡順一
- マーチャンダイズ・ディレクター - 小沼俊
- 企画プロデュース - 浅井認、諏訪道彦、竹崎忠
- アニメーションプロデューサー - 三浦陽児
- プロデューサー - 米倉功人、近藤秀峰、石山桂一
- アニメーション制作 - TMS / V1 Studio
- 製作 - 「名探偵コナン」製作委員会(小学館、読売テレビ、日本テレビ、ShoPro、東宝、トムス・エンタテインメント)
- 特別協力 - hulu
- 配給 - 東宝
音楽
サウンドトラック
『名探偵コナン ゼロの執行人』 | ||||
---|---|---|---|---|
大野克夫 の サウンドトラック | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | Being | |||
プロデュース | 大野克夫バンド | |||
大野克夫 アルバム 年表 | ||||
| ||||
EANコード | ||||
EAN 4560109085941 |
収録曲
主題歌
- 「零 -ZERO-」
- 作詞・作曲・歌 - 福山雅治
- 2018年7月6日放送の『ミュージックステーション』にて地上波で初披露され[33]、曲を紹介するVTRのナレーションを安室透の声優を務める古谷徹が担当した[34][35][36][37]。
映像ソフト
2018年10月3日に発売され[38]、初週売上はBDが約5万2000枚、DVDが約3万5000枚で総合部門の首位に輝いた[39][40][41]。
豪華版にはシリーズ初のオーディオコメンタリーが収録されている。出演者は高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、古谷徹[38]。
プロモーション
2017年11月29日発売の『週刊少年サンデー』2018年1号で本作の公開日とタイトルが発表され、同時にティザービジュアルも公開された[42]。また、同年12月4日にはYouTubeにて特報映像が公開され[43][44][45][46][47][48][49][50][51][52][53]、2018年1月17日には、キャラクターに加えて宇宙空間や人工衛星も描かれたポスタービジュアルが公開された[54][55][56][57][58][59][60][61][62][63]。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、本作のプロローグと位置付けられたリアル脱出ゲームが『名探偵コナン・ザ・エスケープ〜ゼロの序曲〜』(めいたんていコナン・ザ・エスケープ ゼロのプレリュード)のタイトルで、2018年1月19日から同年6月24日までの開催が予定されている[64][65][66][67][68][69]。
2018年2月8日には、ゲスト声優に上戸彩と博多大吉が決定したことが発表された[70][71][72][73][74][75][76][77]。
2018年2月10日より公開された4DX/MX4D版『純黒の悪夢』では、本作のスペシャルメッセージ映像が上映されている[78][79]。
2018年3月1日には、主題歌が福山雅治によって書き下ろされた楽曲「零 -ZERO-」であることが発表され[80][81][82][83][84][85]、予告編も公開された[86][87][88][89][90][91]。福山は『コナン』との初のタイアップであり[92]、『業火の向日葵』以来3年ぶりのビーイングに所属していないアーティストによる主題歌起用となる。
2018年3月10日未明(3月9日深夜)には、ゲスト声優にytvアナウンサーの諸國沙代子が加わることが、同局の深夜番組『キューン!』で発表された[93]。その翌週の同年3月17日未明(3月16日深夜)には、同番組のスタジオにコナンの着ぐるみが登場し、本作のアフレコ台本を諸國に手渡した[94]。さらにその翌週の同年3月24日未明(3月23日深夜)には、前週に続いて登場したコナンの着ぐるみが持ってきたという形で、福山からのビデオメッセージが放送された[95]。なお、その翌週の同年3月31日未明(3月30日深夜)には、諸國が劇場版イベントの司会を今年から担当することも発表された[96]。同年4月7日未明(4月6日深夜)には、諸國がAPU MEGURO STUDIOを訪れて高木渉や浦上慶子による指導のもと、アフレコを行なう様子が放送された[97][注 10]。
2018年3月16日には、本作の特報映像に合わせてヒロインの毛利蘭がJK用語を連発する特別映像「蘭ちゃんだってJK」が公開された[99][100][101][102][103][104][105][106]。
2018年3月20日には、ゲスト声優の上戸彩と博多大吉による公開アフレコイベントが東京都内のスタジオで行われ、音痴で知られる大吉が主題歌「零 -ZERO-」を歌わされて苦笑する一幕もあった[107][108][109][110][111][112][113]。
2018年3月20日発売の『Sho-Comi』8号と4月5日発売の『Sho-Comi』9号では2号連続で「名探偵コナン」の付録が展開された[114][115][116]。
2018年3月23日発売の『CanCam』5月号の裏表紙には安室透が登場し、ロゴもコナン仕様になっている[117][118]。
2018年4月3日には東京国際フォーラムにて完成披露試写会が開催され、出演者や青山剛昌らが舞台挨拶を行なった[119][120][121][122][123][124]。
2018年4月7日には本作のプレストーリーとなるテレビアニメ第898話「ケーキが溶けた!」が放送された[125][126][127]。
2018年4月8日には本作の劇場公開に合わせた「極秘任務-SECRET MISSION-」の一環として、コナンの着ぐるみが渋谷警察署を訪れ、一日署長を務めた[128][129][130]。
2018年4月14日にはTOHOシネマズ日比谷にて公開記念舞台挨拶が開催され、出演者らがコナンの着ぐるみと共に登壇した[131][132][133][134][135]。
2018年4月18日発売の『週刊少年サンデー』21号の表紙イラストでは、青山の描き下ろしによりコナン・安室・福山が競演を果たしている[136][137][138][139][140][141][142][143]。
2018年4月21日には、広島グリーンアリーナにて行われた福山のライブ「FUKUYAMA MASAHARU WE'RE BROS. TOUR 2018」に、コナンの着ぐるみが登壇した[144][145][146]。
2018年5月11日には、本作と同時期に劇場公開されたアニメ映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』とのコラボレーション[注 11]として、同作に登場するアムロ・レイとシャア・アズナブルがコナンや安室と並ぶ描き下ろしポスターが公開された[147][148][149][150][151][152][153][154][155]。
2018年6月1日には、新宿ピカデリーにて開催された『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』のフィナーレ舞台挨拶に登壇した古谷が、本作を話題にして会場を盛り上げる一幕もあった[156][157]。
2018年6月28日には、デジタルハリウッド大学・駿河台キャンパスにて公開講座「監督・プロデューサーが語る 映画『名探偵コナン ゼロの執行人』ができるまで」が開催され、本作から監督の立川譲やプロデューサーの諏訪道彦が登壇した[158][159][160][161]。
2018年10月19日から同年11月8日までは、期間限定で第20作『純黒の悪夢』以来2度目となる4Dアトラクション版が上映される予定で[162][163][164][165][166][167][168]、入場者プレゼントとして「青山剛昌描き下ろし 安室透からの執行認定証」とビジュアルポストカードのセットが10万人限定で配布される[169][170][171][172][173][174]。なお、同年10月19日にytvにて放送された『かんさい情報ネットten.』では4Dアトラクション版の特集が組まれ、劇場公開3週間前の最終チェックに出席した立川たちのコメントや、上映中の劇場内の様子が紹介された[175]。
興行成績
全国384スクリーンで公開され、2018年4月14日と翌15日の初日2日間で観客動員数101万2,000人、興行収入12億9,600万円に達して興行通信社の調査による映画観客動員ランキングで初登場第1位となったうえ、最終興行収入68億9,000万円の前作『から紅の恋歌』との初動興行収入の対比で100.7%を記録したほか、公開初日の4月13日から3日間の累計で観客動員数128万9,184人、興行収入16億7,113万6,900円となった[176][177][178][179][180][181][182][183][184]。
公開2週目の週末となる2018年4月21日と翌22日の2日間では、観客動員数62万人、興行収入8億2,000万円を記録し、興行通信社の調査による映画観客動員ランキングで2週連続1位となった他、22日までの累計では観客動員数が247万5,903人、興行収入が32億3,312万8,800円を記録した[185][186][187][188][189][190][191][192]。
公開3週目の週末となる2018年4月28日と翌29日の2日間では、観客動員数45万3,000人、興行収入6億1,000万円を記録し、興行通信社の調査による映画観客動員ランキングで3週連続1位となった他、5月1日までの累計では観客動員数が374万人、興行収入が48億円を記録した[193][194][195][196][197][198][199][200]。なお、この週の観客動員ランキングには『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が2位に初登場しているが、この結果に日本国外では驚きの声が漏れている[201][202]。
公開4週目の週末となる2018年5月5日と翌6日の2日間では、観客動員数41万8,000人、興行収入5億5,200万円を記録し、興行通信社の調査による映画観客動員ランキングで4週連続1位となった他、公開から4週の累計では観客動員数が479万6,522人、興行収入が62億2,251万5,600円を記録した[203][204][205][206][207][208][209][210][211]。
公開5週目の週末となる2018年5月12日と翌13日の2日間では、観客動員数19万9,000人、興行収入2億7,700万円を記録し、興行通信社の調査による映画観客動員ランキングで5週連続1位となった他、公開から5週の累計では観客動員数が519万人、興行収入が67億円を記録した[212][213][214][215][216][217][218][219][220][221]。
公開6週目の週末となる2018年5月19日と翌20日の2日間では、観客動員数16万1,000人、興行収入2億1,800万円を記録し、興行通信社の調査による映画観客動員ランキングで6週連続1位となった[222][223][224]他、20日までの公開38日間の累計では観客動員数が552万6,858人、興行収入が72億176万3,500円を記録し、この時点で前作『から紅の恋歌』の興行収入68.9億円を超え、コナン映画歴代最高興行収入を更新した[225][226][227][228][229][230][231][232][233][234]。
公開7週目の週末となる2018年5月26日と翌27日の2日間では、観客動員数13万人、興行収入1億8,000万円を記録し、興行通信社の調査による映画観客動員ランキングで7週連続1位となった[235][236][237][238][239][240][241]他、5月28日までの累計では観客動員数が580万人、興行収入が75億7,000万円を記録し、コナン映画歴代最高興行収入の記録を伸ばした[242]。
公開8週目の週末となる2018年6月2日と翌3日の2日間では、観客動員数8万7,000人、興行収入1億2,000万円を記録し、興行通信社の調査による映画観客動員ランキングでは『デッドプール2』と『50回目のファーストキス』に敗れて3位となったものの、累計では観客動員数が602万人、興行収入が78億円を記録し、コナン映画歴代最高興行収入の記録をさらに伸ばした[243][244][245][246][247][248]。
公開9週目の週末となる2018年6月9日と翌10日の2日間では、映画観客動員ランキングで5位に後退したものの、累計興行収入が80億円を記録し、コナン映画歴代最高興行収入の記録をさらに伸ばした[249][250][251][252][253]。
公開10週目の週末となる2018年6月16日と翌17日の2日間では、映画観客動員ランキングで7位へさらに後退したものの、累計興行収入が82億円を記録し、コナン映画歴代最高興行収入の記録をさらに伸ばした[254][255][256][257][258]。
公開11週目の週末となる2018年6月23日と翌24日の2日間では、映画観客動員ランキングで5位にランクアップしたうえ[259][260][261][262][263]、6月27日までの累計では観客動員数が641万9,003人、興行収入が83億8,878万円を記録し、コナン映画歴代最高興行収入の記録をさらに伸ばした[158]。
公開12週目の週末となる2018年6月30日と翌7月1日の2日間では、映画観客動員ランキングで再び7位へ後退したものの、累計興行収入が84億5,000万円を記録し、コナン映画歴代最高興行収入の記録をさらに伸ばした[264][265][266][267][268]。
公開13週目の週末となる2018年7月7日と翌8日の2日間では、映画観客動員ランキングで8位へさらに後退したものの[269][270][271]、累計興行収入が85億円を突破し、コナン映画歴代最高興行収入の記録をさらに伸ばした[272]。
公開14週目の週末となる2018年7月14日と翌15日の2日間では、映画観客動員ランキングで8位をキープしたうえ[273][274][275][276]、累計興行収入が85億8,000万円を突破し、コナン映画歴代最高興行収入の記録をさらに伸ばした[277]。
公開15週目の週末となる2018年7月21日と翌22日の2日間では、映画観客動員ランキングで10位へ後退したものの[278][279][280][281]、2018年7月22日までの累計興行収入が86億3,000万円を突破し、コナン映画歴代最高興行収入の記録をさらに伸ばした[282][283]。
また、4Dアトラクション版の上映開始から初めての週末となる2018年10月20日から翌21日の2日間では、映画観客動員ランキングで9位にランクインし[284][285][286][287][288][289]、累計興行収入は2018年10月23日時点で88.6億円となった[290]。
さらに、2018年11月7日には累計興行収入が91.0億円となったことがトムス・エンタテインメントより発表された[291][292][293][294][295][296]。
11月末時点での累計興行収入は91.3億円となった[2][3][4][5][6][7][注 12]。
評価
ぴあの調査による初日満足度ランキングで満足度94.0を記録し、第1位となっている[297][298][299]。
本作をきっかけに安室透への女性人気に弾みがついた結果、彼が表紙を飾ったアニメ雑誌『アニメディア』2018年6月号が1981年の創刊以来2度目の重版をされたり[300]、スピンオフ漫画『名探偵コナン ゼロの日常』の連載が開始された『週刊少年サンデー』2018年24号が品切れになって『サンデーうぇぶり』にて無料で公開されたり[301][302][303][304][305][306]するなど関連グッズの売上が上がっており、中でも安室の本名である降谷零の姓「降谷」は日本全国で約30人という珍しいものであるにもかかわらず、ハンコ屋での売上が上がって専用の注文フォームまで開設された[307][308]。さらに、安室が表紙を飾った『週刊少年サンデーS』の2018年6月号と7月号が同誌では史上初の重版となった[309][310][311][312]。
2018年11月27日、第43回報知映画賞でアニメ作品賞を受賞した[313]。
脚注
注釈
- ^ 公開翌日の2018年4月14日と翌週の4月21日には本放送枠で妃英理が登場し、本作と同じく小五郎が容疑者になるエピソードである「容疑者・毛利小五郎」[17]が再放送された[18][19]。
- ^ 静野は、同時期制作の『GODZILLA』(アニメーション3部作)の監督を瀬下寛之と共同で務めている。
- ^ 第9作を除いて第1作から同日公開が恒例となっている「映画クレヨンしんちゃんシリーズ」においても、『爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜』では同じ日程での変更がされたほか、東宝配給の映画16作品で金曜日への前倒しが行われた[21]。
- ^ もともとカタカナ表記の作品の例としては、第5作『天国へのカウントダウン』と第16作『11人目のストライカー』がある。
- ^ オープニングでの少年探偵団の紹介そのものは第17作『絶海の探偵』以来5年ぶりである。
- ^ 次回作の予告にキャラクター自身が描かれたのはシリーズ初のことである。
- ^ モデルはTorと言う情報秘匿システム[要出典]。
- ^ 過去の劇場版シリーズでは、中田浩二が担当している。
- ^ 文庫版では警戒管制レーダーの使用に関しても言及している。
- ^ 諸國が演じるのは女性アナウンサーであることも『キューン!』内で明かされたが、収録の際には彼女が普通に現場リポートを終えるバージョンのほか、作中の状況を考慮した高木渉の提案で、諸國が現場リポートの終わりに自身の名前を述べるバージョンも収録された。浦上慶子によれば後の判断で決めるとのことで、どちらが使われるのかは諸國も劇場公開まで知らないと言っていたが、その後に諸國本人も鑑賞した関係者先行公開にて名前を述べるバージョンであったことが、一般公開当日の2018年4月13日に放送された『朝生ワイド す・またん!』内で明かされた[98]。
- ^ 両作品に古谷徹が関わっている(アムロと安室を演じている)ことにちなむ。
- ^ これは2018年公開の映画で興行収入ランキング第2位となる。