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4両編成での運転を基本としているが、繁忙期などは5 - 8両に増結されて運転する場合がある。3号車は半室グリーン車のキロハ182形であるが、運用上の都合で全室グリーン車のキロ182形が連結される場合がある。その場合、3号車の普通席がなくなってしまうため、2号車と3号車の間に増3号車が連結される。指定席車の増結は2号車と3号車の間に増21号車・増22号車…と増結され、3号車以降の号車番号は常に固定されていたが、2009年10月1日ダイヤ改正より3号車と4号車の間に増結され、順序通りの号車番号とするように見直された。 |
4両編成での運転を基本としているが、繁忙期などは5 - 8両に増結されて運転する場合がある。3号車は半室グリーン車のキロハ182形であるが、運用上の都合で全室グリーン車のキロ182形が連結される場合がある。その場合、3号車の普通席がなくなってしまうため、2号車と3号車の間に増3号車が連結される。指定席車の増結は2号車と3号車の間に増21号車・増22号車…と増結され、3号車以降の号車番号は常に固定されていたが、2009年10月1日ダイヤ改正より3号車と4号車の間に増結され、順序通りの号車番号とするように見直された。 |
2017年3月4日 (土) 00:47時点における版
オホーツク | |||
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概要 | |||
国 | 日本 | ||
種類 | 特別急行列車 | ||
現況 | 運行中 | ||
地域 | 北海道 | ||
前身 |
急行「大雪」 特急「おおとり」 | ||
運行開始 | 1972年10月2日 | ||
運営者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) | ||
旧運営者 | 日本国有鉄道(国鉄) | ||
路線 | |||
起点 | 札幌駅 | ||
終点 | 網走駅 | ||
営業距離 | 374.5 km | ||
平均所要時間 | 約5時間30分 | ||
運行間隔 | 4往復 | ||
列車番号 | 10D+号数 | ||
使用路線 | 函館本線・宗谷本線・石北本線 | ||
車内サービス | |||
クラス | グリーン車・普通車 | ||
座席 |
グリーン車指定席:3号車(半室) 普通車指定席:2 - 4号車(2・3号車半室) 普通車自由席:1・2号車(2号車半室) | ||
技術 | |||
車両 |
183系気動車 (苗穂運転所) | ||
軌間 | 1,067mm | ||
電化 | 非電化 | ||
最高速度 | 110 km/h | ||
|
オホーツクは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が札幌駅 - 網走駅間を函館本線・宗谷本線・石北本線経由で運行する特別急行列車。
本項では冬季に運行される臨時特急「流氷特急オホーツクの風」とともに、石北本線で運行されていた優等列車の沿革についても記述する。
概要
北海道の道庁所在地である札幌市と、道東の網走市を結ぶ列車である。
「オホーツク」は 1959年9月に旭川駅 - 網走駅間で準急列車として運行を開始し、1960年7月に札幌駅発着に変更、1961年10月には急行列車に変更されて函館駅発着で運行されていた。1964年10月1日に札幌駅発着に戻されたが、1968年10月からは名寄本線経由(旭川駅 - 遠軽駅 - 興部駅 - 名寄駅間)の急行列車として運行されるようになった。
しかし、1972年10月2日に札幌駅 - 網走駅間の「大雪」1往復が特急列車に格上げされて「オホーツク」の名称になり、再び網走駅まで「オホーツク」が運行されるようになった。これ以降、急行「大雪」の格上げによって増発され、1992年3月に「大雪」は廃止された。
2017年3月4日のダイヤ改正により、それまで札幌駅 - 網走駅間に「オホーツク」4往復が運転されていたうちの2往復を旭川駅 - 網走駅間に短縮し、札幌駅 - 網走駅間に「オホーツク」2往復、旭川駅 - 網走駅間に特急「大雪」2往復(他に旭川駅 - 北見駅間に特別快速「きたみ」1往復)とする運用計画が発表された[1]。
列車名の由来
北海道北東部に広がるオホーツク海に由来する。日本国有鉄道・JRを通じ、唯一ロシア語を由来とする名称が愛称となっている列車である。ただし、ロシア語で「オホーツク」といった場合、厳密にはオホーツク町を指す。
運行概況
2015年9月19日現在[2]、札幌駅 - 網走駅間に1日4往復が運行されている。列車番号は2016年(平成28年)3月25日までが10D+号数、同年3月26日からが70D+号数である[3]。所要時間は札幌駅 - 遠軽駅間が約3時間30分、札幌駅 - 北見駅間が約4時間30分、札幌駅 - 網走駅間が約5時間30分である。札幌駅 - 旭川駅間は最高時速110km/h、旭川駅 - 網走駅間は95km/hで運転する。
停車駅
- 特急オホーツク
札幌駅 - 岩見沢駅 - (美唄駅) - (砂川駅) - 滝川駅 - 深川駅 - 旭川駅 - 上川駅 - (白滝駅) - (丸瀬布駅) - 遠軽駅 - 生田原駅 - 留辺蘂駅 - 北見駅 - 美幌駅 - 女満別駅 - 網走駅 * 美唄駅・砂川駅は2号が通過。 * 白滝駅は4号が通過。 * 丸瀬布駅は1号が通過。
- 特急大雪
旭川駅 - 上川駅 - (白滝駅) - (丸瀬布駅) - 遠軽駅 - 生田原駅 - 留辺蘂駅 - 北見駅 - 美幌駅 - 女満別駅 - 網走駅 * 白滝駅は1・2・3・4号が通過。
使用車両・編成
オホーツク | ||||||||||||
← 遠軽 札幌・網走 →
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苗穂運転所に所属するかつて特急サロベツで使用されていたキハ183系気動車の改造車が使用されている。かつては、基本車両を使用していた。1号車は大型給電機関付で座席数の少ないキハ183形200番台が主に充当されていたが、2009年(平成21年)10月1日以降は主に貫通型が基本的に充当されるようになり、1号車の座席数が増加した[注 1]。同改正後も1号車に100番台や200番台が連結される場合があるほか、札幌・網走向きの先頭車は引き続きキハ183形200番台が充当されている。
4両編成での運転を基本としているが、繁忙期などは5 - 8両に増結されて運転する場合がある。3号車は半室グリーン車のキロハ182形であるが、運用上の都合で全室グリーン車のキロ182形が連結される場合がある。その場合、3号車の普通席がなくなってしまうため、2号車と3号車の間に増3号車が連結される。指定席車の増結は2号車と3号車の間に増21号車・増22号車…と増結され、3号車以降の号車番号は常に固定されていたが、2009年10月1日ダイヤ改正より3号車と4号車の間に増結され、順序通りの号車番号とするように見直された。
-
キハ183系特急「オホーツク」(1985年)
-
先頭車がキハ183系900番台の「オホーツク」(1990年)
-
先頭車がキハ183系100番台の「オホーツク」(1990年)
-
先頭車がキハ183系500番台の「オホーツク」(1990年)
-
3号車にキロ182が充当され、2号車と3号車の間に増結3号車(普通車)が連結された編成
(函館本線美唄 - 光珠内間) -
先頭車がキハ183系100番台の「オホーツク」(2009年)
-
2009年10月1日改正後の先頭車がキハ183系1550番台、増結位置が変更された「オホーツク」(2010年)
過去の使用車両
-
キハ80系特急「オホーツク」(1986年)
-
14系寝台車を組み込んだキハ183系(1998年)
臨時列車
冬季の流氷観光シーズンには、2015年までリゾート車両による臨時特急「オホーツク流氷」、「流氷特急オホーツクの風」などが札幌駅 - 網走駅間で1往復運行されていた。車両は苗穂運転所に所属するキハ183系5200番台「ノースレインボーエクスプレス」が使用され、同編成が検査に入った場合にはオホーツク用の183系気動車が充当される。停車駅は「オホーツク」と同じ。
石北本線優等列車沿革
概略
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あばしり
おおとり
列車名はいわゆる鳳凰など、架空の大きい鳥類を意味する言葉であり、運行開始時の列車愛称の制定時には「特別急行列車は鳥類にちなむ」という国鉄の規定による。なお、「おおぞら」に続いての北海道内第二の特別急行列車であり、「雄大さ」という点は共通するものの、当初は東京駅 - 名古屋駅間特別急行列車の列車名に用いられていた。そのため、列車名としては2代目となる。
石北
列車名は「石北」(せきほく):経由路線である石北本線にちなんだもので、沿線地域の旧国名「石狩国」と「北見国」が由来となっている。
大雪
列車名は北海道中央部にそびえる大雪山が由来となっている。
2017年3月4日のダイヤ改正から特急として旭川~網走間をキハ183系4両で運転する予定である
天都
列車名は網走市内にそびえる天都山が由来となっている。
はまなす
列車名は本州中部以北の海岸に自生するバラ科の落葉低木「ハマナス」が由来となっている。なお、この名称はのちに青森 - 札幌間を結ぶ夜行急行列車として使用されていた。こちらの列車についてははまなす (列車)を参照のこと。
沿革
準急・急行「オホーツク」として
- 1949年(昭和24年)9月:函館駅 - 旭川駅間の夜行急行列車である1・2列車の運行区間を石北本線網走駅まで延長。旭川駅以東は普通列車とした。また、函館駅 - 網走駅間に夜行準急列車 503・504列車が運行開始。この503・504列車は当初夜行区間となる札幌駅 - 北見駅のみが準急列車として運行された。
- 1951年(昭和26年)4月:1・2列車に「大雪」(たいせつ)の列車愛称が与えられる。
- 1955年(昭和30年)6月:函館駅 - 網走駅間を函館本線・石北本線経由で運行する準急列車「はまなす」が運行開始。これに伴い、「大雪」は旭川駅 - 網走駅間を分離し、函館駅 - 旭川駅間の運行になる。
- 1956年(昭和31年)11月:「大雪」の運行区間を再び函館駅 - 網走駅間に変更。ただし、石北本線内は普通列車として運行。
- 1958年(昭和33年)10月:503・504列車に「石北」(せきほく)の名称を与える。
- 1959年(昭和34年)9月:旭川駅 - 網走駅間で準急「オホーツク」が運行開始。「大雪」の旭川駅以北乗り入れを廃止。
- 1960年(昭和35年)7月:「オホーツク」が札幌駅発着になる。なお、札幌駅 - 旭川駅間は稚内駅発着の「宗谷」と併結していた。
- 1961年(昭和36年)10月:ダイヤ改正により以下のように変更。
- 1962年(昭和37年)5月:「はまなす」の旭川駅発着列車を札幌駅発着に延長。2往復とも札幌駅発着の単独運行になる。
- 1963年(昭和38年)6月:「はまなす」の1往復を小樽駅発着とし、札幌駅発着の1往復を「大雪」(たいせつ)に変更。
- 1964年(昭和39年)10月1日:ダイヤ改正に伴い、以下のように変更される。
- 1965年(昭和40年):「石北」の下り列車始発駅を函館駅に変更。
- 1966年(昭和41年)3月:準急列車制度廃止に伴い、「あばしり」・「石北」が急行列車に変更。
- 1968年(昭和43年)10月1日:ダイヤ改正に伴い、石北本線経由の急行「大雪」・「石北」・「あばしり」・「はまなす」・「オホーツク」が「大雪」に統合。「オホーツク」は名寄本線経由(旭川駅 - 遠軽駅 - 興部駅 - 名寄駅間)の急行列車(興部駅 - 名寄駅間は普通列車)になる。
- 1970年(昭和45年)10月1日:ダイヤ改正により次のように変更。
- 「おおとり」の釧路駅発着編成を「おおぞら」に分離し、函館駅 - 網走駅間の運行になる。
- 急行「オホーツク」の名寄本線内は普通列車となる。
「オホーツク」の特急列車化
- 1972年(昭和47年)
- 1980年(昭和55年)10月1日:旭川発釧路行きと網走発旭川行きの「大雪」1往復が廃止。網走駅 - 釧路駅間は「しれとこ」に編入。
- 1981年(昭和56年)10月1日:札幌駅 - 釧路駅間(釧網本線経由)の「大雪」1往復が廃止され、特急「オホーツク」に格上げ。網走駅 - 釧路駅間は「しれとこ」に変更。
- 1982年(昭和57年)11月15日:夜行列車「大雪」の使用客車を14系客車に変更。当初は座席車のみだったが、1983年(昭和58年)7月20日から寝台車も14系客車となる。
- 1985年(昭和60年)3月14日:「大雪」の1往復が「オホーツク」に格上げ。キハ82系気動車が使用開始。「大雪」は名寄本線経由の1・2号、夜行の3・4号の2往復となる。
- 1986年(昭和61年)11月1日:国鉄最後のダイヤ改正に伴い、以下のように変更。
- 夜行列車を除く「大雪」が「オホーツク」に格上げされ、「大雪」は夜行列車のみになる[4]。
- 「おおとり」「オホーツク」の食堂車連結が終了。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により各列車をJR北海道に引き継ぎ。
- 1988年(昭和63年)3月13日:青函トンネル開通に伴う大幅なダイヤ改正に伴い「おおとり」は札幌駅を境に系統分割され、札幌駅 - 網走駅間を「オホーツク」、函館駅 - 札幌駅間を「北斗」とする。これにより函館駅から札幌駅より先に直通する定期列車は姿を消した。当列車の補完列車快速「きたみ」が設定される。
- 1989年(平成元年)・1990年(平成2年):札幌駅 - 北見駅間でキハ59系の臨時特急「ペパーミントエクスプレス」運行。
おおとり | |||||||||||||||||||||||||||
← 遠軽 函館・網走 →
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| |||||||||||||||||||||||||||
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- 1992年(平成4年)3月14日:夜行急行列車「大雪」を「オホーツク」に編入。「大雪」が廃止。
- 1998年(平成10年):臨時列車「オホーツク流氷号」・「オホーツク夏休み号」が運行開始。
- 冬季はノースレインボー車両、夏季はサロン付き車両を連結した編成を使用し、2004年まで運行された。
2000年代の動き
オホーツク | ||||||||||||
← 遠軽 札幌・網走 →
| ||||||||||||
| ||||||||||||
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- 2001年(平成13年)8月31日 - 9月2日:札幌発函館行きで特急「おおとり」(キハ183系JR北海道色)の復活運行が行われる。
- 2002年(平成14年)12月1日:「オホーツク」の全列車が生田原駅・女満別駅に停車するようになる。また、1往復(2・7号)が美唄駅・砂川駅に停車するようになる[5]。
- 2005年(平成17年)2月5日:冬季の臨時列車の名称を、流氷特急「オホーツクの風」に変更[6]。
- 2006年(平成18年)
- 3月18日:ダイヤ改正により次のように変更[7]。
- 「オホーツク」9・10号(夜行)の通年定期運行が廃止され、冬季限定の臨時列車になる[注 3]。
- 札幌駅 - 旭川駅間については代替として特急「ライラック」・「スーパーホワイトアロー」に振り替えられた。
- 「オホーツク」が全車禁煙化。
- 12月2日:旭川発函館行きで特急「おおとり」(キハ183系国鉄色4両)の復活運行が行われる。
- 3月18日:ダイヤ改正により次のように変更[7]。
- 2008年(平成20年)3月17日:3月15日に実施されたダイヤ改正により、「オホーツク」の夜行列車が廃止。82号は3月16日発、81号は3月15日発が最後の運転であった[8]。
- 2009年(平成21年)
2010年代の動き
-
「オホーツク夏休み号」(1998年)
-
「オホーツク50周年号」記念ヘッドマーク(2009年)
-
キハ183系団体臨時特急「おおとり」(2009年10月 網走駅)
脚注
注釈
出典
- ^ a b "平成29年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 16 December 2016. 2016年12月16日閲覧。
- ^ 交通新聞社『JR時刻表』2015年10月号
- ^ a b 『JR時刻表』 2016年4月号
- ^ 『鉄道ジャーナル』第21巻第1号、鉄道ジャーナル社、1987年1月、48頁。
- ^ "平成14年12月ダイヤ改正について" (Press release). 北海道旅客鉄道. 20 September 2002. 2014年6月19日閲覧。
- ^ "冬の臨時列車のお知らせ" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 14 October 2005. 2010年7月23日閲覧。
- ^ "平成18年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 22 December 2005. 2010年7月23日閲覧。
- ^ "道内夜行特急列車の運転終了について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 18 April 2008. 2014年7月5日閲覧。
- ^ "懐かしの国鉄色183系「オホーツク50周年号」で行く網走1泊・石北本線・釧網本線の旅" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 22 July 2009. 2014年7月6日閲覧。
- ^ "客室乗務員による車内サービスの見直しについて" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 12 February 2015. 2015年2月13日閲覧。
- ^ JR石北線、線路宙づり 下白滝-丸瀬布間、豪雨で盛り土流出 - 北海道新聞、2015年8月2日
- ^ JR石北線が運行再開 上川-遠軽間、きょうから通常ダイヤ - 北海道新聞、2015年8月9日
参考文献
- 『鉄道ピクトリアル』電気車研究会 2006年2月号 No.772 特集:キハ181・183・185系
- 『鉄道ファン』交友社 2007年8月号 No.556 p.94 - p.103 「- 激動の時代の風雲児 - キハ183系特急形気動車」
- 『JR時刻表』、交通新聞社、2016年3月19日。
- 寺本光照『国鉄・JR列車名大事典』中央書院 2001年 ISBN 4-88732-093-0
関連項目
外部リンク
- 特急オホーツク(183系) 車両の紹介 - 北海道旅客鉄道