コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「島国」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
LJK2 (会話 | 投稿記録)
Matanao (会話 | 投稿記録)
Matanao (会話) による ID:27399122 の版を取り消し
62行目: 62行目:


もっぱら日本[[社会]]の[[国際化]]、[[地球規模化]]([[アメリカナイゼーション]])を訴える人々が、現状の日本社会の体質を「悪」として批判しようとする際に発せられる。もっともこれは、日本で育まれた[[文化]]や価値観を否定する行為であり、日本国や日本人に対する[[逆差別]]と言う意味合いもある。
もっぱら日本[[社会]]の[[国際化]]、[[地球規模化]]([[アメリカナイゼーション]])を訴える人々が、現状の日本社会の体質を「悪」として批判しようとする際に発せられる。もっともこれは、日本で育まれた[[文化]]や価値観を否定する行為であり、日本国や日本人に対する[[逆差別]]と言う意味合いもある。

また、地理的に交流が難しい島国や半島、山間部の地域や、長期間政策的に他国との交流を制限した地域では、いわゆる井の中の蛙状態になりやすく、アメリカやヨーロッパなどの力のある異文化に対して諂ったり、アジアやアフリカなどの力のない異文化に対して見下すような状況を島国根性という場合もあり、これは日本に限らず、どこの国でも見られる精神構造である。


<!--
<!--

2009年8月13日 (木) 19:04時点における版

世界の島国

島国(しまぐに)とは領土のみで構成されているのこと。対義語は内陸国

概要

島国に共通する特徴は少ない。面積だけをとってもナウルの21平方kmからインドネシアの191万9440平方kmまで規模はさまざまである。周辺は海洋であるため、海洋からの資源(食糧など)、船舶による貿易を容易にする条件が整っている場合がある。交易ルートとして栄える地域も多い。気候条件はさまざまであるが、大陸性気候にはならない、つまり気温の年較差が小さいという点では一致している。

経済

大消費地域に近い、もしくは航路上に位置する場合は、交易によって発展しやすい。近代に至るまでは船舶は速力が遅く、頻繁な補給が必要であった。船員も現代のタンカーのように数人~10人程度という少人数ではなく、数十人という場合もあった。このため、頻繁な食料補給が必要となり、島国は貴重な補給基地として活用された。寄港地には船舶によって運搬されてきた物品を扱う交易所が発展する傾向が見られる。

海洋資源魚類など)の採取によって動物性蛋白質を得ることが容易な島国が多い。

気候風土

亜寒帯寒帯では海流によって気候が一定に保たれている事も多い。

国土が狭い島国では河川や湖沼などの形で雨水が残り難く、井戸を掘っても海に近い地域では塩水井となってしまう。農耕に適するだけの水が得がたい地域も少なくない。

問題点

地球温暖化に伴う海面上昇によって、沿岸部に開けた平地が水没する危険もある地域も出てきている。特に海抜の低い太平洋諸国において、国土が縮小しており、いずれ国土そのものが消失してしまうのではないかという危機に直面している。モルディブでは海面上昇が死活問題ともなっている。

国防

共通点は少ないものの、近代以前は軍団を大量の船舶で輸送しなければ島国を攻撃することはできない。攻撃されても守備側有利の上陸戦を行えるため、攻撃すら受けない場合が多く、極端に対外戦争経験が少ない国もある。近代以後も国防は海上防衛を中心とすることが多い。

分類

島国にも様々なタイプがある。一概にまとめることはできないが、いくつかの分類を提示する。

  • 大陸に近く、比較的規模の大きな大国
    • 日本イギリスなど・・・これらの国々は文化的には大陸の影響を受けているが、政治的、軍事的には独立の歴史が長く、近代以前は数々の対外戦争で島国という特性を生かして勝利を得てきた場合が多い。
  • 大陸から離れた小国
    • 太平洋諸国など・・・文化的にも政治的にも独自の発展を遂げていた。

こういった区分はあくまでも恣意的なものであり、全ての事例に対して当てはまるわけではないことは明記する。 いずれのタイプの国々も近代以降は西洋文明の進出により多くが植民地化、半植民地化されていき、こういった特性は次第に薄れていった。それでも国防上、強力な海軍を擁したり、経済上巨大なを建設するなどの特性はあったが、現代に入り、航空技術の発展や経済情報グローバル化、植民地独立の達成により均質化が進み、そういった特性も次第に薄れつつある。

島国根性

島国に住む人には、その地域(国家)特有の住民性が見られる場合もあり、これを指して島国根性(しまぐにこんじょう)と呼ぶ場合がある。英語では Insularism がこれに相当する。

大陸の半島に存在する韓国や北朝鮮では、「島国」を蔑称として使う習慣がある。北朝鮮の労働新聞は、日本に対する数々の口汚い罵詈雑言のひとつとして「島国」をよく使う。

日本における島国根性

日本語における「島国根性」とした場合は、根性論根性とは関係無く、日本で育まれた文化や価値観を否定的に捉え、日本人的国民性を指すややネガティブなイメージを含む場合がある。なお、島国根性を語る際に「日本は小さい島国」と言うことがあるが、日本の面積は世界203ヶ国で60番目であり、むしろ大きい部類に入るのでこれは誤りである。(ドイツやイギリスよりも大きい)

とはいえこれらは、島国という地理的条件というよりも、文化面やメンタリティにおける民族性に負う所も大きく、他方では語学的な制約から相互コミュニケーションが難しい等の要因も挙げられる。各々の特徴とされる物も、実際には文化的に似通った様々な民族に共通して見られる傾向でもあるため、単なる日本人論に囚われずに、それら他文化同士の社会科学的な視点による比較論にも注目すべきだといえよう。

日本人が持つ排外主義的な意識島国根性と呼ぶ事もある。狭い島国で培われた日本特有の民族意識在日外国人差別に繋がっているとする考えから使用される侮辱的な言葉であり、日本以外の島国に住む民族が島国根性を持っているとは言われない。意味としては日本の農村に於ける村八分に近い。

もっぱら日本社会国際化地球規模化アメリカナイゼーション)を訴える人々が、現状の日本社会の体質を「悪」として批判しようとする際に発せられる。もっともこれは、日本で育まれた文化や価値観を否定する行為であり、日本国や日本人に対する逆差別と言う意味合いもある。


関連項目

');