「うしおととら」の版間の差分
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蒼月潮と獣の槍、とらとの出会い、白面の者との戦いは全くの偶然によるものと思われていたが、物語が進むにつれて、それぞれの深い関わり、長きに渡る宿命が明らかになっていく。 |
蒼月潮と獣の槍、とらとの出会い、白面の者との戦いは全くの偶然によるものと思われていたが、物語が進むにつれて、それぞれの深い関わり、長きに渡る宿命が明らかになっていく。 |
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うしおととらの、人間と妖怪を超えた深い絆を主軸におきながら、非常に多くの登場人物達のエピソードが描かれ、それらが終盤に向けて一つに収束していく。清々しく読める名作である。 |
うしおととらの、人間と妖怪を超えた深い絆を主軸におきながら、非常に多くの登場人物達のエピソードが描かれ、それらが終盤に向けて一つに収束していく。清々しく読める名作である。{{要出典}} |
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最後の大妖である九尾の狐を白面の者と呼ぶところに、[[日月神示]](ひつくしんじ)の影響を見ることもできる。 |
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== 受賞 == |
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== 外部リンク == |
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2008年8月23日 (土) 06:48時点における版
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『うしおととら』は藤田和日郎による日本の漫画。「週刊少年サンデー」(小学館)に1990年6号から1996年45号にかけて連載されていた。 通称「うしとら」。 全33巻(文庫版は全19巻、ワイド版は全18巻)。
※このテンプレートは過去の議論により既に廃止されており、現在は使用すべきではありません。
詳細はTemplate‐ノート:ポータル、Wikipedia:削除依頼/Template:ポータルをご覧ください。
概要
主人公・蒼月潮(あおつき うしお)は自宅の蔵の中で一本の槍に縫いとめられていた妖怪を解放してしまう。うしおがとらと名づけたその妖怪は、かつて近隣一帯を恐怖のどん底に叩き落していた大妖怪であった。また、とらを500年間縫い留めていた槍こそ、2000年以上も前の中国で妖怪を滅ぼすためだけに作られた獣の槍(けもののやり)であった。獣の槍の伝承者となったうしおは、とらと共に様々な妖怪との戦いを繰り広げる。
始めこそ、降りかかる火の粉を払うごとく、襲ってくる妖怪を退治していた潮達であったが、物語は次第に世界を滅ぼす大妖怪白面の者(はくめんのもの)との決戦を中心に廻りだす。
蒼月潮と獣の槍、とらとの出会い、白面の者との戦いは全くの偶然によるものと思われていたが、物語が進むにつれて、それぞれの深い関わり、長きに渡る宿命が明らかになっていく。
うしおととらの、人間と妖怪を超えた深い絆を主軸におきながら、非常に多くの登場人物達のエピソードが描かれ、それらが終盤に向けて一つに収束していく。清々しく読める名作である。[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。
最後の大妖である九尾の狐を白面の者と呼ぶところに、日月神示(ひつくしんじ)の影響を見ることもできる。[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。
受賞
- 第37回(平成3年度)小学館漫画賞受賞。
- 1997年星雲賞コミック部門賞受賞。
- 日本のメディア芸術100選マンガ部門選出(週刊少年サンデー連載作品で唯一の受賞)。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
登場人物
武具
獣の槍
春秋・戦国期の中国大陸、刀剣の匠の家に生まれた兄妹は、両親を白面の者に殺され絶望の底にいた。傍には少年がいたが、交わされる言葉はない。しばらくして、兄は修行先で聞いた逸話を口にする。逸話とは、乙女の身が捧げられて造られた“鐘”が万里に澄んだ音を響かせたというもの。直後、二人の気付かぬ陰から聞いていた妹が、炉に身を捧げた。「よい剣をつくってくださいましね。」と最期の言葉を残して。…絶望と悲しみの中、その鉄塊から兄は“鬼”となって剣を鍛え始めた。しばらくすると兄自身の肉体も剣の柄として変化(へんげ)し、神剣となるはずだった剣に、兄が持つ白面への底知れぬ怨念と憎悪が取り憑いた、一本の“槍”が出来上がった。
そうして出来た“獣の槍”は意思を持ち、どんなに妖(バケモノ)を切り刻んでも刃こぼれせず、錆びもしない。誕生後は獣の槍単体で白面の者を求めて、見境無く大陸の妖を殺し回っていたが、妖達が団結・変化した赤い織布によって、深山に長く封印される。時を経て、一人の人間によって再び解き放たれた後は、様々な人間たちの手を経て現在に至る。
獣の槍は使うものを選び、その者の魂と引き換えに強大な戦闘能力を与える。獣の槍に魂をすべて与えてしまった者のその後は知られていない。その真実は、物語終盤に明らかになる。
槍に選ばれた人間が手にして戦うと、槍は使用者に囁きかけ、魂と引換えに妖を滅させる力を与えるために使用者の身体能力は著しく向上する。また使用者は空中の妖気を頭から吸収し、髪が異様に伸びた外見となり(戦い終えると元の姿に戻る)、その姿では治癒能力は異常とも言える程向上、加えてこの状態は妖怪と同じ存在と 化している。但し魂が削られ過ぎると治りは次第に遅くなっていき、また外見も少しずつ異形になっていく。これらの変化は、選ばれていない者が槍を手にして戦っても一切表れない。変化した際には、蓄積された槍の使用者達の戦いの記憶と経験を、現在の使用者が瞬時に自らのものとして戦う事が可能となっている。
獣の槍の外見は通常我々が思い浮かべる「槍」と比べると、柄に比べて刃の部分が広く大きく、槍の穂先というよりは短めの諸刃の直刀のようである。これは上記のようにもともとが刀剣であったためである。
潮が手にした時点では槍の柄の先端、刃の根元付近にぼろぼろの赤布が少し巻き付いていた。この布は封印された時の赤い織布が千切れた物であり、完全にとはいかないまでも獣の槍の力を封じる力が残っている。そのため、この布を取り除く事によって、獣の槍の力は一層強くなるが、それに比例して魂の削られる量も増大するため、使用者の余命を縮める事になる。作品の中盤で潮自らが布を半分引き千切り、力を倍増させたことがある。終幕の戦いでは獣の槍が一度粉砕され、とらの身体を通じて再生されたのちに、覚悟を決めた潮が赤布をすべて取り去り全ての力を解放した。
槍の柄には文字(漢字)が彫り込まれている。擦り減っている為よく読めないが、この文字の内容は後ほど明らかになる。
エレザールの鎌
引狭が作り上げた最強の武法具。製作に際しては何度も失敗が続いていたが、斗和子の助言により完成を見た。刃に亜鉛を加え、柄には白木を通してある。これは斗和子曰く12世紀の学者ボルムス・エレザールが考案した方法とのこと。軽さ、法力の増幅、威力どれも優れているが、絶大な戦闘力を持つのは霧雄が持っている一本だけであり、囁く者達の家に大量に保管されていたものと、霧雄に従った若い僧たちの持っていたものは、従来の武法具と大差ない威力の代物であった。
武法具
- 錫杖
- 光覇明宗では最も基本的な武法具。特別な鍛鉄で出来ている。法力をこめて叩く、金属音を発して妖を退ける、雷や炎を捌く、結界の起点にする等、その用途は広い。袖に忍ばせるほど短いものに、伸縮するものや鎖の仕込まれたタイプなど複数の種類が存在する。
- 穿心角(せんしんかく)
- 光覇明宗の札幌寺院に保管されていた武法具。形状は剣とランスを合わせたような形になっている。引狭の過去のシーンにて名と形が確認できることから、彼の指揮の元で作られた武法具のようである。威力こそ凄まじいものの、引き換えに使い手の法力を極限まで吸い取るため、鍛錬不足の法力僧では精神に失調をきたす恐れがある。潮への復讐に燃える凶羅が強奪し、以降彼の得物となった。
- 千宝輪(せんぽうりん)
- 法輪の形をした投擲武器。紫暮や凶羅が使用した。8本の鋭く長い棘が仕込まれている。
- 独鈷(どっこ)
- 独鈷杵・三鈷杵……とらとの最後の戦いにおいて、流が使用した。
- その他金剛杵……婢妖バスからの乗客救出や、ヴィタエ418・427戦で使用。結界を作るため地面に打ち込まれることが多かった。
章タイトル一覧
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小説
原作/イラスト 藤田和日郎 文 城池勝幸
- VOL.1 「我は冥界に斬り結ぶ」1993年1月20日発行 ISBN 4094400613
- VOL.2 「妖美術 アート・オブ・ザ・ダークネス」 1993年8月20日発行 ISBN 4094400621
- VOL.3 「風霜に舞うひとひら」 1994年5月20日発行 ISBN 409440063X
- VOL.4 「妖病棟」1995年11月1日発行 ISBN 4094400648
その他書籍
- うしおととら全集 上 原画集 月と太陽 1997年5月10日発行 ISBN 409179291X
- うしおととら全集 下 大図鑑 森羅万象 1997年8月10日発行 ISBN 4091792928
アニメ
1992年から1993年の間に全10話のOVAが発売。その後2002年6月25日に、全話他番外編を収録したDVDコレクションボックスが東芝デジタルフロンティアから発売された。ちなみに、第1話から第6話が第1期、第7話から最終話が第2期と呼称されている(第2期で若干スタッフが入れ替わり、主題歌も変更されている)。
また、番外編の位置づけで、2頭身にデフォルメされたキャラクターたちが織り成す『うしおととらCD(コミカル・デフォルメ)劇場』という作品も作られた。
なぜか第7話だけに次回予告が存在する。また、スタッフの一部は後にオー・エル・エムを立ち上げ、『ポケットモンスター』に関わっていく者が多く参加している。
スタッフ
- 原作:藤田和日郎
- 企画:宇佐見廉
- 製作:藤原正道、浅見勇、宍戸史紀
- プロデューサー:高尾弘・大場龍男→高尾弘、植田文郎、大場龍男(第7話-第10話)
- CDプロデューサー:芝原靖史、竹内信夫、奥野敏聡、神田修吉
- シナリオ:寺田憲史
- キャラクターデザイン・総作画監督:松原徳弘
- 美術監督:伊藤芳雄
- 色彩設計→色彩設定(第7話-第10話):岡久美子
- 撮影監督:池上元秋
- 編集:JAY FILM(松村将弘・船見康恵)
- タイトル:マキ・プロ
- 音楽:鷺巣詩郎→若草恵(第7話-第10話)
- 音楽プロデューサー:藤田純二
- 音楽ディレクター:浅井裕子
- 音楽制作:ユーメックス
- サウンドトラック盤:東芝EMI
- 音響プロデューサー:黒田洋
- 音響監督・音響演出:三間雅文
- 効果:今野康之(スワラ・プロ)
- 調整:佐藤進→成田一明(整音スタジオ、第7話-第10話)
- 音響制作担当:岸阿里子→神川隆之(第7話-第10話)
- 音響制作:青二企画
- 録音:整音スタジオ
- 現像:IMAGICA
- フィルム:EASTMAN
- 監督補佐:池端隆史(第1話-第3話)
- 制作デスク:太田昌二、渡辺秀信、小板橋司、吉田幸夫、築瀬義也
- 制作協力:小学館/週刊少年サンデー編集部
- 監督:湯山邦彦
- 制作:PASTEL
- 製作:東宝、小学館、東芝EMI、オービー企画
キャスト
- 蒼月潮:佐々木望
- とら:大塚周夫
- 中村麻子:天野由梨
- 井上真由子:冬馬由美
- 蒼月紫暮:青野武
- 中村米次:郷里大輔
- 中村麻沙子:松井摩味(現:摩味)
- 日崎御角:山崎和佳奈
- 鏢:若本規夫
- たつや:丸尾知子
- 石喰い:江川央生
- つぶら:塩沢兼人
- 餓眠様A:岸野幸正
- 餓眠様B:萩森侚子(現:萩森じゅん子)
- 餓眠様C:山崎和佳奈
- 餓眠様D:太田真一郎
- 餓眠様E:置鮎龍太郎
- 海座頭:八奈見乗児
- 雷信:速水奨
- 十郎:矢尾一樹
- かがり:鶴ひろみ
- 先生:平野正人
- 女子生徒A:中村尚子
- 女子生徒B:南場千恵子
- 女子生徒C:丸山みゆき
- 男子生徒:加藤謙吾
- 女の子の父親:小林俊夫
- ヤクザA:田中一成
- ヤクザB:江川央夫
- 先生:田中和実
- 保険の先生:嶋方淳子
- 生徒:田中宏幸
- 老人:野本礼三
- 警官:小林俊夫
- 作業員:田中一成
- 麻子の祖父:佐藤正治
- 麻子の祖母:上村典子
- たつやの父:江川央生
- よっさん:掛川裕彦
- 協力:青二プロダクション
主題歌
- オープニング1『勇気のファイター』(第1話-第6話)
- オープニング2『獣の槍』(第7話-第10話)
- 作詞:田口俊、作曲・編曲:西脇辰弥、唄:井口慎也
- エンディング1『Dear My Best Friend』(第1話-第6話)
- 作詞:及川眠子、作曲:西脇辰弥、唄:佐々木望
- エンディング2『誰かがおまえを狙ってる』(第7話-第10話)
- 作詞:田口俊、作曲・編曲:井上日徳、唄:佐々木望
各話リスト
話数 | サブタイトル | シナリオ | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | アニメーション協力 |
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第一話 | うしお とらとであうの縁 | 寺田憲史 | 湯山邦彦 | 池端隆史 | - | コープ |
第二話 | 石喰い・百足変化 | 越智浩仁 | 青野厚司 | アートランド | ||
第三話 | 符咒師 鏢 | 池端隆史 | 千北實 | コープ | ||
第四話 | 転輪疾走 | 湯山邦彦 | 山口美浩 | 小林利充 | アニメーション501 | |
第五話 | 餓眠様〜とら街へ行く(前編) | 日高政光 | 神奈弘一 | コープ | ||
第六話 | 餓眠様〜とら街へ行く(後編) | 湯山邦彦 | 加戸誉夫 | - | ||
第七話 | あやかしの海(前編) | 渡辺すみお | 上野賢 | ACJ | ||
第八話 | あやかしの海(後編) | 福多潤 | 須藤昌朋 | |||
第九話 | 風狂い(前編) | 加戸誉夫 | 松岡秀明 | コープ | ||
第十話 | 風狂い(後編) | 日高政光 | 毛利和昭 |
CD
- 『うしおととら オリジナルアルバム』1992年 東芝EMI発売 TYCY-5232
- オリジナルサウンドトラック『うしおととらII』1992年 東芝EMI発売 TYCY-5247
- オリジナルサウンドトラック『うしおととらIII Resurrection』1993年5月26日 TYCY-5306
- 『うしおととら ヴォーカルコレクション』1993年6月23日 TYCY-5308
- 『うしおととら CD劇場』1993年9月29日 TYCY-5333
デジタル化
1994年に小学館から発売されたムック『PCエンジン CD-ROMカプセル5』に付属するPCエンジン用CD-ROMに、DUO COMICとして漫画の第一話をデジタル化したものが収録されている。これは漫画から画像を取り込み、OVA版と同じ声優陣によるセリフ・効果音・音楽をつけ、ゲーム機で読む漫画を試みたものである。
また、2008年4月21日よりNTTドコモiモード公式携帯サイト『漫画家・藤田和日郎』が開始され、現在週刊少年サンデーにて連載中の「月光条例」をはじめ「うしおととら」や「からくりサーカス」の待受画像やきせかえツールを配信している。
ゲーム
- うしおととら:1993年1月25日、ユタカより発売。スーパーファミコン用ゲームソフト。アクションゲーム。
- うしおととら:1993年7月9日、ユタカより発売。ファミリーコンピュータ用ゲームソフト。ロールプレイングゲーム。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
関連項目
外部リンク
小学館漫画賞少年部門 | ||
---|---|---|
第36回 平成2年度
|
第37回 平成3年度 『うしおととら』
藤田和日郎 |
第38回 平成4年度
|
星雲賞コミック部門 | ||
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第27回 1996年度
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第28回 1997年度 『うしおととら』
藤田和日郎 |
第29回 1998年度
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