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;潦景子(にわたずみ けいこ) |
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:八重たちのクラスメート。17歳、県立道星高校2年生。あだ名は「'''にわ(ちゃん)'''」。 |
:八重たちのクラスメート。17歳、県立道星高校2年生。あだ名は「'''にわ(ちゃん)'''」。 |
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:元々はコミュニケーション不足故の不器用さから虚勢を張ってしまっていたが、八重に優しく料理を振舞われてからは打ち解け、真紀子、多汰美らと4人で過ごす事が多くなった。特に八重に対しては友情というよりはいわゆる「百合」的な恋愛感情めいたものを抱くようになり、事あるごとに彼女を背後から抱きしめている。ただし今でも意地や見栄を張ることがあるなど[[ツンデレ]]な部分がある。 |
:元々はコミュニケーション不足故の不器用さから虚勢を張ってしまっていたが、八重に優しく料理を振舞われてからは打ち解け、真紀子、多汰美らと4人で過ごす事が多くなった。特に八重に対しては友情というよりはいわゆる「[[百合]]」的な恋愛感情めいたものを抱くようになり、事あるごとに彼女を背後から抱きしめている。ただし今でも意地や見栄を張ることがあるなど[[ツンデレ]]な部分がある。 |
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:なお八重たちと親しくなって以降も、彼女らには「七瀬」「青野」「由崎」と苗字で呼びかけている。 |
:なお八重たちと親しくなって以降も、彼女らには「七瀬」「青野」「由崎」と苗字で呼びかけている。 |
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:幼いころに犬にかまれてから犬が苦手になる。犬に怯えている状態では頭頂部の髪の毛の一部が[[オバケのQ太郎]]のように逆立つ。 |
:幼いころに犬にかまれてから犬が苦手になる。犬に怯えている状態では頭頂部の髪の毛の一部が[[オバケのQ太郎]]のように逆立つ。 |
2007年9月24日 (月) 06:50時点における版
- トリコロは海藍の4コマ漫画の代表作。本稿で記述。
- トリコロはよみうりテレビ(関西ローカル)で第4週を除く金曜深夜2:05~2:25に放送されている深夜番組。出演は中島ヒロト、大塚ちひろ、オジンオズボーン。この漫画とは無関係。→トリコロ!
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『トリコロ』(tricolour-sisters+1girl nanase family's 4koma story)は海藍の4コマ漫画の代表作。主に、芳文社の雑誌「まんがタイムきらら」(月刊)で、2002年の創刊号(7月号)から2005年まで連載された。
「まんがタイムきらら」においては、2002年10月号から2004年5月号まで20号にわたって連続して表紙と巻頭カラーを飾るなど、人気のある作品。2004年6月にはドラマCD、同年7月にはファンブックが発売された。
2006年より、「まんがタイムきらら」からメディアワークス刊「月刊コミック電撃大王」に掲載誌が変更になり、6月号から掲載が始まった。
作品概要
主人公の七瀬八重は母親の幸江と2人暮らしの高校2年生。ある日突然、母親の友達の娘であるという青野真紀子と由崎多汰美の2人が引っ越してきて、七瀬家に同居することになる。しかも、2人とも八重と同い年で、翌日から同じ高校に通うことに。
さらにクラスメイトの潦景子を加えた4人の賑やかな日常を、時にコミカルに、時に人情味たっぷりに描いている。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
主な登場人物
- 七瀬八重(ななせ やえ)
- 主人公。17歳、県立道星高校2年生。長織市すすきヶ原2-8-16在住。血液型O型。
- 非常にボリュームがある長い髪を後ろで2本の三つ編みにしている。この髪は様々な物を吸い込む特性があり、「四次元空間」と評される事がある。
- 言葉遣いは母親の幸江以外には基本的に丁寧語。
- 容姿は幼く、平均身長よりも明らかに背が低いことを気にしている(銭湯でも「中人(小学生)」に間違われ憤慨していた。なお誕生日は真紀子や多汰美より半年以上早いが、この2人には妹扱いされている)また、電撃大王2007年10月号の1ページ目で押入れの上の方にある蛍光灯を取ろうとしているシーンがあるが、ここで八重の肩の位置がちょうど押入れの上段と下段を分ける棚の位置くらいにあることからも彼女の背が相当低いことが見て取れる。
- 料理は得意だが、勉強、運動はダメ(特に勉強はテストで「11点」「6点」を取る程)。
- ただしお金の計算に関しては、高級干し柿の単価などを即座に計算していることから苦手ではないようである。
- 懸賞雑誌(連載初期はH文社の「懸賞ライク」と書かれていたが、そのうち名前は出てこなくなった)を購読しており、不自然なほどよく当たる。
- 懸賞で当てた某高級外車を、自室代わりにしていたこともあった。
- 他にも道で蹴躓いたゴミが金のエンゼルだったりと異常な幸運の持ち主で、真紀子達からは「成長を運に消費している」説が提示されている。
- 肉体年齢が実年齢や容姿を大きく上回っており、言動も時々年寄り臭くなる。
- 駄洒落を多く発するが、全て寒い(面白くない)ものであり、全く受けない。真紀子・多汰美からは乳幼児のレベルと酷評されたり、携帯電話のカメラで駄洒落を喋る様子を動画で隠し撮りなどされている。
- 基本的に優しい性格で、不注意で他人を傷つける言動や行動をしてしまった時は、たとえ相手が全く気にしていなくても素直に謝罪する。ただし、猫より犬が好きな理由がサディスティックな物だったり、授業中潦景子の枝毛を裂いて遊ぶなど一筋縄ではいかない面も持つ。
- 意外にもテレビゲームが得意で、シューティングゲームで多数の敵弾に包囲された状態から全弾回避するほどの腕前。
- 献血などボランティア的な善行を行ったり、またそのような姿勢を見せたりすると、眩しい程の強烈な後光を放つ。
- ふだんの料理ではローカロリーでヘルシーなものを作っているが、その反動で2年に1度ほど「カロリー無視の料理を大量に作る日」がある。この日は、朝から晩まで約20品の料理を作り続け、そのすべてが口当たりがよいのにハイカロリーかつ「身体につく」ものばかりとなる。メニュー例は、朝一番からラードで揚げたカツを使ったカツ丼、そしてエビチリ、カキフライ(タルタルソースには角切りの白身入り)、青椒肉絲、クリームとチーズたっぷりのカルボナーラ、麻婆茄子(スポンジのように油を吸う)、もちピザ、なすカレー、グラタン。
- 愛用携帯電話はNTTドコモ(SH901iC)。
- 青野真紀子(あおの まきし)
- 七瀬家同居人。17歳、県立道星高校2年生。大阪出身。血液型A型。
- 眼鏡を掛けている知的キャラ。
- 登場人物の中では最も常識的な性格をしており、物語においては主にツッコミ役。ただしエロティックな言葉にしばしば敏感に反応し、多汰美やにわから「エロガッパ」呼ばわりされる事も多い。また、金銭的な事についても敏感。
- 父は画家で自身も絵が得意。だが料理は食材が炭化するほど不得意。引越しの際「たこ焼き焼き機」を持参していたが、実際に作れるかどうかは不明。
- 犬が苦手(経緯は不明)。犬に怯えている状態では頭頂部の髪の毛の一部がオバケのQ太郎のように逆立つ。犬に追いかけられたときには、大阪出身らしからぬ悲鳴を上げて逃げ出したこともあった。
- 体重を特に強く気にしていて、にわにその事についてしばしばからかわれている(特に電撃大王への移籍後に増えている)。「市役所から『その体重では重量税を』と言われた」とまで言われている。
- 愛用携帯電話はNTTドコモ(SO504i)→NTTドコモ(F504iS)→au(WINW21S)。
- 名前の由来は「青のMegane Maxi」から。
- 由崎多汰美(ゆざき たたみ)
- 七瀬家同居人。17歳、県立道星高校2年生。広島出身。血液型B型。
- 天然さ故のボケっぷりは他の追随を許さない。しばしば本気か冗談か判別不可能な突拍子も無い発言をする。
- 八重達4人の中では最もスタイルがよく、ウエストは約50cm。「これから寒くなるから、体脂肪を増やさないといけない」と、他の女性には理解不可能な発言をする。
- 平然と嘘情報を与えることもある。また時々「駅からステルス戦闘機で(飛んで行って)3秒くらい」「黒い紙で紙飛行機を作るとレーダーに映らないものができる」などステルス戦闘機を用いたネタを言う。
- 高価なものを察知すると、“ハイエナじみたオーラ”(通称;ハイエナジー)を発する。この状態では両耳がハイエナのそれのように変化し跳ね上がり、また時々尻尾も生えてくる。通常その尻尾は犬のそれに似たものであるが、場合によっては悪魔を彷彿とさせるものであることもある(にわや幸江も同様の尾を生やすことがある)。
- 中学時代は陸上部だったこともあり、高い運動能力と体力がある。ハイエナ化するとさらに強化され、歩いて片道30分かかる場所まで数分で往復したり、逃げる犬を息も切らさず捕獲したりする事も可能。勉強は苦手。
- 料理は食材が炭化するほど不得意。引越しの際、お好み焼き用の鉄板とヘラを持参していたが、実際に作った広島風お好み焼きは、一見そうとは見えない異様なものであった。
- ヘアピンで身体のバランスを保っており、外すとバランスが崩れる。 またピッキングやダーツとして用いた事もある。
- 相手の気持ちに敏感に反応する優しさをもっている。また、動物に非常に懐かれる体質であり、くろが東香の家に居つかない理由を唯一見抜いている。ただしその理由を「カバディ」を用いた非常に独創的な例えで説明したため、真紀子達には理解不可能であった。
- 猫を書いたつもりが周りからはイチヂクと言われてしまうほど絵は苦手。ただし真紀子を除くキャラ全員が彼女と同レベルの画力である。
- 広島県出身であり、車が何でも跳ね返す外車等、実家が極道なのではないかと思われる描写がたびたびある。実家から送られた荷物の箱に「広島県警」と書かれていたこともある。
- 雨を真下から見られることからビニール傘を愛用しているが、使用後に干すことをさぼって「お亡くなりに」させてしまうことが多い(ドラマCDより)。
- 愛用携帯電話はau(W31SA)。
- 名前の由来は畳から。
- 潦景子(にわたずみ けいこ)
- 八重たちのクラスメート。17歳、県立道星高校2年生。あだ名は「にわ(ちゃん)」。
- 元々はコミュニケーション不足故の不器用さから虚勢を張ってしまっていたが、八重に優しく料理を振舞われてからは打ち解け、真紀子、多汰美らと4人で過ごす事が多くなった。特に八重に対しては友情というよりはいわゆる「百合」的な恋愛感情めいたものを抱くようになり、事あるごとに彼女を背後から抱きしめている。ただし今でも意地や見栄を張ることがあるなどツンデレな部分がある。
- なお八重たちと親しくなって以降も、彼女らには「七瀬」「青野」「由崎」と苗字で呼びかけている。
- 幼いころに犬にかまれてから犬が苦手になる。犬に怯えている状態では頭頂部の髪の毛の一部がオバケのQ太郎のように逆立つ。
- 望遠鏡を使って見るような遠くのものを見通せるほど視力が良い。
- 時々「あによ(何よ)」「あんで(何で)」といった訛り(千葉弁か?)が出る。
- 七瀬家の同居人ではないが、七瀬家にはよく泊まりに行く。
- 尚、八重に対する「百合」的部分に関しては、子供の頃から人一倍寂しがりやなくせにそれを表に出したがらない性格ゆえ、両親がそれに甘える形でずるずる仕事を続けてしまったためさらに甘えどころを失ってしまい、結果コミュニケーション不足から自己主張が人一倍苦手だったのが八重達との出会いで一気に自己主張の仕方がわかり、特にこれまで小さい頃から我慢してきた物を惜しみなく与えてくれる八重を思う気持ちがこれまでの反動で人一倍直球になってしまい、(「ゆうべ七瀬が寝たあと」と言ったところで幸江にご飯に呼ばれて「いただきます」と続けてしまったなど)間の悪さもあって八重達どころか読者や編集部さえ八重に対して変な目で見ているかのような誤解(それが作者の意図的なものであるか否かに関わらず)を与えてしまっている面もある。ただし初めて八重と一緒の部屋で寝た時、電気が消えるや否や襲い掛かろうとしたり、八重が「早く寝たらいつもより沢山虫に刺された」と言うなど、寝ている彼女に対し本当に何らかの行為を行なっているとも取れる描写もある。
- 料理を苦手としていたが、八重の影響で徐々に練習をし、上手くなってきている。
- 八重達がプールへ行ったと聞くや、その足で自分の水着と(水着姿の八重を撮るための)デジタル一眼レフカメラを購入してプールへ向かったことがある。それだけの小遣いを貰っているか、クレジットでそれだけの額を出してもらえるらしい。
- 会社勤めをしている両親が多忙のため食事は出来合い物が多く、昼食もコンビニ弁当が多かったが、八重達と一緒に過ごすようになってからは八重に弁当を作ってもらっている。
- 両親は高収入らしく自宅は高級マンション(20階)で(後述)、高級外車(母・和弥の項参照)に乗る。前述の食事の件も然り、景子と接する時間はあまり多くはないが、景子自身は両親の立場を充分理解し不満はないようだ。
- 真紀子をからかうのが好き(特に身体関係のネタを多用)。そして仕返しに頬を引っ張られたり髪を蝶々結びにされるなどの折檻を受ける。ただしそれが災いして熱を出して真紀子に看病してもらったときには素直にお礼を言うことが出来なかった。
- 愛用携帯電話はボーダフォン(現・ソフトバンクモバイル)702NK(Nokia 6630)。
- 名字の由来は、八重たちと出会う前の彼女が雨の日に広がってゆく潦(水たまり)をずっと眺めているイメージから。八重の妹的な位置づけで生まれたキャラでもある。
- 七瀬幸江(ななせ さちえ)
- 八重の母。42歳。元棋士(現在専業主婦?)。
- 高価なものを察知すると“ハイエナじみたオーラ”を発する(後に多汰美専用スキルとなり消滅)。
- 風を操ることができるらしい。その能力は八重にも遺伝しているらしく、八重がくじ引きを引当てる際にも突風が吹いていた。
- 10代から棋士を目指していたので高校には入学していない。そのためもあってか高校の制服に憧れを持ち、八重達の目を盗んではこっそりと着るも八重に見つかり泣かれることがある。その後にわの家でもにわの中学時代の制服を着た。
- 口元に豊齢線があり、年齢よりやや年嵩な容姿であるが、プールで着る水着に黒ビキニを選択するなど、八重とは逆に気は若く、多汰美を凌ぐほどスタイルもいい。八重と同年代の頃は着物の似合う大人びた容姿をしており、八重は「お父さん似」と言われている。
- 真紀子と多汰美の母と友人どうし。
- 七瀬家の三人娘の中ではなぜか多汰美と波長が合うらしい。多汰美と同時にハイエナ化したり、奇しくも二人とも古い花火セットを「ビンテージ物」だと騙されて押し付けられたり。
- ななせ
- 七瀬家に身を置く鳩。
- 元々は台湾の伝書用もしくは競技用鳩だったようだが、羽を傷めてうまく飛べなくなり(加えてオーバーウェイト?)、現在は七瀬家に住まう。
- 「ななせ」とは、にわが名づけた。しかしこの命名が、後に一時混乱を招いた。
- 目も描かれず(登場初期の一コマだけを除く)表情は見て取れないが人語を解するように見え、賢い。さらに食いしん坊で、紙コップ1杯分(人間の1人前)のカキ氷も平気で平らげるほど。
- 驚いたり興奮したりすると、羽が逆立ちマリモ状に。それでもなぜか飛べる。
- 某国民的菓子が好物で、昼間これをつつきながらテレビを見るのがお気に入りらしい。食べた体積がどこへ消えているのかはわからない(第2の四次元空間?)。なぜか食べ進めて体が菓子袋に完全に入った状態でも袋ごと飛行が可能。
- 七瀬家に居ついてしばらく後傷めた羽は治りつつあるが、太り過ぎもあって飛行能力は逆に衰えつつある。八重たちの前でいきなり50メートル程飛んだかと思えば、もう一度飛ばせようとにわが放り投げたら今度は飛ぶどころか、まるでゴムボールのように地面をバウンドして八重たちを呆れさせていた。
- 八重の「カロリー無視の料理を大量に作る日」には、余ったものをほぼすべて食べてしまった。しかし、さすがに量が多かったのか、夜に料理が終わった後には身体が一回り大きくなり、ぐったりしていた。
- 身体はかなり柔らかいようで、引っ張ると1m以上に伸びることがある。
- 翼を細かく動かして、ハチの羽音のような音を出すことができる。
- 七瀬家の住人たちや、にわの頭の上によくとまっている。
- 潦和弥(にわたずみ なごや)
- 景子の実母。顔立ちは娘の景子と似ているが、タレ目。電撃大王移行後に登場。
- 夫ともども、製薬会社で新薬の研究開発を担当している。極めて多忙で、あまり景子をかまってやれないのが悩み。家事はまったくできない。
- 娘が世話になっているとのことで、初めて七瀬家に挨拶に来た時、手土産に活車えびを持参した(極めて新鮮なもので、箱の中で暴れて「ばばばばば」と軍用ヘリのような音を立てていて、八重たちを驚かせた)。
- 八重たちには、フランクに「なごや」と呼ぶように言ったが、多汰美はフランク過ぎて「なごやん」と呼んでしまった。
- 愛車はBMW・5シリーズサルーン。本革張りシートに、足元はふさふさのベロア敷物と豪華な内装。乗せてもらった八重たちは恐れ多くて土足では乗れず、履き物を脱いで乗り、シートには正座した上、脱いだ履き物はひざの上に乗せていた。なお、乗車中は多汰美がハイエナジー・モードになっていた。また、八重たちはそれ以前にも和弥の好意により乗車する機会はあったのだが、その時は豪雨のため服が泥はねだらけで、シートを汚す懸念から辞退していた(幸江もその直後に同じ状況で辞退しずぶ濡れで帰宅し、あれでは乗るのは無理と納得している)。
- 葬儀に出るため礼服を探したが見つからず、焦った挙句に景子が中学生時代着ていたセーラー服を着ていこうとする等、やや天然なところがある。
- イメージからは想像できないほどの大食いで、八重の「カロリー無視の料理を大量に作る日」には救世主となった。
- 藤間東香(ふじま あずか)
- ローカル線列車を寝過ごした真紀子と多汰美がその終点駅で出会った女の子。小学2年生。
- くろという雑種の野良犬を気に入って飼いたいと思っている。
- しかし、くろは餌は受け取るものの東香の家に居つくほどに心を開いていなかった(多汰美は「お手」が出来たことから、人に飼われた経験があるものの、その飼い主からは捨てられており、そのため東香もまた自分を捨てるのではと恐れているため家に居つかないのではと推測している)。
- 焦る東香に多汰美は時間が解決するとアドバイスする。やがて約半年の時を要して、くろは東香に心を開くようになる。
- 一回しか登場していないが、作者はプレミアムブックで再登場させるつもりであることを語っている。
舞台
- 長織市
- 作品舞台の所在地。関東近郊に位置する架空の都市で、長織県の県庁所在地でもある。
- 作中に登場するパトロールカーに「長織県警察」の文字が見受けられ、「長織ナンバー」を付けた自動車が登場している(=「ご当地ナンバー」導入以前からの描写のため市内に運輸支局が存在する)。
- 「長電タクシー」という私鉄の系列会社と思しきタクシー会社も登場している(「長織電鉄」の略称か。実際に長電の略称を用いる長野電鉄及び同社系列で実在する長電タクシーとは無関係)。
- 七瀬家
- 物語のおもな舞台であり、かなり大きな家のようである。築30年ほど。
- 中2階や広い軒先など個性的な作り。
- 地震に弱かったが大幅な改修がされる。
- 天井裏に、大量のスズメバチの巣がある(約30個)。いずれも、すでにハチはいない。
- 表札には洒落で「長女 真紀子」「次女 多汰美」「三女 八重」と書いてある。たまに「長女 幸江」となる。時折知識や技能を比べてその秀でた順に順位の入れ替わりも。
- 潦家
- 耐震等級が高く、非常電源をもつ高級マンションの20階に住んでいる。
- メゾネット形式で、ウォークインクローゼットも設置されている。
- 大型テレビとサラウンドスピーカーのホームシアターを完備。
- 照明は全てLED。
- (長織)県立道星高校
- 七瀬家「姉妹」とにわが通う学校。小高い丘の上にあり、木々が多くおおらかな校風の学校。
- 八重たち4人以外は作中に生徒はほとんど登場しないが、学校行事などのシーンではバックに男子生徒らしき者も描かれており、共学校だと思われる。
- 比較的大きいの学校のようで、職員室も2か所存在している(職員室と西職員室)。
書誌情報等
掲載誌
電撃大王はメディアワークス、その他は芳文社より刊行されている。
- まんがタイムきらら(月刊) - 2002年7月号(創刊号)~2004年3月号,同年9月号~2005年5月号
- まんがタイムナチュラル(不定期刊・2003年廃刊) - 2002年11月号~最終号(2003年10月号)
- まんがタイムスペシャル(月刊)にもゲスト掲載されることがあった。
- 電撃大王(月刊) - 2006年6月号~
単行本
コミックス本編は、芳文社より「まんがタイムKRコミックス」として刊行されている。
- 第1巻(2003年8月12日発行) ISBN 4-8322-7501-1
- 第2巻(2004年4月10日発行) ISBN 4-8322-7505-4
また、ファンブック「トリコロプレミアム」も刊行された。これには、海藍自身による解説つきの設定資料集、「まんがタイムきらら」表紙イラスト集、描き下ろし4コマ漫画等を収録しているほか、以下のようなものが付録となっている。
- 描き下ろしポスター
- 福袋 - ポストカード、ステッカー、コミックスセカンドカバー等
- CD-ROM - トリコロ名物“かきみーら”お土産風ケースに収納、パソコン用のアイコンや壁紙を多数収録
- トリコロプレミアム - 2004年8月5日発行。ISBN 4-8322-7513-5
英訳版も、米DrMaster Publications Inc.より発行された。ただし、ペーパーバックの製本で、印刷画質はあまり良くない(特に2巻の一部の話で画質悪化が顕著)。
- 第1巻(2005年7月発行) ISBN 1-58899-301-9
- 第2巻(2005年9月発行) ISBN 1-59796-015-2
なお英訳版では、訳すのが困難な一部のダジャレなど(例:オストワルト「砲」)は別のネタになっている。ちなみに、「かきみーら」は「PERSIMUMMY」と訳された(「PERSIMMON(柿)」と「MUMMY(ミイラ)」の合成語)。
この節の加筆が望まれています。 |
CD
コミックスイメージアルバムCD『トリコロ』は、キングレコード・スターチャイルドレーベルより2004年6月23日に発売された。
雑誌「まんがタイムきらら」の連載作品では、初のドラマCD化である。
CD本体に加え、七瀬家の夕食をイメージした料理レシピや料理中のイラスト等が掲載されたCDケースサイズの上製本仕様オールカラー20ページの描き下ろし絵本「きょうのごはん。」がセットされ、特製のペーパーBOXに収められた豪華仕様である。
CDの内容は、全体が1つの話となるドラマパートと、オリジナルイメージソング5曲が組み合わされた構成となっている。ドラマパートは、コミック本編の一部を掘り下げた内容が中心で、雨の日のエピソードとなっている。ドラマのBGMには、サティやバッハ、ドビュッシーなどの曲が使用され、ドラマの雰囲気を盛り上げている。
絵本のみならず、ライナーノートや外箱のイラストやカットもすべて描き下ろしで、さらにドラマパートの脚本、CDの構成にも海藍自身が大きく関与している。
特にライナーノートには、海藍のコメントのほか、学校や街並み、七瀬家の庭の美術設定画や、ドラマパートのイメージを伝えるための絵コンテまでが収録され、作品の資料としての価値も高いものとなっている。
ドラマパートの出演者と配役は以下のとおり。
- トリコロ / 海藍 - 2004年6月23日発売。KICA 640