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[[高麗楽]](三韓楽の一つである高麗楽([[高句麗]]の[[民族音楽]])では無く、渤海楽・三韓楽を中心に[[平安時代]]に編集された音楽様式)・右方の舞に属するが、[[渤海]]や[[朝鮮半島]]が起源なのではなくて高麗楽の様式に則って日本で作られた曲。[[迦陵頻]]の番舞(つがいまい)として作られたため、迦陵頻を形式や装束のベースにおいている。 |
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曲の調子は高麗壱越調(唐楽の平調と同様)。作曲は[[藤原忠房]]、振り付けは[[敦実親王]]。 |
曲の調子は高麗壱越調(唐楽の平調と同様)。作曲は[[藤原忠房]]、振り付けは[[敦実親王]]。 |
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平絹白地の袴の上に、緑系統の地色に蝶を散らした尻長の紗の[[袍]]を着て、手には[[山吹]]の枝を持つ。足には[[絲鞋]]を履き、背と胸に、牛革に[[胡粉]]を引き[[紅]]や[[緑青]]で蝶の羽を描いた翼と胸当てをつける。頭に鍍金した唐草模様の宝冠(雅楽では、山形の額飾りと側頭部に二本の剣形の飾りを備えた金属製のヘッドバンドを指す。)をつけて二本の山吹の枝をはさみ、図画資料では髪は下の輪のみの[[角髪]]に結うことが多い。化粧は[[稚児]]と同様の白塗りの[[厚化粧]]が原則となるが、しない場合や薄化粧の場合もある。 |
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この衣装をつけさせた童子に宴会の際の舟を漕がせることなども行われていたらしい。 |
源氏物語「胡蝶」などを見ると、この衣装をつけさせた童子に宴会の際の舟を漕がせることなども行われていたらしい。 |
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2007年6月10日 (日) 10:18時点における版
胡蝶(こちょう)
- 胡の国の蝶。
- 1をモチーフにした舞楽。本項目で解説。
- 2をモチーフにした歌舞伎舞踊(長唄)。鏡獅子、連獅子の中で上演。胡蝶 (歌舞伎)を参照。
- 能の演目。三番目物の精天仙物。胡蝶 (能)を参照。
- 浪速神楽の曲目。吾妻とも呼ばれる。
- 『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。胡蝶 (源氏物語)を参照。
- 胡蝶の舞はサクラ大戦に登場する必殺技。
胡蝶(こちょう)は胡の国の蝶をモチーフにした舞楽。胡蝶楽(こちょうらく)、胡蝶の舞(こちょうのまい)とも呼ばれる。
高麗楽(三韓楽の一つである高麗楽(高句麗の民族音楽)では無く、渤海楽・三韓楽を中心に平安時代に編集された音楽様式)・右方の舞に属するが、渤海や朝鮮半島が起源なのではなくて高麗楽の様式に則って日本で作られた曲。迦陵頻の番舞(つがいまい)として作られたため、迦陵頻を形式や装束のベースにおいている。
曲の調子は高麗壱越調(唐楽の平調と同様)。作曲は藤原忠房、振り付けは敦実親王。
童舞(わらべまい)として作られ、原則として4名の少年が舞う。神社では巫女や少女が舞う場合もある。
装束・化粧
平絹白地の袴の上に、緑系統の地色に蝶を散らした尻長の紗の袍を着て、手には山吹の枝を持つ。足には絲鞋を履き、背と胸に、牛革に胡粉を引き紅や緑青で蝶の羽を描いた翼と胸当てをつける。頭に鍍金した唐草模様の宝冠(雅楽では、山形の額飾りと側頭部に二本の剣形の飾りを備えた金属製のヘッドバンドを指す。)をつけて二本の山吹の枝をはさみ、図画資料では髪は下の輪のみの角髪に結うことが多い。化粧は稚児と同様の白塗りの厚化粧が原則となるが、しない場合や薄化粧の場合もある。
源氏物語「胡蝶」などを見ると、この衣装をつけさせた童子に宴会の際の舟を漕がせることなども行われていたらしい。