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Wikipedia:特筆性 (人物)

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ウィキペディアにおける特筆性とは、記事のテーマが百科事典に収めるのにふさわしいとする収録基準のことです。記事のテーマは特筆に値するか「注目に値し」なければなりません。「有名である」ことや「重要性が高い」ことや「注目されている」といったことは特筆性とよく関連していますが、この概念と区別されます。

人物を紹介することに関するこの特筆性のガイドラインは方針ではありません。また、人物に関する記事が執筆されるべきか、統合されるべきか、削除されるべきか、加筆されるべきか判断するにあたり情報を提供するものです。人物を紹介する記事をいかに執筆すべきかについては、スタイルマニュアル (人物伝)存命人物の伝記のためのルールをご覧ください。

基本的な基準

信頼でき客観的に独立し、対象者から独立し、公にされた二次情報源に取り上げられている場合、その人物はすでに特筆された人物であると推定されます。

  • 報道の程度が十分ではない場合、特筆すべきであることを検証するには、複数の独立した情報源が求められることでしょう。
  • 一次情報源は記事の中で内容を裏付けるために引用されるかも知れませんが、そうしたからといって対象者が特筆すべき人物であることを明らかにすることにはなりません。

付加的な基準

以下の基準のいずれかを満たす場合、その人物は一般的にすでに特筆された人物であるといえます。これらの基準を満たさないという事が、対象者が収録されるべきではないことの決定的な証拠になるわけではありません。反対に、一つ以上基準を満たすからといって、対象者が収録されるべきことを保証するものでもありません。

すべての伝記

  • 非常によく知られている賞を受賞している人物。
  • 特定の分野で永続的に歴史に残る記録の一つとして公認されている貢献を行った人物。

有効ではない一般的基準

  • よく知られた人物と関係があるということは、独立した記事の理由にはなりません。
  • 検索エンジンの検索件数(グーグルで検索できることやAlexaのランキングといったこと)に基づく基準や、オンラインで公開されている写真の枚数を数えることは避けるべきです。たとえば、ランキングに影響を及ぼすために検索エンジンスパムが利用されているかもしれません。

政治家

  • 国家レベル以上の行政機関の長、立法機関の議員または議員だった者。
  • 都道府県政令指定都市中核市施行時特例市特別区の選挙で選ばれた首長(それ以外の首長についてはこの規定によって記事を積極的に排除するものでも無条件に特筆性を認めるものでもなく、特筆性の一般基準、その他の目安による)。
  • 首長を除く地方政界については
    • 広くマスコミに報道されている主要な地方政界の実力者は、基準に合致すると考えられています。
    • 地方議会の議員であるという事実だけでは特筆性は認められないと考えられています。地方議会の議員が単に国政選挙・首長選挙への「立候補」を行った場合も、基準に合致しないと考えられています。特筆性を満たすためには、議員としての特筆すべき活動か、その人物が持つ議員以外の側面での特筆すべき内容が必要です。詳しくは各種議論をご覧ください。
  • 候補者は、注目を浴びている選挙に出馬しているという一事をもって特筆性が保証されるわけではありません。

外交官

  • 外交上の重要な出来事に意味ある形で関わった外交官が、信頼できる二次情報源の中で取り上げられている場合。
  • 単に特命全権大使であるということだけでは、その外交官としてのキャリアは別にし他の理由ですでに特筆されているかも知れませんが、その一事をもって特筆性が保証されるわけではありません。
  • 多くの場合外交官は、個々の新聞報道を受けることなく重要な外交上の問題に関わっているものです。このことは、そのようなかたちの関わりが特筆性を付与するものではないことを意味するものではありません。

司法官

スポーツ選手

  • 世界記録を樹立した選手。
  • 国単位あるいは国際的な競技団体の殿堂入りした人物。
  • 各競技において特筆すべき実績のある人物。
  • 代表選出
  • 国内
    • 各国のトップレベルのリーグ戦に1試合以上出場した選手。
    • 日本選手権大会など国別の選手権(年齢別大会を除く)でメダルを獲得するかそれに準ずる選手。
    • 国別の選手権決勝がリーグ形式の場合1試合以上出場した選手。
    • 予選リーグの結果で決勝リーグあるいは決勝トーナメントに進む全国大会の場合、決勝リーグあるいは決勝トーナメントへの出場結果で判断する。
  • 年代別代表
    • 大学レベルの国際大会は全年齢に準ずる。
    • シニアレベル(高齢者、競技によって異なる)の国際大会においてメダルを獲得したり入賞した選手。
    • ユースレベル(U-18以下)の国際大会においてメダルを獲得したり入賞した選手。
    • ジュニアレベル(U-15以下)での世界選手権などで優勝した選手。
  • 競技別
    • 競技関係者(監督、コーチ、審判等)は選手に準じて検討する。
    • 他の項目の条件を満たしている事実が存在する場合は、上記の条件に合致しない事を理由に「満たさない」とすることはできない。
    • 年齢、身分によって「満たさない」とすることはできない。
  • Wikipedia:特筆性 (スポーツ)英語版も参考にしてください。

芸能人

(俳優、歌手、ミュージシャン、芸人、コメディアン、落語家、歌舞伎役者、オピニオンリーダー、モデル、声優、アイドル、放送番組のパーソナリティおよびディスクジョッキー)

  • 検証可能で信頼できる出典において、すでに特筆性が立証されている映画や、テレビ・ラジオでの放送番組、舞台公演、その他の作品における重要な役割が明記されていること。
  • 娯楽の分野に、ユニークであるか、多くのまたは革新的な貢献を行ったこと。
  • 歌手、音楽家、作曲家、グループその他については特筆性 (音楽)のガイドラインをご覧ください。

創造的な専門家

(科学者、エコノミスト、作家、編集者、ジャーナリスト、映画制作者、写真家、芸術家、建築家、エンジニア、その他の創造的な専門家)

  • その分野の関係者や後継者から重要人物と目されているか、広くそう言われている人物。
  • 重要な新しい概念や理論あるいは技術を生み出したことで知られている人物。
  • 重要であるかよく知られている作品(共同作品)を創作し(共同製作の場合は主要な役割を演じ)、それが、単独の著作あるいは長編映画、または、複数の独立した雑誌の記事、評論のテーマになっていること。
  • その者の作品が、(a)重要な記念碑的存在になっているか、(b)重要な博覧会の主要な部分になっているか、(c)相当の注目を集めたか、(d)いくつかの重要であるかよく知られている美術館、博物館、あるいは図書館によって、所蔵する品々の中でも価値あるものとして単なる分類に留まらない言及がなされていること。
  • 漫画家についてはプロジェクト:漫画家#特筆性をご覧ください。

学者・教授

  • 独立した情報源からその専門分野の重要な専門家であると目されていること。
  • 同じ専門分野の独立した学者から重要人物であると目されていること。
  • 重要かつよく知られている学術書を著わしていること。学術書は、教科書や講座の基準となっている場合や複数の独立した著作のテーマの場合、学術書の中で他の著者から広く引用されている場合、重要あるいはよく知られているといえるでしょう。
  • 著作集が重要でよく知られていること。
  • 重要で新しい概念や理論を生み出したこと。それらが、信頼できる情報源の基準に適った複数の独立した些末ではないレビューや研究論文のテーマとなっている場合に限ります。
  • 著名な賞を受賞したこと。あるいは、よくノミネートされていること。

アダルト俳優

  • アダルト俳優(AV俳優、性風俗関係者)本人から独立している複数の信頼できる情報源において、些細ではない形で取り扱われたもの。この基準は新聞記事、雑誌記事、書籍、ドキュメンタリーなどあらゆる形を含みます。ただし、以下のものを除きます。
    • メディアや事務所のプレスリリース、広告、ファンや本人によるブログ、自費出版に類するもの。
    • 発売日・連絡先や、公演日・公演場所が記されただけのような些細な報道。
  • アダルト俳優本人から独立している複数の信頼できる情報源において、性に関する特定のジャンル(同性愛のような性的指向、あるいはSMフェティシズムといった性的嗜好に関するサブジャンルなど)でスタイル、テクニックに影響を与えたとして特筆され引用されている。
  • 出演作品で特筆すべき賞(AVNアワード東京スポーツ映画大賞スカパー!アダルト放送大賞en:Japanese Adult Video Awardsも参照)を受賞している。
  • その他の分野で特筆性の高い活動をしている。例:プロレスラーとしても活動している東城えみ、歌手グループ恵比寿マスカッツのメンバー、監督作品を制作している真咲南朋など。ただし風俗店勤務はここに含まれない。
  • 特筆すべきアダルト殿堂(XRCO殿堂AVN殿堂)で表彰されている。

基準を満たさない記事

特筆性が明らかでない場合

記事がその特筆性を明らかにしていない場合、次のような方法で改善を試みるべきです。

  • 自分で書き直す
  • 記事の編集者にアドバイスを求める

情報源が不十分の場合

記事が十分な情報源を挙げていない場合、次のような方法で改善を試みるべきです。

  • 自分で情報源を探す
  • 記事の編集者にどこで情報源を見つけることが出来るかアドバイスを求める
  • 他の編集者に知らせるために{{特筆性}}テンプレートをそのページに付加する
  • 記事が専門分野の場合、オンラインでは入手できない信頼できる情報源を入手できるかも知れないその分野に通じている編集者を惹きつけるために、特定のウィキプロジェクトのタグを使う

基本的な基準は満たさないが付加的な基準は満たしている場合

独立した記事に説明か適切な情報源を欠いていることが明らかになっているがその人物が付加的な基準を一つ以上満たしている場合は、次のような方法で改善を試みるべきです。

  • 背景事情を提供する、より広い記事にその記事を統合する
  • その記事が統合される可能性のあるページを示し、タグをそのページに設定する
  • その人物が統合される可能性のある項目が現在存在しない場合、自分で記事を執筆するか、記事の執筆を依頼する

すべての基準を満たしていない場合

独立した記事にすることも、より一般的な記事の中に収録する基準を満たすこともできず、改善しても上手くいかず、適切に試みられ得ない場合、2種類の削除手続が検討されることになります。手続きの詳細についてはそれぞれのリンク先を参照してください。

  • 即時削除の方針に明らかに該当するもの(宣伝など)は、即時削除の対象となります。
  • その記事のテーマがなぜ重要なのかまたは特筆すべきなのかの理由がその記事内に示されていない場合で、即時削除の基準を満たさない、あるいは満たすかどうか確信が持てない場合は、削除依頼での議論の対象となります。

ひとつの出来事でのみ特筆性をもつ人物

ひとつの出来事でのみ特筆性をもつ人物の場合、その人物に関する独立した記事を立てるべきなのか考える必要があります。一般的には、独立した人物記事を立てるよりも、出来事の記事の中でその人物について言及したほうが適切かもしれません。ただし、出来事の記事が肥大化している場合や、信頼できる情報源が主にその人物に関して書かれ、出来事については単に副次的に扱われている場合には、その人物に関する独立した記事を立てるべきかもしれません。

人物一覧

いくつかの記事には人物一覧の項目が収められていたり、独立して「○○の人物一覧」という記事があったりします。たとえば大学の記事には通常、著名な卒業生の一覧が収められているか、独立した人物一覧の記事にリンクしています。そのようなリストはすべての者を収めることを目的にしてはいません(これまでの卒業生全員を一覧化することを目的としていません)。そのリストに収めるか否かは、上記の基準によって決定されるべきです。このようなわけで、人物一覧に載せられる人物が「特筆すべき人物であること」が推定されているので、著名な(「有名な」「傑出している」その他同様の語)という語を、その人物一覧の記事のタイトルに入れるべきではありません。

関連項目