Wikipedia:秀逸な記事の選考/サンドマン (ヴァーティゴ) 20180824
サンドマン (ヴァーティゴ) - ノート
[編集]賛成/条件付賛成/保留/反対 2/0/0/0 この項目の選考期間は、2018年11月24日 (土) 17:06 (UTC)(2018年11月25日 (日) 02:06 (JST))2018年12月24日 (月) 17:06 (UTC)(2018年12月25日 (火) 02:06 (JST))までです。
(推薦理由)アメリカン・コミック作品についての記事です。自薦になります。先日Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/サンドマン (ヴァーティゴ) 20180801で良質な記事に選出していただいたばかりですが、さらに加筆を続け、自分としてはこれ以上の改善が難しい段階まで来たので、改めて秀逸な記事に値するか審査していただこうと思いました。
主な変更点は、まず制作者のポートレートを中心に図版を導入したことと、手薄だった作画陣について簡単に紹介を行い、末尾にクレジット表を設けたことです。ほかにも細かい加筆を行い、特に歴史的文脈を盛り込むよう意識しました。
良質な記事の審査では、本作から影響を受けた作品について加筆の余地はないかという示唆をいただきました。これは面白いテーマだと思うのですが、記事に取り上げるに足るメジャーな作品で、なおかつ信頼できる出典が存在するもの、というとなかなかハードルが高いです。とりあえず楽曲一つについて書きましたが、今後ほかに見つかれば追記するつもりです。
現在のWikipedia:秀逸な記事のラインナップには、文学や音楽・舞台・映画まで視野を広げても、作家の記事は多い一方で作品単独での記事はありません(ビデオゲームは2本あります)。この記事が一つのブレークスルーになればと思っています。--Deer hunter(会話) 2018年8月24日 (金) 17:06 (UTC)
出典が一部おかしく、特に2はクリティカルな問題だと思います。
- {{Sfn}}で短縮脚注をつくっていますが、参考文献側に"ref = harv"を設定してないので、脚注のリンクをクリックしても参考文献に飛びません。個人的には表記の自由度が高くなるので{{SfnRef}}を設定してSfnを使ってます。脚注リンクの有無は個人的裁量の範囲なので些細な部分かもしれませんが、青リンクが意味を成していないのでコメントさせていただきます。
- ハーバードスタイルで、"Booker 2010", "McCabe 2003", "Wager 2003", "Campbell 2017", "Weiner 2013"という出典がありますが、参考文献リストに対応する文献がありません。"Booker 2014", "McCabe 2004", "Wager 2008", "Campbell 2014", "Weiner 2012"ならありますが。誤記なのか、他の文献を参照しているのか、要修正だと思います。
- "Morrison 2013"という出典がありますが、これは「モリソン, グラント 2013年」を意味しているのでしょうか。ハーバー方式だと、本文中の短縮表記と文献リストの表記を統一しないと文献情報が追えなくなると思います。参考文献側に著者名の原語表記を入れるか、脚注側をカタカナ表記すべきかと思います。
--Yapparina(会話) 2018年9月8日 (土) 23:45 (UTC)
- 返信 - チェックが甘くて申し訳ありません。
- 1. 脚注から参照先へ正しく飛べるように修正しました。
- 2. それぞれ修正しました。
- Booker 2010 は参考文献欄から抜けていました。
- McCabe 2003、Wagner 2003、Weiner 2013 はそれぞれ McCabe 2004、Wagner 2008、Weiner 2012 の書き間違いです。
- Campbell 2014 と Campbell 2017 は版の違いです。実際に参照したのは2017年のKindle版なので、そちらに統一しました。
- 3. Morrison→モリソンとしました。
- そのほか、参考文献の版や、文献の著者と編集者を混同していた箇所を修正しました。--Deer hunter(会話) 2018年9月9日 (日) 16:13 (UTC)
- Deer hunterさん、修正ありがとうございます。
- ウェブ上で閲覧できる以下の出典を確認してみました。
- 4a, 4b, 5a, 6a, 57a, 58, 85a, 87, 152a, 152b, 195, 242, 283a, 311, 320, 321, 322, 325, 339a, 339b, 349a, 349b, 402(2018年9月9日 (日) 16:06 版における番号)
- サンプリング的にある程度の数を確認しただけで、確認した出典の選択は恣意です。
- 私の知識と語学力では解釈が難しいものもありましたが、掲示されている出典と本文の整合性はほとんど問題ないようです。私の誤解や確認漏れの可能性もありますが、以下の内容が出典で確認しきれませんでした。
- 242の「キースの推薦によって」
- 152bの「神の比喩として時計職人が使われることは『ウォッチメン』へのオマージュと見られる」
- 283aの一文全部。履歴をざっとみてみましたが、おそらく続く文の出典であるWagner et al. 2008が出典であって、誤記のように思われます。
- 「2001年には映画化の企画は暗礁に乗り上げていた。2007年コミコンの質問パネルでゲイマンは以下のような所感を述べた。」に続く引用文ですが、その出典が次の文にくっついてしまっているので、{{quotation}}を使う、言い回しを変えるなどをして整えた方がいいと思います。
- 『LUCIFER/ルシファー』節について、「…によって製作されていることを報じた」「…ルシファー・モーニングスター役に決定したことが報じられた」「…2015年5月に同シリーズの放映が決定された」などの表現が散見され、放送前の速報のような記述が残っています。すでに放送開始されて終了した現在となっては、「…によって製作された」「…がルシファー・モーニングスター役を演じた」「…2016年1月から放映された」といったように既存事実のように端的に記すべきと思います。放送までの細かい経緯などは記事LUCIFER/ルシファーに書けば十分だと思います。
- いまのところ賛成を保留している理由は1だけです。他は変更されることに特にこだわりません。--Yapparina(会話) 2018年9月16日 (日) 21:57 (UTC)
- 1.
- Ref. 242「キースの推薦によって」
- 私が記憶違いで誤った情報を書いてしまったようです。「キースがペンシラーを辞めるにあたって、後任にドリンゲンバーグを推薦した」という意味のことは、問題の箇所の出典には書かれていませんし、ほかの文献でも確認が取れません。
- 1.
- Ref. 152b「スマイリーフェイスのモチーフや、神の比喩として時計職人が使われることは『ウォッチメン』へのオマージュと見られる」
- この部分は「情報の合成」もしくは「独自研究」とみなされても仕方ないかもしれません。あまり踏み込まず、「スマイリーフェイスのモチーフは『ウォッチメン』へのオマージュと見られる」くらいに留めておけばよかったと思います。
- 「神の比喩として時計職人…」という表現がどこから出てきたかというと、出典の以下の部分です。
- Smiley’s usage in Alan Moore’s The Watchmen is made homage to in Gaiman’s retelling of Prez and the characterization of Boss Smiley in two ways. First, the word or figure alluded to as the “watchmen” or “watchman” points to the distant deist characterization of God. Prez’s active campaign to fix the broken watches of Steadfast contrasts with the uninvolved diestic god running the show above Boss Smiley and because of his actions operates as a savior figure.[† 6]
- 文学的な表現が多くて自信はありませんが、第2文は「"watchmen" または "watchman" として暗に指し示される言葉や表象は、遠く隔たった理神論的な存在として神を描き出している」と読めるでしょうか。
- 原典『サンドマン』には「理神論的な神」と呼べるものを「時計職人 (watchmaker)」に例えるシーンがあります(Gaiman 2012a, p.104)。そして先行作品『ウォッチメン』でも、Chapter IV: Watchmakerなどで、Dr.マンハッタンという人間性を超越したキャラクターに「創造神=時計職人」の役割が振られています。上記第2文はその共通点を指していると考えました。ただ上記の文章では watchmaker という言葉が直接には出てこないので、問題の記述は私の解釈によるものです。
- Ref. 283a
- ご賢察の通り、本来はWagner et al. 2008から引いたものです。なぜ余計な出典を追加してしまったのか、今となっては思い出せません。
- 2.と3.
- 言われてみれば確かに、#メディア展開節は記事の主題ではないので、必要最低限の情報が載っていればいいですね。映画版の企画および『LUCIFER/ルシファー』についての記述を少し刈り込みました。
- --Deer hunter(会話) 2018年9月17日 (月) 19:01 (UTC)
- 2.と3.
記事を見直してみたところ、Yapparinaさんが指摘してくださったような問題がやはりほかにも見つかりました(選考にかける前に確認しておけという話ですが)。しばらく出典の検証に努めたいと思います。--Deer hunter(会話) 2018年9月20日 (木) 16:31 (UTC)
- 全体に出典部分を見直しました。英語版を翻訳した部分で出典が確認できなかったものもありますが、それほど突拍子もないことは書いていないはずです。
- 数が多いので変更点を書き出すことはしませんが、出典に忠実ではない記述を修正したり、出典の挿入箇所を動かしたり、参照箇所のページ指定を厳密化したり、といった変更を行っています。また、原典への参照は "Sandman #1 (1989)"(コミックブック初版)という形式で行っていましたが、それは止めて実際に参照した単行本の章題とページ数を書くようにしました。--Deer hunter(会話) 2018年9月22日 (土) 16:40 (UTC)
- 上記コメント1の3点について修正されていることを確認しました。ありがとうございます。選出に賛成します。長大な記事になっておりますので、これ以上加筆が行われるようなら英語版のようにフォークさせた方がいいように思いました。いろいろとご対応ありがとうございました。--Yapparina(会話) 2018年9月22日 (土) 17:53 (UTC)
- 賛成 ここまできちんと書かれた作品の記事は滅多になく、秀逸な記事として十分だと思います。出典の確認などはちょっと手に余るのでWebで確認できるものをランダムに2, 3個見ただけですが重大な問題は無いように見えます。1点だけ、ちょっと腑に落ちない記述があります。
- §ジャンルと構成に、「作者ゲイマンは、シリーズの長篇ストーリーラインに「男性的」なものと「女性的」なものを交互に配置したと述べている。(中略)、人間女性の主人公を用いて人間関係やアイデンティティのテーマを扱った「ドールズハウス」や「ゲーム・オブ・ユー」は女性的なストーリーだとされた。」と言う文章があるのですが、「ドールズハウス」の節を見に行くと、
- Tales in the Sand:アフリカの砂漠の只中、成人の儀式に臨んだ少年は部族の男に語り継がれてきた物語を聞く。
- The Doll's House:リームの弟/妹である両性具有のディザイアは、双子の妹ディスペアに「夢の渦」が発生したことを伝える。二人はドリームへの陰謀を企んでおり、ナダの一件は失敗した試みの一つだった。
- Men of Good Fortune:1389年のイングランドが物語の発端となる[56]。デスによって夢の国から連れ出されたドリームはパブに入り、死すべき運命の人間たちの会話に耳を傾ける。客の一人ホブ・ガドリングは飲み仲間に対し、自分は永遠に死ぬつもりがないと言い放つ。興をそそられたドリームはホブの願いを叶え、それ以降100年ごとに同じパブで落ち合ってグラスを交わす約束をする。
- という説明になっていて、あまり「女性的」と言う印象がしないです。また、人間女性の主人公を用いてとありますが、説明文やen:The Sandman: The Doll's Houseを見る限り主人公が女性であるようにはあまり見えません。出典のうちNeil Gaiman. “All Books Have Genders”. 2018年7月25日閲覧。を見に行くと、「and more female stories, like Game of You, or Brief Lives. 」となっていて例にあげられているのは「ブリーフ・ライヴズ」のようです。Bender 1999からの情報なのかもしれないのではっきりとわからないのですが、記事中のブリーフ・ライヴズの説明から見るとこちらなような気がします。ざっと見ただけなので勘違いだったら申し訳ないです。--TEN(会話) 2018年10月1日 (月) 17:58 (UTC)
- "Sandman was always designed to move from male stories to female stories. Preludes & Nocturnes is a guy's tale ― it has a male hero, the Sandman, who triumphs over various difficult challenges. The next book, The Doll's House, is fundamentally Rose Walker's tale, and it deals with women, relationships, and the tearing down of walls. The following book, Season of Mists, is ..."
- Rose Walker が「人間女性」です。複線的なストーリーの中で Rose の視点から書かれているシーンも多いのですが、ドリームを差し置いて「主人公」と呼ぶことに明確な出典はありませんでした。「人間女性の主人公を用いて」の代わりに「人間女性のキャラクターを中心に置いて」くらいの表現に変えようと思います。--Deer hunter(会話) 2018年10月2日 (火) 14:53 (UTC)
- ありがとうございます。雑な確認で申し訳ありません。全体として十分すぎる品質だと思います。--TEN(会話) 2018年10月2日 (火) 17:09 (UTC)
- 賛成 本来この手の話はとても弱いので私が評価するよりも適切な方がいるかと思うのですが、このまま票不足で流れてしまうよりはと考えて、読ませていただきました。伝奇というかファンタジーというか、そういう世界を描写している作品なので、あらすじとか各巻の内容は読んでも完全に理解はできない(そもそもファンタジーなのだからそういうものと受け取るしかない)のですが、一通りの解説はできているものと思いますし、制作背景とか評価とかの書き込みは非常にしっかりしているものと思います。十分な室に達しているものと思います。--Tam0031(会話) 2018年12月4日 (火) 14:19 (UTC)
脚注
[編集]- ^ カレン・バーガーのインタビュー、McGabe 2004, p.51.
Quote - Interviewer: "Sam (Kieth) brought Mike (Dringenberg) on board." - ^ マイク・ドリンゲンバーグのインタビュー、McGabe 2004, p.73.
Quote - Dringenberg: "And he (Sam Keith) didn't really like the inkers they showed him and suggested me, ..." - ^ サム・キースのインタビュー、McGabe 2004, p.64.
Quote - Interviewer: "And you brought Mike (Dringenberg) in as the Sandman inker." Kieth: "Yeah. Of course this whole thing is a road map to how I screwed myself. Poor casting. I asked him if he would ink it when he should have been penciling it. It's tragic." - ^ マイク・ドリンゲンバーグのインタビュー、McGabe 2004, p.73.
Quote - Interviewer: "He (Sam Kieth) said ... that he just knew if he could hurry up and get fired from Sandman and you (Mike Dringenberg) could take it over, it would have that going for it." - ^ [1]
- ^ [2]
賛成票のみ3票以上を満たし1週間、特に異論がありませんでしたので、この項目は秀逸な記事となりました。--totti(会話) 2018年12月12日 (水) 01:19 (UTC)