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Wikipedia:一覧記事

Wikipedia:一覧から転送)

一覧記事とは、主題に沿った項目を一定の基準で列挙した一覧が記事の本体部分となるような記事です。多くの一覧記事はその記事名の末尾に「一覧」や「の一覧」といった語句が付けられて通常の記事と識別されます。

一覧記事は、普通の記事とは違い、説明や図はごく限られています。一覧記事の執筆は、文章表現を工夫したり、細かな事実を確認したりする必要がないせいもあって、簡単です。このため多くの一覧系記事が作られています。しかし、こうした一覧記事が果たして百科事典の記事として役に立つものなのか疑問視する人もいます。また、一覧記事には原則賛成の人の中にも、よい一覧と悪い一覧があると考える人がいます。そこで、不要な摩擦を避けるためにも、役に立ち、編集に参加しやすい一覧記事を作ることは重要です。

ここでは、どのような一覧記事を作成するとよいか、一覧記事にどのような項目を含めるとよいか、一覧記事のレイアウトはどうすればよいかなどについてアドバイスします。ルールではないので厳守する必要はありません。ですが、他の利用者から協力してもらえ、文句を言われたりしないような一覧記事を作成するためには役に立つでしょう。ウィキペディア日本語版にどんな一覧記事があるかは、一覧の一覧で一覧できます。

一覧記事の作成基準

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方針・ガイドラインに沿っているか?

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一覧記事であっても他の通常の記事と同様に各方針・ガイドラインに従って作成する必要があり、例外扱いはされません。どのような一覧記事を作成するかを考える際には、検証可能性独自研究は載せない中立的な観点ウィキペディアは何ではないかのようなウィキペディアの記事の内容についての方針や、独立記事作成の目安のガイドラインに沿って作成する必要があります。記事の分野によっては、Wikipedia:特筆性 (人物)#人物一覧のように個別に基準が定められている場合もあります。

これらの方針・ガイドラインに沿った一覧であることを明示するためには出典を明記することが特に重要です。この出典を示す責任は記事を作成する側に求められます(出典を示す責任は掲載を希望する側に)。また、存命中の人物に関わる一覧においては、Wikipedia:存命人物の伝記の方針に従い特段の注意を払う必要があります。

役に立つか?

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その一覧を何のために作成するか、どのような記事からリンクされるか、どんな人がその一覧を見たいと思うかを考えてみて下さい。一覧にはいろいろな使い方があります。参考までに、いくつか例を挙げてみます。

  • 国の一覧」は、いろいろな国の記事を読み、複数の国を比べる時に便利そうです。
  • 物理学用語一覧」は、物理学関連の記事を書く人が、どのような話題の記事が既にあるか、どういう重要な物事がまだ記事になっていないかなどを確認する際にとても便利そうです。
  • ノーベル賞受賞者の一覧」は、恐らく多くの人がよく知らない、あるいは正確に思い出せないけれども、手軽に手に入るなら一応見てみたい、というような情報を提供するので、多くの人の好奇心に応えることになりそうです。
  • ゲームのタイトル一覧」は、恐らく、興味がある人にとっても全部は思い出しきれない情報を提供し、記事を探す手間を軽減しそうです。

ウィキペディアは何ではないかの方針で説明されているように、いくつかの類型の一覧記事は百科事典的でなく読者の役に立たないとみなされます。ウィキペディアは情報を無差別に収集する場ではなく、関連性の低い事項をまとめた一覧や無関係な特徴を掛け合わせたような一覧は許容されません。「アップルソースの色合いの一覧」のような一覧記事を作成しようと考える場合、そのような記事主題の設定が適切であることを示した対象と無関係な信頼できる情報源による有意な言及の存在を出典として明記することで、作成しようとする一覧が方針に沿った役に立つ一覧記事であることを証明してください。

また、他国語版の一覧記事を翻訳して見出しを日本語にしても、個別項目の内容の大半が未作成で赤リンクあるいは他国語版記事へのリンクで埋められたままでは日本語版記事としては有用ではありません。まずは一覧に含まれた項目の個別記事を作成して充実を図り、過半以上の項目が作成されて日本語版の記事へのリンクとなってから改めて一覧記事の作成を検討してください。翻訳のガイドラインも参照してください。

掲載の基準はわかりやすいか?

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その一覧記事に何が含まれ、何が含まれないかの掲載基準は明確でしょうか。曖昧な基準で一覧を作成すると、他の人は、その一覧に何を加えてよいか、何を加えない方がいいか、迷うことになります。記事に含まれるべき項目の基準が記事名から一目瞭然であれば理想ですが、説明の全てを記事名に盛り込むと冗長になり過ぎます。そのため通常は掲載の基準を記事の導入部に明記するようにします。逆に言えばわかりやすい掲載の基準を設定できないような一覧は、一覧記事の主題としてふさわしくないかもしれません。

また、リストする物事がごく限られている場合でなければ、人によって何を一覧に含め、何を含めないか、好みや価値観が衝突することもあります。「偉大な宗教家の一覧」などといったものは、明らかに避けた方がいいでしょう。「主要な○○○の一覧」や「著名な○○○の一覧」の類も、何か明確な基準を設けることができないか考えてみて下さい。ただし、その基準が編集者の独自の基準であったり恣意的なものにはならないようにしてください。

例えば「有名人の一覧」という記事を作成したとします。すると、テレビをよく見ている日本人にとっての有名人、世界的に知られている人、歴史上の著名人など様々な種類の有名人が考えられます。伝説上の人物や実在したかどうかがはっきりしない人物、あるいはフィクションに登場する人物はどうでしょうか。例えば切り裂きジャックや孫悟空は「有名人の一覧」に含まれるべきでしょうか。そのように考えてみると、「有名人の一覧」よりも「世界史の人物一覧」や「現代日本の芸能人一覧」のように記事主題を明確に指定した一覧記事の方が遥かに多くの人にとってわかりやすいことがわかると思います(ただし実際には後述する「長くなりすぎないか?」の基準に照らし合わせて「世界史の人物一覧」はさらに国や時代区分で細分化された一覧、「現代日本の芸能人一覧」はさらに芸能分野のジャンルで細分化された一覧が作成されています)。

記事は長くなり過ぎないか?

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一覧記事の主題が一般的すぎたり範囲が広すぎたりすると、リストするものがたくさんありすぎて問題が発生する場合があります。

これに対処するための方法の一つとして、国別や年代別、ジャンル別等の方法で一覧記事の範囲を制限する方法が行われます。例えば「人名一覧」を作成したとすると、古今東西、実在上、伝説上、ありとあらゆる人名がリストされることになり、実用的でないあまりにも膨大な一覧となってしまいます。そのため、アイヌの一覧ドイツ人の一覧のように出身別に範囲を制限したり、数学者の一覧画家の一覧のように職業別で範囲を制限したり、平安時代の人物一覧江戸時代の人物一覧のように時代区分毎に範囲を制限したりした一覧が作成されています。そして人名一覧の記事はこれらの範囲を制限して作成された各一覧をまとめた「一覧の一覧」となっています。

もう一つの方法として、同じ主題で複数の記事を作成し、互いに連携させるという方法が採られることもあります。例えば「道の駅一覧」では、50音の行ごとにひとつずつ記事を設け、道の駅一覧 あ行道の駅一覧 か行などとすることで、一つの一覧記事の分量が適切な長さになるように調整しています。そして道の駅一覧の記事もまたこれらの一覧記事をまとめた「一覧の一覧」となっています。

また、作成された時点では適切な長さの一覧記事であっても、編集が積み重なることで記事に含まれる項目数が増えて膨大になり過ぎることもあります。その場合、前述の方法で適切な範囲を決めて一覧記事を分割することで別の一覧記事として独立させ、各一覧記事が適切な長さで維持されるようにします。記事の分割には決められた手順で合意形成する必要がありますので、具体的な方法はWikipedia:ページの分割と統合を確認してください。最終的に元の記事に含まれる項目の全てを独立させて個別の一覧記事にした場合には、元の記事は各一覧記事をまとめた「一覧の一覧」とします。その際には記事名を「〇〇の一覧」から「〇〇の一覧の一覧」へと改名する必要はありませんが、カテゴリはCategory:一覧の一覧を付与するようにしてください。

一方であまりにも範囲を制限しすぎた一覧も問題です。例えば 「大陸部分に領土を領有しながら首都を島に置くアフリカの国の一覧」のような極めて狭い範囲を設定したとしても、該当する項目数があまりにも少なく一覧記事として読者の役には立ちません。

一覧記事に含める項目の基準

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選択基準

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一覧記事に含める項目の選択基準は、 曖昧でなく客観的であり、信頼できる情報源で支持されている必要があります。信頼できる情報源による明確な裏付けがないような検証可能性の方針を満たさない独自の基準または恣意的な基準は避けてください。また、複数の情報源を組み合わせて作った基準は不適切な情報の合成とみなされる場合もあります。選択基準が主観的であったり、論争の的になっている場合(例えばテロ事件の一覧など)は、各項目を一覧に含めるのが適切であることの根拠となる信頼できる情報源を個別参照法を用いて一つ一つ明示することが特に重要です。

ウィキペディアは何ではないかの方針に示されているように、ウィキペディアは百科事典であって、名鑑やリンク集、広告宣伝の手段などでななく、また情報を無差別に収集する場でもありません。そのため一覧記事においても、方針・ガイドラインに沿った内容のみを網羅する必要があります。一覧記事に含める項目の選択基準は検証可能であるというだけでは不十分であり、記事の主題に対する百科事典的な関連性も考慮に入れる必要があります。たとえば、生物分類におけるに含まれるすべての既知の生物種はその科を主題とした一覧記事に含めるに足る十分な関連性があります。一方で、ノルウェーのミュージシャンの一覧(en)の一覧記事にただ地方紙などで言及されただけの全てのアマチュアミュージシャンを無差別に含める事は、百科事典的に役に立つとは言えません。このような百科事典的な関連性を考える場合には、次のいずれかが当てはまるかどうかを確認してください。

  • 一覧記事に含めようとする対象からその一覧記事の主題の要素を無くした場合、その対象の名声や重要性は低下するでしょうか?
  • 一覧記事に含めようとする対象がその一覧に載っていることが期待されると思いますか?
  • 一覧記事に含めようとする対象はその一覧記事の主題の典型例ですか?

前述のノルウェーのミュージシャンの一覧の記事に含める項目を考える場合、例えば数学者として重要な人物が趣味でいくつかの楽曲を発表しているという場合、ミュージシャンという要素を無くしたとしてもその人物の重要性は低下せず、ミュージシャンの典型例とも言い難いため、ミュージシャンの一覧記事に含めるのは適切ではないかもしれません。また、単に地方紙で言及されただけのアマチュアミュージシャンはミュージシャンの一覧記事に載っていることは期待されないでしょう。

幅広い主題を取り扱う一覧記事では、記事に含めたい項目が独立記事作成の目安を満たしているかどうかを選択基準とすることがよくありますが、この基準は狭い主題を取り扱う一覧にとっては厳しすぎるかもしれません。ウィキペディアに存在する多くの一覧記事の機能のひとつには、独立記事が作成されることのない事物に対する百科事典的な情報を保持する手段を提供するということがあります。そのため、一覧記事に含まれる項目の選択基準を定めるには常識を働かせてください。すぐに、または今後も独立記事を作成する可能性が低い一覧の項目を赤リンクにすることは避けてください。

選択基準の一般的なパターン

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一覧記事にどのような項目を含めるかという選択基準の枠組みは、一般に次に示すいくつかのパターンのいずれかに当てはまるように作成されます。

  • 含まれるすべての項目が独立記事作成の目安を満たしている一覧記事 多くの一覧記事でこの選択基準が採用されます。記事が未作成の項目であっても、その項目が一覧記事に含まれることの妥当性が検証可能であり、記事が近い将来に作成される可能性があると予想される場合には一覧に赤リンクで含めても構いませんが、その項目が独立記事作成の目安を満たすことを示す信頼できる情報源を出典として提示する必要があります。この基準は無差別に肥大化した一覧の乱立を防ぎ、個々の一覧記事が広告宣伝やスパムに悪用されることを防ぎ、一覧記事を読者が利用しやすい適切な分量に保ちます。
  • 含まれる項目のほぼ全てが独立記事作成の目安を満たしていない一覧記事 このような一覧は含まれる項目のほとんどまたはすべてが個別には独立記事作成の目安を満たさず情報源が期待できないため、一覧に含める項目の選択基準は記事主題そのものに紐付いた疑いの余地のないものでなければなりません。例えばUnicode一覧では、一覧として列挙された項目の一つ一つは単なるコード番号であり独立記事作成の目安を満たしませんが、各コードがUnicodeを構成する要素であることに疑いの余地はなく記事主題の枠組みから見れば検証可能な項目です。これはUnicodeという親記事の中にその主題の説明として含まれるコード一覧の部分が、記事分量の問題で独立して作成された子記事と考えると理解しやすいかもしれません。その他の例としては、すべての項目がウィクショナリーへのリンクである常用漢字一覧や、すべての項目が数式である三角関数の公式の一覧などがあります。この形の選択基準を取る一覧は、ほとんどの場合には分量がそれほど多くなければ親記事の中に配置されることが適切です。そのため、こういった一覧は初めからいきなり独立した記事とするのではなく、まずは関連した主題の記事の中に加筆することを検討してください。例えば日本十進分類法の区分の一覧は、日本十進分類法の記事中の一セクションとして記載されています。ただし、こういった単独では独立記事作成の目安を満たさないような項目を一覧に含めるという方法は、Wikipedia:存命人物の伝記の方針に従い特段の注意を払う必要がある存命人物に関して適用することは出来ません。
  • 含まれる項目が確定しており、その項目すべてを含んでいる完全な一覧記事 一覧記事の主題によっては、編集者が選択基準を決めようとする余地のないものもあります。例えば国宝絵画の一覧であれば、日本国において国宝指定された絵画を一覧にしていますから、そこに編集者が選択基準を取捨選択する余地はありません。藤子・F・不二雄の著作一覧のような作家の作品一覧や、2016年Billboard Japan Hot 100シングル1位の一覧のような特筆するランキングを扱った一覧などもこの類型に当てはまります。そのような主題の一覧記事を作成する場合、そこに編集者の選択が入ってしまっては独自の、もしくは恣意的な基準となってしまいます。このような一覧は、それが百科事典的に有用であり、読者にとって役に立つ場合にのみ作成してください。一覧に含まれる項目が確定しているため、選択基準は信頼できる情報源による裏付けによってのみ定められます。従って、それぞれ個別の項目が独立記事作成の目安を満たしているかどうか、記事が未作成かどうかに関わりなく、取捨選択せずに含まれるべき項目の全てが網羅されているべきでしょう。

どの記事がまだ作成されていないかを追跡することが目的であるような、一覧に含まれる項目のほぼすべてが未作成記事の赤リンクとなっている一覧は、記事として標準名前空間に作成することはできません。このような一覧は記事編集の観点からは役に立つかもしれませんが、読者にとっては役に立つ記事とは言えません。このような記事の作成ガイドは個人的に自身の利用者ページに作成するか、ウィキプロジェクト執筆依頼を利用してください。

特殊な一覧記事

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一覧の一覧

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含まれる項目の全てが他の一覧記事であるような一覧記事です。一覧の一覧は、野鳥の一覧の一覧のように国別に作成されている各国の野鳥の一覧を一覧する目的で初めから一覧の一覧として作成されるものもありますが、気象記録一覧のように初めは通常の一覧記事として作成されたものが分割の結果一覧の一覧となったようなものもあります。一覧の一覧はリンク先のすべてが独立した一覧記事であるとは限らず、一部が通常の記事の中に書かれた一覧セクションへのリンクとなっていることもあります。

一覧の一覧は、一覧記事を案内する目的の一覧記事であるため、含まれる項目の全ては存在する一覧記事である必要があります。存在しない一覧記事を赤リンクで含めないようにしてください。他言語版のウィキペディアから翻訳して移入する場合、含まれる一覧の多くが赤リンクもしくは多言語版へのリンクとなってしまうこともありますが、そのような場合はまず含まれる一覧記事を先に作成して項目すべてを埋めてから一覧の一覧を作成するのが望ましいです。

一覧の一覧の記事名は通常、「○○の一覧の一覧」とされますが、前述のように分割によって一覧の一覧に変わったという経緯を持つ記事や、単に英語版で記事名が「List of ○○」となっている一覧の一覧を「○○の一覧」という記事名で翻訳移入したもの(英語版では一覧の一覧も記事名はList of list of ○○とせず単にList of ○○とされます)では、一覧の一覧の記事名が単に「○○の一覧」となっていることもあります。このような場合でも記事名を「一覧の一覧」に改名する必要はありません。

一覧の一覧も、通常の一覧記事と同様にその主題に見合った一覧記事のカテゴリに含めるようにしますが、さらにcategory:一覧の一覧にも含めるようにします。分割によって一覧の一覧に変わった場合、一覧の一覧のカテゴリの追加を忘れないようにしてください。

年表

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年表記事では、記事の主題についての時系列の要約が一覧とされています。通常の一覧記事では各項目を基準にして付加情報を付けて並べることが多いですが、年表記事では年月日を基準にして起こった出来事の説明を並べる形が採られます。また、魏晋南北朝表のように年表用の特殊なレイアウトが使われることもあります。年表記事ではその重点は時系列に起こった出来事の説明にあるため、Category:年表に含まれる一覧記事であっても宇宙の年表のように時として一覧記事的でなく記事主題を時系列で説明した通常の記事に近いものもあります。

一覧に含める項目を考える際、通常の一覧記事では#選択基準で示されるように一覧に含まれる項目ごとに独立記事作成の目安を満たすかなどを考えますが、年表記事は時系列ごとの出来事の要約が列挙されるため、含める内容の選択基準は記事主題との関係性に重点を置いて考慮する必要があります。

年表記事の記事名は「○○の年表」とされることが多いですが、年単位でなく日時単位で並べられた記事では「○○のタイムライン」といった記事名になることもあります。また、記事主題によっては年表形式の一覧であっても記事名に年表と付けず単に○○の一覧とされることもあります。

作品一覧

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作品一覧はWikipedia:作品リストに示されるように、ウィキペディア全体で統一されたスタイルで記述された一覧記事です。一覧の分量がそれほど多くない場合は独立した記事とせずにその作品に関する人物やグループの記事の中に記述することが望ましく、ビートルズの作品のようにある程度分量が大きくなってから独立させるようにしてください。通常、作品一覧に含めるべき項目は取捨選択の余地がなく確定したものであるため、すべての作品が網羅されているべきです。

用語集

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用語集は、特定分野で使われる用語を列挙した一覧記事であり、Category:用語一覧にまとめられています。用語集は専門用語とその言葉の意味の説明という形の一覧であることが多いですが、ウィキペディアは辞書ではありませんので、辞書的な専門用語集にならないよう慎重に百科事典的な文脈と説明を付加して作成する必要があります。その一覧が辞書的であるとみなされるとウィクショナリーに移行されてしまうかもしれません。

索引

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索引は、日本語版ウィキペディアに作成されたすべての記事を50音順に収集した一覧です。この一覧は標準名前空間に置かれた記事ではなく、Wikipedia名前空間に置かれており通常の一覧記事のルールの枠外で運用されています。索引への記事の追加は編集者たちの手作業で行われるためリアルタイム性はありませんが、ウィキペディアの記事全体を案内する大きな骨組みの一つとして運用されています。

コンテンツの概略

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Portal:コンテンツで運用される概略はウィキペディアの案内を目的とした枠組みの一つであり、ツリー構造で構成された一覧群です。英語版ウィキペディアでは各分野ごとに代表的な記事を案内するサイトマップとして運用されていますが、日本語版ウィキペディアではコンテンツの中身は未作成で使われていない機能になります。

レイアウト

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導入部

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一覧記事の導入部では、記事内で一覧化する各項目の選択基準を明示してください。記事名から選択基準が明らかである場合はその限りではありませんが、基準を明確化することで一覧の範囲を理解しようとする読者および過剰な内容の整理を行おうとする他の編集者の両者にとって役立つことがよくあります。#記事名とも重なりますが、選択基準の全てを記事名で説明しようとすると冗長過ぎる記事名になってしまうため、記事名は適度に簡潔なものとして詳しい説明は導入部に書いて対処するとよい場合が多くあります。

項目の選択基準に次いで、記事主題に対して必要な背景情報を百科事典的な文脈で記載してください。分量のバランスによっては導入部からセクションを分離して記述しても構いません。

一覧の記載方法

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一覧を記載する方法として、箇条書きで列挙する方法とを作成する方法があります。箇条書きと表の使い分けについては、Wikipedia:スタイルマニュアル/表を参考にしてください。通常、項目名だけを並べたような単純な一覧の場合は箇条書きを用います。箇条書きを用いる際にはHelp:箇条書きに従い適切なマークアップとなるようにし、特別な理由がない限り箇条書きの各項目の間には空白行を入れないようにしてください。各項目に複数のデータや簡単な説明文など多くの付加情報が含まれている場合は一覧を表形式で記載すると整理された見やすい一覧となります。表の作成方法はHelp:表の作り方を参照してください。

箇条書きには番号なし箇条書きおよび番号付き箇条書きの2つの方法があり、通常は番号無し箇条書きを用いてください。ただし次の場合には番号付き箇条書きを使用してください。

  • 各項目を番号で参照する必要がある場合
  • 各項目の順序が重要な場合
  • 番号を付けることに独立した意味がある場合(音楽トラックの一覧など)

各項目の並び順

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一覧中の各項目の並び順の代表的なものには以下のような方法があります。ここで例示したもの以外にも読者の利便性や記事編集の事情に応じた並び順が採用されることもあります。

  • 50音順 各項目の読みの50音順に並べます。また、数字や英字を含む表記を取る項目が含まれる場合には、数字順やアルファベット順を採用もしくは併用する場合もあります。例えば英単語そのものが主題のqu以外の綴りでqを含む英単語の一覧ではアルファベット順が用いられています。
  • 年代順 年代、日時の古いものから新しいものに向かって並べます。年表や作品一覧など時系列の一覧で用いられます。
  • 指標順 その一覧記事の主題に応じた適切な指標を選択して並べます。例えば超高層ビルの一覧ではビルの高さ順が採用されています。また島の一覧では面積順人口順に並べた一覧記事が作成されています。
  • 番号順 その一覧記事の主題に特有の、決められた順序に従って並べます。例えばUnicode一覧ではコード番号順、元素の一覧では原子番号順、太陽系の衛星の一覧では各衛星に付けられた確定番号の順に並べられています。
  • セクション毎に分類された一覧 各項目を分類してセクション毎で区切って階層的に並べます。例えば星間分子の一覧では分子に含まれる原子の数ごとに分類して、図形の一覧では図形の次元ごとに分類して階層的に並べられています。
  • 再整列可能な表 一覧を表にして再整列可能な表の機能を利用することで、「長さ順」「面積順」などの各種の指標で並び替えることが可能な一覧を作成することが出来ます。

その他

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目次

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表形式の一覧では、一覧の量が多くなると検索性に問題が生じるため目次のセクションを作成することがあります。この目次は、ウィキペディアの機能として自動的に作成される目次とは別のものになります。目次セクションは通常、一覧本体の直前に配置されます。箇条書き形式の表の場合は、例えば50音順の一覧ではア行、カ行のような区切り毎にセクション分けをして自動作成される目次を使用するのが簡便です。その他、Template:KTOC等の標準以外の目次を作るためのテンプレートも用意されていますので、各テンプレートの説明を確認して適切な方法を選択してください。

表形式の一覧に目次を作成する場合にはセクション分けによる目次を利用することが出来ないため、表の中にアンカーと呼ばれるリンク先を設定し、節リンクでアンカーへのリンクを作成します。例えば50音順の一覧で、ア行の行頭に来る項目の所に{{Anchors|ア行}}と記入してリンク先を設定し、目次に[[#ア行]]とリンクを作成すると、クリックすることで表のア行の行頭に移動するリンクを作成することが出来ます。同様に各行のリンクを作成していくことで、50音順の目次が完成します。ウィキペディアでは表内にHTML属性を埋め込むことが出来るため前述の方法以外でも目次を作成することが出来ます。詳細はHelp:表の作り方を参考にしてください。このような機能を駆使することで藤子・F・不二雄の著作一覧のように複雑な再整列可能な表に対応した目次も作成可能です。

凡例

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表形式の一覧では限られたスペースに情報を配置することになるため、略号や色分けを使って分類し、凡例でその略号や色分けの意味を説明するという方法が用いられることもあります。凡例の位置は目次に次いでセクションを設けたり、一覧の冒頭で説明されたりすることが多いですが、凡例の説明が長くなる場合には簡単な説明だけを一覧の冒頭に記載して詳細は一覧より後ろにセクションを作成して説明する方法が取られることもあります。

付録部

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一覧記事においても通常の記事と同様、必要に応じて付録部を作成します。特に#方針・ガイドラインに沿っているか?で説明されているように、出典に関する情報の記載は重要です。詳細はWikipedia:スタイルマニュアル/レイアウト#付録部を参考にしてください。

記事名

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一覧記事の記事名は通常、○○の一覧もしくは○○一覧と命名されます。「の」を付けるかどうかは同一分野の一覧記事の記事名との兼ね合いや語感で決められます。表形式の一覧であっても○○の表のような記事名はあまり採用されていませんが、数学記号の表のような例外もあります。

時系列を扱った一覧記事では宇宙の年表フランスの歴史年表のような○○の年表もしくは○○年表という記事名が多く採用されているように、記事分野によっては特殊な記事名が採用されることもあります。また、多数の機能を比較するデータの表である記事群においてはLinuxディストリビューションの比較のように○○の比較という記事名が採用されています。

一覧記事の記事名には、一覧の主題の完全な説明が含まれている必要はありません。多くの一覧は、考えられるすべての事物を一覧に含めることを意図していませんが、そのことを記事名で説明する必要はありません。例えば、「ワイト島で生まれた、またはワイト島と強く関係があり、ウィキペディアに記事がある、もしくは記事の作成が求められている人々の一覧」を意図していたとしてもその全てを記事名に含める必要はなく、記事名としては簡潔に「ワイト島出身の人物一覧」(en)としてください。その代わり、その一覧記事に掲載しようと意図する項目の詳細な基準を記事の導入部に記述します。このように、一覧記事の記事名は適度に簡潔な記事名を選択するようにしてください。#掲載の基準はわかりやすいか?での説明のように、一覧記事の記事名には、価値観の衝突を引き起こしかねない注目すべき有名な著名ななどの単語の使用は避けることをお勧めします。同様に、#一覧記事に含める項目の基準を満たさないような些細な事物まで一覧記事に含めるようなことがないように、すべての のような単語を記事名に使用することも避けてください。

一覧記事の代替

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記事をグループ化するという観点においては、一覧記事を作成するという方法の他にカテゴリナビゲーションテンプレートを作成する方法があります。これらはどれか一つを採用すれば他の選択肢は排除されるという性質のものではなく、それぞれが補完し合って相乗効果をもたらします。そのため同一の内容をまとめた一覧記事、カテゴリ、ナビゲーションテンプレートが存在していたとしても不適切な重複とはみなされません。

この中で一覧記事は自動的には更新されないため、記事の主題によっては頻繁に見直しを行わなければ内容がすぐに現状にそぐわなくなることもあるという重大な欠点があります。そのような主題については、一覧記事よりもカテゴリの利用がより適切な方法である可能性があります。ただしカテゴリは単純な記事リストのみを提供するため、多くの付加情報を含む一覧や、未執筆の記事を含む一覧の代替にはなりません。Wikipedia:カテゴリの方針#一覧記事とカテゴリとの関係も参照してください。

一覧記事と「関連ページの更新状況」

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一覧記事において「関連ページの更新状況」のリンクを開くことで、一覧に含まれるリンク先の記事に加えられたすべての変更が表示されるというとても便利なウィキペディアの機能を利用することが出来ます。記事内に自己リンクがある場合には一覧記事自体に加えられた変更も表示されます。

質問などはありますか?

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誰でも簡単に記事を執筆したり作成したりできるのがウィキペディアです。このガイドラインも、よい一覧記事を作成するためのもので、誰かを深く考え込ませて行動不能に陥らせるためのものではありません。

もし疑問があり、意見を聞きたければWikipedia:井戸端などで聞いてみるとよいでしょう。あるいは、とりあえず作ってみて、他の人がもっといい形に作り替えてくれるのを待ってみるというのもよいでしょう。作成した一覧記事のノートのページに、「改良案求む」と一言書けば誰かがやって来て提案したり、変更したりしてくれるかもしれません。

過去の事例

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参考までに、過去に一覧の作り方が問題になったケースを幾つかリストしておきます。興味がある方はどんな意見があるか、参照してみて下さい。

人名の一覧

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合格者の一覧

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出演者の一覧

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作品の一覧

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架空のものの一覧

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その他

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関連項目

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